「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」の感想と紹介です!(角川スニーカー文庫)
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 1巻 / 枯野 瑛(かれの あきら)
おすすめ度★★★
ハーレム度★★★
お気に入り★★★★★
<紹介>
《獣》に蹂躙されて人間が滅んだとされる世界が舞台です。
人間は滅びましたが、他の種族、爬虫種(レプトレイス)、豚面種(オーク)、狼徴人(リュカントロポス)などは今も生き残って生活をしています。
しかし、人間を滅ぼした《獣》は今も生き残った人々を襲ってきます!
そんな世界で数百年の眠りから覚めた主人公、ヴィレム。
青年ヴィレムを除いて《人間》の代わりに《獣》を倒しうるのは《聖剣(カリヨン)》を扱う《精霊》だけ。
武器である《聖剣》は残りますが、《精霊》たちは非道にも使い潰され、力を使い果たして死んでいきます……。
これは最後の《人間》ヴィレムと、死にゆく定めにある《精霊》たちの日々を描いた物語です。
<感想>
読み始めのときは「なんだこれ?」と思いました。とにかく情報が無いんです!序盤に導入のようなお話があり、それから本編がスタートしますが、その導入が何の話なのかサッパリ分かりません。
でも読み進めていくうちに徐々に想像がついていって、物語の終盤に行くにつれて、それまでのお話が「どういう意味だったのか」が分かっていく構成になっています。
読者にいろいろ隠しながら話を進めていって、あとで「ああ、そういうことだったのか……」と感心させてきます。
普通の小説だったらこのスタイルの書き方は珍しくないんですが、ライトノベルでは珍しい!
世界観の設定がかなり独創的なので、理解するのにいろいろ情報が必要なんですけど、その情報がちびちび小出しにされるのでちょっと焦れったいところはあったかも(汗)
登場キャラが全体的にとぼけた所があるというか、飄々とはぐらかしてるような感じがあって、作品全体にフワフワした雰囲気が漂っているような感じがしました。この感じは村上春樹さんの小説を読んでる時にも感じますが、(あくまで私が感じてるだけです!)あんな内容がよく分からない小説とは違ってちゃんと分かりやすい小説(ラノベ)です!
女の子キャラは全体的にかわいいです。(重要なこと!)
登場キャラも、ちゃんとモラルがあって人格がしっかりしてて好印象!
全体的に落ち着いた雰囲気で、面白くて、ちょっとだけ楽しい気分にもなる良い作品でした!
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