シリーズ初の短編集。でも本編がいいとこなので早く続きをやって欲しい!
弱キャラ友崎くん 6.5巻 / 屋久 ユウキ
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<あらすじ>
今回は短編集です。
<1、プレパーフェクトヒロインの憂鬱>
日南がまだ中学2生だった頃のお話。
彼女は着実に実力を伸ばしていましたが、まだ成績は学年3位。バスケ部の方もレギュラーになれていません。
<2、とある買い物にて>
友崎が日南に連れられて古着屋に行き、コーディネートを教わります。
<3、その”恋バナ”の向かう先>
夏休み。中村と優鈴をくっつける合宿中の、女子たちの恋バナ。
<4、言葉でしか知らない色>
菊池さんが中学生の頃のお話。
図書室の司書の郷田さんのおかげで、『猛禽の島とポポル』という本と出合います。
<5、日記帳 二年目/五月〜>
菊池さんが高校生になってから、不定期に付けていた日記の一部。
<6、寒い朝、駅前にて>
中村と優鈴が付き合い始めてから半年経ちました。
優鈴は中村のことが大好きですが、中村の付き合いが悪くなり、優鈴は不安です。
<7、振り切るためのスピードで>
みみみは部活を引退しましたが、日南はまだ陸上部を続けていて、インターハイに向けて練習しています。
感化されたみみみは、再び走る習慣を取り戻し、毎日走るようになりました。
<8、彼女と餃子>
友崎がみみみにラーメンを一口くれた時の、みみみ目線からのお話。
友崎は間接キス(?)のことなど全然気にしてない様子で、みみみはなんだか面白くありません。
みみみはお返しに、友崎の口元へ自分の餃子を持って行きます。
<9、ドランク・オン・ノンアルコール>
めぐみとその同級生二人は、水沢が歩いているのを発見。水沢はなぜか蝶ネクタイを付けていて、不自然な正装でした。
めぐみたち3人は水沢の後を追います。
<10、そして、そのあとの話。>
みみみが友崎に、『そーいう意味の好きであってる』と伝えた後の、みみみの心情描写。
好きだと伝えてしまった彼女は興奮して落ち着きません!
<感想・評価>
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度 ★★★
ハーレム度 ★★(?)
戦闘・バトルの量:無し
ラブコメ量: ★★★
読みやすさ: ★★★★
<感想>
私はそもそも、こういう短編集をあまり面白いと思いません。
でも色んなキャラが、本編では見れない一面を見せてくれたのは嬉しかったです。日南の妹が出て来たり、日南がまだ完璧ヒロインじゃなかった中学時代の様子など、情報量はとても多かったです。
このシリーズが好きな人は絶対読むべき!
私はみみみが好きなので、みみみの短編が多かったのは嬉しいです。3つがみみみに関するお話でした。
みみみが語り手で主人公になっているので、会話文じゃない地の文もみみみ口調になってるのが面白かったです。
例えば、7つ目の短編、『振り切るためのスピードで』の始まり方はこんな感じです。
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私ってこのままでいいのかなーとか、私って一体どこに向かって生きているんだろうとかそういうふわっとした迷いみたいなのって典型的な思春期あるあるだよね、みたいなことをどっか他人事みたいに思ったりしてて、けどどうやら自分がその真っ只中にいるみたいだぞ? って気がつくまでがお約束だったりするこのご時世。ワタクシ七海みなみはそんなありがちなジブンジシンってやつに振り回されている華の女子高生なわけです。
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みみみ節!
日南の過去の話があって、日南が猛烈な努力を始めて急成長している様子は書かれていました。
でも肝心の、日南が猛勉強して部活に精を出すようになった、その理由は分からないままです!日南の過去や家族関係など、明かされた情報がハンパでもどかしいです。
日南のことがまだよく分からない……。
この短編では菊池さんがアンディ作品と出会った時の話が収録されています。
7巻を読んだ後に気づいたのですが、このお話は7巻の内容に深く関わっていて重要なので、この6.5巻も本編の一部だと思っていいかもしれません。
(『弱キャラ友崎くん』6.5巻の感想・評価)
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