今度のヒロインは、お爺ちゃんのお姉さん!
緋弾のアリア 33巻[花冠の帰還兵] / 赤松 中学
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<あらすじ>
キンジはエンディミラを送り出し、代わりとして向こうの世界から別の女性がやってきました。そしてその女性は70年前に行方不明となっていた海軍中佐、遠山雪花(せっか)でした。雪花はキンジのお爺さんの姉です!しかも雪花は70年前から歳をとっておらず、当時の姿のまま現代にやって来てしまいました。
初めのうち、雪花は鋭い警戒でキンジを敵と勘違いしていましたが、彼女は困惑しながらも現代の日本を受け入れていき、少しづつ馴染んでいくことになります。
<感想・評価>
<5段階評価>
おすすめ度 ★★★★★(ハーレム系が好きな人におすすめ)
ハーレム度 ★★★★
戦闘・バトルの量:★★★
ラブコメ量: ★★★★
読みやすさ: ★★★★
<感想>
この33巻のテーマの一つとして、『戦時中の人がタイムスリップして来て、現代の日本を見てみたら』というのがあります。
キンジのお爺ちゃんの姉である遠山雪花(とおやま せっか)が、10代の若さのままタイムスリップしてきて、戦後の日本を見て大きなショックを受けている様子が印象的でした。
あまりにも世の中が変わり過ぎていて、雪花が情報過多で混乱している様子、歴史の教科書を読んで自国の敗戦、その後の日本の歩みを知っていく様子などは少し胸に来るものがありました。
面白かったです。
最近の『緋弾のアリア』は異世界人やモンスター、そしてついにはタイムスリップと、色んな事をしてくれるので飽きないです。それに伴って次々と新ヒロインも出て来ますが、私としては過去ヒロインをもうちょっと大事にしてあげて欲しいです!(ムリか。多すぎる)
以前あった番外編の『リローデッド・キャストオフ・テーブル』みたいに、女の子たちとキンジが遊ぶ回がまた来てくれたら嬉しいです!
これはしょうがないことですが、キンジたちの時代が2010年なので、読んでいてちょっと不思議な感じがしました。『戦時中の人が現代に来た』という話ですが、読んでいる私(読者)にとってはキンジたちも昔の住人です。(どっちも過去の人!)キンジが『現代の日本』を雪花に説明してるシーンでは、10年前の懐かしいワードがてんこ盛りです。このシリーズは長く続きすぎてしまいました……。
今回登場した遠山雪花ですが、あるシーンでは全く話が噛み合わず、またあるシーンでは異常な理解力で猛スピードで行動に移すなど、少しまとまりが無いというかキャラが不安定に感じたのは残念かもしれないです。
そして新女性キャラは皆キンジのことが好きになります!いつも通りに雪花もキンジを好きになってしまいますが、いくら何でも雪花がチョロ過ぎ!そこも気になりました。
(以下、本文から引用)
――――――
雪花:「遠山の人間に勤め人は合わんぞ。どうせ貴様も仕事は長続きせず、転々とするだろう」
なにそのコワイ予言。でも俺は今のところ、コンビニも、饅頭屋も、教師も、結果だけ見れば何一つ長続きしてない。遠山家の人間って代々そうだったの?
いや、でも初代・遠山金四郎景元は町奉行。現代で言う都知事みたいな仕事をしてた人だ。政敵にハメられて左遷されたけど。父さんだって東京地検の武装検事、レッキとした公務員だったんだ。殉職扱いでドロップアウトしたけど。
――――――(ここまで引用)
…………がんばってキンジ!これだけ人を救ってる主人公がいつまでも貧乏なのは悲しいです!
(『緋弾のアリア』23巻[花冠の帰還兵]の感想・評価)
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冬の設定じゃなかったでしょうか?
読者として楽しみにしています。
最後の行 23巻は33巻のミスタッチでしょう。
花冠の帰還兵は雪花ではないあのひとのことなんですね。
キンジがイヴォリタを恨んでいるのに閻はうらんでないのは不公平じゃないかなあ。l