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2012年09月14日

薬効植物 アカマツ


薬効植物 アカマツ

分類 マツ目 マツ科 マツ属 アカマツ
和名 アカマツ、メマツ
英名 Japanese Red Pine

アカマツ(赤松、学名:Pinus densiflora)は、マツ科マツ属の常緑針葉樹である。
複維管束亜属(いわゆる二葉松)に分類される。別名はメマツ(雌松)。



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感想(3件)




特徴
目に触れる機会の多いマツである。文字通り樹皮が赤いのでこの名が付いている。
クロマツと非常によく似ているが、葉がやや細く柔らかく、手で触れてもクロマツほど痛く
ない。そのためクロマツが「雄松」と呼ばれることに対比して、「雌松」と呼ばれることも
ある。
また、成長すると樹皮が鱗状に剥がれるのはクロマツと同じだが、アカマツではこれがより
薄く、赤っぽくなる。

分布
日本産のマツの中でもっとも広い範囲に分布し、
天然状態では本州・四国・九州・朝鮮半島・中国東北部などに分布するほか、
北海道にも植林されている。温暖地に多いが、クロマツに比べかなり寒冷な気候にも耐えることができ、八ヶ岳山麓の美しの森山(海抜約1,500m)にも、大規模な群落が見られる他、
北海道南部でも天然林化しているものがある。
クロマツが耐潮性が強く海岸線付近に多く生育するのに対して、アカマツはどちらかといえば内陸に産する。
マツ属一般にそうであるように、明るい場所を好む陽樹であり、不毛な土地にも耐える
ことができる。
安定した極相林の中では子孫を残すことができない、典型的な先駆植物である。
このため、いわゆる里山に於いては、日当たりのよく栄養の乏しい尾根筋に植えられることが多かったが、現在の荒廃した里山ではその数を大幅に減らしている。
またアカマツ林は、マツタケの生産林でもある。アカマツとマツタケは相利共生の関係で
あり、マツタケが生えるような環境の方が生えない環境のものより寿命が長い。


利用
樹形をコントロールしやすいので、庭木として栽培される他、盆栽としても利用される。
材には松脂を多く含み、火付きがよく火力も強い。そのため薪の原料として重視されていた。化石燃料が普及した現在でも、陶芸の登り窯にくべる薪やお盆の松明などに使われている。
京都の五山送り火でも、大量のアカマツの薪が組まれて焚かれ、それぞれ文字の形になる。
稀に建材としても利用されるが、狂いがやや生じやすい上に、長期間を経て材の表面から
松脂が滲み出て滴下することもあり、利用しやすい材であるとは言い難い。
かつてのアカマツ林には常時人の手が入り、燃料として落ち松葉や枯れ枝が持ち出されて
いた。
この行為によって林床が貧栄養で乾燥した他の植物の侵入しにくい条件となり、遷移を止める役割を担っていたと考えられている。
アカマツだけでなくマツタケもこのような環境を好むために、マツタケ山では、そのような手入れを現在も行っている例がある。
ゴヨウマツなど、マツ科の一部の種子は松の実として食用にされている。
しかしアカマツの種子は風で分散するため比較的小さく、食用にはあまり向かない。

生薬
アカマツの松ヤニから採取する油が松脂(しょうし)で、神経痛など外用薬として利用。
松葉1キロを1,8りットルに漬けた松葉酒は、低血圧、不眠、冷え性によい。
生葉は浴湯料に利用する。
posted by 豊後国主 at 13:05 | 薬効果物
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初参加 2010年 7月30日
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