2012年09月01日
薬草 薬効植物 吾亦紅
薬草 薬効植物 ワレモコウ
分類 バラ目 バラ科 バラ亜科 ワレモコウ属 ワレモコウ
和名 ワレモコウ
ワレモコウ(吾亦紅、吾木香)は、バラ科・ワレモコウ属の植物。
英語ではGreat Burnet、Garden Burnet、中国語では地楡(ディーユー、diyu)。
日本列島、朝鮮半島、中国大陸、シベリアなどに分布しており、アラスカでは帰化植物として自生している。
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特徴
草地に生える多年生草本。地下茎は太くて短い。根出葉は長い柄があり、羽状複葉、
小葉は細長い楕円形、細かい鋸歯がある。
秋に茎を伸ばし、その先に穂状の可憐な花をつける。
穂は短く楕円形につまり、暗紅色に色づく。
語源
「ワレモコウ」の漢字表記には吾亦紅の他に我吾紅、吾木香、我毛紅などがある。
このようになったのは諸説があるが、一説によると、「われもこうありたい」とはかない
思いをこめて名づけられたという。
また、命名するときに、赤黒いこの花はなに色だろうか、と論議があり、
その時みなそれぞれに茶色、こげ茶、紫などと言い張った。
そのとき、選者に、どこからか「いや、私は断じて紅ですよ」と言うのが聞こえた。
選者は「花が自分で言っているのだから間違いない、われも紅とする」で「我亦紅」と
なったという説もある。
別名に酸赭、山棗参、黄瓜香、豬人參、血箭草、馬軟棗、山紅棗根などがある。
利用
根は地楡(ちゆ)という生薬でタンニンやサポニン多くを含み、
天日乾燥すれば収斂薬になり止血や火傷、湿疹の治療に用いられる。
漢方では清肺湯(せいはいとう)、槐角丸(かいかくがん)などに配合されている。
同属別種のオランダワレモコウ(サラダバーネット、学名S. minor Scop.)は観賞用だけで
なく若葉を食用とする。
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