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2012年06月05日

山菜 薬草 キリンソウ 

山菜 薬草 キリンソウ

分類 目 : バラ目 科 : ベンケイソウ科 属 : Phedimus 種 : キリンソウ
和名 キリンソウ(麒麟草)

キリンソウ(麒麟草)は、ベンケイソウ科に属する多年草である。
和名は「黄輪草」と表記されることもある。

江戸時代には茹でて日に乾し、飢饉に備える非常食として保存されていたという。
多肉質で乾燥してもかなりの肉厚で、空腹を満たすのには格好の食材であったのだろう。


特徴

茎は太く高さ5-30 cm。葉は肉厚で、長さ2-7cmの倒卵形または長楕円形で互生する。
葉の縁は中央から先端にかけて鋸歯形状となる。
茎の先端が平らな集散花序となり、マンネングサに似た多数の黄色い花を付ける。
花弁は5枚で、花期は5-8月。シノニムの種小名kamtschaticumは、カムチャツカを意味する。
別名が、「キジンソウ」と「キジグサ」で、和名は「傷薬の草」を意味し、
これが転訛して「キリンソウ」となったとする説がある。
また中国の古書に登場する伝説上の動物麒麟に由来するという説もある。

分布

シベリア東部・中国・朝鮮半島と日本の北海道・本州・四国・九州の山地の日当たりのよい岩場などに分布する。
伊吹山の上野登山道の岩場に群落がある。
田中澄江が『新・花の百名山』の著書で弓張山地を代表する花の一つとして紹介している。

日本の各都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている。環境省としての、レッドリストの指定はない。
絶滅危惧種I類(絶滅寸前又は絶滅危惧種) - 徳島県、高知県、長崎県
危急種(絶滅危惧II類・VU) - 兵庫県
準絶滅危惧 - 奈良県

食用

下処理をしにがみを取り除き、和え物、おひたしで食べる。

薬用

虫に刺されたら、もんだ生葉をはる。
posted by 豊後国主 at 14:45 | 山菜 薬草
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