2014年05月26日
第24回世界コンピュータ将棋選手権 決勝6回戦 Apery vs ponanza
優勝したApery対準優勝のponanzaの直接対決の一局。
その始まりは、▲2六歩▽3四歩▲2五歩と、
先手Aperyが飛車先をいきなり決める手法できました。
名人戦で森内名人が使って話題になった手ですね。
そしてここから相居飛車戦へと進み、先手は何故か右四間飛車に。
右四間飛車としては飛車先を決めているのは損に見えますが、
▲2五桂と跳ねなければいいだけのこと。ということですかね?
そして組み上がり図。
▲2五歩を除けば、よくありそうな駒組み。
次の一手は、普通なら▽6四銀か▽1四歩か、というところかと思いますが、
ponanzaの指し手は、まさかの▽4二金上!
一瞬、ボナンザ囲いだっけ?と思ったけど違いますね。
ありそうで見たことの無い囲いが誕生。
でもこの大会で噂になってはいなかったと思うので、
ponanzaが使ったのはこの1回だけだったのかな?
以下は▲1六歩▽6四銀に▲4五歩と仕掛け、
後手は▽8六歩から▽5五角と反撃。
直前の▲8六同銀が、この角打ちがあるだけに意外でしたが、
以下▲6六角▽3七角成▲1一角成▽4八馬▲同金▽2九飛に
▲4四歩!とくさびが入って先手優勢という読みだったのでしょうか。
飛車を渡して怖いですが、たしかにここまで進めば良いのかも?
と思わなくもない局面。
以下▽3三金▲4三香に▽8八歩で下図。
後手は攻め駒が少ないのが悩みですが、
少ない手駒でうまく手を作ってくるのはさすがponanza。
しかしここからの先手の寄せが面白く、▲2二角▽4一玉に▲2一馬!
普通は▲3三角成▽同銀▲同角成だと思うんですけどね。
というかそれで寄っているように見えますが、何か受けがあるんでしょうか。
以下は飛車を取り、今度は逆サイドから露骨な寄せ。
人間なら躊躇しそうな寄せ方ですが、コンピュータはこういう寄せを迷わずしますね。
ぼくだったら一回▲4四桂としばってみようかとか、悩んでしまいますけども。
しかしponanzaも懸命の頑張りを見せます。
先手玉を追いながら金を手に入れ、▽3三金から▽3三桂!と根性の受け。
以下▲5六銀に▽2五桂と跳ねて、先手玉も危険に見えますが、
Aperyはさすがに震えないですね。
龍取りに4三の金を当ててきたところですが、ここで▲4三桂!
▽同金直に▲7二龍と入って、桂馬を渡してもここで詰めろになるのが大きいんですね。
▽4二金と引いて受けましたが、これで桂馬を犠牲に1手稼いだ計算に。
それでもここで早い寄せは見えないと思いましたが、、▲2二歩!!
地味ながらこれが早い寄せ。
▽同銀で具体的にどう指すのかは悩みますが、
3二地点の利きがなくなるのが痛く、▲4四桂で次の▲5三角成がほぼ必死。
実戦は▽2二同玉でしたが、▲7七角の王手龍取りでジエンド。
なかなかに白熱した一局でしたね。
それにしても序盤の、飛車先を決めてから右四間飛車というのは、
意外とありなんでしょうか?
本譜に関して言えば、桂馬を跳ねるどころか3七地点で取られてますからね。
そういう意味では、▲2五歩を突いていても関係無かったと言えます。
いつの日か気が向いたら検討してみたいと思います。
その始まりは、▲2六歩▽3四歩▲2五歩と、
先手Aperyが飛車先をいきなり決める手法できました。
名人戦で森内名人が使って話題になった手ですね。
そしてここから相居飛車戦へと進み、先手は何故か右四間飛車に。
右四間飛車としては飛車先を決めているのは損に見えますが、
▲2五桂と跳ねなければいいだけのこと。ということですかね?
そして組み上がり図。
▲2五歩を除けば、よくありそうな駒組み。
次の一手は、普通なら▽6四銀か▽1四歩か、というところかと思いますが、
ponanzaの指し手は、まさかの▽4二金上!
一瞬、ボナンザ囲いだっけ?と思ったけど違いますね。
ありそうで見たことの無い囲いが誕生。
でもこの大会で噂になってはいなかったと思うので、
ponanzaが使ったのはこの1回だけだったのかな?
以下は▲1六歩▽6四銀に▲4五歩と仕掛け、
後手は▽8六歩から▽5五角と反撃。
直前の▲8六同銀が、この角打ちがあるだけに意外でしたが、
以下▲6六角▽3七角成▲1一角成▽4八馬▲同金▽2九飛に
▲4四歩!とくさびが入って先手優勢という読みだったのでしょうか。
飛車を渡して怖いですが、たしかにここまで進めば良いのかも?
と思わなくもない局面。
以下▽3三金▲4三香に▽8八歩で下図。
後手は攻め駒が少ないのが悩みですが、
少ない手駒でうまく手を作ってくるのはさすがponanza。
しかしここからの先手の寄せが面白く、▲2二角▽4一玉に▲2一馬!
普通は▲3三角成▽同銀▲同角成だと思うんですけどね。
というかそれで寄っているように見えますが、何か受けがあるんでしょうか。
以下は飛車を取り、今度は逆サイドから露骨な寄せ。
人間なら躊躇しそうな寄せ方ですが、コンピュータはこういう寄せを迷わずしますね。
ぼくだったら一回▲4四桂としばってみようかとか、悩んでしまいますけども。
しかしponanzaも懸命の頑張りを見せます。
先手玉を追いながら金を手に入れ、▽3三金から▽3三桂!と根性の受け。
以下▲5六銀に▽2五桂と跳ねて、先手玉も危険に見えますが、
Aperyはさすがに震えないですね。
龍取りに4三の金を当ててきたところですが、ここで▲4三桂!
▽同金直に▲7二龍と入って、桂馬を渡してもここで詰めろになるのが大きいんですね。
▽4二金と引いて受けましたが、これで桂馬を犠牲に1手稼いだ計算に。
それでもここで早い寄せは見えないと思いましたが、、▲2二歩!!
地味ながらこれが早い寄せ。
▽同銀で具体的にどう指すのかは悩みますが、
3二地点の利きがなくなるのが痛く、▲4四桂で次の▲5三角成がほぼ必死。
実戦は▽2二同玉でしたが、▲7七角の王手龍取りでジエンド。
なかなかに白熱した一局でしたね。
それにしても序盤の、飛車先を決めてから右四間飛車というのは、
意外とありなんでしょうか?
本譜に関して言えば、桂馬を跳ねるどころか3七地点で取られてますからね。
そういう意味では、▲2五歩を突いていても関係無かったと言えます。
いつの日か気が向いたら検討してみたいと思います。
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