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2014年07月24日

消された住民票を取り戻す 2

20数年間、住民票を放置したまま失踪状態だった私の父。
きっと住民登録は抹消されているだろうという前提で、実務担当者の中村さんにお話を伺ってきました。

職権回復によって何とか父の住民票は新しい住所地に作れそうです。
ホッとしたと同時にもうひとつの心配事が浮かび上がってきました。

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言い出しにくいことなんですが・・・

と私は前置きをして、父がこの間に放置してきた住民税や健康保険料について尋ねてみました。

何年かかっても払わせるつもりだけど、延滞料を含めると恐ろしい金額になっているのではないか。
分割払いの相談はできるのだろうか。

「あーその件ね」

中村さんは赤鉛筆で書いた時系列を指しながら

「お父さんが土地家屋を売って離婚をしたのが20数年前。その後、すぐに引越しをしてますよね。
借金から逃れるためだから郵便物の転送手続きもしなかったと・・・」

はい、そう言っていました。

「僕は住民登録の専門家なので詳しいアドバイスは出来ないのですが、住民税にも時効があるって知ってますか?」

えっ?そうなんですか!

「期間は5年です。その間に督促や差し押さえの通知が来ていればその時点で中断してしまいますが・・・
お父さんの場合は督促状も役所に戻ってきているはずです。とっくに時効がきていますよ」

たった5年で時効がくるなんて!
中村さんの次の言葉に私はさらに驚かされました。

「国保のほうもね、保険税は同じく5年。保険料方式の場合なんて2年で時効ですよ」

これも初めて知ったことですが、国民健康保険には保険税方式と保険料方式があるらしく、
どちらにするかは市町村の条例によって定めることができるそうです。
後で調べてみると、父が住む市町村は保険税方式を採っていました。

それにしてもたったの5年。そんな短期間でチャラにされるなんて・・・
真面目に払っている市民が馬鹿を見ているようじゃないですか。


「もちろん本来は払うべきものです。
ただ役所のほうもいつまでも滞納分を焦げ付かせているわけにはいかないんですよ。
法令でも定められているので、不納欠損処理をしなくちゃいけません。
言い方は悪いかも知れませんが、キリがないってのが実情でしょうね」


あまりの申し訳なさに返す言葉も見つかりませんでした。
そんな私の様子を見て中村さんが続けました。

「僕も仕事柄、いろんな人間を見てきました。お父さんのような方々は結構います。
ただ、残念な事に住民票を回復させて市民生活を再スタートした人の中には
また行方をくらますケースがあるんです。人間、なかなか性根は変えられないってとこですかね。

今までやってきた事を反省するのも大事ですが、それよりもこれからの暮らしぶりですよ。
正しい住所に住民票を置き、働ける者は働き、納税し、地域のひとたちと助け合って生きていく・・・

僕らが出来る事は所詮、手続き上のことだけなんです。
職権なんていうと偉そうに聞こえますが、実際は端末を叩いてデータを入力するだけ。
本人の生き方を正すなんてことは出来ません。あとは当事者次第なんです。

お父さんがもう一度まっとうな市民として生活していけるように、娘さんがサポートしてあげてください。
落ち込んでいる場合じゃないですよ」


温かい言葉が心に染み渡りました。

もう一度まっとうな市民に必ず父を戻してみせます。

中村さんの恵比寿さんのような笑顔に私は誓いました。

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