2019年12月26日
災難 不安な思い出
私はまだ古い車に乗っているので、ヘッドライトがHIDランプです。
さっき駐車場へ入れるため、車に乗りヘッドランプを点けましたがHIDランプ独特の光源を見られます。
点けた瞬間は暗いんです。しかしすぐさま明るくなります。なんか水銀灯を思い出します。
水銀灯は初め、ぼやんと点いて明るくなりますが寒いと時間がかかりますね。
HIDランプはそれを早くした感覚があると眺めています。
原理について私はぜんぜん詳しくありません。
その光を見ていると私はある出来事を思い出します。
それは、2005年頃だったと思います。仕事先で車が故障し、レンタカーで帰ったことを。
当時、私はネットショップに出店したお客様へ赴き、カート設定をしてあげる仕事をしていました。
仕事先は家から130kmほど離れた地方都市でした。その幹線道路でエンストしてしまいました。
片側3車線の一番センターライン寄りの車線にいたときでした。しかも交差点の手前でした。
本来車がビュンビュン走る交差点直前で、私の軽自動車がエンストして動きません。
ハザードランプを焚き、スターターモーターを回して何とか左の歩道に逃げました。
軽自動車はマニュアル車だったからそれができました。オートマチック車だったら、、
携帯電話で保険会社に連絡し、レッカーの手配をします。
30分くらいしてレッカー車がやってきました。
レッカーは車を載せて修理工場へ。
すると修理の見積もりを始めます。
その前に私は修理はしない。廃車にすると言ったのに。
その車種はリコール対象で、以前にも一度、修理に出していた車でした。
しかしまだリサイクル法適用前の車だったので、廃車にするにも処理料金がかかります。
予定外の出費に私は冗談で、60回分割できないか?と聞きました。
できると言うんです。
確か廃車の処理料金は17,000円くらいで、月々300円くらいずつ払ったと思います。
修理工場は地方都市でも私が行ったことのない、知らない場所でした。
また保険には代車費用特約も付けていたので、レンタカーの手配をしました。
保険会社経由で借りるレンタカーはとても安価です。
といっても私を介さず保険会社とレンタカー会社の取引だから、得をするわけでもありません。
ただ、とても愛想の悪いレンタカー会社でした。
私は気分を害したまま、ホテルへ向かいました。
翌朝も地方都市での仕事が残っていたからです。
もう外は暗くなっていました。
そのとき、私は初めてHIDランプの車に乗ったのでした。
レンタカー会社もその地方都市でも私の知らない地区だったので不安でした。
今夜これからどうなるのだろう? ホテルに着いて落ち着けるのはいつなんだろう?
いまだ自分の車でもHIDランプを点けるたび、そんな不安に感じた夜のことを思い出すのです。
不安といえばもう一つあります。1995〜6年。
これは私がすべて悪く、起こるべくして起こった災難でした。
昔の映画に“大災難”があります。まるで私が主人公になったかの話。
札幌へ出張で来ていたとき、帰る前の晩、ススキノで飲み過ぎました。
朝のバスで帰るつもりだったのに、起きたらもう間に合いません。寝坊です。
幸い、携帯電話を持ち始めた頃でした。
地元の友人が列車の時刻表を持っていて、携帯電話で誘導してくれます。
バスがダメなら、列車があると。
私は誘導された通り、特急電車に乗りました。
隣に座った女性と話をしながら帰ります。ただきっと私は酒臭かった。
やがて乗り換えの駅へ着きます。
私は女性にさよならして列車を降りました。
そこで気付いたのは、車中にポーチを置き忘れたこと。
「まずい!」
ただでさえ、さよならした女性の席まで戻ってポーチを持ってきたのも恥ずかしいのに、列車を降りる直前でドアが閉まりました。そのまま次の停車駅まで。私は恥ずかしくてデッキから席へ戻れませんでした。
再び友人を頼り、乗換駅まで戻る列車と、戻ってからの接続を調べてもらいました。
すると、どうもバスの方が良いらしいんです。
バス会社とターミナル発の時間を教えてもらい、そこへ行きました。
しかし、時間になってもバスが来ません。
どうも私が待っていたターミナルは別のバス会社のものでした。
バスに乗ることもない私の勘違いだったのです。
もう発車時刻は過ぎています。
友人に頼んで誘導してもらったのは他に理由がありました。
その夜に別の町で会議がありました。
友人もその会議に出席、私は友人の車に乗せてもらう予定だったのです。
だから何としても私は地元まで急いで帰らなくてはなりませんでした。
次にしたことはタクシーでバスを追いかけること。
ターミナルのある街を出るところでバスに追いつき、タクシーにパッシングをしてもらいます。
しかし、停留所以外で乗客として乗り降りさせてもらえません。
ようやくバス停に止まったバスに乗りました。
あとはなんとかなる。そう思ったのもつかの間、今度はバスの整理券が見つかりません。
整理券を取ったのは憶えているので、取り忘れではありません。紛失したのに違いはないのです。
整理券は紛失したことを理由に、また特殊な乗り方をしたので憶えられていて始発からの料金は免れました。
その後、私を待っては会議に遅れると友人には先に出てもらい、私はもう一度バスを乗り換えて目的地へ。
ただ、降りたバス停から会議のある施設まではかなりの距離があり、タクシーも走っていない田舎町です。
私は暗い道を歩きながら今日一日の出来事を思い出し、ため息をつきながら会議場へ向かいました。
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