2019年10月04日
運転免許
朝バス停に並んで待っていると、自動車学校の教習車を見ます。
私が普通免許を取ったときのことを思い出しました。
18歳の誕生日を前に夏、自動車学校へ通い始めました。
初めての実習で車に乗ったとき、教官に「こんにちは」と言いました。
すると教官は「よろしくお願いしますだろ。」と言います。
その時点でなんだかおもしろくなくなりました。
教官を「先生」と呼ぶこともイヤでした。
こっちは客だと思っていたからです。
自動車学校にかかる金額も、当時は確か135,000円だったと思います。
教習車は日産、330セドリック
マニュアル車です。
まだオートマ限定免許とかありませんでした。
今の教習車は目立たせるためか、自動車学校名とか書いてあり、色もハデハデです。
私が乗った教習車はとっても地味な茶色でした。
初めて運転した自動車は目印のかたまりでした。
左前タイヤは運転席から見てボンネットの真ん中に交差する路面を踏むとか、縦列駐車は何本目のポールがリアウィンドウに見えたらハンドルを右に何回転など。
それではズルという気もします。
でも検定に受かることが目的だから、現実的でしょう。
初めから車両感覚で縦列駐車など難しくて、できる人はそういないでしょう。
マニュアル車の運転、クラッチとかギアチェンジは原付に乗っていたから苦労はしませんでした。
でもハンドル操作はバイクにありません。バイクはバンクさせて曲がるからです。
初めに面食らったのは、信号待ちから交差点を右折、ハンドルを右に半回転切ったところでクラッチを踏みギアをセカンドにシフトアップ、ハンドルを戻しながらウインカーを今度は左に出すという一連の操作でした。
また、コース奥側の直線で40km/hに加速するのも、初めは恐ろしかったのです。
加速する先には何も見えません。崖になっているから。
教官が座る助手席にもブレーキペダルが付いているから、最悪のことは起こらないでしょう。
しかし、恐怖感がありました。
免許を取得してから夜、誰もいない自動車学校へ車で行き、コースの中に入ることができました。
初めは恐ろしかった40km/h、運転に慣れた頃には60km/h出すことができるようになっていました。
コースには踏切に見立てたところがあり、一時停止して窓を開閉するハンドルをグルグル回して開け、列車が来ていないか耳を傾けて確認する動作もありました。
あれ、今もやっているのでしょうか。
幸い、検定や仮免もすんなり通ったので、教官は何か期待したのでしょうか。
ある日、S字をバックで走れるか?と言いました。
できませんでした。
まして夜だったと思います。
S字、クランク、坂道発進。懐かしい言葉です。
私が“自動車学校”について思うのは、「スキャンダル発祥の地」です。
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