2018年09月24日
着信専用電話
写真を見て下さい。
不思議に思いませんか?
あるいは懐かしいと感じた方もいるはず。
通常だとダイアルがある場所に何もありません。のっぺらとしています。
昔は電話を使うときには「施設設置負担金」というのを支払いました。
いわゆる電話加入権です。
私のときで7万5千円くらいだったと思います。
でも支払ったときにはワクワクして。
早く開通工事がされないかと待ち遠しい思いをしました。
また私のときには施設設置負担金を支払い、工事日を決め、同時に電話機を買いました。
家に帰るとまだ電話機しかありませんでしたが、これで大人の仲間入りをしたような満足感がありました。
着信専用電話は文字通り、受けることはできてもかけることができません。
受けるわけですから電話番号はあります。
しかしかけることはできないので、必要のないダイアル部分は初めから付いていません。
料金も基本料金が少し安いはずで、もちろん通話料はかかりません。
いま携帯電話で着信専用ってあるんでしょうか。
あってもおかしくありませんが、使っている人は見たことがありません。
よくクレジットカードなどを申し込む際、既婚/未婚や、固定電話ある/なしを書き込むことがあると思います。
未婚よりも既婚者が社会的地位を重んじられるとか、万一のとき既婚者であれば配偶者側に債権を請求できる可能性がある等、考えられると思います。
同様に、固定電話を持っていれば、その地域に根付いているという目安になります。
さらに「施設設置負担金」は財産のひとつですから、いざとなれば差押え対象にもすることができます。
でもその「施設設置負担金」は携帯電話の登場により、在り方もだいぶ変わってきました。
昔は7万5千円を支払って購入したものが、価値は下がり今はいくらでしょうか。3万6千円?
NTT東日本によれば7万2千円を3万6千円に見直ししたと書いてあります。
施設設置負担金は、進学等でも親と別居する際には電話を引くために必ず必要でした。
そのため、7万5千円(当時は消費税がありません)の負担金が高額だったため、個人売買もされていました。
確か半額程度です。
今ではライトプランといって、負担金を払わなくても月々の電話料金に250円上乗せすれば、負担金がいらないという方式もありますね。
さらには光電話の登場です。
インターネット回線を引くとき、光回線にすれば電話がオプションで付いてくるというもの。
昔は電話回線ありきで、電話回線を使ってネットをしていたものが、今ではネットに電話が付いてくるというまったくの逆転現象です。
ただ、ひかり電話の場合、光発番といって、光回線を提供する業者が独自の電話番号を発番することがあり、光発番された電話番号はナンバーポータビリティ、他社へ同番移行できないという弊害もあります。
このように施設設置負担金なしでも固定電話を持てる、電話番号を持てるという便利な光電話ですが、私も約10年前に光電話にして以来、施設設置負担金は休止状態にしたままです。
この電話加入契約は休止状態が最長5年という決まりがあり、5年経過した時点で申し出がなければ自動的に5年間延長というものです。
しかし10年が経過してしまうと解約と見なされ、なくなってしまいます。
私は買ったりもらったりで2回線分持っていた電話加入契約ですが、なくなってしまいました。
ただ、持っていたとしてもいくらで売れるのか?
ライトプランもある今、売る方が面倒でしょう。
そもそもこの施設設置負担金というもの。
まだ日本国中に電話回線が引かれていなかった頃、これから引かれていく電話回線にかかる工事費を割勘で負担し合おうというもの。
いまではもう必要ななくなったといいます。
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