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2018年04月27日

イライラ感

 さっき、何げなくテレビに目をやると、戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長と坂上忍さんとの対談を放映していました。ご覧になった方もおいででしょう。

戸塚宏校長の、自分が正しく皆は無知である。
今の教育問題はすべてマスゴミのせいだという、偏りもはなはだしい言動には皆あきれたでしょう。

「あきれる」とはまさにこのことで、多くの方々は「やはり」という結論になったのではないでしょうか。
でも、「あきれる」前に、誰もがイラっとしたと思うんです。

この「イライラ」。

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 〜 実は人が欲している感情ではないですか? 〜

もう息の長い番組になりました「痛快TVスカッとジャパン」は、スッキリさせてくれます。
ただ、その前にイライラするからスッキリするのです。
何もないところから「スッキリ」はありえないですね。

また昔、古谷三敏氏作の「ダメおやじ」という漫画がありました。

 https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=12701

うだつが上がらないオヤジが、オニババと呼ばれる妻、それから娘、息子にいじめられるという漫画。
その残虐ともいえる家族からの暴力は、もう現在では問題になる描写とも思えますが、
懐かしいので私は昔、持っていた3巻だけ、これから買ってみようと思います。(笑)

これもおダメおやじからすると悲しむべき話ではありますが、おやじの振る舞いも見ていてイライラするところがあります。残虐ではあるけれども、どこか「仕方ない」感があるのです。

また、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999などで知られる松本零士氏の「男おいどん」という漫画。
これまた主人公、大山昇太(おおやまのぼった」という浪人の「上手くいかない、情けない若者の姿」を描いたものです。

https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E6%98%87%E5%A4%AA&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwjA2YSEl9jaAhUBa7wKHQ4OD8oQsAQIOg

読んでいて大山昇太の、情けなさにイライラしながらも、どこか自分に重ねてしまう。
そんな共感めいたものも受け入れられたのでしょう。

「ダメおやじ」も「男おいどん」も大ヒットした漫画です。

このように人は「イライラ」も求めていると思うのです。

普通、人気を得るのは「笑い」「感動」「スッキリ」と良い感情に思いがちですが、実は「イライラ」も必要不可欠な感情ではないかと思います。










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posted by CSおじさん at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想
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