2020年06月17日
Macintosh
今でももう一台欲しいPCはApple社のマッキントッシュです。
日本でパソコンといえば、使われているOSは2020年2月現在、Net Applicationsの調べによると、デスクトップ型で88.2%がWindows、9.4%がマッキントッシュです。
マッキントッシュに対してWindowsが約10倍です。
その前に88.2%じゃほぼ全部です。
どうしてそんなにWindowsが世間を席捲したの?
というと、これにはいろいろあり尽きませんが、私はインターネットが国内に普及し始めた1995年の暮れにWindows95が発売されたのが大きいと思っています。
1995年「インターネット」という言葉がテレビから聞こえない日はないくらい、インターネットには期待が寄せられていました。とはいっても、今のように歌を映像付きで視聴できる環境ではないし、そもそもインターネットに接続するというのは電話代も同時にかかるし一般向けではありませんでした。
YouTubeはもちろん、FBなんてないし、ビッグローブもないし、ソフトバンクなんて本しか出版していませんでした。何があったのかといえば、Yahoo!で検索できるくらい。検索できるサイトだって国内にはまだ数えるしかありませんでした。
書籍だってあまりなく、外国でどこかの大学にあるコーヒーポットの残量をリアルタイム中継しているサイトがあり、「http://・・・」と手入力してモニタに映し出して
「これが今現在、コーヒーポットの残量。」
「スゲエ!」
なんて時代でした。
インターネットよりまだ「パソコン通信」がよっぽど利用価値がありました。
もとより「画像」なんていうのをパソコンでは皆、あまり期待などしていませんでした。
そんな頃、私はとある団体に所属していて、インターネットの可能性について調べ、あわよくばインターネットを使って情報発信し、実際に役立てようとしていました。
まだ当時はインターネットというのは見るもので、自分から発信するものだとは考えていない時代。
もし手前にサーバーを立て、ドメインを取っていようものなら「本当??」って感じでした。
所属していた団体はそのサーバーを立てている会社とつながりがあり、いろいろアドバイスを受けることができたのです。
Windows95が広まったのはきっと、隣の人もWindows95を使っていたからです。
まだ馴染みのないインターネットを使い始めるのに教えてくれる人がいたからです。
とはいえ、実際にWindows95が圧倒的に実用的でした。
そういえば最近、パソコンがフリーズしたなんて、ほとんど聞かなくなりましたね。
でもここまで来るまでにはWindows Millenniumとか、、いくつか失敗したWindowsもありましたけれども。
Windows95のバージョンが発売された当時、マッキントッシュはMacOS7.5.3でした。
これ、扱うのが大変でした。フリーズは日常茶飯事。パソコン通信をするにも、Windows95なら一つのアプリで済むところ、マッキントッシュでは四つのアプリを連携させる必要がありました。
操作が複雑でフリーズが多い。しかもハードウェアも安くないといえば、皆さんWindowsに流れていくのは仕方のないことだと思います。
さて、
あの団体では当時、最新型のマッキントッシュ、Power Book5300を一台購入し、私に託してくれました。
Windowsにするかマッキントッシュにするか。
マッキントッシュを選んだのはサーバーを立てていた会社のアドバイスによってです。
私は本を読み、パソコンをセットアップしてインターネットを見られるようにします。
ただ集まりはあまりなく、普段は私の私物化も容認されていました。、、と思っていました。
そこへ、ある事件が起こりました。
初めて全体の集まりがあり、ほとんど私より10歳以上年上でした。
きっと初めて間近にインターネットを見て自分で操作もできるんだと楽しみに集まったのでしょう。
私は集合時間よりも1時間くらい、早く会場に着いて器材のチェックを終えていました。
そこへ30分くらい早く、名物のおじさんが現れたのでした。
いつも周りから「〇〇ちゃんはね、」と要注意人物。
こともあろうか、我が物顔でマッキントッシュを触り始めたのです。
きっとパソコンにだって慣れてはいないだろう人が、いきなりのマッキントッシュ。
すぐにマッキントッシュは起動すらできない状態に。
私は大慌てで復旧しようとしますが、最終的に再セットアップした方が早いとわかります。
皆はもうシラケています。そして何もできないまま解散。
再セットアップは帰宅後すぐにできましたが。
しかしその一件から、普段は私が私物化しているのをもとより快く思わない人が感情を表すようになります。
それはマッキントッシュの代わりに、私の所有するデスクトップのWindows95パソコンを貸し出すと言ったことで文句を言わなくなったことからわかりました。でもWindows95パソコンは誰も使いません。
さらに悪いことは続きます。
ある日、仕事中、車に積んであったマッキントッシュを私はアスファルトの地面に落としてしまいました。
高さは50cmくらい。機能的には問題ないものの、本体に少しのゆがみと落としたキズが残りました。
結局、私が私物化しているのを快く思わない人は、前から私を快く思っていないんです。
購入してから3ヶ月くらい経っていたマッキントッシュ。まだ人気機種だったから中古でも売れるといわれていました。が、私が傷を付けてしまった。私は呼び出されて「どうする?」と絞られました。
結論からすると、当時営業をしていた私は、得意先にいたマッキントッシュ好きの人に事情を話し、落としたことは大目に見て当時の相場価格で買ってもらいました。
私を快く思っていなかった人は、
「いま相場はいくらだけど、落としたからいくらで売れるかなぁ?」
などと揺さぶりをかけてきました。
そして買取り先が見つかったことを告げると、ビックリしたようで、それでいて少し残念そうな顔をしたのを憶えています。
「そうか!良かったなあ!」
でなく、
「そうか。」
つまるところ、私物化した責任を取りなさいと。落とした分も併せて相場で私個人に買取りさせたかったのでしょう。
だけど、私がセットアップしなければあのメンバーの誰がセットアップできたのか。
私だって徹夜に近いことをしてやっと覚えたマッキントッシュでした。
思ったのは、落としたことを大目に見て、相場価格で買い取ってくれた人。その人は私を快く思わなかった人をまた、快く思っていなかったのだろうということでした。
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