2017年01月15日
六曜
六曜とは?
六曜というとピンとこない人もいると思います。
六曜は歴注の1つ。
その日の吉凶(方位や時刻)を判断したもので、
先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種のことです。
六曜は「ろくよう」または「りくよう」と呼ばれます。
よく冠婚葬祭などに使用される方が多いと思いますが、
そもそも六曜とは、どのようなものでしょうか?
六曜のはじまり
中国で生まれたとされますが、いつ確立されたのかは不明です。
一説に「孔明六曜星」とも呼ばれ、
三國志で有名な諸葛亮が発案されたとあります。
(この説は後世にこじつけたものとされています)
日本には鎌倉時代から室町時代に伝来されたといい、
広まり始めたのは江戸末期。
しかし、明治時代には歴注は迷信とされ、禁止されます。
国民に広く普及したのは“戦後”で、意外と最近のことなのです。
六曜の使われ方
六曜は時刻や勝負ごとに関する内容なため、
「縁起担ぎ」として賭博や勝負師が六曜を用いられたと考えられています。
だから「江戸末期」に広まったのではないでしょうか。
現在では冠婚葬祭などの儀式の“吉凶”として使用されています。
六曜と神仏の関係
大安の日に結婚式を挙げたり、葬式は友引を避けたり。
では、神仏とどういう関係があるのでしょうか?
単刀直入にいうと、一切関係ありません。
先に述べたように、六曜は時刻や勝負ごとの“吉凶”であるためです。
なぜ現在では冠婚葬祭など儀式の“吉凶”として使用されるようになったのでしょうか?
それは・・・
字にあります。(詳しくは次回)
例えば「仏滅」
「仏が滅する」ということから“凶”とされますが、
昔は「物が滅び、物事が新しく始まる」ことから『物滅』と書かれ、
物事を始めるには良い日とされていたこともあるそうです。
今の字は当て字で、「仏」の字を使用しているので、
寺や仏教と関係があると解釈されますが、
『釈迦』は占いを禁じていたし、
『親鸞』は
「かなしきかなや道俗の良時吉日えらばしめ天神地祇をあがめつつ卜占祭祀つとめとす」
と、和讃で説いているため、浄土真宗では否定的です。
仏教はそもそも“吉凶は普段の行いによるもの”とされています。
神道に関しては、各神社のホームページなどでも『六曜』を否定しています。
次回、六曜の解釈。
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