音楽聞くだけ

2021年03月27日

３月２７日　今日のクラシック音楽

グローフェ：組曲『グランド・キャニオン』

【今日の出来事】

1745年3月27日　ヘンデル：オラトリオ『ベルシャザル』HWV 61 初演
1851年3月27日　ヴァンサン・ダンディ（作曲家）誕生
1874年3月27日　スメタナ：オペラ『二人のやもめ』初演
1892年3月27日　ファーディ・グローフェ（作曲家）誕生
1892年3月27日　ヨハン・シュトラウス2世：『もろびと手をとり』作品443 初演
1913年3月27日　シベリウス：音詩『吟遊詩人』作品64 初演
1914年3月27日　ヴォーン・ウィリアムズ：ロンドン交響曲初演
1917年3月27日　プッチーニオペラ『つばめ』初演
1927年3月27日　ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ（チェリスト、指揮者）誕生
1940年3月27日　ブリテン：ヴァイオリン協奏曲作品15 初演

　組曲『グランド・キャニオン』は、ファーディ・グローフェが作曲した管弦楽組曲。グローフェの代表作の1つである。本作の題名は『大峡谷』と訳されることもあるが、「大きな峡谷」といった意味の普通名詞ではなく、固有名詞としてアメリカのグランド・キャニオンを指しており、その情景が描写されている。
　グローフェは、かねてより壮大な景観に心奪われていたグランド・キャニオンを管弦楽作品にすることを、1920年に思い立ったという。しかし作曲にはかなり苦労を重ね、またアレンジャーの仕事もあったため、ほぼ10年の歳月を費やして1931年に完成された。初演は完成の年の11月22日、ポール・ホワイトマン指揮の楽団によってシカゴで行なわれた。このときの題名は『グランド・キャニオンの5つの絵画』というもので、その5曲も「日没」「日の出」「ホピ・ダンス」「赤い砂漠」「豪雨」とされていた。のちにレコーディング・マネージャーのE・T・キングの助言によって改められ、現在の題名になった。
　この作品でグローフェが見せた、鮮やかな色彩感覚が溢れるオーケストレーション、スケールの大きな管弦楽の表現力、さらにジャズの手法を取り入れた斬新なアイデアは、アメリカに生まれたオーケストラ音楽の傑作のひとつとして評価された。作品は自然を前にしてグローフェの感動が率直な形で綴られた音楽作品といえる。（Wikipediaより抜粋）