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2021年04月19日

4月19日 今日のクラシック音楽

ベルク:ヴァイオリン協奏曲




【今日の出来事】

1774年4月19日 グルック:オペラ『オーリードのイフィジェニー』初演
1787年4月19日 モーツァルト:弦楽五重奏曲 第3番 ハ長調 K.515 完成
1890年4月19日 フランク:弦楽四重奏曲 ニ長調 初演
1936年4月19日 ベルク:ヴァイオリン協奏曲 初演
1939年4月19日 ストラヴィンスキー:カンタータ『星の王』初演
1947年4月19日 マレイ・ペライア(ピアニスト、指揮者)誕生

 アルバン・ベルクの《ヴァイオリン協奏曲》は1935年8月11日に完成された。おそらくベルクの最も有名な作品であり、なおかつ最も演奏回数に恵まれた作品である。「ある天使の思い出に」の献辞が付されているが、ときにこれが副題のように看做されることもある。
 ヴァイオリニストのルイス・クラスナーから《ヴァイオリン協奏曲》の依嘱された。ベルクは初めてこの依嘱を受けた時、オペラ《ルル》に取り組んでおり、しばらく協奏曲は手付かずのままであった。しかし、アルマ・マーラーがヴァルター・グロピウスともうけた娘マノン・グロピウスが、18歳という若さで急死する。ベルクはマノンを可愛がっていたため、この訃報を知ると、オペラをいったん脇にのけ、クラスナーから委嘱されていた協奏曲を「ある天使の想い出に」捧げるものとして作曲に取りかかった。つまり、ある天使とはマノンのことである。
 《ヴァイオリン協奏曲》の作曲は非常にはかどり、2〜3ヵ月で脱稿したが、虫刺されから敗血症を起こしたベルクは、この作品が自分自身へのレクイエムにもなるであろうこと、そしておそらく《ルル》を完成できないであろうことを察知した。ベルクは1935年12月24日に急逝し、《ヴァイオリン協奏曲》はベルクが最後に完成させた作品となった。したがってベルクは本作の実演に接することができず、ルルも未完に終わった。(Wikipediaより抜粋)


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