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2021年02月07日

養老保険の保険料の計算方法って

満期まで待たないと損といわれる養老保険。この保険料の仕組みを理解しよう。

そもそも養老保険とは万が一の死亡時には保険がもらえ、もし満期まで亡くならなかったら積み立てた金額に金利がついて戻ってくるというもの。これだけを見ると、死んでも保険が出るので損はしない。満期まで生きていれば払い込み以上の金額が戻ってくるので損はしない。いいこと尽くしのように見えるが、ここ最近ネットでは否定的な意見が多い養老保険。どういう計算をして保険料を算出しているのか、私の勝手な理論(概ね間違っていないと思う)で計算し、果たして養老保険は損なのか得なのか考察してみた。


保険内容:例えば40歳の人が20年後に満期時に700万円、1000万死亡保障となる養老保険

@保険会社は20年後償還したら700万円分となる金額分の国債を買う。(ちなみに今は金利0.4%くらい)
 =>概ね月額28000円
A40歳の人が60歳までに死亡する確率から、定期死亡保険料を算出する。
 但し、積み立てた分は死亡保障から割り引くことができるので、その分割り引く必要があり
 概ね平均すると月額2500円程度と思われる。

ざっくりだが30500円の保険料になると思われる。一見、@に関しては保険会社が一括で国債を買ってくれており、契約者は20年間、月額に均等案分した金額を毎月払うというさぞかしおいしい話に見えるが、ここに関しては、途中で解約したら大損するように設定したり、全体的に金額上乗せすることで損しないようにしているのだろう。A部分は保険会社お得意の、死亡確率を統計的に計算した結果から算出する。

ざっくりこんな感じだが、@の部分だが、途中でやめれない(大損するので)長期国債を毎月分割払いで買う事にほぼ等しい。これにAの定期死亡保険を組み合わせたのが養老保険なのである。

ここまで理解出来たら、20年国債の金利が0.4%という現在、たったこれだけの金利を得るために、20年間満期まで払い続けるリスクを取るのはあまりにも不利な契約であることは明確だろう。金利の良かったころの養老保険は今の金利事情から考えると今ほど損とは言えないが、それでも養老保険や個人年金には、万が一、金利が急上昇してインフレになった場合、大きな損失(価値の欠損)となるリスクはつきものなので、老後資金への過度な期待をすべき商品ではないということを認識しておいたほうがいいだろう。
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posted by chopin98 at 12:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資・株
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