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2015年12月07日
「検察官の証言」【改題】『検察捜査』第40回江戸川乱歩賞受賞(1994年)著者中嶋 博行(なかじま ひろゆき)
検察捜査
大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。
首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。
検察官不足の背景もあり、事件の担当検事となった横浜地検の検察官岩崎紀美子は、恨みを買いそうな西垣の手がけた案件を調べていくうちに、資金繰りで追い込まれた産廃処理業者の社長自殺の事件にいきあたる。
だが、事件の闇は深かった。
検察庁と日弁連の確執とそれぞれの組織の主導権争い、その影が西垣事件の背後に見え隠れする。
そして東京地検が日弁連に強制捜査に踏み込むという騒然とする事態に進展。
上司の理解も得られず孤軍奮戦の岩崎には、脅迫者が迫る。
現役弁護士が、法曹界の闇に踏み込み、将来を予見したと評判を呼んだ江戸川乱歩賞受賞の本格リーガル・サスペンス。
著者 中嶋博行
1955年茨城県生まれ。早稲田大学法学部卒。ジョン・グリシャムの作品に影響を受けて小説執筆を始め、横浜弁護士会に所属しながら’94年『検察捜査』で第40回江戸川乱歩賞を受賞。