「ま。。。まさか。。まさか。。真鍋は。。真鍋のオヤジのドナーに、、、俺。。。」
幽霊の
吾朗太さんは思い出したのだ。吾朗太さんの生前の経営者の仕事の一つの闇金の取り立てに真鍋を時々行かせた事があった。。たまたま真鍋がある日その取り立ての仕事を早く終わって一応真鍋は俺の信頼できる右腕みたいなところがあったし真鍋は冷徹で情が薄いところがあり取り立てには向いているのだ。死人を見て当たり前な医者や取り立ては人間的に冷たいところが無いとやってられないし。
俺もだけど闇金が悪というなら闇金の客は悪とわかっていて客になるから馬鹿だし闇金の商売より悪い奴だと思っているし闇金が犯罪なら犯罪組織に関わって世話になるその客も共犯者だし、犯罪者だし。カジノなんて客も現場を見つかれば逮捕されるのに闇金の客は悪いところから借りた癖に逮捕されず逆に被害者になって金にだらしないから悪いのに被害者ぶるなと腹が立つ。
特に真鍋の生い立ちは金で苦労してきているらしいし真鍋の周りも借金まみれ騙し騙されの泥沼で生きてきたらしい。だいたいが施設と少年院を出入りしていた子ども時代の真鍋。。。
真鍋の母親も捨てた真鍋を母子家庭の保障の金目当てに何度か施設から真鍋を引き取っては戻しを繰り返してその時その時の男とパチンコで生活したり飲んだくれては真鍋の世話をろくにもしないで真鍋を殴ったり家に置き去りにして家に借金の取り立てがくるのもあり、逃げながら
遊び歩いて家を空けて夏の日に、電気を止められて家の中で置き去りにされた真鍋が熱中症で倒れていたのを取り立てにきたヤクザにすら同情されて借金取り立てのヤクザに
児童相談所に通報されて
真鍋は小学校高学年ぐらいにはすっかりグレて施設から少年院に入るを繰り返してそのまま母親とも疎遠になっていきました。小さい頃は父親の方にも少し引き取られた事はあるものの同級生と十四歳で子供を作って真鍋の父親の貴弘は真面目な人ばかりの親戚縁者、厳しい親からも絶縁されていて真鍋の祖父母にも頼れない状態だったし父親の彼女がいて真鍋を世話してくれた時は少しは家族の幸せみたいなものを感じながらも夕方その女性が仕事に出かけると父親は酒を飲みだしてすっかり寝てしまった真鍋が、夜明けになって酔っ払った父親と仕事から帰ってきた彼女との大喧嘩でいつも目を覚ましてしまう
「あの時、多分、オヤジの家にいたあの人はキャバ嬢ってより風俗の女性だったんじゃねーかまぁ、いい人だったからさでも、あの時、オヤジは多分働いてなかったと思うヒモで。酒ばっかり飲んで女を殴るし。多分、仕事の事で嫉妬してたんだろうけど働かない癖によく言うわ情け無いみたいな事を言ったら、誰がお前を引き取ってやったんだ、と俺も殴られたしなんだか、情け無い事にオヤジの借金を彼女が一緒に返してくれている感じで。そう、オヤジの家にもやっぱり。。借金の取立ては来てた。なんの因果か。。俺がガキの頃によく見てきた借金の取立てに自分がなるなんて。」
真鍋はそうは言っても、取り立ての腕はかなり良かった真鍋は結局は、父親が新しい女をつくり優しい彼女を捨てて新しい女が元々子どもは好きじゃないし自分の子どもじゃないから絶対に無理と、邪魔になった真鍋をまたいらないからと施設へ入れたのだ。。。どうもあの優しい彼女は真鍋の父親の借金でヤクザに売られてしまったらしいし、真鍋も、つかのまの幸せの。。。世話になった女性も、オヤジに裏切られて捨てられたのだ。。真鍋は小さすぎて抵抗もなにもできない。。。
そんなこんなと。。。真鍋がチンピラになったのもよくわかる色々、真鍋からは身の上話しを聞いていて
ある日、吾朗太さんは急遽経営していたカジノの事でどうしても出向かなければならなくなって真鍋に、仕事が終わったお前には悪いけど俺の代わりに闇金の新規の客の面接をと頼み。。
「酒井。。。って男、な。事務所に来るから」
吾朗太さんの記憶が少しずつ蘇っていく。。。
あの時は真鍋がハタチぐらいで、俺は二十二、三ぐらいか。。
俺は
ホストは辞めていて何人か貢いでくる女のジゴロをしながら闇金やカジノをやっていたかな。。
俺は酒はほとんど飲めないしせいぜい。。気まぐれに
飲んでも甘いカクテル程度だしだから、滅多に酒を飲まないが、酒を飲まないお客ウケのいい奴は飲み屋の経営に向いている酒飲みが酒場の経営者になれば店は崩れると言われてホストクラブの経営陣も強く勧められていたけどそのうちまた考えると、確か保留していた。。。あの頃は、なんだか、多分ホスト関係はやりたくなかった気がする。。確か、カジノの経営がおもしろくなっていたし、裏で色々悪さしたし。。結構儲かっていたはずだ。。。
まぁ、俺はフットワークがかなり軽い方だし、
ちょっと今はこっちをやっとこうと、あの時はカジノや闇金の気分だったんだろう。ジワジワと、ゆっくりギンギラギンなあの時は思い出されて。。。
闇金はカジノの副業でカジノで負けた客も借金でがんじがらめにした客も結構いたな。で、俺がやろうとしていた
闇金の新規の客の面接を代わりに真鍋に頼んで。。。。
だけど。。。代わりに真鍋が行った客は。。。
「なんだってキャンセルになったとんで、お前、キャンセル代取ってきたのかよ。。。」「ハァ。。。兄貴。。まぁ。。金持ってない奴だったんで、なんとか、二万。。。ならと。。。」
酒井という男がやっぱり、闇金で借りると返せそうにないからと、融資を断ってきたと。それにしては。。。無駄足だ馬鹿野郎と、真鍋が怒っている様子もなく。キャンセルでお詫びに二万、って。。子どもの小遣いかよと、怒っているわけでもなく。。。
「まぁ。。お前の手間賃だ、取っておけよ。」真鍋が面接してキャンセルになった客が出てから2、3日経つと。。。
真鍋は。。。
「兄貴。。。あの。、、。。ご相談が。。。」相当な
深刻な面持ちで。。。
ここ2、3日、、、真鍋の様子がどうもおかしい。。なんか、俺に隠してないか
「なんかあったのか、ちょっと元気ないような。。いったいなんなんだ、」
ふと、吾朗太さんが問い詰めようとすると。。。真鍋は。。
「闇金X。。。って、兄貴の舎弟の一人の店ですよね。。。」
「えっ。。ああ、ポメ金か。。あそこも可愛い顔してエグいぞ、ポメラニアンの金吾。。。あそこがXの墓場なら、うちはZで。。。
俺も人のこと言えんけど、まさか、お前、あそこで金を借りたんじゃないだろうな
確かに俺が一言入れれば借金なんか帳消しにできない事もないが。。真鍋お前。。ポメ金で
金を借りたんか」
2024年03月16日
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