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2024年02月10日

マリッジセレブレーション。。。379いつかの無数の灯火の。。。

なんて事だ。。。幽霊の吾朗太さんは、。。

俺は更生しようとしていた矢先。。。死んだんだ。。。これからいい時を。。。というか、そりゃあ。。すぐには、いい時なんかくるかわからないし。なかなか自分なんか変えられないだろうけど。。もしも生きたまま自分を変えられてヤクザな生活からすっかり足を洗って生まれ変わって新しい人生をやり直せるなら逆境だろうが波瀾万丈だろうが、乗り越えてみせるぐらいの自信はあったのに。なんでだ。。。誰が邪魔しやがったんだよオヤジも死んだし、ヤクザをやめるのはちょうど良かったんだオヤジは俺を寵愛してくれて跡取りに決めていたけどそれでも、俺がヤクザにはならない、カタギに更生すると本気で思えば、俺の事は絶対に尊重して自分の代でヤクザを辞める決心がついていただろう。まぁ、俺がまだ小学生の時にオヤジが死んでうちの組は解散したけど元々の組員はそれからも俺や四朗の面倒を見たり世話してくれたり、俺はそれから反社会の東京邪神軍に出入りして相変わらずヤクザみたいな生活は変わらなかったけど。。。それでも。。。そんな俺でもマナベも。。。アホとは言え。。。太陽の元表に出て人生やり直しを、と。そういう気持ちはあったんだ。生きていれば幾らでもやり直しがきく。少し、マナベの事で思い出してきた事がある。なんか。。。確か。アイツは自分のオヤジがどうとか。。俺に言ってきたが。。なんだっけ。。大事な事で。。。幽霊の吾朗太さんは、少しずつ少しずつ記憶のカケラをゆっくりと拾い集めるように取り戻していきます。
それにしてもまともに生きようと、決心して死ぬなんてな。。。

ヒロキ叔父さんの魂の光は、「あっ。。そろそろ。。ワシの肉体が眠りから覚めそうな気配。。そろそろ戻らんと。。」

「えっ、、、もう帰るのちょっと、俺さ、叔父貴んとこにマナベとヤクザから足を洗いたいって相談に行ったんだよな。で、俺が急に居なくなって行方不明で。こうやって死んでたんだろ」戻りそうになるヒロキ叔父さんの魂に焦って吾朗太さんは問いかけます、いつ、今度はこの魂に会えるかわからないし、それどころか。。。
もう会えないかもしれないし。「だから、ワシはね反社仲間に多分足抜けを妨害されたんじゃないかと思ってた。お前はいろいろお前の仲間達を知りすぎただろうし、今更裏切るのか、とね。まぁ、ただ、お前は反社の仲間からリンチや殺されたかは。。ワシは知らないが兄さん。。。お前のオヤジさんの蓮気兄さんが、吾朗太がいなくなってから。。ある日ワシの枕元に立ってヒロキ、吾朗太ももう、こちらの仲間入りをするヒロキが出家してうちの因果や因縁を供養しようとも大事な一人娘の真央が必死で庇おうとも。。。やっぱり、ダメだったと、もの凄く泣いていたんだよ。ワシは。なんて言ったらいいか。お前は。。。吾朗太はもう死んだんだ、とその時わかったワシは、瞑想中に時々。。。時空の歪みの中の生命のろうそくの部屋に入って吾朗太の生命のろうそくが何度か消えそうになったのを見て本当はいけないんだが何度かつい。。。元気いっぱいそうな蝋燭から炎を継ぎ足したりIMG_3571.jpeg生命の生死は自然なものなのに。。それに手を加えて。。吾朗太だけ特別扱いして助ける。。。

そんな。。。僧侶としてやってはいけない個人的な事を。。。何度かやってしまって。。。

「お。。。オイ、それで。。、叔父貴の身には。。やってはいけない事を。。IMG_3606.jpeg

それには。。。答えたくないのか。。。ヒロキ叔父さんの魂が答える事はなかったのですが。。。

吾朗太さんの頭の中にどうも、ヒロキ叔父さんの修行している厳しい寺の仏様らしき声がIMG_3608.jpegヒロキ叔父さんの代わりに吾朗太さんに問いかけてきます

この世のどこかに。。あるいは、この世とあの世の狭間に。。厳しい修行を積んだ者のなかでも一部のものにだけ見える。。生命の灯火が、燃える無数の蝋燭がある果てしなく広い洞窟があるという。IMG_3620.jpeg実際には実在しないかもしれないが。。。特殊な修行を積んだものの心の中にある時突然に蜃気楼のように現れては消える不思議な場所かもしれないが。
ヒロキの叔父貴はいつか瞑想時にその洞窟を偶然見つけては吸い込まれるようにして入って行くと星の数のように無数の長い短い、燃え上がったり、消えかかる蝋燭の中から、なぜか、いつもひとつだけ輝いている蝋燭を見つけるIMG_3604.jpegその蝋燭は。。。輝いているのに。。。見かけるといつもいまにも蝋燭が消えそうになっているのだ

あっ。。。その蝋燭には吾朗太の名前が書いてあった本当はやってはいけないんだろうけど。。ヒロキさんは、無数の灯火のなかで。。IMG_3605.jpeg炎をわけても大丈夫な蝋燭をかざして。。。慎重に消え入りそうな吾朗太の蝋燭に思わず炎をわけあたえる。。。蝋燭の炎は蝋は溶けて消えるとはいえ、
分け与えても減るわけではない。分け与えればもう一つに火が付くし燃え盛る、炎は増えるばかりだと、これは盗みではないし分け与える方の蝋燭の炎が消えるわけではない。。。ほんの、ちょっとだけ助けを借りるだけだ、と無理矢理言い聞かせて。。IMG_3605.jpeg

そうだ、これはきっと現実ではない、私の瞑想の中の出来事なんだ。。。夢の中で、現実ではない。夢の中だから、世を捨てた私欲を捨てたはずの私でも。。。勝手な事も許されるかもしれない。。。妄想だ、夢の中の出来事だ。。IMG_3619.jpeg

あの瞑想の中での洞窟から戻るたびにヒロキさんは甥っ子の可愛さあまりに、また勝手な事をしてしまった、と。一切飲まず食わずの十日間修行をする
だけど。。。
仏様は、厳しい修行に励んで世のため人のために尽くすヒロキ叔父さんを少しは甘えてもとヒロキ叔父さんが吾朗太さんの蝋燭の炎を継ぎ足している事に少しはめをつぶりましたが、生命には生命が決めて産まれてきた寿命があるそれが自然というものだし、私欲に甥っ子ばかりを特別扱って近しい身内だからと言って私欲で
助けてはいけない
もうこれ以上はと。。。IMG_3607.jpeg
ヒロキ叔父さんが幾度となく
瞑想をしようとも。。。生命の蝋燭の洞窟へはもう行けなくしてしまいましたし
吾朗太さんも突然いなくなって。。吾朗太さんとともにヒロキ叔父さんの寺に反社会からの足抜けを相談しにきたマナベ君から吾朗太のアニキが突然いなくなったと。ヒロキ叔父さんは相談されたのですが。。。実はもう、ヒロキ叔父さんは以前枕元に亡くなった兄の蓮気さんが立って吾朗太が残念だがこっちに来る事になりそうだと、大泣きしているのを見て吾朗太さんが亡くなった事をなんとなく感じ取っていたのですがマナベ君には、いつか、必ず吾朗太は帰ってくる裏社会を抜けるのは命懸けだ吾朗太はあまりに裏の社会を知りすぎたので悪い仲間から一時的に姿を消すと。どうも、吾朗太を不審に思っている輩がいるようで。。。吾朗太は本気で闇社会から足を洗いたいと
私の知り合いの寺に匿ってもらっているのでそこは、ヤクザの手が及ばない強力な縁切寺だしIMG_3609.jpeg

暫くマナベ君とは今は一緒にはいない方がいいお互いに裏社会から、足をキッパリ洗って何年かして生まれ変わってからまた吾朗太と会うがいい、今は正念場で大事な時だマナベ君も、暫くこの寺で身を隠しなさいうちもヤクザが来ても入れないようにするしと、いかにも吾朗太が生きているように嘘をついてマナベ君もすっかりその、今は一時的に危険だから吾朗太は身を隠しているだけというヒロキの叔父さんの嘘を信じてマナベ君は真剣に更生しようと。。。IMG_3610.jpeg

何年か経ち、本当はヒロキ叔父さんは死ぬまで認知症になる事などない運命でしたが。。
とうとう生命の蝋燭の炎を勝手に操作した代償に。。ヒロキさんから思い出も記憶も奪いヒロキさんは認知症になり

「バカだなぁ。。。俺なんかのために。。生きてきた記憶なんかなくさなくても良かったのに。。。。」またこんなにも大事にしてくれた人がいたというのに。。犠牲を伴ってくれた人がいたのに。俺は。。好き勝手に生きてきて。。裏切るが如くに俺は死んでしまったんだ
吾朗太さんは。。知らず知らずに涙が溢れて。。生きている時に、俺は泣いた事なんかあっただろうか。。。

「こうやって、わしの肉体が眠る間に魂になってわしは穏やかな時間と確かな自分自身を取り戻す事ができる。いつかの数々の温かい思い出も。。。それ以上は望まないし。もうそれだけでじゅうぶん。。IMG_3443.jpegヒロキ叔父さんの魂がよりいっそうと輝きを放ちて悟ったように言う。。。今が、悲しいわけじゃないんだ。。。
吾朗太さんは。。。
「マナベは。。。マナベは。。俺を待っていた、というのか。。。死んでしまったのも知らずに。。。今、あのマナベは
俺と違って
マナベは小さい時から親に捨てられて人に裏切られてきた。闇社会から足を洗おうと、俺と誓ったようなのに。俺は死んでアイツからも逃げたようなものだ




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