違う。。。ヒロキの叔父貴は。。。俺と絡んでもめて俺を。。。ってわけじゃないと思う無い。。絶対ない、生前は俺が反社会で生きていて。俺と一緒に悪さしようなんて。。そんな事は絶対ない、それが原因で俺が消されたとか、あるはずない。。。。
だから四朗に内緒でヒロキの叔父貴と会っていたなんて事はあり得ないはずだ。ヒロキの叔父貴は我を捨てて剣崎家を捨てて、欲を捨てて代々剣崎家の犠牲になってきた無数の人や社会の為にと貢献する気持ちで出家したと思うまぁ、我を捨てて。。とは言っても、俺には理解できないけどいやいやではなく社会貢献したいために生きている人はいるだろう。
社会貢献、他人のめが生きがいとか、
それも本人が好きでやりたくてやってるしヤクザになるぐらいなら極端に寺に入った方がヒロキの叔父貴としてはラクだろうけど。。結婚もしてはいけないが世の中には女がめんどくさいし関わりたく無い奴らだってたくさんいるだろうし。はっきり言って、別に結婚できなくないしむしろ女性から結婚して欲しいぐらいの優良物件だろうが、今時
独身の方がよっぽどラクだろう。と結婚なんかしたくない奴だってゴマンといるだろうけどな。剣崎の家の男は元々異性に強くて女には苦労しない女が勝手に寄ってくるようなタイプで、それをいいことに、と俺やオヤジみたいに寄ってきた女を振り回したり利用したり暴力を振るったり悪さする奴らもいれば四朗みたいに気が弱くてデリケートで少しの事で女性なんか怖いしめんどくさいし関わりたくないという奴もいる。まぁ、四朗も容姿は平凡だけど、清潔感あふれて誠実だし、モテなくもない。中学だか高校だか、男性から告白して当たり前みたいな女がなかなか告白しないのでおかしいみたいな事をしびれをきらした女から何人か言われてそれで別に好きでもないし、友人かある程度親しいぐらいで勝手におかしな事を言われてめんどくさいし、なんで自分が告白しないといけないんだ、怒ってくるんだと、若い頃は、女はわけがやからないしめんどくさいし図々しいしそれに実家がヤクザだからと、別にモテないわけじゃないけど女を避けてきた奴もいる。まぁ、四朗は結局は結婚したし。とは言え、確か若い頃は四朗は結婚はしないかもしれない仕事は楽しいしと、独身の頃は言っていた。そうだ、四朗は叔父貴のヒロキが完全に独身でいなければならない厳しい寺の僧侶になったので。寺の僧侶にはならないものの、独身でいるという人生もあるはずだ、悪くないとは言っていた。パテシィエの学生時代も自然に彼女ができても彼女の方が結婚を考えたり親と会わせるというとなんとなく息苦しくてだんだんと疎遠にさせて結局は逃げてしまったようだ。それで気まずくなり、何人かいつか付き合ってきた女性とは終わってしまう。その頃はもう父親の蓮気はいないし、蓮気の剣崎組もなかったけど蓮気の1番下の叔父貴はヤクザだし、蓮気は俺みたいに愛人の子どももいるし一家離散で四朗の上の兄や、母親の要は蓮気が死んだら遺言で俺や四朗にほとんど遺産が行って使われると知るとアホらしくなってさっさと家を出て行方不明になったって話しだし。四朗は結構硬い家のお嬢さんや真面目な家の女から好かれていたらしく明らかに結婚となれば相手の家からは探偵か興信所か、身辺調査が入るだろう。調査が入らなくても両親が亡くなったと周りには言っていたらしいが多分それじゃあ、墓参りをという話しになってきて剣崎家の蓮気の代々の墓にはヤクザの家紋が入っているしそれに、要は行方不明で生死がわからないし虐待を受けてきた四朗もあえて探していない。四朗の嫁さんも同級生で四朗のパテシィエの学校の時のアルバイト時代は他の男と駆け落ち結婚してたし同級生で実家がヤクザとは嫁の家も知っていたものの昔から四朗は真面目で誠実な子どもと見られていたし四朗の婿入りしたイシナベーヌの義両親も四朗が娘の同級生でヤクザの子どもだという事は知っているがかと言って四朗は学年というより地域でも信じられないぐらい真面目な子どもという事でかなり評判だったし蓮気が相当甘党だったので老舗洋菓子店のイシナベーヌも気に入っていたけど直接ヤクザが客になって店に行くのは迷惑かけるので全然ヤクザに見えない幹部や若い衆をビジネスマンや学生の格好をさせたり、若い衆の女や飲み屋の女にイシナベーヌに買い物に行かせていたというのだ俺も小さい頃に変装した若い衆が父親役になって買い物についていった時があったな。俺は小さい時から自分の家がヤクザという事を父親から教えられてなんとなく小さかったけど、アンタッチャブルな領域に棲む者だとじわじわと自覚してきた。ああ、父親やいかにもヤクザみたいな奴が普通の店に買い物に行くのは店に迷惑行為で、ヤクザに全然見えないやつを代わりに行かせなければならないんだ俺も小さい頃から甘党だったから買い物で変な事を言うな若い衆の子どものフリをしろとか、歳の離れた弟のフリをしろ、とか。そうでないともうケーキ屋に行けないしケーキも甘いものも食べれなくなるカタギの店で買い物できなくなるとオヤジから言われてヤクザは身を偽ったり演技することも大事だと、人を騙したり詐欺師の訓練の一つだったかもしれない。まぁ、現金にも
甘党の遺伝が濃い
俺は甘いもんが食えなくなるのがどうしても恐ろしくて買い物では必死でヤクザに見えないヤクザの子どもや弟に成り切っていたな。
オヤジがかなりの甘党で
付け届けや差し入れや送りもんでスイーツなんかも家に結構届いてたけど俺だってやっぱりどうせなら、現場で自分が好きなもんを選ぶのが楽しいに決まっている
なかなかあれはあれでおもしろかったな。俺は四朗みたいに真面目に学校も幼稚園も行かなかったし小さい頃からヤクザ関係の子どもやら悪い奴とつるんだりして小さい頃はあまり近所のカタギの人に顔は知られていなかったし。小さい頃はヤクザに見えない組のやつに買い物や遊びに連れて行ってもらう事はよくあった。でも。。。
話しはズレたとして。なんでまた。。そんな私利私欲の俺と。。。真逆の自分の為より社会の為に、の厳しい寺の僧侶のヒロキの叔父貴がヒロキの叔父貴のあいだに。。。四朗に内緒にしてる事なんていったい何があったんだ。。
ヒロキもどうやら生きてはいるけれど山寺を下りて、施設入りしてボケてしまったようだ吾朗太さんは生きていた頃はボケるぐらいならさっさと死にたいし病気でのたうちまわるぐらいならさっさと死んだ方がマシだとなんとなく考えていたけどヒロキが生きていて安心したようなでもなんか状況を鑑みればあれほどしっかりしていた人のそんな姿なんか見たくない気もするまぁ、有名な寺で寄付は集まって金はあるだろうし、確か結構な地位の高僧だろうからわりとまともな施設なんだろう寺がなんとかしなくても見舞いに時々行っている四朗は今では金を相当持っているだろうしヒロキをほおっておく事はないだろうし。。。
ざわめいた店内でも、さっと音をききわけて、
タクシーが来た、とミリオンが言う。アクアマリンブルーの、あのプレゼンスタクシーが止まった。。。
四朗は会計をして店の人や周りのお客もみんなお互いにお礼を言ってまた来ますと、社交辞令ではなく心から、というのがわかるほどに四朗はまぶしくも微笑むと軽やかにタクシーに乗り込んだ。
四朗は。。。プルメリア警察署へ行くと言っていた。四朗を追いかけたいけど。。でも。。ダメ、だ。
ああ。。。もしも、俺が成仏して昇華してこの世から幽霊としてももう消えたら。。
二度と四朗にはもう会えないんだ。だけど。。。
四朗は、俺に区切りをつけるためにもわざわざここまでやってきたんだ。俺も早くこの世に未練など捨てて、こんな幽霊じゃなくて、次の世界へ。。この世に未練など断ち切って早く生まれ変わらなければ。。。吾朗太さんは流星のようにすーっと走り去る四朗さんの乗るタクシーを悲しげに見つめました。
そのとき。。。
吾朗太、吾朗太。。。賑やかな海の家の方ではなく。。。上の方から。。。
いつもの真央か。。。ではないようだ。。この声は。。随分と歳をとりそして。。。男の声。。。
幽霊でもなく生きている生命体でもない、姿がない、ただの声。。でも、それは。。
懐かしくも優しく。。知っている。。。
あっ、!!!叔父貴。。。ヒロキの、叔父貴。。
ヒロキの叔父貴の声だけが。。
どういう事だ、吾朗太さんが周りを見回してもさきほどからの変わらぬ海の家や海やざわめきがあるばかり。。
声。。。だけ。。。なんでだ、まさか、ヒロキの叔父貴は。。。
ヒロキの叔父貴はボケても生きているって。。
まさか。。死んだ。。。のか
2023年12月29日
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