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2023年11月03日

マリッジセレブレーション。372絶え間なく流れる愛の中で。。。

あっ。。。幽霊の吾朗太さんはうすらぼんやりと霧の中を手探りするように。。。必死で。。。

幽霊
吾朗太の追憶。。。IMG_2753.jpeg
少しずつ、記憶の扉が開きつつある。。
思い出したいけど、思い出せないような悲しい記憶が。。。生きている頃はいろいろあった、壮絶な中を生きてきた反面、俺はなんだかんだで結構人には恵まれてきたのだ死んでもなお、ブーコやら時々話ができる俺の姿が見えるオーガストさんとか日中忙しく動き回っているので本当に時々しか話せないけどあと、俺の姿は見えないにしろ、こうやって四朗や、三太夫の兄貴たち。。なんで、俺は反社会とは無縁の善人達が俺に優しいんだろうか。。。そばからその四朗を見つめる
相変わらず、四朗のテーブルはがやがやといい意味でにぎわしい。死んだオヤジがオレをかなりエコ贔屓してくれてたのは幼いながらもそうだとは覚えている。四朗は、そんなオレの守り役みたいな感じで若い衆やその女と一緒にオレを世話しない本妻の要から守ったり育てたり。。。ふつうはそんな、本妻の子どもの四朗が愛人の末っ子の生意気な俺に使えるなんて怒るよな。。。それでも四朗はその真逆で、吾朗太のおかげで自分が気が弱い事や、ヤクザになれと親に言われなくて逆に吾朗太の世話してオヤジに感謝されてかなり信頼もして貰えていたと思うみたいな事をニコニコして話している

自分が目立たないと気が済まない、それなら手段さえ厭わないやつもいるけどだけどそういうやつばっかりじゃないんだ四朗は今はもう、老舗の銀座のスイーツ屋の主人で、パティシエの専門学校の講師やコンクールの審査員やその他諸々で、どちらかというとかなり華のある存在だと思う。でも、子どもの頃はまだまだ自分でどうにもならない環境のもと四朗の資質がとてもじゃないけど耐えきれないヤクザの組長の子どもに産まれてきて本人も死ぬほど辛かっただろうだから、四朗は子どもの頃はあえて影になり徹底して裏方にまわって俺を世話して支えて育ったのだ。依存し合うのではなく共栄共存というやつか。本妻の要は妾の子で組の跡取り候補の俺が疎ましくてろくに面倒も見なかったし。オヤジは俺を寵愛していたけど危険な場に連れて行けるわけでもないし。若い衆だってやる事が山積みだし確かに若い衆や若い衆の女も俺を世話してはくれたけどあの人達にもプライベートがあるし、そうそういつも俺のそばにいれるわけじゃないし。自分達の子どもだっている人すらいただろうし。
民間のベビーシッターや家政婦はヤクザからの依頼だと言うと断られる事も多いだろうし。俺には絶対的な安心な存在が必要だし、欲しかったんだ。そりゃ、四朗は子どもで俺と3歳ぐらいしか違わないぐらいだけど四朗は自分にそぐわない不利で生きづらい環境で三太夫の兄貴のように可哀想だからとカタギの良家に養子に出される事もなくそうだ、俺は。。。アイツが中学生ぐらいの時に確か俺は小学生だったけどもうオヤジも死んだし組も解散してオヤジの遺した金はあったから本妻の要は相変わらず四朗や俺には冷たかったけど
後見人の坊さんの次男のヒロキがたまに家に顔を出したり、オヤジのヤクザの方の三男の弟が適当に家に来たりして要が四朗や俺に悪さしないか見張っていたけど俺は家が嫌で嫌でろくに家に寄り付かなかったな。少年院にも何度入った事か。少年院から出ても
適当に悪い奴らとつるんだり、女と会ったり家出したり。。。女のヒモみたいに遊んで暮らして確かガキの頃から悪さばかりでちゃらんぽらんに生きてた。四朗が真面目に中学校へ行っている時に俺は家出したり少年院に入ったりでも、たまに気まぐれに実家に帰ってくるとおかえりと言って良くしてくれたんだ。まぁ、四朗は真面目な奴だけど俺らはヤクザの子どもで逮捕されたり刑務所へ入ったりする奴が家にザラに出入りしていたしそんなの見慣れていてだから俺が少年院に入ったからと言って縁を切ったり口もきいてもらえないという事はなかった。俺も確か親父が死んでから実家の金は盗んだ事あるけど折り合いの悪い本妻の要から要の金なんかオヤジが死んで入ってきたんだから俺のものだと、金品や貴金属も勝手に売り飛ばした事はあったけどオヤジは俺や四朗にもかなり金は遺したけど四朗の金に手をつけたり、四朗に金を貸してくれなんて言った事はなかった気がする貸してくれって俺が言えば四朗は貸すどころか俺に金をくれるだろうけどさ。だけどそういう四朗の性格を知っていて俺は金を盗んだり貢がせた割に四朗には当たり前のように絶対に金の無心をしなかったな。懐かしい。懐かしい、本当に戻ってこないあの頃に四朗の優しさは本物だった。だけど、オヤジもいなくなって、オヤジの関係者が目を光らせていたけどそれでも、本妻の要とは揉めたり喧嘩したり、要は自分の子どもなのに四朗に家事や雑用をやらせて。俺は要に冷たくあたられても一切言う事なんかきかなかったし。ある日、俺と言い争いになった要がお前が産まれたからお前の母親は死んだんだ死んでくれてせいせいしたけどと、言われて。。。それがきっかけでろくに家に居つかず家出を繰り返すようになったんだ。ああ、俺は人殺しかもしれないそりゃ、幾らでも悪さしたし、女に暴力を振るったり。。でも。。。殺人だけは別次元の話しだと子どもの頃から考えていたのに。。。人殺し。。。産まれた事自体が人殺し。。。剣崎家の男は女を不幸にし続けて栄えてきた、と人は言うけど俺なんかもう
産まれた事が既に女を犠牲にして不幸にしている。あの人事が深く刺さり、もともとグレてたけどさらに悪くなり時々家に金を盗みに寄りつくぐらいでマトモに家に帰らなくなった。悪い奴らや女、少年院、いちおう俺は行くところがいくらでもあったし。要も俺が家出しても何も言わない。家で四朗に会うと元気そうというのをお互いに確認しあっていた。四朗は俺が顔を出して元気でいると安心していた。あの時、お前が産まれたからお前の母親が死んだんだと要が俺に言った時四朗もその場にいた四朗も幾らなんでも言い過ぎだろうみたいな顔をしてこっちが可哀想になるぐらいに氷の様に固まっていたこれはマズイぞと真っ青になっていた俺にはオヤジから母親のなつめは身体が弱いからもともと病気がちで亡くなったとは聞かされていたけど本当は、死んだ原因は俺を産んだから死んだのだ
四朗もあまりの要の地も涙も情も全く無い言い様にに驚いたのだろう。本妻の要は絶対に俺になつめの死因を言うなと口止めされていたようで。。。だけど、そのオヤジの蓮気が亡くなって本妻の要は深い悲しみ反面ヤクザの女として一方的に押さえつけられていた重圧な足枷やタガが外れた。父親に寵愛されたなつめや俺への憎しみの堤防も決壊して怒涛溢れたんだ。時々家にフラッと帰ってきた時に四朗には、もうこの家には帰らないかもしれない。オヤジもいないし。あの女に言われたこと。もうどうしようもない。。俺はこれからもうカタギの世界には四朗は「弟ができて産まれてきてくれて嬉しかったよ。」「でもお前も聞いたろう、俺が産まれた事で。。。俺の母親は死んだって俺はオヤジから母親が病気だから死んだって聞かされてたけど。病気は病気でも俺を産んだから。。なんだろ間違いなく。。それは人殺しの。。。」俺は反社会のままこのまま悪さして生きていくだろう父親の蓮気が死んでまだ子どもだと言うのに、生まれてきた事から迷惑をかけている自分にチヤホヤしてきたり勝手に世話してくる女を犠牲にするのはなんとも思わないが、でも、女は女でも。。。全く罪がないどころか運と感謝しかない母親を殺して産まれてきたものだ四朗は確実にカタギの社会で生きていくに決まっている

だから、四朗と会わないのは寂しいが四朗ももう一人の兄貴の三太夫のように俺とはもう関わらない方がいいんだ

だからもう、実家に帰ってくるのはやめよう俺はヤクザになるんだだから、四朗と縁を切らなければ

だけど、あの時四朗は言ったのだ

「望まれて産まれてきたんだよなつめさんが、命懸けで望んで産んだんだよ、そうじゃなきゃ、吾朗太は堕されてこの世に産まれていなかったんだ。なつめさんとして、吾朗太が自分は人殺しだとか、母親を殺したとかそうやって自分の事を母親殺しなんて思っている事を知ったら。。。いったいなつめさんはどう思うんだなつめさんの気持ちも考えてあげないと。僕がもしもなつめさんなら、ごめん吾朗太嫌な気持ちにさせてしまってだけどどうしても産みたいから最後のわがままで吾朗太を産んだんだ、許して吾朗太、と多分そんな気持ちだと思う、だって産まない選択もできたんだろうから

はっそうだ、そうだった。。目から鱗が落ちたあの時。言葉で人生が変わるなんてあるんだと思った
生前の、四朗とのやりとりを今思い出すIMG_3449.jpeg

そして。。。いま、IMG_1416.jpeg
プルメリア島の南側。。。美しい海辺の気さくな海の家クワタででわざわざ俺のためにはるばると
東京からやってきた
四朗が小さい頃の俺の思い出話しをしているヤンチャだったがとても可愛くて

なんて。。。





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