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2023年11月28日

マリッジセレブレーション。373すべてが変化してゆく中で。。。

「子どもの頃はこの先どうなるかと何度も何度も不安になったんです。いま、パテシィエをして嫁の実家ですが老舗の店を継いで任されてるなんて夢のようです。IMG_2862.jpegあの頃の自分が今の自分を見たらなんて言うんだろう。でも、大人になって良くも悪くも今の自分なんて子どもの頃は全然想像できなかったって。。。そういう人多いんじゃないでしょうか、特に私なんか反社会の組の親元に産まれてきて親には感謝しなきゃいけない反面。。。私の一般より多分気が弱くて臆病な性格だというのに。。なんで自分を産んだんだと、親を恨みました。
IMG_3449.jpeg海の家クワタを包み込むような昼下がりのプルメリア島の南側のブルーオーシャンの

穏やかな透明な海を見つめて四朗は遠い目をしました。IMG_1416.jpeg
同席していた店の主人の桑田の大将は「多分まぁ。。。だいたいの人が大人になって子どもの頃にまさか今の自分の状況になってるとは。。。予想もつかないもんじゃないかね。人も時代も進化したり成長したりあるいは、衰退というか、人も時代も変化して当たり前だし。まぁ、アッシはすでに親にレールを敷かれたというか。。別に家業も嫌じゃなかったし、兄貴も弟もどっちも幸い家業をやりたくない、オヤジが家業を継いだ千範だけに財産はやる、兄貴も弟も学費だけは出してやる後はやらないと言っても兄貴も弟もそれでもいいし、財産を貰っても家業を継ぎたくないなんて二人とも言ってたし。だから全然揉めなくて。。。子どもの頃から旅館を継ぐとか、その後引退したらこの海の家クワタの店番のオヤジになるとか結婚も中学校の時から付き合ってたユッコと結婚するとかある程度絵に描いていた事を当たり前にしてきたけどな。でも、お客さんの話しや友人知人の話しを聞くと石鍋さんの言う通り、ほとんどの人が例えば独身なら年齢によって義務教育の学校に自動的に入るように30歳近くなれば自動的に結婚できるものだと思ってたのにとか子どもをとっくに産んでると思ったのにとか、思い通りにいかないというか、子どもの頃になんとなく思った大人の自分とは全然予想もつかないって人が大半みたいですね。。。だいたい先が決まってたアッシには。。。。あっ、だけどミリオンがうちに来たのは本当に想像もしてなかったですね。。。もう爺さんなのに孫より若い宇宙人の末息子ができたなんて。。考えてもなかったな。。でも、奇跡的にあり得ないぐらいに嬉しい事だから。。ありがたいです。。これも宝くじに当たったどころではないぐらいに嬉しいサプライズな天からの贈り物だけど、それ以前にも、
うちに女の子、孫ですが産まれたのには本当にびっくりしまして。長男の下の娘なんですが上が男で下もどうせうちの家系だからまた男だろうと。でも、一人っ子は可哀想だからと、産まれたら女の子で。長男の嫁さん、都会の人だし、うちが昔から男系で多分、親はよく思ってないんじゃないかな。昔と違っていまは女の子欲しがるでしょうあ、あっ。。すみません。。」飲んでおしゃべりがさらにおしゃべりになる桑田の大将は。。。ついつい、しまったー、目の前に、うちみたいに男系の家系で育ってきてでも、うちとは違って石鍋さんの実家の剣崎家は
代々女の子が珍しく産まれても亡くなってしまう、婿養子に出ても女の子が産まれても若くて亡くなる石鍋さんの異母兄の三太夫さんの様に本人が里親に養子に出されたら大丈夫という家系という話しを聞いたばかりなのに。。。IMG_0211.jpeg

桑田の大将ははっとしてすぐに四朗さんに謝罪をしました。出会いが宝くじに高額当選以上の奇跡とベタ褒めされたクールなミリオンが珍しい事にかなり照れくさそうにしています。。。IMG_2861.png

四朗さんは、だからわざわざ男の子二人の連れ子がいる女性と結婚したというのにでも、四朗はもともと気がいいのか今の自分の人生や状況にじゅうぶん幸せで満足しているのか、全く気にしていない様子で。「わかりますね、なんなく、だけど。あっ、私は女の子を持つのが怖いですからね。最初から女の子が欲しいとか望んじゃいけないもんだと思ってたし。それ以前に。。。子どもすら持たない、結婚しない、なんだろう。。。贅沢なんだけど私は子どもをいらないって言う女性は好きじゃないんです、あっ、病気とか不妊で子どもができないとか産めないなら全然構わないんですが。。。最初から子どもが嫌いとか面倒くさいって女性とは結婚したくないんでだから、子どもが欲しい女性と結婚してもしも女の子が産まれたらと思うとうちの実家の因縁が出るのが怖くて。罪のない奥さんや子どもに迷惑をかけるわけにはいかないし。かと言って子どもいらないって女性は嫌だし子どもは好きだけど、体質や病気で子どもができない女性なんてわざわざ探すのも難しいし、だから結婚は諦めてたんです。そしたら、幸せな事に子連れ、男の子二人の妻と出会って。。まぁ、職場のオーナーの娘さんで昔から顔馴染みでしたけど。だけどね、だから子どもに関しては私は今以上には望まないし考えた事もなかったんですが、うちの父親は。。。3歳で亡くなった姉さんの変わってるけどマゼンダ色の仏壇を大事にしてましたね。大輪の花いっぱいで花盛りで。。若い衆によく花屋に買い物に行かせたり、仏花ではなくて、チューリップや薔薇や芍薬やひまわりや蘭や、とにかく女性が好きそうな花をかわるがわるとIMG_2856.jpeg
本当にいつも綺麗にしてた。。。IMG_2853.jpeg私の産まれた頃は姉はもう亡くなってたから会った事はなかったけど。父親に寵愛されていた吾朗太が仏壇を気持ち悪いと言ってあの時は吾朗太も殴られこそしなかったけど本気で叱られましたね。。。ああ、吾朗太はそこまできつく父親に叱られていなかった事と、自分だけが兄弟の中で一番父親から可愛がられてるという事を幼いながらに自負してそれも自慢だったはずが、どうも亡くなった真央。。IMG_2865.jpeg姉の事をいつまでもいつまでも父親の蓮気は肩入れしているようだ。父親からしたらどちらも愛しいし、大切だし。。でも吾朗太はなんか、父親の一番じゃないと気が済まないが、姉に負けている気がする。。。それが許せなくて気に食わなかったんでしょうね。私は私で父親に嫌われてなかったけど、どちらかというと好かれていたし、信頼してくれて良くしてくれたからそれでいいんです。あまり気に入られても父親はヤクザだし。かと言って嫌われたら生活できないし、親子と言えど一定の距離感がないとだめですし。
でも、
私は子どもの頃からパティシエというか、家で料理は母親にさせられてたし、父親が甘党でお菓子も作ってたから、IMG_2859.jpegよく姉さんの仏壇にもお菓子を備えてましたね。IMG_2860.jpeg父親から本当に嬉しそうに褒められましたし、別に褒められたくてやったわけじゃないけどなんとなくの習慣で。。。単に、小さな女の子とか、女性はスイーツが好きなんじゃないかと思って。。父親も甘党でしたし、私がかなり小さい頃まだ料理ができない頃から父親は贈答品の中でスイーツを姉の仏壇に供えたりわざわざ買ったものを供えたりしていましたし。IMG_2858.jpegまぁ、うちは父親をはじめ、母親の要以外は男性全員甘党の下戸。。だけど。父親の蓮気が姉の仏壇の前では慈しむような懐かしむ切ないような優しい空気に満ちていて。。。いつも蓮気の心の中には姉の真央がいるんだと思いました。産まれてはいけなかったとは語弊がありますが産まれたらどうしても女の子は可愛いでしょう。なかなか女の子が産まれない家系にとって女の子が産まれると言う事は、女の子しか産まれてこない女系の家庭より、桑田さんの言うように今時の時代は祭りな華やぎと嬉しさがあるかもしれません。。。私は剣崎家の因縁話しを聞いてから、バカバカしいかもしれませんがそういう因果話しはあるかもしれないと思いましたうちはヤクザですからいろいろな業は深いし色んな人から恨まれていてよくない家系であるのは当たり前だし、これ以上血を分ける子孫を増やしてはならないと、
もともと女の子も子どもも不幸にするぐらいなら持つつもりは一切ありませんでしたけど私はヤクザの家系からしたら大人しい気弱で役に立たない異端児のようなものですし。桑田さんのように代々続いているまともな家系ではありません。なんでこんなろくでもない家系を長々と続けるのか早く終わらせればいいとすら思ってましたし。勿論私は幸せですから、今の私がある事は剣崎家がなければいない事になりますが。まぁ、私は剣崎家から出て石鍋家に婿入りしましたが。あぁ、そういえば。。私の実の兄二人は消息不明で生きてるか死んでるかわかりませんがあの人たちはもう全然付き合いもないし。。でも死んでるとか、私のように婿入りしてたら、剣崎家の本家は終わりましたね、蓮気の弟二人いますが、叔父達は独身僧侶ともう一人は籍を入れていない子どもが外にいたり。。。うちらしく男の子しかできないみたいだけど。。外に作った子ども達ばかりで籍は入ってないと思います。。。まぁ、剣崎家は終わりでしょうね。本来なら。。。吾朗太が生きていればまた違ってきたかもしれませんが。あっ、でも吾朗太も居なくなった時は確か、神野って名字だと思うし。吾朗太は詐欺なんかやって、名字を何回か付き合ってる女に変えて何度かすり抜けたり逃げたりやっていたようです。いろんな人から恨みを買って騙して切った張ったでのしあがって。。、幾ら勢力が有り余った時期はあれど。。。栄枯盛衰は自然にかなった事だし、諸行無常ですね。。吾朗太が生きていたとしても。。。剣崎家は終わりでしょう。。。そういう家系はいろいろ因縁を背負いますし。罪のない子どもに因縁がいく。。だから、やめた方がいいし、終わった方が平和なんです。今時そんなもんでしょうかね。もともと私は自分が全然異質な環境に産まれて婿養子に行き、家や代々にはこだわらない性質ですがそれでも老舗のイシナベーヌに婿入りしたのは不思議な縁ですね。自分の代で店が終わったら悲しいような、悪いような。。。それでも息子二人が興味がなくてやりたくないなら無理矢理やらせませんけど。もう無理矢理って時代じゃないしね。幾ら過去にうまくいってもそれはそれだし、人も変化して時代も動いていくのが自然の法則だし。。。変化しなければ幸せは生まれない。。。

過去に古い栄光にこだわったりいつまでもしがみつかず。。。時代についていかなきゃうまくいかない事なんてザラだし。。終わりはいずれ迎える物でその時はその時だし、それが自分の時でもおかしくはないし。。全てが変化していく中で変わっていかない人の方がおかしいんです。。。。」楽しげなにぎやかな海の家クワタの昼下がり、なんとなく。。。しんみりし出した頃に。。。
IMG_2867.png

「あら、弟さん。。吾朗太さんは何度かご結婚なさってきて。。お子さんはいなかったのですか。。。」リリコが訪ねました。IMG_2866.png





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