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2023年10月28日

マリッジセレブレーション。371素敵な贈り物に心をかさねて。。。

再び、プルメリア島の海の家、クワタにて。IMG_2630.jpeg「本当にこんな素晴らしいところで、観光なら。。。どんなに良かったんですがね、明日にはもう帰らなきゃいけないし。今日はこれからプルメリア署へ行って弟の話しをしたら、とてもじゃないけど今夜や明日帰る前にちょっと観光なんて気分じゃなくなりますね。でも、ここで美味しいものをいただけるのは本当に救いになります。IMG_2631.jpeg
東京からきた
四朗は聞くに耐えない異母弟吾朗太の死去とそれでも深層心理で亡くなっている事の覚悟と、結果がわかった事について向こう側の海をじっと見つめながら複雑な気持ちを抱いていました。IMG_2629.jpeg

「気持ちの整理がついたらまた、ゆっくりこちらへいらしてください。」桑田の大将が言いました「ああ、本当に実はプルメリア島には前々から、いつか妻と落ち着いたら旅行したいって話していたんです。私達は、結婚した頃、いや私は妻の実家がアルバイト時代からずっと職場でしたから、仕事、仕事で。妻と結婚して一人娘だし、
妻はパテシィエの勉強や修行なんかしてこなかったし、できても簡単な手伝いか経理ぐらいだからパテシィエで旦那になった
私がゆくゆく事業を引き継ぐ事が決まっていて、かなりプレッシャーがあったし。勉強と修行と、トライとエラーの繰り返しで。。。息つく間もなくここまできて、新婚旅行にすら行けてなくて。そう言えば、子ども達も。小さな頃は旅行は行けても、私は休みの日もなんだかんだでやる事はたくさんありましたし。だから妻と子どもの母子家庭旅行で近場にしか行けてませんでしたしね。IMG_2634.jpeg
桑田の大将は苦笑いをし
「まぁ、商売をやってるとそんなもんでしょうね。私も若い頃は、オヤジから旅館を引き継いで。。。旅館だと、うちにも親子連れのお客様がたくさんくるんですが、IMG_1864.jpegありがたい反面、切ない気持ちになりました。子ども時代に親が子どもと一緒に楽しく過ごす思い出を作ってくれるのは子どもが成長するなかで親からの大きなプレゼントだなといつも楽しげにしている親子連れのお客様を見ると、そんな心よりの思い出作りの場所を提供させていただき嬉しい反面、切ないですね、アッシは商売であまり子どもを遊んでやれんし。自分が旅行する人々をお迎えしても、自分はろくに子どもと旅行してないし。アッシも親にあまり旅行なんか連れてってもらえなくて。。。IMG_2633.jpegそう言えば、周りの連れが羨ましくて仕方なかったんですわ。子ども時代は、ガキ大将でいまだに仲良い幼なじみもいっぱいいるし、楽しかったんだけどなんか、どこか欠けたものが気持ちにいつもあるんです。子どもの頃って、短い間の親がいないとままならない、親の力が必要な成長期でしょ。まぁ、厳しく躾けられるのもありがたい事だと今を思えば感謝しかないけどでも、自分ではどうにもならないものを、時間とか手間暇とか、労力とか、なにより一緒に楽しい時を過ごせるのって。短い間に親がそんな事を形にしてくれたって大きな事です、微笑ましくお客様と接するとそう思うんです。もう、子どもも成長してくれば親は元気で留守がいいというか、親とあんまり一緒に過ごす事もないし金だけ入れてくれたら口うるさいしどっか行ってくれというか、かまわないでくれとすら思う。子どもが親になり、また孫に、そんな順番の歴史の繰り返しで。。。


うちは、代々旅館だからね。IMG_2637.jpegオフクロも女将さんだったし。学校の宿題で思い出の絵なんか出されても。。。IMG_2632.jpegうちの親は仕事、仕事で。爺婆も仕事、仕事だったしね。旅行なんて連れて行ってもらえなかったし。

うちのアニキや弟は、子どもの時にそういうの悔しかったのか、将来子どもが可哀想だしなんか、旅館なんか金があっても儲かっても絶対継ぎたくないIMG_2636.jpegって言ってましたね。まぁ、兄は勉強ができて逃げるように東京へ進学するし、弟は芸術的というか、芸術関係の学校へ進学するし。オヤジは、もともと客商売に向いていないアニキより、社交的で人付き合いが好きな方のアッシを最初から跡取りにしたようなもんですね。まぁ、うちのカミさんがうちのアルバイトに昔から来てて。中学校から同級生でカミさんと付き合ってたんだけどうちが忙しいんで良かったらアルバイトしないか、って誘ったんですよ。よく気づくし働くしあれでも昔は可愛かったしおっとりしてはいるけどなかなかしっかりしてたんで、もうかなり昔からゆくゆくアッシと結婚して女将になってくれたらって両親は期待してたんですよ。カミさんのユッコは実家はサラリーマン家庭で実家の親とうちの両親も顔見知りだし。あっちの親も娘が近所に嫁いで安心なんじゃないかな。身元がよく知れてるし。うちの両親もユッコを昔っから

兄貴や弟の嫁さんよりずっと可愛いがってますしね。旅館の女将なんてやっぱり無愛想でもいけないしあまり気が強過ぎるのもいけないし。。。難しいところですが。。。ここだけの話し、うちの両親もカミさんだけは認めてるんですよ。アニキはもともとキツそうな女が好きだしいるじゃないですかハァみたいな見るからにキツそうな女性って顔は履歴書って言うけどさ。歳を食ったらもう化粧でどうにもならない部分が強くなりますし。まぁ、もちろん元の顔もあるんだけどさ。生き方というか内面がどんどん外見ににじみ出てくるでしょう、人相も。年齢って。。。長年お客さん商売やっていろんな人と接してますとね、やっぱり。。。いろいろこういう人だなぁなんて生意気に読めてくるんですよ。錯覚かもしれないけどね。うちの両親もだけど、アニキの嫁さんが結婚前に挨拶に来た時に後から長男には内緒でアッシにああよかった千範、お前が跡取りで。なんか、あの人、綺麗だとは思うけど。かなりキツそうな女性だねぇ、まぁ、長男は東京から帰ってこないから嫁さんがどうだって、本人の問題だしもう関係ないけどさ。とてもじゃないけど美人でも剣のある女性はちょっとうちの女将には向かないねーま、あちらからお断りしますだろうけどってボソッと言われて。色々あったんですが。。。今はもうアッシの長男の源氏が旅館の海の灯りを継いでます。てっきり、自分も仕事ばっかりして息子2人にはろくにかまってやれない、お客さん達の家族連れの楽しげな旅行団欒の感じを迎える立場うちの子どもにまのあたりにさせて
嫌な思いをさせてきたって思ってね。御先祖様には申し訳ないけどカミさんとも息子は2人産まれたけどもう時代が時代だし、ろくに休みもない仕事だし、で。アッシの代で旅館も終わりにする覚悟はしてたんですよ。強制するわけにいかないでしょう。息子達も結婚するかどうかすらわからないし。結婚したとて、うちは女の子いないから嫁さんになってくれる人が女将さんを継いでくれたら万々歳だけど息子が継いでくれただけでもありがたいのに、さらにその上をいき嫁さんまで女将になれって強制できないでしょうもう、アッシの代で旅館も終わりだと思ったんです。栄枯盛衰なんて当たり前だしね。覚悟はしてたけどなんとか、なるようになってますね。奇跡的に長男が継いでくれてその嫁さんも女将さんを継いでくれたし。IMG_2640.jpeg

桑田の大将はお客さんに飲まされてついつい嬉しいのか四朗さんの話しを聞いているうちに長話しの独断場口がはずみました。IMG_2635.jpeg

四朗さんは笑って「お優しいんですね。大将さんは。。。でも、わかりますね、親は、あっ、うちの父親なんか、ヤクザの組長でしたからね、だからもう、気の弱い私を最初からアテにしてないんですよ。でも、私はヤクザなんか絶対向かないし怖いしで。、。親はもうそんなもんでしょうね、最初から、末っ子の弟。。。あの子、吾朗太を跡取りに決めていました。親は平等であるなんて、言っても、相性もあるし、やっぱり一番可愛いってあるんでしょうね。オヤジは吾朗太が一番可愛いかったと思いますよ、でも、それでいいんです。私もオヤジがヤクザである事は怖くて言えないけどどれほど嫌で憎んだ事か。でもね、本当は産まれてきただけでもありがたいと今になって落ち着いて自分の生活を持ったらいつも思うんです。感謝しかないってね。あのヤクザのオヤジがいなければいまの私はいないんだし、なにより、無理矢理ヤクザを強制されたわけでもなく亡くなったら亡くなったで、吾朗太と私だけには、遺言できちんとそれなりに後の事としてかなりお金は遺してくれてて。ヤクザだからいつ死んでもおかしくは無いせいか若いうちからオヤジは遺言はきちんとしてくれていましたね。お陰で私はパテシィエの勉強や進学もできましたしね。今思えばちゃんと、吾朗太とは違った形で私をじゅうぶんに愛してくれていた。父親の生前は全く気づかなかった事です。
愚かにも
私は吾朗太の世話役みたいに便利だから、それなりによくしてくれたとしか思ってなかった。上2人の一朗と次水や私の母親の要には遺留分のみで随分と揉めましたけど、子どもだったんで、オヤジの弟の叔父のヒロキが青年後継人で間に入ってとりなしてくれたんです。ヒロキはヤクザが嫌で祖父に勘当されて剣崎家とは縁切りして出家して僧侶になりましたが、

父親の蓮気は昔から可愛がっていたし、頼りにしていて祖父に内緒で繋がっていたんですね、末っ子の弟もいたけど同じヤクザもんでアテにならないし色々あったけど。

私もオヤジに愛されてるんだとは感じました。やっぱり、まだまだ働けない子どもに急に親がいなくなって子どもが困らない様にとお金を形にするのは愛情でしょう。オヤジは貧乏は子どもに迷惑かけるし、貧乏は虐待だと考えていました。衣食住が安定しないものは精神も豊かにならない、衣食住満ち足りて礼節を知る、とはよく言ってましたね。ヤクザが礼節もなにもないと思いますが。。。IMG_0211.jpeg


何気ない、昼下がりの海の家での会話。。。でも、その場にいる皆からは姿は見えないものの。。。傍らでぼんやりと聞いていた幽霊の吾朗太は。。。金の話し。。か。。あっ、吾朗太さんは幽霊としてその姿が見える夜に定宿滞在みたいにしている木蓮IMG_0205.jpeg木蓮寺の娘であり僧侶の森沢ベルモに今ハツラツと生きていて自分の好きな事をやっている、笑顔が絶えないその姿に、IMG_2641.png腹が立ってついブーコだのおデブだの、お前なんか親が金があって裕福な育ちだからそれだけでもヒモじい生活の奴らの気持ちがわからないんだろう、と憎まれ口を叩いてしまう
本人が悪いわけじゃないし、むしろブーコは俺の味方で俺が早く成仏してまたこの世に生まれ変わるチャンスをとあれこれ頑張ってくれている。。。。

この四朗だってわざわざ忙しい中時間をつくり俺の為に弔いも兼ねてわざわざここまできて。もう1人の兄貴の三太夫だって。。
俺はオヤジをはじめにどれだけ愛されてきたんだ。。そして。。。俺は。。。

そうだ、俺は。。。闇金だの喧嘩障害だの。。逮捕されて、えっと。。。

また、なにか、なにか、大事なことを思い出しそう。。。だ。。。





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