「伊集院君の事は中学に入る時に近所に転校してきたからうちの母親が弁護士で手続きを依頼されていたみたいだけど母親も守秘義務があるのか私に諸事情は話さなかったから、てっきり近所の伊集院さんの家がお金持ちなのに子どもが居ないからご親族から養子を迎えたのかぐらいに思っていたわ。物静かで品があるご夫婦だから伊集院君が親族でも全然おかしくないと思って。ご実家の事は、こないだ初めて聞いたので」三太夫の同級生のダイヤさんが言いました「三太夫は、父親が将来の為に手離したんです。身内の私が言うのも兄は神童でしたしいい教育や進学や就職をさせたかったんでしょうね、三太夫も私も父親からしたら、ヤクザなんて天地がひっくり返っても絶対無理だしならないと思われていて私はそこまで賢くないし平凡だしそれに、三太夫と吾朗太は名前通りにうちの三男、五男ではありますが、父親蓮気の最愛の女性なつめさんという女性の子どもでしたので父親は、子どもに父親なりの最高のレールを敷きたかったんでしょう、三太夫はヤクザと縁を切り裕福な富裕層な家庭へ、吾朗太はうちの跡取りのつもりでした。私もヤクザは性に合わないけど顔も才能も至って平凡です、わざわざいい家庭に里子に出すまでもないし、吾朗太とは3歳歳が離れて歳も近いし本妻の私の母親の要が吾朗太を疎んじていましたので私は吾朗太を守るためにもそのまま里子に出される事もなかったんでしょうね。家の若い衆も可愛がってくれていたし父親の蓮気はあまりまともに関わっていませんでした父親の蓮気には、かなり若い衆もびびってましたし、別世界な感じで。でも、私には信頼してくれていましたね私は自分で言うのも昔から神経質だけど反面手先は器用で綺麗好きなのでうちのオヤジも相当な綺麗好きで整理整頓はきちんとしてないと気が済まないタチでしたから、私は綺麗にしていないと気が済まないので、そこは父親の資質をかなり受け継いでると思います綺麗好きで吾朗太の面倒をみて、酒を飲まない父親に時々スイーツを作ってましたからオヤジは私を信頼してくれていたようです」
四朗がそう言うと
ダイヤさんは本当にびっくりしたように
「こないだ会った伊集院君、元気そうで良かったわ。最初は本当にもう、あの動画の吾朗太さんのモンタージュを見て何がなんだかわからなかったのえっ。これ、あの伊集院君。。若いけどこの顔そうなんだけど、でもキンキンのパッキンキンって。。あの人外務省だし、なによりこのモンタージュって亡くなった白骨死体の生前予想でしょ。日本最高の大学を出て外務省へ。。。って伊集院君とは私とは大違いでその後会ってないけどでも、亡くなったらうちの母親から連絡がくるはずよ。うちの母親、弁護士で伊集院君の里親の件で依頼されていたし彼の両親とも近所で仲良いし。って思ったんだけど、あっ、伊集院君は中学に上がる時に伊集院さんのとこに養子に来たんだ。。って事は、他にも兄弟がいてもおかしくない、あれだけそっくりなら双子でも変じゃないし、兄弟や双子でも全然違う性格なんて当たり前だわうちなんて、弟はともかく兄は冷静でしっかりしていて私とは全然違うし。。。でも、とにかくあれは、伊集院君となんらかの関係ある人に違いない、と思ったら。。。やっぱり、弟さんがいたのね、」
四朗は
「兄さん、三太夫とは、時間を合わせようとは思ったんですが、残念ながらどうしてもお互い多忙で遠方だし無理だったんです、で、私は今日やっと時間が取れましたので旅行に来たわけじゃないんですが久しぶりに東京の雑踏を離れて遠く海辺に来ると心洗われますね。ここも都会ではあるけど、吸い込まれそうな海が広がっていると心洗われます」「私も東京生まれなんで街中で近くに自然もあって満点の星空が見えるなんて贅沢ですわ。」東京生まれで東京で育ったダイヤさんが言うと、
「本当びっくりよ。私も東京生まれ育ちで今もだけど、まさか。。。こんな便利な都会で海辺も綺麗だし、で満天の星空なんて感動したわ。こんな場所があるなんて、さすが福の神達が遊び場で作って天国に一番近い島、なんて言われるだけあるのね、だから、今回ぜひ取材に来たんだけど」東京の都王新聞の令嬢のリリコは学生をしながらも自分の家の事業を積極的に手伝っています、姉や兄も既に都王新聞で働いてはいるけれど両親も薄々リリコが一番実家の事業に向いているのではないかと兄や高校生の弟は理系だし姉も嫁いで子どもが小学校に入ってパートしに来る程度だしまだまだ将来はぼんやりしてるけど、子どもの頃から新聞記者希望だしと、リリコが考えながら話していると同じくリリコの同級生の駿栄も
「凄いよね僕もリリコの同級生で東京に居たけど神楽町市とプルメリア島は福の神の都市でお金があるのか天まで届く摩天楼があるかと思えば。。。星空もあるし慣れてきたけど、最初は夢かと思った」駿栄が目をキラキラさせました醒めない夢であるかのように、東京の実家で冷たい扱いを受けていた駿栄も、このプルメリア島での自立でどんどん自分を取り戻し自分に還っていきました。まさにこの島は天国では。。。なんて思った。東京から遠く離れたいけど、どこにしようかとプルメリア島を選んだ直感は素晴らしい結果に。
ダイヤさんは、「石鍋さんは男性だから宿泊はできないけど、奥様やお嬢様や、身内の方々で女性の方がお見えでしたらこちらにお越しの際はぜひ一度ウチのアマゾネスサンクチュアリにお泊まりください」「あっ、あの、新しい。。。プルメリア島の、超高級。。予約困難じゃ、確かに妻はいますがうちは、妻の連れ子は男の子2人。で、残念ながら、女の子はいないんです。実家も姉がいたようですが、3歳の頃に亡くなりましたうちは、もともと、女の子が生まれにくいんで」
「あっ、そうだったんですか、ごめんなさいでも、うちも、私は女だけど身内がなかなか女の子に恵まれなくて私は全然優秀でも無いのに滅多に生まれない女の子だったから、兄や弟より両親や親族から大切にされたし、でも、一度結婚して家を出て東京を離れたし、実家の近くにいる兄のとこに奇跡的に女の子が産まれて私も実家と疎遠ではないけど私の時代は終わったしいつまでも実家に甘えているわけにいかないしね、まぁ、離婚してからも東京には戻らないでなかなか東京には戻らないけど、こないだこの人とちょっとだけUFOで東京のバーに行ったら妙に懐かしくてここもかなりの都会だけど、かと言って生まれ育ってきた東京はなんだか違った懐かしさがする私は都会の雑踏の方がホッとして安心するのもちろん、自然に包まれるのも心地いいけどあまりに大きくて、自然には果てしない怖さがあるし。」ダイヤさんが言うと、隣の恋人のアポロンが、
「仕事で瞬間移動のできるスプラッシュシールドのUFOレンタルの招待券をいただきましてちょっとどこか遠出しようって彼女を誘ったら、意外にも彼女は東京の都心がホッとするってまぁ、そういう人もいるんですね、都会にいたほうが落ち着くみたいな。私もプルメリア島の中心街に住んでますので、時々自然の綺麗なところでのんびりしたくなりますが、やっぱりそれでも街中だとなんでも揃いますから、都会は安心ですね歳を取れば田舎に住みたいって方も多いですが、病院は近いし、交通の便がいいから
免許証はある程度の年齢で返上できるしで、倒れても人がたくさんいるし、私はお年寄りは住めるなら都会に住んだ方が何かあっても早期発見だし、そっちのほうが良いなとは思います。」
ミリオンが、「なるほどねもちろん自然が豊かな田舎もいいけど、やたらと街中は批判されがちだけど、街中もいいもんだわね。まぁ、ここも観光地で自然は豊かだけどかなり都会だし、にぎやかだしね。アタシも。。。偶然ここで産まれて不思議なご縁でここの子供になったけどそれって感謝しかないし、幸せで贅沢よね。もしも違ったご縁とか今の環境じゃなかったらなんて。。。考えたくもないけどそれにしても、お店もお昼過ぎだし賑わってきたけどなんか、いつもと違う感じがするのよね気のせいかな、さっきも入り口のセンサーが鳴ったんで出たんだけど誰も居なくって、まぁ、機械だからメンテナンス後からしとくけどアタシ、幽霊とかそーゆーの全然信じないけど、でもなんか変な感じがするのよねあっ、別に悪い空気感がじゃなくて、今日はやけに。。見えないなんかのいい感じが。。あっ、でも幽霊なんか信じないんだからね」
ミリオンは言い訳をしました。見えないなにかを察しているようないないようななんとも言えない不思議な空気感。。。
そんなミリオンを幽霊の吾朗太さんは傍らで。。。
コイツ結構敏感だな気配を消した俺のなんかに気づいているんかもな。こういう奴のところへパッ、と現れて驚かしてやりたいんだけどでも。。。今は姿を現すわけにはいかない幾らなんでも四朗は時々幽霊を見たりしたはずだから、俺が気配を消さなければみえるかもしれないけどな。。でも。。それは。。やめておこう
そりゃ、四朗にも
言いたい事はたくさんあるけれど四朗は、俺への想い出に気持ちの整理をつけに来たはずだし、この世に未練を持つばかりでは前に進めなくなる四朗にも会えただけでも、元気な姿を見れただけでも感謝しないと元気でやってるなら構わないけど、相変わらず限りなく優しい。
思い出せてよかったようなでも、思い出さなければこんな気持ちにもならないし。でも。。。いまさらもう生前は戻ってこない。。前に進む事だけを。。。
2023年09月21日
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