アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール

2023年07月11日

マリッジセレブレーション。362いつかまた巡り会う日まで。

「わー、銀座の、本店にも行ったことありますよイシナベーヌ。隣のテーブルのスイーツマニアのおしゃべりブロッコリーが、四朗が銀座のイシナベーヌの若主人だと言うと喜んで歓声をあげました。IMG_1762.png「うちの奥さんもイシナベーヌは、デパートで時々買ってくるし。身内の贈り物も、酒ばっかりじゃねーと、お中元やお歳暮にも買ってきたりするな。俺もだけど、漁師で酒飲みだけど、うちの身内はみんなだいたいが酒飲みで甘いもの好きだしねー」下戸でお酒が飲めないおしゃべりブロッコリーと一緒のテーブルで真逆の大酒飲みの幼なじみのスギさんもIMG_1763.png四朗が
銀座老舗スイーツの若旦那だと知るとすでに出来上がりついでか大喜びはしゃいでいました。
石鍋四朗は弟の吾朗太を偲んで吾朗太が白骨死体で発見されたプルメリア島へやってきました。

本当は、もっと早く異母兄の三太夫と一緒に訪れたかったものの、なかなか都合がつかなくて。本店の若旦那や、パティシエの専門学校の講義や審査やコンクールなど多忙な毎日だけど。。。またいつか、またいつかといつか行こうと先延ばしになっていたプルメリア島。。

だけど、つい先日、とうとう、3歳で亡くなった姉の真央が夜明けにひさしぶりに四朗の枕元に立って。IMG_1752.png早く、吾朗太を本格的に弔ってあげなさいあの子はまだ、プルメリア島を彷徨っている子どもの頃から、四朗
あなたは、私の夢を何度か見たことがあるでしょう。

その通り、四朗は何度か子どもの頃から亡くなった姉の真央に守られているように時々真央が夢の中に出てきたし

吾朗太がウイスキーボンボンを食べてアナフィラキシーショックを起こして死にかけた時にIMG_1753.jpeg真央に強く呼びかけられていつもは夢の中なのにあの時は真央の幻影を見た気がする

四朗は全くなくもないけれど、でも、それほどめちゃくちゃ霊感の強い体質じゃないとは自分でなんとなく思うから夢の中で真央を見ることがあったんだろうけど、あの時は吾朗太が死にかけた時はさすがに鈍い自分でも、どう考えても何度も何度も確認した上で持って家を出たソロバンを真央が隠したのか
所持品を突然消されてIMG_1759.jpegどう考えても有り得ない不思議な事をされて異変に気づいてすぐ家に帰って吾朗太を助けたのだった。

あれは、まだ子どもだった頃、異母兄の三太夫が伊集院家に養子に出されてまもなく、真央は夢に出てきてIMG_1755.png

私はあなたに幸せになる方法も、幸せかはどうかはわからないけど夢の中で、それとなく、守っていきたいの。結婚して女の子ができたら、私みたいに短命か。婿入りしたとしても女の子が産まれたらハタチぐらいか若くして亡くなるわよ。

私はなにもあなたに結婚するな、子どもを作るなとは言ってないけどただ、剣崎家の男性の呪いは私にはどうしようもないの。よっぽど三太夫みたいにそのものが結婚前によその家の養子に行って、剣崎家とは縁切りして三太夫みたいに。。。

まぁ、四朗あなたも三太夫みたいに紳士でヤクザと真反対な誠実で穏やかで親切な性格だから、どこか養子へ行ってそのままそういう暮らしを心がけていればなにも問題はないわ。あなたは、三太夫と同じくヤクザなんか全くそぐわないし向かないでしょう、環境が可哀想だわ。
と真央は必死で父親の蓮気の魂に四朗は三太夫みたいに養子に出してあげた方がいいからと訴えかけたものの。

残念ながら、父親の蓮気は全く幽霊なんか信じていなかった。
きちんと真央の供養はしたり、真央の大好きなマゼンダ色で特別な仏壇を作ったりしているというのに。。。だから、真央は父親の枕元にも立てず、夢の中に現れる事もできず。

四朗は四朗で。。。普通の一般家庭と環境や父親に対する接し方も全然違うわけだし自ら養子に行きたい、ヤクザの家なんかに居たくないなんて事は怖くて怖くてとても口にする事なんてできるわけなかった
若い衆は蓮気の息子だからか気を使ってくれたし、雑用も四朗は母親の要にやらされて若い衆と一緒に家事や雑用をして関係は良かったけど
父親の蓮気とはあまり口をきいた事がなかったし、ただよく吾朗太を頼むとは言われていた。

多分、本妻の要が愛人の子で次期跡取りとして寵愛されている吾朗太をあまりよく思って無い事を蓮気はなんとなく察して、付き人みたいな感じで四朗を吾朗太のそばに置いておきたいんだろうなとは感じていて

そんな事もあったし、四朗は、ヤクザを離れて一般の、しかも裕福な家庭へ養子へ行って羨ましいとは思うものの

まさか家が嫌だとか父親の蓮気に怖くて言えないしそれに、三太夫みたいな神童でイケメンなら引くてあまたにいい家庭から里親のオファーがいくらでもあるけど。。。

自分は。。。顔も頭も平凡だし気が弱いしクズだし。。取り柄というと手先が器用で男のくせに情け無い、家事が少し他人よりうまくできてなにより好きなだけで。。、だれがそんなやつをわざわざ養子に欲しいのか。選ばれる自信がないし考えれば考えるほどミジメな話し。

三太夫にしろ、三太夫は小さな頃からなんでもできてただ、性格が全くヤクザに向かない優しい子どもだし、三太夫と吾朗太の母親である蓮気の最愛の女性で愛人のなつめが生きていた頃の希望もあって、三太夫はヤクザの環境から切り離して将来を考えて一般の裕福な家庭に養子に出したようで、三太夫だって、父親の命令は絶対の環境で父親の言う通りに伊集院家に養子に行ったわけで、別に自ら希望してヤクザの環境や実家を出たわけでもない。
だから、まさか、、四朗も自分から父親にどこかヤクザじゃない家のこになりたいだなんて言う事すら全く考えてもなくて。。。

でも、そんな自分を真央は温かく見守ってくれていたんだなとは思っていました。綺麗好きだった四朗は、昔から、真央の仏壇の掃除を欠かさずお供物や花を備えたりIMG_1746.jpeg
まだ小さな
吾朗太がなんか気持ち悪いみたいなことを真央の仏壇がある部屋の事を平気で言った時はあれは亡くなった真央姉さんの大事なものだからそんな事は言っちゃダメだよIMG_1735.jpegとたしなめて、後から一人で真央の仏壇に手を合わせて、吾朗太は小さいから悪気はないんです、怒らないでください許してくださいと四朗は真央に吾朗太の非礼を謝罪していました。


そんな吾朗太も、あのアナフィラキシーショック事件で生死をさまよい、三途の川みたいな生死の狭間で
意識が混濁していた時に
真央にこっちへ来るなと夢の中であの世から怖い顔をして冷たくIMG_1747.jpeg追い返されてからと言うもの、

すっかり、内緒で誰にも見られないように真央の仏壇に手を合わせるようになって。


四朗も、時々真央は夢の中へ現れてなんとなく、真央を意識して結婚は同級生で若い頃すでに二人の男の子を産んで離婚歴のある老舗スイーツ銀座イシナベーヌの一人娘夢子と結婚して婿入りしました。結婚はもともといろいろ考えて将来的に子どもも可哀想だしもう剣崎家なんか、終わらせればいいじゃないか。オヤジには悪いけど、代々昔っから女性に悪さをしてきて、女性を不幸にしてきたツケ、

そんな家系はもう終わればいいし、

たまに怪談話なんかである呪われた家系みたいなやつで、代々男の子が夭折したり早死にする家なんか聞くけどあれはもうさっさと子孫の為に家を終わらせたりどうせ産まれてくる子が不幸なら、さっさと家を終わらせればいいのになんでこれ以上犠牲者を出してまでそんな家系を繋ぐのかと誰かが終わらせればいい、結婚しないとか、子どもを作らないとか、

というように、四朗はご先祖に感謝をしつつも、それ以上に未来ある子孫を犠牲や不幸にしてはいけないし、早く不幸は自分で終わらせる勇気を持たないと、と考える方で

蓮気のきょうだいの中のすぐ下の弟のヒロキのように生涯独身でいようと思っていました。四朗の叔父のヒロキは、剣崎家のヤクザを嫌がり剣崎の悪因縁を世間様に詫びるために出家して僧侶になったのです。IMG_1743.jpeg

だけど。。。四朗にはご縁があった。同級生の夢子はすでに二人の男の子の連れ子がいて、IMG_1754.pngできれば婿入り希望だし

剣崎から石鍋になって。婿入りしても女の子が産まれたら、ハタチぐらいまでしか生きられないという剣崎家の呪いも

それならもういっそ、結婚しても子どもは作らない連れ子は幸い男の子なので不幸になる事もないし。だいたいの男性なら自分が二十代で初婚なら、相手も初婚で子なし希望が当たり前だろうけど四朗の場合は、結婚したとしても自分との子どもが欲しいという女性だと困るが、かと言って子ども嫌いの女性は好きじゃないし
だから、
ちょうどいいご縁があったのだ。

妻の夢子の最初の結婚は、若い頃駆け落ちしたとんでもない男性に暴力を振るわれたりヒモになられたりでパティシエを目指していた
学生時代から老舗スイーツの
銀座イシナベーヌでアルバイトしていた四朗は、ヤクザの家の子どもではあるものの、夢子とは同級生で小さい頃から四朗が誠実で正直な真面目な子だと夢子の両親もよく知っていたしパティシエとしてのセンスも抜群だし信頼できるし頼りになるし勤務態度も真面目だしヤクザと言ってもその頃は父親の蓮気は亡くなっていたし剣崎組も解散していたし学生アルバイトの四朗はヤクザとは全然縁がない生活を送っていたし

まさか、離婚歴があり子どもが二人もいる夢子は恋愛や結婚の対象にならないんじゃないかと夢子の両親は残念がっていたけど、
四朗の方は四朗の方で逆に元ヤクザの子どもでしがない学生アルバイトだし結婚も考えず、独身でいようと決めてはいたものの。。。お互いがお互い自分なんかでは結婚の対象にはならないだろうなと遠慮し合っていたものの。。。
でも、

男女のご縁は不思議なもので、四朗と夢子は結婚する事になり、婿入りまでしてくれるという事で、夢子の父親で四朗の師匠で義父のフレディと、義母の華枝は四朗を可愛がってくれて
剣崎四朗から石鍋四朗に代わって
もう、憑き物が落ちたようななにかすっかりなにか運気が開けたように、しがらみがなくなって生き生きしだしたけれど。ずっと行方不明だった異母弟の吾朗太の事はいつも気にしていました。

実の兄の一朗や次水も今どこにいるか何をしているか、安否すら知らないけど、年齢も離れたヤクザだし、兄たちとは言えどうでもいいし、それどころか関わりたくないけど

吾朗太は、大人になって生活環境はバラバラになってもたまに電話があったり特別会うわけではなかったけど、

でも。。。ある日突然電話が繋がらなくなった

まぁ、自分とは全然違う環境だし闇社会。。一定期間行方をくらましたり、姿を消す事もあるだろうそのうち。。
ひょっこりと
新しい連絡先が来るかなと思ってはいたけれど吾朗太からの連絡は途絶えてしまった。IMG_1745.jpeg

ある日突然、居なくなって、ある日突然死んでしまって。四朗は幼い時に実家や周りのヤクザや若い衆達がそういう事があってもごく日常生活の出来事だと

そういう認識はあったので、吾朗太もある日突然いなくなる事は薄々と覚悟していたけれど。

行方不明になっていた
吾朗太はプルメリア島で死んでいた。

四朗が老舗のイシベーヌに婿入りしたので四朗に遠慮して四朗からヤクザの縁を切ろうと離れていったのかもしれないというどこかできっと元気にしている、という希望はあったけど。


でも、その場合は場合でそうするから、と吾朗太なら報告するはずだし、事情により一時的に姿を消したり、連絡先を変えてもほとぼりが覚めた頃に四朗は必ず連絡してくるはずだ。。。サヨナラも言わないなんて、有り得ない。。。


だから、認めたくはなかったけどやっぱりもう死んでいたんだ。行方不明の愛しい大切な身内がいた場合、誰だって、遺族ではなく家族でありたく諦めながらもどこかで元気でやっているだろう、と針の穴ほど生存の奇跡と希望を望んでいる。だけど、その吾朗太が亡くなっていたという事実を知った今、目を背けないで受け入れて、
亡くなった
姉の真央も、それでも精一杯の、闇社会で死と隣り合わせの危険な生活をしてきた吾朗太を守ってはきたようだけど

どうにも悲しい
キャパオーバーだったようだ。四朗は、そんな亡くなった姉の真央が吾朗太の事で残念そうにしていたのが心苦しくていたたまれない。なんとかして、吾朗太が幸せに生きていく事を姉としていつも願っていたのに。

こんな業の深い家計に産まれてやり放題してきた吾朗太は自業自得かもしれないけど、
真央は剣崎の業を背負って幼いうちに亡くなった。IMG_1749.jpeg自分だけ、幸せでいいのかとすら思う


だから、なんとか都合をつけてプルメリア島へ急遽やってきたのだ。プルメリア島は観光ではないけど、上客からの評判がいい海の灯り屋が気になって仕方ないけど急遽こちらへ来て残念ながら予約いっぱいで宿泊できずプルメリア島の中心街のプルメリアリゾートにホテル予約をしたけど、IMG_1741.jpeg

それならなんとなく、ランチは海の灯り屋の引退したご主人がやっている海の家クワタIMG_1416.jpegで海を眺めながらランチでもするか、と出向きました。ネットでいろいろ検索してみて

海の家クワタには、あの天才美術家の金星人のヴィーナスとみつごのきょうだいらしい頭脳明晰な桑田ミリオンという宇宙人が桑田家の三男になって店を手伝っている事があるらしいが

どうにも幽霊とか、スピリチュアルな話が生理的にダメらしいIMG_1757.png


だから、四朗は亡くなった姉が枕元に立ってプルメリア島へ行けとお告げをされたみたいなことは黙っていました。まぁ、当然ながらそんな話は、よほど理解がありある程度関係が築けた相手じゃないと、なんだか胡散臭いし、頭がおかしいとか、変な宗教にかぶれた奴だと思われるだけだし、言うわけないけど。IMG_1748.jpegいろいろ思い巡らせながら

四朗は海の家クワタで歓迎されてミリオンに案内された席につくと。。。IMG_3449.jpeg

オイ、四朗、おまえ。。。懐かしいな。。。


えっ。。えっ。。こ、この声は。。。








この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12081694
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック