2023年04月28日
マリッジセレブレーション。355懐かしの天使はイタズラに微笑んで。
の、呪われた
なんて、思ってた、あのときな。子どもの頃に死にかけた時みた悪夢。。。
「でも、そーじゃない、違う、お前、いや、姉さんは。。。」吾朗太さんが真央に言う。。
真央はにっこりした吾朗太さんは、マゼンタ色が大好きな真央の仏壇は、父親の蓮気がわざわざマゼンダ色にしたでも、子どもの頃は吾朗太はそんな仏壇がキモくて
それを踏まえて、とうとう亡くなった異母姉の真央が怒り今回、生死を彷徨わせる復讐が、祟りが
でも、そうじゃない。。違ったんだ、
あの時目が覚めて病院で、「姉さんが、あの真央姉さんが、僕を呼んだんだ良かった、良かった助かって姉さんが、信じられないかもしれないけど、」四朗が大泣きして俺に抱きつく
「あっ。。でも、なんか、怒って。。すげ〜怒ってようさっき、夢で。。その、写真の姉さんって人。。だから、いつも仏壇キモくてって言うバチが。。だからこんな。。」モヤモヤする頭で吾朗太が四朗にさっきの真央に石を投げられ怖い思いをさせられた見た夢を語る。。
あれは、悪夢か。。
でも、そこは父親の蓮気が割ってはいり「誤解だぞ、怒ってお前を追い返したのはお前が姉ちゃんのいる方へ、あの世に来ないように怖い顔して憎まれ役になってお前をこの世に追い返したんだぞ死に神というのはな、甘い顔してやってくるんだ城のような宝石のようなキラキラした船とか。。美味い飯やら贅沢な着物やら美男美女の、そんな船にお前が誘惑されてそのまま乗っていたら、グッと魂を掴まれてあの世にひきずられるぞ」ともすれば家族友人すら敵か味方かわからない切った張ったと生馬の目を抜く育ちをしてきた蓮気が言う
ああ、そうだったあの時の親父の顔を思い出すオヤジが本妻の要や若いしゅうやら幹部やらバカの長男次男をぶん殴ったり怒鳴ったりを見たことはザラだったけどあんなの他人がやられてるから血がでようが修羅場だろうが全然怖くないだけど。。。殴られてもないけどとんでもない殺気が。。。怖い。。本当に怖い。。真央のあの悪夢の中の顔も。。怖かった。。
四朗は、「ああ、良かった自分の頭がおかしくなったかと思ったんだ、だって、僕は知っての通り時間割やそろばん塾も、家を出る前に慎重に忘れ物はないか何度も見返したりわざわざ声に出して読み上げないと気が済まないんだけど、そんな僕がなんだかわからないけどそろばんを忘れて、ついでに。。姉さんに早く帰れ早くって。。姉さんは確か死んだはず。。でも突然現れた写真の姉さんに。。幽霊家に帰れと叱られて。。とにかく。。。身体を操られたように家に向かっていたんだそしたら。。。吾朗太が。。。倒れてて。。。姉さんは、吾朗太を助けたかったからキツイ事を言って追い返したんだよ。バチを当てたわけじゃない」
俺はハッとした。自分でいうのも俺は兄弟のなかで兄達より比較対象にもならないほどオヤジから寵愛されていて、上二人はそれは面白くないのだが、ヤクザには全く向かないなんなら一般人以上にヤクザの性に合わないこの四朗はむしろ、オヤジが俺を寵愛するのはいい事だと素直に喜んでくれたし養子に出た三太夫の方は、オヤジに愛されても結局はよその家の子どもになったしで俺はそれを当たり前とすら思いながらも
オヤジが亡くなった娘の真央をいつまでも大切に思っていたのに嫉妬していたのかもしれない。だから、真央の事で真剣にオヤジに叱られた時もおもしろくなかったなんだかんだ、ちょっと違うかもしれないけど死んだ人には敵わないというか心の中にいつまでも大切に生き続け、オヤジの一番大切な子どもは真央なんじゃないかとまぁ、恋愛や男女関係だと死んだ人前彼や元彼女、旦那や嫁さんや真剣に恋愛してきて相手が死んだ場合いつまでも心に死んだやつが棲んでるとは言われる。赤の他人の夫婦や恋人でそうならじゃあ、親より先に死んだ子どもはどうなんだろう親不孝なんて言われるし、そうだとは思うけど親不孝と言いながらもなんだか、生きて可愛がられる子どもより、親より先に亡くなった子どもの方があの時ああしておけばだの、自分が死なせただのいつまでも大切に、忘れられないかけがえのない記憶とともに死んでもなおさら今も親の心の中で大切に生きているのだなんだか、それがオヤジの一番じゃないような気がして、真央にオヤジを取られたような気になって死んだやつより生きてるやつが大事だろうと、真央にむかついていたかもしれないそれで仏壇がキモいだの八つ当たりしてそれで真央に祟られたのかと思っただけどそうじゃなかった。真央は姉さんは、自分は死んだけど俺には死んでほしくなかったんだ、生命を大事にして欲しかったんだ。。吾朗太さんは、走馬灯のように整然死にかけたあの日見た悪夢のような実は悪夢ではなかった。。。
でも、俺は。。。俺は。。
吾朗太さんは子どもの頃の記憶の断片を少し思い出し切なくなる。。。あの日から、誰にも見られないようにこっそりと真央の仏壇に手を合わせていたのだ自分らしくない、けど手を合わさずにはいられなくて、でも、俺は。。
目の前の天使になった真央が言う、真央は見かけは亡くなった3歳だけど話す内容は大人だった
「貴方を何度も何度も助けようとしたわ。やっぱり可愛い異母弟だしでも、あなたはやっぱり剣崎家の血が濃い男性だわ。。。私には無理だったキャパシティを超えて。。やっぱりあなたは女性を大事に出来なかったのね。。三太夫や四朗は、剣崎家の男性だけど父親の弟の僧侶のヒロキもだけど全然ヤクザに向いていない紳士だったり女性を大切にできるタイプだわ。。。でも、、。あなたは。。。」悲しそうに真央が言う代々、ヤクザの剣崎家は、女性を犠牲にしてのしあがってきた女なんか何人いても当たり前というかヤクザでしょうがないけど、本妻がいようが妾だの愛人だの側室だの無法地帯だし。そんな事なにもおかしくもなんともないが
他に女を騙したり売ったり金にしたり女好きというより、女が勝手に寄ってきて女を出世道具や資金パイプやツールにうまく使っていたようだ。みんな剣崎に生まれた女の子は早く死んでしまったしあまり女の子が生まれないらしい。
真央は亡くなった時は3歳だったので剣崎家の因縁なんか知るよしもないけどでも魂ではきちんとその事を薄々感じ取っていた。剣崎家の女に産まれた悲しい定め。。そういえば剣崎家に産まれたわけじゃないけど嫁いできた女達もまぁ、ヤクザの女なんであまり幸せとは言えないようだ。吾朗太の母親のなつめは吾朗太を産んで死んだし本妻の要も組長の旦那に殴られたり他に女がいるのは当たり前だし政略結婚というかそこに愛情はないようだ。
本妻の要という女にアレルギー持ちの吾朗太は殺されかけた。だけど、救ったのは要の息子、異母兄の四朗で。四朗は気が弱く、吾朗太の優秀な兄の三太夫に対抗するように産んだはずが、思い通りにいかないのに八つ当たりされていた。吾朗太は、今更ながらにああ、思い出してきた、要の修羅の形相。。。俺は怖くなかったしむしろ、要を殴ったり蹴ったりした事もあった。
あの頃は、
若い衆の女や、お手伝いの人や四朗に世話されて俺は生きてきた。オヤジもヤクザだから女はいたかもしれないけど。
でも、最愛の三太夫と吾朗太の母親である愛人のなつめが亡くなり表立ってあまり女の事は言わなくなったらしいと若い衆も言っていたのだ。
真央が言う、「あの時はあなたはヤンチャだったけど、まだまだ子どもだったし、あたしのママがなんてこと許せないと思って、あなたを助けた。ママの気持ちはわかるけど。あの人は、あたしを産んだのも、なかなか女の子が産まれないから女の子が産まれてこれば父親は可愛いに決まってる、自分が大切にされるという計算があって、でも、剣崎家の血が流れる女の子というのはあたしみたいに。。。長くは生きられないし。あたしも旦那の気をひきつけたり、旦那の愛情を取り戻す手段でしかなかったわ。四朗もそう、四朗は三太夫が神童で可愛くてそれに対抗するように産んだものの、四朗は気が弱くて到底ヤクザに向いてないし可哀想にね、でも、要はそんな人なのよ、だから要の思うようにさせてはいけないし、なによりあなたの生命は大事だわ。。。でも。。。」
今までというか、俺が死ぬまで真央は必死で護ったり庇ったりしてくれていたんだ。でも。。俺はキャパオーバーな事をやってとうとう。。俺も、剣崎に怨みを持つ奴らに連れて行かれたのだろう
生前の以前の真央に生命を救われた夢を見た前の俺なら幽霊なんかアホかなんて言っているだろうさでも、必死になって何度も何度も生命を繋いでくれた真央に助けられて、実際には自分が死んで幽霊になった今では。。。
真央がまた言う「三太夫や四朗は、女性に対して紳士的だし、さらに三太夫は養子に出るとか、四朗みたいに自分の子どもは作らないとかいろいろ因縁を軽減することや日頃の徳積みみたいなもので女性だけでなく、私が手助けしなくても、男女関係ない、人に親切で優しいし、あの子達は今も健全でうまくやって幸せでいるわ吾朗太にも、元気で幸せに過ごして欲しかった」
「でも、横着じゃない俺なんか俺じゃねえ。そんな偽りの良い子ぶった人生なんか死んだ方がマシだし。もう俺は死んだんだ、そこまでの奴なんだよ。」
吾朗太さんは後悔が無いと言ったら嘘になる。、。でも。。生前の自分が反社会でしか生きられないだろうと思う。
真央は、「あなた、あの子達、若いホストの二人の男の子たちについていくつもりだったんでしょう。また後で、会いましょう。さっきホストのあの子達は、海の家クワタに行くと言ってたわね。ついていきなさい」
「ああ、まぁ、あいつらの店の社長が俺が現役ホストの時にいた同僚らしい。まだホスト時代の事は思い出せてない、やっと家族を少し思い出したぐらいで、だから、なんとなくあいつらが気になって。」
吾朗太さんが言うと真央はにっこりと微笑んで、
「あの子達の仕事に行けばなんかのあなたの情報がが出てくるかもしれないけど。その前に、海の家クワタへ。、。あの子達についていきなさいよ。いいことがあるわよ。」
「えっ。。。」何を言ってるんだと吾朗太さんはいぶかしみましたが
「とにかく、行けばわかるわ。でも、いちおう気配は消すのよ。お客さんに霊感の強い人がいたら厄介だしね。。。」やっぱり真央は天使の微笑みを優しくイタズラっぽく吾朗太さんに向けました。
ちょうど、駿栄と饗のマンションにアクアマリンブルーのプレゼンスタクシーが止まり、駿栄と饗が楽しげに話しながらエントランスから出てきました
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