2023年04月06日
マリッジセレブレーション。353心の奥底を揺さぶる過去へ。。。
吾朗太さんの胸に少しだけ少しずつ、よみがえるものがあり。
剣崎蓮気。。。そうだ、思い出した
父親の名前。。。
俺はヤクザの子だ、うっすらと、少しずつ、少しだけどガキの頃。。。スゲー家に住んでた気がするスゲーデカい家であっ。。。
確か、気の弱そうな腹違いの、兄。ブー子が言ってた四朗も覚えてるそうだ、確かに俺によくしてくれて、世話んなったし、手先がかなり器用で甘いもん好きな俺にいろいろスイーツを作ってくれたり、少し俺より歳上だったはずだし、今はブー子によれば銀座の老舗の洋菓子店に婿入りして主人になってるらしいが、確かにいた、で、俺の兄って、三太夫って奴も。。
ほとんど一緒に暮らしてないけど、あいつは。。。かなり優秀だったから、オヤジが三太夫が中学校に上がる時に知り合いのカタギのガキのいない金持ちの家に養子に出したんだ
細かいとこまではまだまだボーっとしているけど、確かに、オヤジの名前と、兄達の事を少しずつ。。。まだまだボーっと薄いベールに包まれたなにかは山のようにあるけど、そうだ確かに。。自分がヤクザの子どもである事をパズルのピースのように、部分的に断片的に少しづつ思い出してきた。未だずーっと魂に染み付いて感覚が覚えていたのはかなり綺麗好きでそこはきちんとしていた事ぐらいだったけど。
自分が生前の吾朗太であったはっきりした自覚と、自分がどうして亡くなったのかという死因が判れば。。このさまよえる中途半端な生活からオサラバで、昇華し、もう一度生まれ変わって人生をやり直せる可能性が。。。
まだ、断片的で、全部はっきりと思い出せないけど。。でも、家族の事は少しずつ。。
目の前にいる、楽しげに話しながら歩く若い2人、駿栄と饗の2人を眺めて自分もどうしてもやり直したくなった。そうだ、この2人。。以前、この饗と駿栄の2人を見かけて2人が霊感がないのをいい事に、2人のルームシェアのホスト寮に勝手についていった事がある。なんとなく気になったのは、この2人が女性に強そうな女性から勝手に寄ってきて世話をやくとか、女性にモテそうだとか、ホストをやっている風な空気を見出して
ベルモのブー子から、生前の吾朗太さんが自覚がないもののホストクラブであまりアルコールを飲まないのに伝説のホストだったし、スカウトもかなり目利きだったという情報を得たからで、吾朗太さんというのは、父親や優秀な兄や優しい兄から小さな頃から甘やかされて可愛がられたせいか男性が恋愛対象では決して無いのにもかかわらず、どこか男性に対してかなり寛容で寛大だったらしい。自分に自信と余裕があるせいか、出来た男性を妬まないというか、女性に対してはあちらから声をかけられて勝手に貢がれたり世話されたりアプローチされたり。。。うんざりするほど女性から寄ってきたのでこっちは頼んでねーしむしろ暇だから相手にしてやってくれてるみたいな感じで。何人も女が昔から途切れる事なくいたらしく。。。結婚していたけど、それでも火宅の人で。。。既婚後も女はたくさんいたらしい。だけど。。。
まだ、その女の事やら、結婚していた緋夏という女の事は名前を聞いても結婚生活も覚えていない。いつか、親兄弟みたいにうっすら記憶が蘇るのかぼんやり、この饗や駿栄達を見ていたら
なにか、生前の自分の自覚が蘇るかもしれない。。だけど、一番最初に饗と駿栄の住まいについていった時は
最初は綺麗好きらしい2人のきちんとした住まいにスッキリ気持ちよくなったのだが、
2人がどんどん過去の身の上話しをはじめて吾朗太さんはもう耳をふさぎたくなってしまった吾朗太さん自身は女性を売ったり騙したり、何又も掛けては捨てたりや普通に働いていた女性たちが吾朗太さんにチヤホヤする為に何人も夜の仕事をするようになっていったなどそんなふうに女性には散々食い物にしたり冷たいのになぜか、180度変わり子どもの話し、それは心が痛い。。女の強い嫉妬心や下心はいい金にはなるけど、女の下心ギラギラにウンザリしたのだろう。饗や駿栄の今の2人からは全く予想もしなかった悲しい子どもの頃の話しをしはじめた。
まー。。なんというかある程度年齢いけば本人しだいといしかないけど。産まれた環境や親は選べないブー子は自分が親を選んでくる子どもが親を選んでいるのだ、それは自分も親も幸せや成長のためだからと説教してくるが
お前は金があって、やり放題させてくれる水を得た魚のような環境に置かれてるからそう言えるのだだいたい、苦労は勝ってでもしろだの、悲しみや痛みの中に幸せを見いだせとか、そういう事をいう奴はある程度現状に満足できるやつがいう事である。不幸のドン底にもがいてる奴がそんな冷静になって物が言えるわけねーだろ。金持ちの家に産まれたかったとか、特にガキの頃なんか金が稼げないからヤバい奴だとわかっても親の言うことをある程度きかなきゃ生きていけない。ブー子なんか、親の言う事を全く聞かずに自分の思い通りに坊さんになってうみの親とか言う若い女が別にいるらしいが。。。はっきり言ってな、生みの親と別れたから可哀想。。というわけでもなく金持ちで優しいガキの尻に敷かれるようなガキファーストな願ったり叶ったりのうみの親以上のところに来て育ってるから偉そーに高みの見物で物を言うんだろ吾朗太さんは俺だってたしかに、整然かなり恵まれていたんだろうなと。そんな感じはする、だけど俺はもう死んでいるのさ。やり直せるのが人生だけど。魂が転生して生まれ変わったとて。もう、剣崎吾朗太の現世現実はいない。それこそ、転生して生まれ変わったら前世の記憶、剣崎吾朗太の記憶は消える。。なんだかそれが悔しかった。
例え魂が転生したとて、転生した現世は自分の事が好きで精いっぱい生きようという人生じゃないかもしれない。ブー子の生まれ変わり話しは嘘かもしれないが、あいつがいうには前世の自分と今世、来世の自分は
魂が一緒なだけで、
自分の
魂は前世別の肉体やら心を持って産まれてくるらしい。ただ、肉体は全然違っても体験や経験を重ねて成長すればやがて本当の自分になるらしい。だと。。。わかったような。。なんだか。。わからないような。。。
思えば。。。吾朗太さんの母親のなつめという女性は吾朗太さんを産んで産後の肥立ちが悪いせいかなくなったときく。。。生まれながら女を犠牲にして生まれながら女を不幸にしてきた。そうだった。たしかに赤ん坊の頃に死んだから勿論母親の顔なんか知るわけないけど。いつもどこかに。自分が産まれてきたから母親のなつめは死んだんだという後めたすぎる罪悪感を引きずってきていたんだ。確かに知らないうちに、生まれながらにして根底にずっと潜んでる自分ではどうすることもできない澱のようなものが。。。
かと言って、オヤジの蓮気は最愛の女性だろうに、なつめの生命を奪った原因の俺を恨むどころか、俺を末っ子の跡取りとして誰よりも寵愛してきたんだ。そう、剣崎蓮気は剣崎家の男。根本的に女に冷たく女を不幸にするだから、俺の母親より俺を選んだんだ。そういう性分だし、所詮はそれが剣崎の男というものだ。だから、剣崎家は呪われていたんだ。
少しずつ、生前時にそんなことを考えていた気がすると思えてきた。だから、俺は早死にしたのか。生まれながら母親の命を奪った業を背負って。。そんなことを思い出してしまった
さらに、まだ思い出せないものの散々女を食いものにしてきたらしいし。。。そんなことがどうでもよくなるってぐらいに。。。
もしかして、俺は。。自殺なんかするような奴じゃないと自分の事をそうやって考えてたけど。本流に流れゆく自分でもどうしようもない業。。生まれながらにして母親の生命を奪ったという事実をいつも抱えていて、ある日突然なにかあってその重みに耐えきれなくなって
それで自殺したって。。。そういう事も、あり得るかもしれん。例えば。。。
例えば、もしかして、あの、、、ぶーこの調査メモ、俺に関していろいろ調べてくれたメモ書きの。。。神野純。。。
あれは。。。まさか。。。
まさか、俺の嫁だったやつが、神野緋夏って女。。残念ながらまだ神野緋夏の事は名前を聞いても顔もなにも全く思い出せないけど
その神野緋夏が新しい旦那の子どもではなく俺の子どもを産んでそれが神野純としたら。。
それを俺が知ったとしたら剣崎の女性生まれた子は夭折する、直径は子ども時代
俺みたいに婿入りか嫁の籍に入った奴の娘はハタチぐらいで死ぬ。。。
さすがに俺に惚れてきた女なんかどうでもいい、勝手に惚れてきて世話して貢いでそんなもん知った事じゃないけどさなによりギンギラギンな女の下心まんまんだし。。はっきり言ってそうとしか思えない自分はおかしいかもしれないけど、剣崎の男だという事だ。
だけど。。。なんだろうな、母親と、もしも娘が産まれていたとしたら
なんかあったら娘なんかこっちが勝手につくったんだし。あちらに罪はない。母親と。。。もしかしたら、いるかもしれない娘。。。
女なんかどうでもいい、勝手に寄ってきてキャーキャー下心まんまんで。。。だけど。母親と娘。。む、娘なんかいたらの話しだけどなんかやな事があって凹んでて。。打ちのめされてで、母親の生命を奪って生まれてきた事とか、実は過酷な恐ろしい業を娘に背負わせていたらとか
吾朗太さんは決して自分が自殺をするような性格ではないとかなり強い自負があったし
これだけは断言できる、自分の死因は自殺ではないと、言い切っていた。自分が生前剣崎吾朗太であるとという事をはっきり実感し、
そして、自分の死因がわかれば自分はまた転生の旅、また自分の魂がきためいてまた次の魂の新しい来世へ。。。と、それで自分の死因は決して自殺ではないだろうそうやって。。。自分を信じていたのだけど。
もしかしたら生前、ずっと母親の生命を奪って生まれてきた事や、知らないうちに。。。生まれてはならない不幸が約束された娘をつくっていたら。。。
その罪悪感がずっとずっと。。。生きる本流に流れていたら。。。ある日突然なにかヤケになって。。。俺なんかさっさと死んだほうがマシじゃんとか。。。そうやって、ある日ふと厭世的になって死んでしまいたくなっても。。おかしくない。。。
もう、幻のように、自分の名前を呼んでいた懐かしい父親のあの声は聞こえなくなった。アイツらに。。。あの、饗と駿栄。。。追いつこうと思ったが立ちどまる。。。まぶしい屈託のない二人の笑顔と笑い声。。。遥か遠くに。。。
追いつこうと。。でも、遠ざかって。。
それで、それであなたはどうしたいのよ
「は」
今度は、幼い女の子の声が聞こえてきて吾朗太さんのあたりがボーっとなんとも言えないマゼンダ色に染まっていく。。。
だ、誰だぽわーんと、小さな魂のような。。マゼンダ色に染まった小さなオーブが。。。
「真央よ。。」オーブが言う。。幼い女の子の無邪気な声。。。
「お、俺の遊んだ女。。。ってわけじゃねーよなぁいくらなんでも。。」
ガキすぎる娘かもしれないやつは純って名前だし、真央、、、
「そうね。。無理もないわだって、わたしあなたが産まれる前に死んでるもん。。剣崎真央。。。」
あっ。。。
そうだ、確か幼い時にマゼンダ色の仏壇があった。。で、それをキモいって言ったらオヤジに殴られそうになった
剣崎真央。。姉だ。。。確か3歳ぐらいで死んだ。。
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