幽霊のキンキラキンのハリネズミ、吾朗太さん。。。生前の記憶を思い出して、
自分の死因がわかれば天国へ。。。か。。。
天国へ行けばまたあなたは生まれ変わって、あなたの魂のままで、また成長の日々がはじまる。あなたがあなたらしくある為の、修行と成長と祝福の日々。。もう一度、あなたとして産まれてくる喜びを、か。そんな、コウちゃんという自分と同じハリネズミの男の子の天使や、ベルモが言った言葉がさまよえる幽霊の吾朗太さんの胸に沁み入りました。なんだけど、実際に、ベルモから吾朗太さんが東京出身の五人兄弟の末っ子で、ヤクザの剣崎組の跡取り息子でとおおまかな調べがついたプロフィールを言われてもそうなんだまぁ、そりゃヤクザの子どもかもしれないだろうなぐらいしかなんとなく、そんな感じはわからないでもないと思うぐらいで。そうだ、と思い出したわけじゃないし。
気まぐれに神楽町の南新町の海辺の白い家の、ベルモのきょうだいのヴィーナスと話をしてきて、それから、南新町の麗しが浜で、知り合いのハイヤーの運転手のオーガストさんを見つけたんだけど彼は仕事中だったので、話しかけるのをやめてなんとなく集中して気配を消して
霊感があるオーガストさんにすら気配を気づかれないようにと様子を見てみる事にしたんだけど。。。若いどうも盲目らしい身なりのいい青年を海辺に案内していた。。。へー、身体の不自由な人で、お金持ちで、なんかわからないけど貫禄があるな。まぁ、俺が生前にホストやってた、ってベルモのブー子が言ってたけどさそっちの方の成功じゃなくって、なんか、こう知性的な知略成功って言うの、わざわざハイヤー呼んで、対応がわざわざオーガストさん、しかもプルメリア島からわざわざ神楽町で仕事してるって事は。。。
あの若いにいちゃんは、相当なVIP客って事だな、
あれこれ考えながら気配を消してオーガストさんとペルシャ猫を眺めていたが、そこへ、福の神らしき若いにいちゃんが高級車に乗り付けてきて。。。や、やべえ
アレは、確実に自分を、さすが福の神だからなのか吾朗太さんが必死に気配を消してオーガストさんをごまかせてもあの、福の神のミントグリーンのヤンチャっぽい派手目な若いにいちゃんは。。。絶対俺がいる事に気づいてた別にだからといって、なんか言ってきたわけではないけど、そりゃあ、お客の目の前であそこに変な幽霊がいるぞみたいなことを言ったら、頭がおかしいとか、天下の。。。えっと、なんだっけ、オーガストさんとこの。。あ、そうだ、プレゼンス交通か。。。プレゼンス交通の会長が幽霊がいるとか、おかしな事を言ってる病気なんじゃないか、とかお客に失礼だとか、今の時代ネットとやらですぐに拡散されて炎上するだろう。。。信用問題に関わるし。。あの福の神も俺に気づいていながらも、別にその事について口に出しては無かったけどさ、
で、さっさと逃げて、また、神楽町市からプルメリア島に戻ってきた。たまには、神楽町市の探索もいいかと思ったけど。
ああ、俺は、いつまでこうやってひまな時間を繰り返すんだろうな。ブー子のいうように、さっさと、いますぐにでも成仏して、で、また。。この世に戻ってきて。。
そうだ、俺は多分、また生まれ変わりたいんだろう。こうやって、ほとんどの人が幽霊の俺をみる事ができない事をいい事に、適当にふらふらしつつ。。夜はだいたい、ブー子の家の木蓮寺を常宿にしてるけどそれは多分、自分がどう考えても、おそらくは生前は綺麗好きだったんだろう。それは本能の魂から持ったものとして、今もだけど、ふらふらして汚い部屋など見ると目にするだけで虫唾が走るしそりゃ、だいたいの奴らはそうだろうけどさ、もう失神しそうにああいうのはクラクラめまいがする、潔癖症なのか、極度に綺麗好き。。揺るぎないそういうところはもう、そういう奴だったんだろうな、なんて。それは実感が。。わかるけど。。親切にブー子の奴があれこれ俺の経歴やら本名やらプロフィールを教えてくれよーと、それが全く気持ちに引っかかる事がない全然ないいろいろ調べてくれて、ブー子の親切やありがたさは身に沁みるけど。
だけど、なんだろうな、モヤモヤしてきた。あの、オメガとか呼ばれていた盲目のペルシャ猫の若いやつ。。。あいつ。。。なんか、どっか。。ちょっとだけ懐かしいような気がするし。。デジャブというのか。。。心のモヤが整理されれば。。一気に、パズルのピースがカチンとはまったように。。記憶を取り戻す事ができるかもしれない。。そう、なんだかあのオメガという若いにいちゃんも気になるし、朝にあの、ブー子のみつごのきょうだいとかいう、ヴィーナスに会いに行って
幽霊の俺を見たら。。。ヴィーナスがびっくりしてたけど。ブー子と違って、普段から幽霊を見慣れていないんだろうな。。っ。。という。。幽霊を見慣れていない奴が幽霊を見た衝撃。。。ブー子みたいないわゆる霊感がある奴らというのは霊が視えて当たり前の日常生活を送るわけだけど、そうじゃない奴らが突然、半信半疑に思っている霊の存在を視る。。
って、これは、どこか、でなんだろう。。そういう事なんかこの世に幾らでもあるだろうけど。。それが、それが実際には俺の生前の。。もしかして、俺も。。なんとなく、だけど。。。な。。なんとなく、だけど。。
俺も、俺ももしかして生きていた頃は。。あのヴィーナスって奴みたいなことがあったんじゃなかろうか。。あっ。。。なんだ。。。吾朗太さんの頭は急に、あのオレンジ色の、兄の、優秀な兄の三太夫という人が吾朗太さんが。。海へとお弔いになげてくれたあの花が。。。
あっ、そうか、あれは、確か、オーガストさんの家にあったという。。。極楽鳥花。。。ストレリチアという花で、俺のイメージだと、オーガストさんが、プルメリア署に出向いた帰宅のタクシーに乗った兄貴、三太夫と一緒に海へ弔ってくれたらしい。そうか。。。あっ、ちょっとまてよ。。。
オーガストさんとは道で会って、忙しそうだから見かけたら少し話すことはあるけど長話はできない。あまり長話している時間もないし、それに俺と喋っているところを他人に見られると
俺は幽霊だから、ほとんどの人からは、オーガストさんが一人で喋っているように見られるから。。危ない奴だと思われたり、認知症みたいに思われたら、会社にチクられておかしい人、病気だと言われたらオーガストさんの仕事が無くなる。。。
だから、あまり長話しはした事ないし、家には行った事ないけど。。。確か、話だと。。プルメリア港の古民家で、ストレチアの群れがある家らしい。。。
ストレリチア、って。。ブー子によれば俺は東京で、極楽鳥夜という、ストレチリ夜、ストレチリヤと当て字だけど、そんなホストクラブのキャストとして働いていたらしい。。。だから。。なんか。。極楽鳥花に、縁が深いのか。。そんな特徴的な家は、プルメリア島にあまりないはずだ、だから、プルメリア港付近に行けば
オーガストさんの家はすぐわかるはず、なんだろう、今すぐ行ってみなければ。。。行けば。。なにか、わかるかも、思い出すかもしれない。。。
別に、花なんか興味はないけど、急に、ストレリチアの群れというやつをなんとなく見たくなって。。。
それにしても、だ。なんで、生前にヤクザの息子でホストで女を騙して反社会に生きてきて、結婚していたらしいが、女もつくり、女に暴力を振るっていたようなそうらしい、闇金まで経営者していたらしいし。。。なんでそんな事していた俺が
天国行きのチャンスなんか。。あるんだよ。わけわからんね、なんか、よっぽどの事したんか、いい事でもしたんか。。。地獄か、このまま宙ぶらりんにバカみたいにこの世をさまようだけが妥当だろうにさ。なぜか、よくわからないけど、今はもうそれより。。オーガストさんの家を、探さなければ。。。
一方で、同時刻木蓮寺幼稚園では。。。
えっと。。。
上の空の生返事。。。
あっ。。。「だ、大丈夫よ。。。」森沢ベルモ、幼稚園教員。。。
いけない、いけない明日は、幼稚園も、ひさびさに、お寺の僧侶もお休みで、朝から俊さんか、吾朗太さんに、あのこと、純ちゃんの事をお願いしにいく。。。純ちゃんに。。嫌がらせ、を。。
どちらかの、本当の純ちゃんの父親である方の男性に。。今夜、ヴィーナスが家に来るらしい。。どうも、シュナ坊や、同居する同じ金星人のグリちゃんと、アザラシの福ちゃんは仕事があって来れないかもしれないけど、
グリちゃんの一瞬で瞬間移動できるUFOに乗ってくるみたいで。。
その時に、少し相談を。。だし、もしも、依頼する方が俊さんなら。。明日、グリちゃんに瞬間移動できるUFOスペースシールドを借りなければいけない、借りて、俊さんを純ちゃんがいる東京に運ぶ。。
吾朗太さんなら幽霊なので、東京へ、すぐ自分で移動できるはず。。あれやこれやで、朝からとりとめなく考えても考えても。。考えがまとまらないベルモは。。
木蓮幼稚園の園児に生返事を返して
生徒から心配されているのだ。。いけない、これではいけない仕事にプライベートの悩みを持ち込むのはプロ失格だわだけど。。。純ちゃんの生命がかかっているんですもの
俊さんか。。吾朗太さんなのか、吾朗太さんなら、吾朗太さんは、生前の記憶や死因を本人が魂から真底思い出せば、天国へ上がってしまう。。。
ベルモも吾朗太さんが、天国へ行けるようにと。。いろいろ情報を集めて協力してはいるけど、でも。。
明日までは、待ってもしも吾朗太さんが思い出して天国へ行ってしまったら、
吾朗太さんはもう手の届かないところへ行き自ずと選択肢は俊さんだけになり吾朗太さんには頼み事すらできなくなってしまう。。
そりゃあ、早く吾朗太さんが成仏すればと、でも、今は、今はお願いだから、思い出さないで、お願い。。
なんか。。。嫌な予感が。。。ベルモの胸が締め付けられるような、嫌な予感が。。。
2023年02月16日
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