えっ。。。そ、それって。。それって。。あの。。
吾朗太さんじゃないのか。。。オメガさんが小さい頃ならまだまだ吾朗太さんが生きていただろうし。。。吾朗太さんは、ヤクザの子で東京にいて、で、反社会人で。いろいろやっていたろうけど、闇金経営をやっていてもおかしくないし。。
それに。。全身キンキンで。。ドクロの入れ墨のハリネズミって。。そんな人それほどないぐらいに。というか、あの人ぐらいしかいないんじゃないか。
オメガさんは、あの時は小さかったので、それが良くない人たちという事があまりわからなかったし。なんにせよ、借金まみれで子どもを放置したり子どもに虐待する親からしてみれば、怖いお兄さん達なんて別に子どもに危害を加えるわけでもなくそれどころか、いろいろ救済に奔走してくれていたみたいだし。瀕死の兄だって餓死寸前だったわけだから、彼らの闇病院みたいなところへ運ばれたみたいだけど、命を繋いで貰ったわけだし。親に比べたら思わず拝みたくなる様な仏さまみたいだし。それこそ、あのキンキラキンのお兄ちゃんは、後光が差しているかと思ったキンキラキンで、ドクロの入れ墨って言うのはすっごいインパクトだけどでも、それ以上に目が覚めるように凄くかっこよかったです。小さな男の子って、カッコいいお兄さんを見るとうわーと、思わず嬉しい気持ちになるし、別に男性が好きとか興味があるとかじゃなくて、ほら、
この人カッコいいじゃんとか、こうなりたいってあるでしょう。。。ああ、この人、顔が綺麗だから心も綺麗なんだ、みたいに。と言う。。。
ああ、もう。。これは。。。凄いイケメン。。。って。。そこまで言ったらこれはもうどう考えても吾朗太さんでしかないだろうに。。。
あっ。。。吾朗太さんは、もう亡くなっているんだ。。いちおう。。モンタージュがTVに出たけど。。かと言っていまはTVなんか見ないとか、ネットも情報の洪水雨あられとして。。けっこう話題になっているのを全然知らない人というのもいるし。。ましてやオメガさんは目が見えないし。。そうか。。。それは、紛れもない吾朗太さんだ。。。だけど。。。
あの吾朗太さんがもう亡くなっているだなんて。やめとこう、言ってはいけない。。、オメガさん自身が自分でそれに気づくならまだしも。。。それを知ったら。。。自然に知ることになったらまだしも。。。
あの、吾朗太さんだ、あの人。。。最初、朝方仕事帰りのホストが飲み過ぎかなんかで気分悪くなってるのか、お金はいらないから病院へ送っていこうかとオーガストさんがタクシーでたまたま、いつものハイヤーではなく夜勤から早朝の一般車のドライバーが足りなくてヘルプしていて。。。その時うずくまっていて。。大丈夫かなと、
思って話しかけたんだけど。。もう死んでるから、と幽霊だからと吾朗太さんに言われて。。確かに見た目がキンキラキンで、ドクロの入れ墨なんか入っていて。みるからにカタギじゃないし。。。だけど、かと言って、仮に危ない人だとしても、さすがにうずくまって苦しんでいる人をほおっておけず話してみれば、けっこう人懐っこいし、気さくな感じでもあったし。結局は、もう死んでますからって事で、だけど、気にかけてもらえて嬉しいみたいな感じだった。。若いのに、多分死にたくなかっただろうに、身なりからしてかなりヤンチャしてきたんだろうけど。。。でも。。さすがにもう死んでますからというのは胸が痛いし切ない。。オーガストさんは、霊感と言っても、透き通ってすぐわかる幽霊もいるし、生きている人と間違えてしまうぐらいに視える幽霊がいて。。。
時々それから仕事中にフラフラさまよっている吾朗太さんを見かけたりするけど、会釈か少し話すぐらいであちらはオーガストさんの仕事の邪魔をしてはいけないぞ、という気遣いもある。。。
さっき。。なんだか、吾朗太さんの気配を感じたような。。でも、気のせいかなぁ。。そこはかとなく親しみやすい感じな空気がしたんだけど。。。気のせいかなぁなんてオーガストさんは思いつつ。。
優しげにオメガさんの手をひきながら、
「その人に会えるといいですね。。。」と言ってみる。。。霊感が強くて霊が視えない限り吾朗太さんには会えないし、吾朗太さんはもうこの世の生き物ではないと知りながら。。。もうそろそろお時間ですから、車に戻りましょうと促して。
その頃。。。神楽町市小学校のヴィーナスは。。保健室でひとりきりになって、木蓮寺のご本尊様が現れて。。と。今日は朝からオカシイ
とっくに間違えて口にしたお酒は切れたはず。。幽霊を興味本位で視たいなんて言うな引き寄せるからと前々から興味津々に幽霊を見てみたいと言ったら霊媒体質のベルモから冗談でもそんな事言うなとかなりキツく注意されていたけど。。。あぁ。。。ベルモの言う通り引き寄せて、ついに幽霊を見てしまった事や、それだけではなく。。。クラスメイトの霊感三人組にも見えない天使が見えるとか。。。もう、
なにがなんだかわからない状況になりつつも。。。特に自分が死ぬわけではないからという事がわかり安心したのもつかの間。。。ご本尊さまがまたまぶしく光り輝いたかと思えば、ヴィーナスは気を失い。。。
気がついたら、やっぱり保健の先生がきちんといてベッドに横たわっているヴィーナスを覗いて「あっ、気がついた、」という。キハネ先生という象の若い女性の先生だけど。。。
「あれっ。。。あたし、何をどうして。。えっと。。」なんてヴィーナスは言うけれど、「クラスメイトの子達にヴィーナス君が失神したからって運ばれて。。。それから、しばらく気を失ってたんだけど。。。なんかモゴモゴ言って夢でも見ていたんじゃないの。。。昨日間違えてお酒を飲んじゃって、でも、もうお酒は残ってないみたいね。。。」と、ヴィーナスが無事だった事に安心したようににっこりしました。「え。。。じ、じゃあ。。夢。。だったの。。天使がとか、ご本尊さまがとか。。」とヴィーナスがあぜんとしているので、キハネ先生は、
「え。。。天使ご本尊さまがま、まさかヴィーナス君、変な信仰宗教にかぶれて壺だの印鑑だのお金持ちだし、買ってないでしょうね。。。天使、ご本尊さまがって。。」というので。。ヴィーナスは慌てて無い首を横に振り
「ち、ち、違います、なんか天使が出てきた夢と、ほら、単にあたしのきょうだいの、木蓮寺のご本尊さまが夢に出てきたんで。。。無いです、ナイです、アタシ無宗教ですから。。。よくある、神社で初詣してクリスマスパーティーして、で、神社仏閣で観光して。って美味しいとこどりする程度のわりとよくある人ですから。。こだわりのカルト宗教なんかやりたい奴がやれ、強制や勧誘するなってタイプだし。。。」「そう。。、で、どうするもう大丈夫なの。。。もう少し休んでく」
と、キハネ先生が聞くのでヴィーナスははっとして時計をみました。あーもう、2時間目がおわっちゃう。。「もう、大丈夫だし戻る。。先生迷惑をかけてごめんなさいありがとうもう大丈夫」
「本当に学校が好きなのね。。。」「うん。そりゃあ、今の時代学校へ行かないのはカッコいいかもしれないけどさーほら、かけがえのない時間というのもあるじゃない。笑〜。。。生徒会長。。とも話す事があるのよ。アタシも生徒会長も別に学校へ行かなくてもいいけどさ、基礎というか。知らない事を教えて貰えたり同世代の色んな子がいたり。あたしたち子どもだと、話してるともうびっくりするぐらい新鮮な視点を持ってる子もいたりして。。。視野が広がったり凄く勉強になったり目が覚めるのよ。。。なかなか貴重じゃない、こういう環境に置かれるのって。好きな事だけやってりゃいいんだろうけど、アタシのお仕事、けっこう学校生活からインスピレーションを得るのよー。アタシも個人主義の割に人とうまく付き合っていきたいし、家にいるのは好きじゃないし人と交流するのがなにより楽しいしね。。。それに学校へ行きたくても行けないみたいな環境に置かれている子もいるわけだしさ。。。無料で通わせていただけるって、きっと豊かじゃない。」ちょっとしたコツでスイスイ器用にできるとか、美術芸術で率いでてるとか、友達ができやすいとか、そういうところもあるかもしれないが、ヴィーナスは典型的な金星人なのだ。。。いろいろあり日常の環境から楽しみを見つけたりクリエイションするのは得意だし、
学校はなにより自分が生きる場所になっている。なんだかんだで、バラバラに暮らし生き別れた3つ子のミリオンやベルモだって。。人がたくさん出入りする場で育って人がたくさん出入りする場で働いている。傲慢になれば嫌われてはぶかれるし、友達もできない。。成長を喜び発見や気づきに学び、お互い様を尊重しながら自由のなかで仲良くなるのを学び。。。そんな学校が好きで
でも、あれは夢だったのかしら。。。
ベルモが、純ちゃんの今後の生死を握っているなんて。。。純ちゃんの生命は消えかかっていて、ベルモは明日の正午までに、純ちゃんの本当の父親に頼んで純ちゃんにいやがらせをする、
わけがわからないわ。。きっと。。夢よ嫌がらせって。。とんでもない
まぁ、今日はお昼に児童会があって、自動会長の福の神笑〜と会うし。。笑〜に今日あった変なことを相談してみようかな。。。
ヴィーナスはともかく、キハネ先生にお礼を言って教室に戻りました。
「アハ。。。まいど。。。」ヴィーナスは、2時間目終わりがけに教室のドアを開けました。わっ、わー、大丈夫だった、どうなの、ザワザワと教室がざわめき。。。
「す、すみません、あの。。。あの。。」担任のセブン先生の目の前のアリーナ席だから。。いつもらしくなく、おとなしくシュンとして。。。酒を飲んだことはバラされた。。なんだけど、予想に反して、セブン先生は怒ってもいなかった「ちょっと、大丈夫だった。。もう、授業出ていいの」と優しくきいてくる。。。「あ。。。その、間違ってお酒を昨日の夜。。」なんてヴィーナスが謝罪をしようと言ったら、意外な顔をして。。
「間違えたんだろーけど。。ヴィーナスは。。日頃から飲んでたわけじゃないんだ。。てっきり、先生の幼なじみで飲み屋の子や酒屋の子って子どもん時からたまに酒飲んでたから。。テキトーにたまに飲んでるんかと思ってたんだけど。。。あ、先生は受け付けない下戸だからねー、」と言われて拍子抜けする。。ヴィーナスは頭をブンブン振り。。「アタシは美味しくないから飲みません。間違って飲んだだけ、ジュースの方がどんなにいいか。もう、大丈夫ですって、みなさん、ご迷惑をおかけしました。」と、ヴィーなすは、クルッと振り返って、クラスメイトのみんなにペコっと謝罪しました。
ヴィーナスは、今日はランチはいつものクラスメイトと低学年児童の時間帯でビュッフェではなく、児童会書記なので児童会室で児童会の生徒達と食べる事に決まっています。まぁ、他の児童会役員の生徒がいるからあまり児童会長の笑〜と大っぴらには話せないんだけど。ちょっと、なんだか福の神の笑〜には話を聞いてほしい。。ヴィーナスは担任の先生に、仕事の一報を取り急ぎLINE連絡で、と適当にごまかして授業中に笑〜にLINEの連絡をしておきました。就労児童の業務の授業中の緊急連絡はテスト中ではないので特に先生は怒りません。
昨日、お酒を間違って飲んでから変なんだけど夢か現実かわからないんだけど。やっぱり夢かも、幽霊みたいなの、そう、アタシが白骨自体を発見したあのキンキンのドクロ入れ墨のハリネズミのヤクザの幽霊を見た気がして。。。やっぱりおかしいのかしら。。ベルモにも連絡したんだけど。。。
ヴィーナスは、
頭がぐちゃぐちゃの混乱したまま、済まして業務連絡のフリして笑〜にLINEをうつ。。。
神楽小学校。
中学年クラスの笑〜。神楽小学校は、低学年、中学年、高学年クラスにざっくりと分けられているけれど。中学年クラスながらも児童会長で、学級委員でした。あれっ。。。兄の大蔵と、低学年クラスのヴィーナスから同時にLINEがきたみたい。ヴィーナスは、ランチ時間に児童会があるから顔を合わせるって言うのに。。緊急授業中で悪いなぁとは思いながら、スマホを見ると、ヴィーナスは。。。幽霊を見た。。だのお酒を飲んだから変になった。。。だのウーン。。体調良くないのかしら。。
兄のひとり、交通の福の神の大蔵は、
お前のとこのTV局のゲストの人が麗しが浜でハイヤーのうちのドライバーと観光していたんだけど、あのパーフェクトサーズディのモンタージュのキンキンのハリネズミの幽霊が近くにいたけど俺を見て逃げてった。
別に悪さするわけじゃないみたいだけどなんだアレって感じ。。。
笑〜は姉の結婚と恋愛の福の神のラブとも、ラブと四つごの兄の大蔵とは仲がいいのでわりとどうでもいいLINEを友達同士みたいにする事はあるんだけど。。。笑〜は今日は、学校が終わったらTV局にチラッと顔を出そうかなとは思ったけど。。。
へー。。。偶然かな。。大蔵も、ヴィーナスも。。幽霊。。。あの、パーフェクトサーズディの。。。ハリネズミの幽霊。。よね。。
2022年11月12日
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