はっ。。。。
木蓮幼稚園の教師森沢ベルモはその朝も園児たちに熱烈に大歓迎で迎えられまるで土俵入りの花道を行く相撲取りのように、ベルモは園児に見つかるとキャーキャー毎度ながらに飽きもせず、取り囲まれて喜んで寄ってこられてしまうあどけなく屈託なく他愛なく。。。
この子たちは、ベルモがいま天下分け目の究極の選択の時に立たされている事なんて知る由もなく。。。
人の数だけ生命の数だけ運命や人生があるけれど。。。ああなんて事。。。
木蓮寺幼稚園に溢れる園児の笑顔は悲しみを知らない程にまぶしいぬくぬくと温かく。。一方で幸せとは言えない数奇な運命の元に生まれた子もいるわけで。。自分しだいと言ったとて
しょせんは、助けをダイレクトに借りないと生きていけない自分一人だけでどうする事もできない子ども時代なんて環境が物を言わせる事なんて幼児教育に携わっているものに、なんて胸に沁み入り。。。ざっくりだいたい、生まれながらにしてぬくぬくと親に愛されて育てられてきた園児達。。。そりゃ、園児の中には片親や親が再婚したり、異兄弟のいる子や、自分と同じ里親に養子に迎えられた子どももいるけれど
木蓮寺幼稚園の園児達は、概ねある程度経済的に恵まれた親のもとぬくぬくと育ってきているのだ。多くの時間をそんな子どもたちに囲まれて過ごすと、
時々フッと思う時がある
親に愛されて。。いや、経済的に恵まれて親の愛情を溢れんばかりに注がれてもある日突然命を落としてしまう子や、切ないばかりの貧困の中で親に殺されたり虐待される子どもがいる。。。幼児教育と僧侶に携わるものとして。。
まぶしいばかりの温かい生徒たちの笑顔が時には切ないばかり。。ベルモ自身も里親育ちではあるけど。
赤ちゃんの頃に、木蓮寺の和尚夫妻に助けられて
瀕死の状態から蘇って大切に育てられて天職まで与えられた自分は幸せだと言えましょう。いろいろあって、産みの親と離されて木蓮寺にやってきたけれどまぁ、そのいろいろありの内容も親を許せるものであり、産みの親とも悪い関係ではないし、むしろ、育てられてきた木蓮和尚夫妻の方が自分の親にふさわしいし。産みの親がベルモに執着せず、木蓮寺に来たことを感謝しているぐらいで。もしかしたら、堕ろされていたかもしれないんだけど結局はなんとか亡くなった父親が子どもがどうしても欲しくて、説得されて産んでくれたわけだし。子どもを作ったらあと少ししか命がないプルメリアスキューバーズというプルメリア島の固有種のタコの父親は、子どもを長生きさせて子どもを出産や子どもを作っても死なないように、わざと別種族の金星人の葉月と子どもを作って死んでしまった
わざと、とは言え
もちろん、愛しているから葉月との間に子どもを作ったわけで。しかしながら、プルメリアスキューバーズが、子どもを作ればじきに死ぬ体質の生き物だと、そんなこと知っていたら、子どもは嫌いではないが産んで育てるほどには好きじゃない
葉月は絶対に子どもはいらないというだろう。でも、プルメリアスキューバーズは、種族繁栄が強い気質の生き物で、父親ミシェルは葉月との間に子どもがどうしても欲しくて葉月に自分の悲しい定めを内緒にして子どもを作ったのだ。金星人の血が入っているので、ベルモやヴィーナスやミリオンは幸い出産や妊娠させても別にそれが原因で死ぬわけではないし。そこまで子どもが好きじゃないのに生んでくれた葉月と、葉月を騙して私たちを作った亡くなった父親には複雑だけど、結局はひたすらにおおいに感謝しかない。。とベルモはふと考えるのだ。
ベルモの
2歳歳下の木蓮寺の境内に早朝2年前赤ちゃんの時に捨てられていた妹分のチワワの二人のミーナとココナは。。。まともじゃない筋の頭のヤバい若いパリピチワワ達が、遊ぶ金欲しさに悪い人間と組んで赤ちゃんを売り飛ばしていて、ミーナやココナの親もその子どもを商売道具としか思っていないチンピラみたいな今が楽しければそれでいいみたいな若造なのだ心を痛めた生物売買の関係者が、組織に内緒でミーナとココナを2年前の早朝木蓮寺の境内に置き去りにしていきました。
女の子だと高く売れると悪巧みをされています、木蓮寺は幼稚園もあり安全な場所だと信用しております。救われない子どもたちもきりがありませんが、この子たちだけでも。。。助けてあげてくださいというメッセージを持っていたミーナやココナの親は今ごろまだ警察に逮捕されて服役しているかもわからないけど。二人とも
赤ちゃんの頃に捨てられたものの、産みの親が危ないヤバい人だという事が薄々勘づいていました。
そのせいか、ミーナやココナは、幼稚園に来る保護者で、しばらく若い派手目な女の人や男の人、ようするにギャルと呼ばれる若いお母さんやお父さんを怖がっていました。
保護者や来客、観光客、近所の人その他若くても落ち着いた人や地味めな人は平気だし年齢がいった人は大丈夫なんだけどまぁ、今はもうトラウマもなくなったか薄れゆき若くて派手な人も大丈夫だし、ベルモの産みの親の華やかな若い葉月を怖がらないし
木蓮和尚夫妻は70代で恐怖を感じさせられない雰囲気ですんなりミーナもココナもうちになじんだし。普通は世間一般子どもは若いお母さん、なおかつ華やかな人が自慢なんだろうけど、そうじゃない子だっているのだまぁ。チワワ達はイタズラが趣味でちょっとなんなんだこいつらというところはある。。ママゴトで、水鉄砲やオモチャのお料理セットのプラスチックの包丁でベルモにつきつけてベルモにイタズラでからかって金を出せと、銀行強盗の真似をしたり
ベルモがブチ切れて「アンタたち、幼稚園のお友達とこんな変な遊びしてないでしょうね」と、叱れば、紫子婆タンがテレビで包丁や鉄砲で金を出せというのを出てくる人のドラマを見てたからネーたんにちょっと真似してみたというし木蓮寺和尚の紫子夫人はお寺の和尚夫人なのに三面記事的なワイドショーやミーハーなドラマが大好きなのだ和尚夫妻にチワワ達が変な遊びをするので注意してほしいと事情を話すと木蓮和尚は、「冗談じゃろに。ベルモに対してちょっとからかってやれと。それに紫子にあんまり変な番組は子どもの前で見るなと何度も注意してるんだけど男女がすべったころんだ、不倫だドロドロだと。。。アホらしい。。芸能人ゴシップだの。。。ベルモだって僧侶になるのをワシらに反対されて、紫子が見ているドラマを見て、僧侶になれないなら競馬とパチンコで生計を立てるからと、ワシらを脅したじゃろ」と、逆にベルモが叱られる事になるのだ爺婆は躾はきちんとするものの、所詮チワワにはあまいのだだから、詰めの甘い木蓮和尚夫妻に代わってチワワの尻叩きBBAは姉的な自分が鬼になってやるしかない
まぁ、ベルモだって、女の子として育てられてそれで結婚しないだの僧侶になりたいだのと言い出して
将来は、やんごとなく
平凡に結婚してほしい古い考えの木蓮和尚夫妻は、泣いて大反対されだから、紫子夫人が見ていたメロドラマに出てくるある一流商社に就職した息子が公務員しか認めないから仕事を辞めろと口うるさい親にに向かって、そんなにうるさいならパチンコや競馬で生計を立てるぞと一喝して親が慌てて泣き出したのを見て、あっ、こう言えば親を黙らせてまるめこめるのか、なるほど〜と、マネをして木蓮和尚夫妻を脅したのだもちろん、ベルモは競馬やパチンコで将来フラフラ暮らす気なんかないし。ギャンブルはやっても興味があるのは宝くじだけで。宝くじ程度しかやらないつもりだけど言葉のあやで木蓮和尚夫妻を脅して、木蓮寺は木蓮寺幼稚園もあるので、そちらの手伝いもするという落とし所で折り合ってなんとか念願の僧侶になりました。
それにしても。。。
無力な子どもは、
育った環境で心に大きな闇ができ後々と将来的に影響を及ぼす可能性があり、感情のコントロールがうまくできなくなる場合があるミーナやココナはチワワで犬なので、特に産みの親より一緒に暮らしたり育てのた方の親を慕い深い感謝を持つ習性がありもしも、売り飛ばされずあのままミーナやココナも遊び金欲しさで子どもを金に換えるような反社会の産みの親に育てられていたら、虐待されて殺されたり本人が周りが手のつけようがないぐらいグレたり犯罪者になったり、はたまた、年頃になったら夜の店で強制的に働かされていたかもしれない。反社会の親を持つと言っても、幽霊ハリネズミの吾朗太さんとはまた違うのだ。吾朗太さんは、親がヤクザでも父親に寵愛されてお金も愛情にも惜しみなく愛注がれて愛されて育てられてきた。
子どもに危害を与える
毒親からは、まず引き離し子どもの命を守るのを最優先すべきだと思う。そんなこんな考えが浮かんだベルモのフトコロのスマホのバイブがまた鳴った。。。
電話の着信より短いのでLINE通知だと思うが、
今度はおそらく笑〜だろう。さっきはヴィーナス、今は笑〜と、いちいちスマホを確認しなくても、ベルモはなんとなく誰から連絡が来たのかわかるところがある。
ひとまず朝礼や朝の発表会の子どもの発表を聞いて落ち着いたら休憩中にスマホを開こうとも思うけれど今は。。。純ちゃんの事で頭がいっぱいで明日の正午までには。。。もう時間がない
ヴィーナスも笑〜も子どもながらにして社会人であり、さらには経営者という事で、交友関係も仕事関係もお付き合いが広いし、業務以外プライベートのLINEの事で、忙しいのはお互い様、仕事優先で連絡は
既読無視だの返信がないだのギャアギャア言う方ではない時間がある時にチラッと見ておこう今日は、プレ幼稚園があって未就学の子どもと保護者もやってきてそのお手伝いもあるし。
木蓮寺幼稚園は、プレ幼稚園や幼稚園の未就学園児の親子見学会や、ランチを100円で一般人に開放したり、お金だけではなく食材もお寺への寄附も多いので時々木蓮和尚が、アレルギー体質の子どもに向けてのお料理や、野菜嫌いの子どもにむけてのお料理や、お洒落なスイーツ、おもてなし時短お料理など、いろいろ興味深いテーマある料理教室を開いて、木蓮和尚も
70代の僧侶の爺さんだけど、洗練された盛りつけや色彩バランスにも自信があり保護者の生徒さん達もびっくりの
料理はプロのスターシェフ並みの腕前なので、毎回人気殺到して参加者は次回参加できない決まりでも、なかなか当たらない人には当たらないけれど限定人数の抽選になっています。そんなイベントは時々あるし、木蓮寺は早朝から日没まで観光寺として賑わって人出があるし、生命の女神の井戸の聖水が湧き出てて解放時間帯は水を汲みにくる人や、お水取りがある日はたくさんの人がよけいに木蓮寺に押しかける
僧侶として幼稚園の先生として。。。
なにかと、周りはいつも人の出入りやイベントも多くベルモ自身の公休日は木曜日でしたが休んでいいものの、なんだかんだで自ら公休日も出勤する事がほとんどで。
というのも、ベルモは金星人。史上最高の遊びが仕事なので仕事をやっていれば楽しくて仕方がないのです。くっついてくる生徒をヒヨコ組に誘導して。
ベルモは、チラッと笑〜からのLINEを覗きました。新たに、吾朗太さんを知っている人からの衝撃的な証言が募集中のテレビ局に寄せられましたので、PDFを添付します。
そして。。。プルメリア島から遥か遠くの東京で。。早朝時に不思議な夢を見た石鍋四朗。。。なんとも不思議な夢で。。。あれは。。幼く亡くなった姉の真央の証言はただの夢物語だったのか。。。幸せの中にいるマゼンダカラーの華やかだけど妙に心地よく優しい夢が。。。
ただの夢の中の戯言か。。。
それとも、真央の証言は真実なのか。。ワルで極道の剣崎の血を濃く引いて女に貢がせ女を売り飛ばし逮捕され散々女を喰い物にしてきた吾朗太。。
そりゃあ、四朗は、異母兄弟だし、吾朗太と全然性格も気質も気性も全く違っているとは言え仲はいい方だし生前はかなり助けられた。いや、命の恩人と言えるだけど。。。果たして、だからといって吾朗太が天国行きの器かというと。。。残念ながらそうは思わないものの。。。
でも。。。夢の中であどけない真央が言った証言が本当なら。。。
もしかしたら、吾朗太は幸せな天国に行けるから
目覚めた四朗は自然と気づいたら涙に溢れていました。
2022年09月17日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11592744
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック