いまやもう。知名度のあるカリスマ占い師。。というか霊能者というか。。。
アザラシの
福ちゃんのたくさんいる姉さんのひとりである苺姉さんは、不思議な能力というか霊感を持って産まれてきた子で。苺姉さんは、生まれ持った特殊な才能で小さな頃から霊視鑑定をしていたらしく。京都の財閥系の豆柴有栖川家に嫁いだんだけど
父親のリムジンは、「苺はさー、どうせ、ウッマイ事言ってアチラの家を取り込んだんじゃねーかなぁスッゴイ金持ちで家柄良くて、んで、イケメンで歳も近いってさ。なかなか一般人とは結婚できねーだろ。あーゆうひとたちは。。老舗のきちんとした昔ながらなとこから嫁さん貰うだろうに。前世であなたと結ばれる運命だとか。。?なんとかかんとか、お上手を言ってうまく超優良物件ゲットしたって感じ」晩酌をしながらに京都の苺姉さんがその場にいないのでからかい半分にそう言う事があった。そりゃあ娘を持つ親としては。。相思相愛で好きな男性と結婚してとは言うものの。。。
ヤクザを連れてきたらどうしよう、働かない男を連れてきたらどうしよう自分達親と同じぐらいのオッさんを連れてきたらどうしよう旦那が娘を守ってくれるんじゃなくて。。娘が一方的に旦那に惚れて髪結いの亭主というか、アチラが妥協して貢いでいたらどうしようとか。。テメエの娘の欠点には目をつぶって棚に上げて相手の旦那にあれこれ要求してしまう。
まぁ、リムジンの場合は息子も娘も子だくさん溢れているから、TVドラマの娘を持つ父親みたいに娘はやらんなんて言って本当にならいりませんと言われたら困るしリムジン自体も若すぎるからと両家に反対されたのを駆け落ちしてアヤコと結婚して親の言う事なんかきかなくて良かった正解、正解と思っているから。子どもの結婚にはいちいち口を出さないけど。だけども
あまりにも優良物件を見つけてこればそれはそれで怖いものがあるそんなリムジンに娘のクルミは、「でもさ、苺姉ちゃんってずるいことをすれば神様に叱られるからずるいことはやらないんだって。例えば、競馬の予想で万馬券を霊能力で霊視するとか、パチンコの当たり台を霊視するとか、そういう事すると後から酷いしっぺ返しが来るんだって」ぎくっそうだ、リムジンはまだ苺が子どもの頃に霊能力があるなら競馬の予想ぐらいお茶の子さいさいだろそれなら父ちゃんもお前は本物の霊能者と認めるし信じると言って苺にきつくど叱られたのだ「そういう事するとヤバい変なものに取り憑かれるわよ。私はあくまでも人助けの範囲内で、本人が怠ける事なく真善美をベーシックに必ず置いて神様とお喋りしてるんだから」ときつい説教を食らったのだクルミの双子の妹のミルクも、「だって、もともと苺姉ちゃんって。。。小学生ぐらいから有栖川財閥のご神託の顧問してたでしょ。人事とか、この人相性いいだとかこの人裏切るからダメだとか。で、業績もますます良くなって、結局は、財閥の会長のお気に入りだし苺姉さんのお姑さんも苺姉ちゃんに開運の仕方を習って、会長さんや、姑さんが苺姉ちゃんに心酔してるわけだしね。別に、苺姉ちゃんが旦那さんを好みだしお金があるから上手いこと言ってやれとうまく丸め込んだわけじゃないと思うよお父ちゃんはさ、お母ちゃんもだけど。。霊能力とか霊能者って胡散臭いってあんまり気が進まないみたいだけどね。」
福ちゃんも、「それにさ、お姑さんは、苺姉ちゃんの言いなりって言い方は変だけど、苺姉ちゃんが教祖様じゃないけど先生様みたいな感じで、息子の嫁に来てくださってます、みたいな感じなんでしょう。なんか、宗教じゃないけどそういうのってある意味占いとか恐ろしいよね獅子も手なずけるって。老舗の財閥のいい家の姑さんて、手強そうなのに。それをまんまと尻に敷けるってさ。」
そうそう。。苺が霊視鑑定みたいな事をするのは、両親のリムジンアヤコは昔はもう大反対だった。。。二人とも無宗教だったし、それをいい事だと思ってる神社参拝にも行くしクリスマスのパーティーもするけれどそれは宗教儀式としてとらえていない。無宗教でももちろん神様に感謝している。
それを、生命の福の神ココが内緒で、こんな才能があるなら大事にして発揮しなきゃ。なかなか誰にでも出来ることないし、なにより本人の魂が楽しくて楽しくてぴょんぴょん喜び飛び跳ねるぐらいの生き方をしないと親に隠してまんまと霊能者の仕事をはじめさせたのだ。固有の持って産まれた才能は、すすんで磨かないと。
でも、結局は有名著名人対応の仕事をしたり苺の霊視鑑定の評判が良いので自然に風の噂として両親の耳に入ってきてしまう。リムジンもアヤコも霊能者霊能力なんて良くてエンタテイメントごっこ最低だと詐欺師や犯罪者だと変な宗教でもやりはじめるのではないかと真っ青に
どういう事。。てっきり神様だから子どもとは言え女医さんでもある生命の福の神のココをすっかり信じて、ココが苺を特別可愛がるので信頼して苺をココに預けるようにほとんど毎日ココの元へ。。。幼稚園の帰りにココの部下らしき運転手がわざわざ凄い高級車でお迎えにやってきたり。てっきり、女医さんの素質があるんだろう意外だなぁと、リムジンもアヤコもホクホクしていたのですが。。。
霊視鑑定なる仕事をしているリムジンとアヤコは神楽町市総合クリニックのうら若き医院長の生命の福の神のココに話を聞きたいとまずは電話する事にしました。
秘書から電話を繋いで貰ったココは、「あらあら、バレちゃった」と子どもらしくのんきに対応します。さすがにあちらは子どもとはいえ福の神様。。。リムジンもアヤコも怒るわけにいかず感情を必死に抑えながら「ココさん、どういう事なんですか、苺が私達に内緒で霊視鑑定だか霊能者だか。。アヤシゲな仕事を」アヤコが言います。「いま、お仕事も終わりましたので、苺ちゃんをご自宅に送りましょう、その時お時間よろしければお話しを。」直接ココが苺を送るという。リムジンとアヤコは、他の子ども達には絶対知られてはならないわ。あの頃は夫婦二人とも霊能者などインチキでヤクザな商売だと子どもの教育に悪いしと。。。苺が5歳ぐらいで上の子達は高校生ぐらいでしたが、上の苺の姉や兄達は、苺が毎日のように福の神ココに招かれてるらしい。羨ましいなきっと、ココさんは生命の福の神だから寵愛されている苺は、将来女医さんにでもなるんだろうか。と、羨ましいながらもワクワクしていました。
苺と言えば、小さな頃から一人で空中に向かって見えないなにかと会話したりして。。両親が随分心配して。精神疾患を持って産まれたのだろうか。今まで健常児ばかりで。。。それが奇跡的なのかもしれない。でも、姉さん兄さんや弟や妹やお友達と普通にコミニュケーションを取っているのだし。自閉症とかそういうわけではないようだと。もしも、何かしらの病気があっても、前向きに向き合って親としてできる限りいい方向にと苺とともに闘う闘病するつもりだった。苺は、街ですれ違う人の事を、
あの人もうすぐ赤ちゃんができるだの、反対に何人もの産まれてこなかった赤ちゃんが全身にしがみついているだのなんだかわけのわからない事を親兄妹にいいはじめたり。
あまりにも両親が心配して、神楽町市総合クリニックの精神科でひっそりと見てもらって苺には全く異常がない事が判明して安心したものの。。医院長のココから両親には、「苺ちゃんは、霊感が強いようです。」という事で。リムジンもアヤコもそういう話しはよくわからないしなんだか胡散臭い
だから、苺以外の子ども達には霊感がどうのと言う話しは伏せて単に病院の検査で苺がどこにも異常はなかったと言ったのだけど、子ども達は、天才とナンとやらは紙一重って言うから。。きっといちごは、女医になり福の神に目をかけられるぐらいなので凄く賢いけどちょっと変わってるかもしれない、と思い込んでいました。
夜苺が福の神ココに送られてきました。だいたいココは忙しいので雇われた運転手に送られる事が多いのですが、今日は大事な話しがあるのでココが自分の車で苺を送りにきました。「うひゃー相変わらずスゲー車だなぁ」当時の福の神ココとあまり年齢的に変わらない長男のハヤマが言います。ハヤマはあの時高校生で小さな頃からシステムエンジニアの就労児童でしたから、とっくに車の免許は持っていたものの。。。同じくシステムエンジニアの次男のジダンも国産のそう高くない車に乗っていて。羨ましそうに、窓の外の福の神ココの車を見つめています。
単純にいい車が欲しい、だからもっと出世する、自分を磨くスキルを磨くと。。。
福の神ココは、わざといい車に乗ってきて、子どもの向上心を煽るのです。「だからもう、家が買えるぐらいの車なんておもちゃみたいなもんじゃないのかなぁ。だって神様だよ、ココさんは。。ウチの苺を可愛がられて光栄じゃん。ココさんってあたしとジダンと同じ歳でしょう。あたしは平凡な中学生だし。ハァ。。世の中は色んな人がいるのねー。」次女の菜々未は、ジダンの双子の姉で平凡なと言うけれど、小学生から就労児童としてホテルスタッフとして働いている。福の神の超高級ラグジュアリーホテルなのでお客のお金持ちは割と見慣れているものの。。。福の神となると、お金持ちはお金持ちでもまるで次元も桁外れに違うんだ。「えー、て事はさ、苺が多分将来女医さんって。。ウチの出席頭はアイツかよ。」三男の慶太が言うが、同じく小学生だった五男のイチジクは、「なんかさ。。福の神のココさんが就労児童として医者を進めるとしたら。。どう考えても聖徳か大志じゃね」と言う。ココがわざわざ高級車で苺を送ってくれるのを窓越しに見つけて口々にザワザワ子ども達が勝手な事を言うが、
どうも今夜はその福の神のココと、両親のリムジンとアヤコと応接室で重大な話し合いがあるらしい。
リムジンとアヤコは、苺を連れたココと一緒に応接室へ入っていく。長女の桃子が、お茶を入れて持っていこうとすれば「ありがとう、後はアタシがやるから、」とアヤコが代わりに持っていってしまう。
どうやら、話しを子ども達には聞かれなくないらしい。。。
アヤコはココにお茶を出してもてなすと
「どういうつもりなんです、ココさん。。なんでも、苺が霊能者とやらをやっていると耳に入りまして。困るんです、そういうアヤシゲな。。確かにうちはだいたいの子どもが幼い頃から、素質に適した就労児童として福の神様にはお世話になっていますが。。。どうして。。。どうして苺はそんな。。。得体の知れないおかしな事をやっているのでしょうか。。。それも、私達親に内緒で。。」
しかしながら、福の神ココは、全く悪びれもせずに「それは、苺さんの魂が選んだ天職だからです。苺さんは、霊視鑑定が天職なんです。しかも、大物クライアントが必要とするレベルの。実際にもう苺さんには政財界のパトロンが何人か付いてますし。」
パトロン。。。その言葉に父親のリムジンが、「ぱ。。パトロンってまさか。。そ、その援助交際とかろ、ロリコン」プルプル震えて青くなり赤くなり信号のように焦ったので、ココは慌てて
「あ、あの言い方が悪かったです。誤解しないでくださいね、そういう事なんじゃなくて、男女のどうのではなく、なんというか、才能を高く買っているファンという者です。お金は幾らでも持っている方々達ですし、」福の神ココは、苺ちゃんのファンとしてリムジンやアヤコにもすぐわかるような有名著名人の名前をどんどん言う。苺はその人本人の魂と話しをしたり、相性がわかったり前世が視える場合があるというし、
亡くなった人の姿が見えたり話しをしたりする事もあると言う。
「そんなことで。。というかそんなんみんな当たり前にできると思ってたんだけどなぁ。」のんきに向かいのココの隣に座る苺が言う。「と、とにかく。。あのうちの道徳はヤクザみたいな事をするなと。福の神様にご意見をするのは恐縮なですが。。。その、宗教的な霊能者ですか、そういう証明の仕様のない事は、なんとでもうまく言ってあい手に都合の良い事をいいまたは自分に都合の良い事を言いで。。。どうとでも言える事でありまして。カタギのお仕事じゃないですよね。。で、有名著名人の方々から大金を巻き上げて。。というと聞こえは良くないですが。。それがインチキとか苺の言う通りにして不具合がでたら。。。苺本人だけじゃ済まないでしょう。うちの子ども達も、なにかされたらだからうちはヤクザな仕事やヤクザと関わるなと躾けているんです。」リムジンが言うとアヤコも、
「そんな有名人が。。。自分でもの事を決めずに占いや御神託って言うのそんなの気にするでしょうか。あまりにも現実離れ。。。」
ココは、「いえ、大事な事だからこそ自分だけじゃままならない事に追い風や神風を吹かせるのです。それに、苺ちゃん、このお仕事を通して大きく成長しますし、良いところにもお嫁に行けるしご本人もとってもお金持ちになりますよ。ご本人もとっても高められますし。なにより、霊視鑑定というのは、苺ちゃんご本人の魂が選んでいるんです。」
福の神ココは、リムジンアヤコに内緒で苺に霊能者的な仕事をすすめてさせてるのには謝罪しました。苺の小さなうちから早く才能を伸ばすべきでも。。。リムジンアヤコの両親は、娘の苺が霊視鑑定など怪しげな商売をしているとなると
大反対するに違いない苺は、「お父ちゃんもお母ちゃんも、財産を産む相性だわね。だから私もその財産の一つだし。持って生まれてきた能力は、世の中にお役に立てればみんな喜ぶし、神様も私も嬉しいから、神様がたくさんお金をくれるのよ。お父ちゃんもお母ちゃんも、お金持ちになりたいでしょうに。たくさんの人を喜ばせて感謝される子どもは神様に褒められてお金をたくさん与えられるのよ。うちのお姉ちゃんもお兄ちゃんも、就労児童として自分の専門の分野でお仕事してる人がうちには何人かいるけど、それが私はたまたま霊能力という才能だっただけよ。」姉や兄は家政婦、エンジニア、ホテルスタッフ、シェフ、クリエイターその他などなど。。
リムジンとアヤコの子ども達は、すでに仕事をしながら学校へ通って大家族を支えている子ども達がたくさんいて。天職というのだろうか。子どもを働かせるなんてと言われたらあれだけど。
でも、子どもの方からさっさと自分の能力ある方向性を見出して働きたい鍛錬したいというのだ。就労児童制度は決して親の方から強制してはいけない。親がラクをしたいから子どもを無理矢理働かせるというのは就労児童制度を作った福の神達にすぐバレて試験には受からない。
だけど。。。アヤコもリムジンも、苺が霊視鑑定など。幼いうちから不倫やら借金やら。。泥沼沙汰の遺産騒動や。。
そういうこの世の生き地獄みたいなものを相談者目の当たりにして苺自身が人間不信やら病んだり怨まれたりしないだろうか。
例えば最低男だから別れなさいとクライアントにアドバイスしてクライアントは恋は盲目で逆恨みで刺されたりするんじゃないだろうか。それに。。そういう目に見えないなんとやらに慣れてしまってズブズブになって現実逃避や病気なのに病院へも行かず気力で治るだのおかしな方向へ行かないだろうか。
そして。。私たちも私たち家族子ども達も。。宗教的な事が日常的に溶けこんでないまぜになっていくんじゃなかろうか。アヤコもリムジンもそれを深く心配しています。
2022年04月10日
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