いよいよ。。。
ごクリ
4年ぐらい前に。。アザラシの福ちゃんの子だくさん一家はひとつの大きな転機を迎えて。それまでぬくぬくと、未成年というか、成人して巣立って独立した子ども以外の福ちゃん含めた子ども達とリムジンとアヤコの両親が貸家のなかなか綺麗でゴージャスなお屋敷に住んでいて。
それが。。。リムジンとアヤコの両親の仲があやしくなり離婚か。。という修羅場の夫婦大喧嘩をする。なんだけど、一瞬の雷が暴れてさっさと切り上げて嘘のような晴天になったかの如く両親は何事もなかったかのような。。。通常の顔をして、両親は数日間過ごす。
いったいあの喧嘩は。。。と、両親の大喧嘩を隣室でドキドキハラハラしてきいていた子ども達は。。安心したのもつかの間で。。
あれは、父親のリムジンが残業、母親のアヤコは産婦人科のお手伝いで両親が少し帰るのが遅くなるので先に晩御飯を済ませていてと朝アヤコかリムジンに子ども達は言われて、
そして。。。
その日は、大切な話しがあるので全員
夜の9時にリビングに集合する事。当時は福ちゃんは5歳ぐらいで。福ちゃん以下の妹や弟をそれまでに寝室で寝かせておくようにとも言われた。
やはり。。
小さな子どもに聞かせられない話しなのかもしれない。兄や姉の結婚のお祝いや、家族旅行とかなら、もちろんチビ達も同席させるだろう。ハァ
そんなふうにして両親に言われた
あの日福ちゃんは、スクールバスで小学校に行くとスクールバスに隣り合わせになったクラスメイトから
「おはよう、なんかあったの。あまり元気ないんじゃない。あっ、誰か喧嘩したんかなぁ。福ちゃんち兄弟たくさんだから、悪い意味じゃなくて喧嘩になる事もあるよね。」なんて声をかけられて。どうも心配事が顔に出ていたらしい。あの頃は、神楽町市小学校の低学年生徒だったなぁ。通学もスクールバスだった。神楽町市の西のウエストヒルズから、都心部の福の神楽園の神楽町市小学校へ。。。
今はもう、同居している宇宙人、金星人のヴィーナスにつかまって海辺の白い家から、ワープして小学校へ行けるしそれに最近は、ヴィーナスの幼なじみの金星人のグリも福ちゃんの家にホームステイしつつ一緒に小学校へ通っている。
あの四年前までは、まさかこんな生活をしているなど。。誰が予想できたんだろう。確かに就労児童制度としてクラスメイトの美の福の神笑〜の持っている会社の一つを任される事は決まっていたんだけど。
そうだ。。。福ちゃんの兄や姉はお金持ちや稼ぎのいい人がいて。。里帰りにうちに顔を出しては、両親にそろそろ援助するからマイホームを買ったら父さんも母さんも神楽町市から引っ越さないんだろうに。と、お金を出し合うからマイホームを持てばいいのにと提案していた。でも、リムジンが、「子どもはたくさんいてもいつかみんな独立して巣立って将来的には母ちゃんと二人だし、今はもう空き家問題って深刻なんだぞ。親が勝手に家を建てて誰か住めみたいなプレッシャーや足枷になるし。維持費も大変だろうに。ゆくゆくは二人なんだから賃貸マンションでも住めるし。それに万が一は施設に行くから、」とマトモな事を言ってのけ適当にいつもマイホームの金を払うという子どもをあしらっていました。アヤコも、若いうちから旦那のリムジンと駆け落ちして南極から日本へ渡りそれまでも末っ子として蝶よ花よ姫よと甘やかされてきたのでアヤコが実家と和解して兄や姉と連絡を取ってもアヤコの兄達が、両親の援助をしているらしいと聞いていたし。アヤコ含め嫁に行った女性たちや、弟達には負担をかけないスタンスでしたし、
アヤコもリムジンも近所の幼なじみで兄妹、下の方の兄妹同士で遊ぶ事もけっこうありましたが特にアヤコの両親は、カラフルな種類別のチョコレートなど分けるときは小さい子順と言われて、アヤコから好きなのを取っていいみたいな小型犬を溺愛するような末っ子を溺愛するような末っ子教、というか末っ子狂育ちなので。
リムジンが自分の子ども達に、出来る限り迷惑をかけない、お金で済ませるみたいな事を言っていたのをきいてそれがあたりまえだと思っていました。子どもに迷惑かけないと言っても現実は、お金を稼ぐ大きな独立した子どもが実家に援助をしている状況でしたが、
アヤコはそれに感謝していても福の神から、たくさん稼ぐ人は何%か社会や他人に寄付したり還元すると独り占めしないともっとお金が入ってきてお金持ちになるしお金は循環するエネルギーであり生きたお金を循環させるともっとお金持ちになるときいていたので、自分の兄達もすすんで実家の面倒をみていたので。自分の大きな子ども達も、喜んで実家の援助をしているわけであり、感謝でいっぱいでありがたいが、こちらもあちらもウインウインだ迷惑をかけているわけではない、あちらがすすんで積極的に貢献してくれるのだからイヤイヤ金をよこせと要求したり同居を強制するヤツは悪い毒親だが、
私たちは、ある意味上の方のお金を稼ぐ子どもの一つのやりがいや生きがいでもある。自分の為にがんばるのはもちろん、お金や才能がある人達は、自分以外の為にもがんばる事でより開かれた人生となり成長する。親孝行を感謝の形に表すのを受け取らないのは罰が当たる。自分の大きな上の方の兄や姉の子ども達を見ても、実家の兄達も、
こういう人達は、家族や妹や弟に金を使わせず自分が奢りたくて奢って喜ばれるのが気持ちよくてさらに働くのだ。拒否すると悲しむのだ。可愛がったり貢献する相手が必要なのだと、末っ子で甘やかされた体質がみについていた。
かと言って、リムジンの言うように家をプレゼントはお断りしていいのだ。だいたい買った家にジジババが住めば
持ち家付きの両親なんて
住んだ奴が家を貰う代わりにジジババの面倒をみろと言われているようで嫁さんが来ない。両親の家があるので両親と住もうと言われてしまう可能性がある。それに、その真逆に、家賃がかからないとか、家だけ狙う図々しい配偶者が出てくる可能性もあり。便利な子守や家政婦を求めて相手の親と同居するやつもいるのだ。
それに
稼ぎのいい家を買う資金を出した独立したうちの子供方は、金があるからあげたものに家でも執着しないかもしれないが
両親が住むのや弟や妹が住むならまだしも、
弟や妹の配偶者が持ち家実家に住んで大きな顔をされるのは
なんだかおもしろくないだろうし。
という事で、アヤコはリムジンがマイホームを持たない事に関していまどきよくある家は空き家問題や相続揉めになるので、マイホームは持たない。
将来的に施設に入って子どもに負担をかけないというアヤコからしたら常識人の考えだと安心していたようだが、
ところがドッコイ上手いことお上手を言ってマイホームを持たないのは、
実はリムジンはゆくゆく南極に戻って年老いた両親と同居をするという恐ろしい企みだったのである。騙された精神的な暴力だ詐欺だどうしてわざわざ日本に渡り末っ子同士の私達が自分の家庭を壊してまで旦那の両親に尽くさないといけないのか
なぜ、南極に住んでいるリムジンの兄や姉が親と同居しないのかリムジンが嘱託で海外転勤に希望を出したとして
日中病院だのなんだのとアタシが足に使われるに違いない。舅は免許証を返納したらしいし姑はそもそも免許もないらしいし。
アヤコは子どもがたくさんなので運転免許は持っているものの、それほど運転は好きというわけではないし。
今はもう、就労児童の五つごが全員免許があるし、就労児童の娘も免許があるしで娘や息子がいる時は車を出して貰うほうだし。チビ達の世話でいっぱいいっぱいなのに、
リムジンちの爺婆が、幾ら頭がはっきりしてると言っても九十代半ば
そりゃあ
若い頃結婚に反対されたのは、
リムジンもアヤコも若すぎて。親や姉や兄が大学へ行かせようというのに、まだまだ遊び盛りはこれからなのにリムジンもアヤコも末っ子で散々甘やかされて結婚しても続かないだろうと。それは、アヤコも飽きっぽいしわがままなのは、自分でもわかってる事だし。リムジンの親は、落ち着いた頃に見極めてそれでもリムジンと結婚したいならしなさいという思いやりと説得の意味はじゅうぶん理解してるし
実際には、和解して日本にも何回か来てリムジンの両親は、穏やかでいい人達って事はわかってるけどさ。
だからって南極に戻り義実家で同居って話が違うじゃない話が。。ってそんな事想定外だし。どうせ、稼ぎのいい便りになる子ども達もいる事だオレに任せろみたいにお調子モンのリムジンが兄や姉に連絡を取っていたのかもしれない。
と、考えるアヤコだった。。
そんなこんな。。。だった四年ぐらい前のあの日の夜9時
朝から、今夜
大事な話しがあるからと、
リビングに集合と、福ちゃん兄妹が福ちゃん含め以上歳上兄や姉とともに集められた。もちろん、隣のイチジク兄さんの分譲マンションに暮らす五つごのシノブも翼も巧も来ていて。
両親が来るまでは離婚の記者会見だろうか。ザワザワざわめく。
すると。。。両親がそろって現れて「おう、ただいま。あれ、なんか元気なくないか」リムジンがのんきなテイで言う
えっ。。離婚宣言なんだろうに、なんでリムジンはヘラヘラしてるんだアヤコも続いて平然とした顔をして。
リムジンは子どもたちの前のアヤコと隣り合う椅子に座ると集まった子どもたちに嬉しそうに。
「あのな、母ちゃんとよくよく考えたんだけどな。あと3ヶ月ぐらいしたら、仕事が決まってる福以下のチビ達と一緒に5年間の期限で母ちゃんと俺の故郷の南極へ戻ろうと思うんだ。みんな知っての通りもううちのオヤジやおふくろは九十歳半ばだし。日本ももちろんいいし、そりゃこっちの日本の方が好きだけど。福以上は、仕事を持った学生か、クルミやミルクももう高校生だし。」
えーその場にいた子どもたち一同が叫びます。「ちょっとまって、住む場所は」五つごの筆頭のしゅうひが訪ねます。
「この借家をそのまま家賃は責任持って支払うから。」リムジンが言います。「あら、なんか。。どうしたの、なんか、不満でも。。」とリムジンに隣り合うアヤコが子どもたちに言うと。料理オンチのヒメノがびっくりした顔をして。
「ママが。。なんでママが。。あの、絶対旦那の親と別居に決まってるでしょ、そんなの当たり前の結婚条件でしょ、のママが。。」福ちゃんも、「そうだよ。こないだ隣の大広間で。。母ちゃんめっちゃ怒ってたやん。離婚だなんだ。。。って。そりゃ、急にそんな生活環境変えろって言ったら、離婚だとかそういう問題になってもおかしくないけどさ。」「えーあれ、聴こえてたんだ。」アヤコがのんきに言うが、そんなのあんな怒鳴り声隣のリビングに筒抜けに決まってるだろうに。
「5年間って。。。五年期限つきいったいどうして。オカンは僕たちには老後はきちんと自分達でなんとかするから。ただ、結婚するときは相手の親も最初から子どもや子どもの配偶者を狙っておんぶにだっこの無心を求めすぎてきたり、配偶者も親ばなれできない自分の独立した家庭を犠牲にするようなエネミーな人は気をつけなさいって言ってたじゃん。」いつつごの4番目の遼聖が言います。アヤコは、「そりゃ、そうは言ったわよ。子どもや子どもの旦那や嫁さんをATMか、介護要員か、家政婦にしか思ってない親はろくでもないし。でも、北海道の姉さん達だって旦那さんの両親と同居してるでしょ。別に本人が納得して同居してるんならいいんじゃないの。」
ミルクが、「信じられない。お母ちゃんが。。。幾らいい人でも旦那の親と同居なんてねーまぁ、私には関係ないけどさ、って近所の人の相談話みたいな事言ってたのにね。」双子の姉さんの方のクルミが、「そうよね。でも、2回ぐらいお父ちゃんの方の爺ちゃんばあちゃんが日本に来た時に会ったけど、
かなりいい人よね。まぁ、同居したらまた別の問題かもしれないけど。」
「だろ爺ちゃんもばあちゃんも。優しいし、いいだろ。」リムジンがニンマリすると、アヤコが呆れた顔で。。調子いいわね。なんて、たしなめた時だった。。。
あっ。。。
コンコン、リビングのドアがノックされたかと思えば。。。
「入るわよー」なんて懐かしい声が聞こえてドアが開く。
「い。。。苺、苺お姉ちゃん。。」入ってきたのは、福ちゃんの姉で兄弟の15番目だからという理由で、苺と名付けられた京都に住む苺姉さんでした。
2022年03月22日
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