「そのへんにしといたら。2人も反省してることだし。。。」
ベルモが妹分の
チワワのミーナとココナの
お尻を叩いて叱っていると木蓮和尚がやってきて、またまたミーナとココナをかばうかばう。。。
ヴヴヴヴヴヴううう。。。もぉしませーん。。。
もぉしませーん2人のもうしません、何度聞いた事だろう。。。そして約束は破られてる。。。木蓮和尚がやってきてチワワのミーナやココナをかばい助け出すのも。。。コテコテのパターンで
木蓮和尚は、今から蕎麦打ちがあるから、と、叱られているミーナとココナをベルモの元から連れ出しました。コッテリ絞ろうと思っても、だいたいは爺婆、誰かがミーナやココナをかばって叱られ途中に連れ去っていく。
木蓮和尚は、蕎麦打ちやうどん打ちのお手伝いにミーナやココナを連れ去るし紫子夫人は、近所のドラッグストアへ行くからとかお散歩とか。濃紫婆さんは、もうおやすみなさいの時間だとか、庭をお散歩しましょうとか、チワワ達がベルモに叱られているのを見るとかわいそうになってきてなんだかんだで無理矢理にでも
理由をつけてはその場からチワワを連れ出す。。。
そっと、天から助けの蜘蛛の糸を垂らす人々ばかりなのだ。爺ばあは、可愛い子だからこそ、時には本気で叱ることも大事だと頭ではわかっているものの。。。
行動が伴わないのだ。。。ハァご縁があって、2年前に赤ちゃんの時に木蓮寺の境内で早朝捨てられていた2人のチワワのミーナとココナ。。。2人とも、若い母親がお金が欲しくて繁殖業者に女の子だから高く売れると売ったらしい。繁殖業者の仲間のマトモな人の一人が可哀想になって置き手紙とともにミーナとココナを早朝、小坊主達が稼働する前に境内に置き去りにしていきました。捨て子と言えばお寺というか、木蓮寺幼稚園もあるし、国宝クラスの由緒あるお寺が赤ちゃんを悪いようにはしないだろうと。。。
あの時は、2歳だった掃除当番のベルモが発見してミーナは、3月7日生まれココナは9月7日産まれで産まれたばかりの、姉妹ではない2人の親に売られた可哀想なチワワ。。。あのままうちに、森沢家に引き取られる事になった。ベルモで里親解禁になったのであと二、三人身寄りの無い里子を迎えようかという話しがちょうど持ち上がっていたタイミングだったのだ。
木蓮寺には、住み込みの小坊主達がいるので森沢家は、わざわざ里子を迎える事はありませんでした。裕福な森沢家で小さい子が育てられるのを目の当たりにするのは親から修行に出された小坊主さん達が可哀想だからという理由で。
だけど、福の神の街神楽町市やプルメリア島は、裕福な余裕がある家庭は出来るだけ身寄りない子どもの里親になって欲しいと福の神が推奨していたのです。偶然にも木蓮寺にベルモがやってきた事で今一度、里親について見直そうという運びになったのですが。。。
チワワの女の子達ねぇ。
ミーナやココナが来るまでは、
ベルモは、小型犬や仔猫の女の子を里親候補から外すように提案していたんです。
だって、どう考えても紫子夫人や濃紫婆さんが確実に甘やかすでしょうフリフリの変な服を買って連れ回したり。。。きちんと叱ることもできないでしょうし。絶対だめあの頃は、木蓮寺幼稚園新任副担任で木蓮幼稚園の生徒に小型犬の園児はたくさんいて、可愛いけれども。。。森沢家の子どもにするなら、話しは別ですから森沢家の嫁姑がデレデレ甘やかす小型犬なんか絶対反対
だったんだけどねー、絶対ダメダメ、なんて言ってると引き寄せられるが如くだし。。。木蓮寺の境内に捨てられたという事でこれもご縁という事で。。。
ベルモだって。。。海に捨てられていたとは言え、ベルモの場合は悪い女。。サイコパスみたいな女が母親の葉月に三つ子のうちベルモとミリオンは死んでいるからと嘘をついてお弔いしますと騙して流されたのでそれはそれで恐ろしいけど、親が金欲しさに娘を売り飛ばすようなチワワ達よりはそれでも随分とマシなのだ
自分がサイコパス女に騙されて死にかけたそれよりも、ミーナとココナの母親が遊び金欲しさに赤ちゃんを産んで女の子だから高く売り飛ばすという方がベルモはどうにも恐ろしくて卒倒してしまったし。
時々、ベルモはミーナとココナのイタズラに手を焼いて「あんた達なんか、うちの子じゃない元あったところに捨ててくる」とブチ切れるけどそうすると、木蓮和尚にベルモが叱られる「だって。。。元あったところにってたかが境内じゃない。」とベルモが言うのだけど。「そういう言い方はないじゃろに。」木蓮和尚はたしなめると、「だって、昔の人は、あんたなんかうちの子じゃない橋の下で拾ってきた子だから橋の下に捨てに行くみたいに子どもが手に負えないと叱るでしょう。」ベルモが言い訳すると。。。「あの子達は本人が気づかないかもしれないけど、故意に親に捨てられたんじゃよ。それに比べてベルモは酷い目にあったとは言え、悪い奴が悪いんだし親は被害者だし、そういうセリフは、自分が産んで育てたからって子どもに対して余裕があるから怒って言えるのであって。。。本当に親が手放した子に対してそういう捨てるだなんだのって冗談でもそんな話をあの子達に決して出すでないよ。」
結局は、木蓮和尚もチワワ達には甘いのだ確かにそりゃあ可哀想なんだけどさー
今夜は小坊主さん達も伴って木蓮和尚が蕎麦打ちをするのだろう。木蓮寺では、もともと木蓮和尚が大の料理好きだし、檀家さんや近所からの
寄付や贈答がひっきりなしたくさんあるので、
食べ物や命をいただきます事の感謝を含めて
料理修行をしたり、蕎麦打ちやうどん打ちもしたりやで。。。木蓮幼稚園でも、保護者と園児で料理教室や時々蕎麦打ちやうどん打ちを木蓮和尚が行ったり開催しています。ベルモの妹分の
ミーナやココナは、蕎麦打ちやうどん打ちのお手伝いを自らやりたがりよくしていました。
叱っていたミーナやココナは、救世主な木蓮和尚に連れ出されて濃紫婆さんは母屋にいるしで、離れでベルモはひとりきり。あー、そろそろ。。。
そろそろ、パッキンキンの吾朗太さんが帰ってくる。。。な。。。と思ったらイヤな視線を感じる。。。振り返ると
窓の外に、吾朗太さんが映っていた。。。チワワ達を叱る事に夢中になってベルモは吾朗太さんには気づかずに。。。
うわぁ暫く一部始終を見られていたんだ
木蓮和尚は、吾朗太さんの気配に気づく時も気づかない時もあるぐらいの霊感で、吾朗太さんに気づかなかったか、あるいはチワワのミーナやココナが怖がるのであえて木蓮寺に住んでいてあたりまえなぐらいの居候幽霊だし
気配を感じようが
わざわざ話題に出さなかったのかも。。。
でも、。。。
ベルモは
なんだか。。ギクっとした。。特別やましいことなんかないって言うのに。。。
あっそうそう。。。吾朗太さんは、どうもベーグルの。。。いやいやビーグルの駿栄さんを見かけてマヒルって言葉になんらかの反応をしめしたんだっけ
駿栄さんの名刺があるから、後から電話かLINE入れようとしたらヴィーナスから電話があったからその話しすっかり飛んじゃってた。。
マヒル。。。人の名前かお店の名前なんだろうか、それをキーワードにしマスターキーのように連鎖的に吾朗太さんの記憶が蘇るのか。。
それはわからないけど、なんだか大事なキーワードかも、マヒル。。。
「おいっ。。。」吾朗太さんに話しかけられて。。。「あ、あー、ごめんなさい、ちょっときょうだいから電話が入ったから、駿栄さんに連絡してないけど、これからしてみるからね。」
「おまえ。。。なかなか苦労してんな。。朝から晩までアタオカの世話して。。。」ハァ。。。。。
「アレでも。。。可愛い妹達だし。。。幼稚園は幼稚園で大事な生徒たちだし。。。小さいからおかしくても仕方ないわよ。苦労ってわけじゃないわよ。ちょっと名刺を調べて、確か駿栄さんの名刺にLINEや連絡先が。。。」ベルモはテキトーに吾朗太さんを流します。ベルモの生徒たちに、手のかかりそうな小型犬が集中しているのをアタオカ達と吾朗太さんはからかうし。どうも、吾朗太さんは小型犬を馬鹿だと思ってる
少し会っただけで暫く会っていないホストクラブ熱帯夜の駿栄さんにいきなり電話するのも気が引けるのでベルモはLINEを入れてみました。
お久しぶりです。木蓮寺の森沢ベルモです。からはじまって。。。でも。。。
うちに住み着いてる記憶喪失の若いハリネズミの幽霊があなたを見かけて貴方がマヒルと言っているのを聞いて幽霊がなにか深く反応する事があったようですが、盗み聞きしたようですみません。。。みたいにLINEの文章を書いてみようとしたものの。。。
幽霊がとか、記憶喪失のとか完全に頭がおかしいと思われる
まぁ、駿栄さんは、一度会った時には駿栄さんの先祖の守護霊がという話しを真面目に聞いてくれたから、幽霊の話をしても別に大丈夫だとは思いますが。。。
やっぱり、電話にしよう。いきなりだけど。。。ベルモは、頭のおかしい人扱い覚悟して駿栄さんに電話してみました。。。
変なことを言って頭がおかしいと思われ電話を
切られたら切られたで、。。駿栄さんの幼なじみの東京に帰省している純ちゃんに連絡してみればいい。。。だけど。。。駿栄さんは話を聞かずに電話を切るタイプじゃない。。。
東京都、渋谷区松濤。。。。
「えっ」青山奏の次女の青山ミーシャは、神楽町市から東京に帰省している隣の家の幼なじみの純を自宅に呼んで話し込んでいました。
一階のキッチンからは
隣の家の純の祖母の喜美が青山家のハウスキーパーのパートで作っているビーフシチューの香りが漂ってきます。喜美は働かなくても余裕がある暮らしなものの家事が得意で昔からミーシャ達姉弟の世話や青山家で家政婦をしています。
ミーシャが、行方不明だった祖父、青山オーガスト氏の話をしていましが、
話の流れで。。。純が最近わかった事で実は母親環と父親邦彦の特別養子縁組をして実子ではあるものの。。。本当は環の義母妹の緋夏という叔母の娘であり喜美の実の孫である事を打ち明けました。
えっ
ミーシャはまさかと驚くよりほかならないけどどおりで純は喜美さんに似ているんだけど環さんには全然違うタイプだし。。。その話しを親友にする為にも東京へ帰省したと。。。
ただ。。。実の母親である緋夏さんという喜美さんの娘さんは若い頃から家出したらしいとミーシャも話しには聞いたことがある程度でした。純ちゃんは、「もう、産んだ人の事は産んでくれた事だけには感謝して後は忘れる事にしたのよ。反社会って言うのか、チンピラって言うのかとにかく酷い男性と一緒だったみたいで。その男性から逃げるぐらいに。。。新しい男性を見つけて暫くかぶっていたみたいで。。
でも、その男性って言うのもね。。。初めてできた彼氏のお父さんで、それで慌ててお母さんが私の出生を打ち明けて。。。」
そう。。。なにもなかったんだけど、付き合ってた喫茶店南風のマスターは俊さんの最初の結婚でできた息子。。。
本来なら、付き合いが深まれば東京に遊びに連れてきて親友のミーシャに彼氏を紹介するつもりだった。。。
「えっ」
ミーシャは驚くよりほかならないばかり。。父親の奏もそうなんだけど。。。人というのは事実は小説よりもイロイロあるんだと。純ちゃんは、父親がどちらかわからないんだと。。。
ああ。。。でも、純が。。。まさか反社会のチンピラの娘なんてあり得ないわ。幾らなんでも想像つかない。娘は父親に似るという。。。そんな
私より穏やかでおっとりの純が。。ミーシャは、純ちゃんが以前に送ってきた彼氏だった人の写メを思い出しました。神楽町市の喫茶店南風のマスター
あの人と。。。兄妹。。ってか、異母兄妹メロドラマか韓流ドラマにでもなりそうだけど。。でも。。。
当の本人である純ちゃんは、既にふっきってる。。。彼氏と別れた事は連絡で知っていたけど。。。その割にはあまりショックを受けてはないようで。。。良かったなんて言ってはいけないかもしれないけど。。。
ミーシャ自身の行方不明の祖父の話しが。。。
いつのまにか、思いもよらない純の出自の話しになって。
だけど。。お父さんや叔父さんが祖父のオーガストさんを訪ねてプルメリア島へ行くなら。。。私も行こう。。今あちらにいる幼なじみのリリコから、オーガストさんのプレゼンスタクシーを貸し切りにして取材してるし。。
私がオーガストさんの様子を伺うから、という連絡がちょこちょこ来るけどおおむねいい感じの印象しか来ない。。。
まぁ。。。大切なお客様商売の人であるからそれもあるかもしれないんだけど。。。
2021年08月03日
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