その日の夕方。。。
リリコが木蓮寺をおいとました後に、ベルモは、離れの自室で名刺ホルダーから一枚の名刺を取り出して、退庁されたかしら。。。まぁ、電話するだけしてみよう。
しかしながら、ベルモが電話しようとすると、ベルモの妹分のチワワのミーナとココナが襖を細っそりとコソッと開けて隙間から盗み見をしている。
はっベルモと目が合って二人は襖を閉めてコバエの様にどこかへ散っていきました。
あー、バカ。どうせ、冷蔵庫のヨーグルトを盗んで食べた事でしょう。ミーナやココナは、気まずい事をするとベルモの様子を伺ってチラッと覗きにきて目が合うとコバエの様に飛んでいく。。。そ、今回はベルモのヨーグルトを勝手に食べた事なんだろう。プリンやケーキを勝手に食べると全くの言い訳できないけど、ヨーグルトを勝手に食べるとアイツらは、
ウンコが出ていないウンコが出ないからヨーグルトを食べたヨーグルトは身体にいいから、薬だと思ったと泣きながらおバカな言い訳するだろう。
あれほど冷蔵庫の名前が書いてあるものは食べるなと再々口を酸っぱくして言ってるのに森沢家の
離れで濃紫婆さんとチワワのミーナとココナと暮らすベルモは、冷蔵庫に飲み物やお菓子など補充するのですが、名前の書いてあるものは個人のものだから食べると泥棒になると何度もチワワ達を叱ってもその場で反省するのみ。。、、
まぁ、今はともかくお仕置きは後で。ザコにかまっている場合ではないわ。。。
名刺の電話番号にベルモは電話を掛けました。
呼び出し音が鳴って。。。
「はい、伊集院です。」「三太夫さん、こんばんは。先日はありがとうございました。森沢ベルモでございます。今、お電話は大丈夫ですか」「あっ、ベルモさん。先日はありがとうございました、いやいや、こちらこそわざわざ弟の為に貴重なお時間をいただきご足労いただきまして。あの。。。少しならお話しできますが、なんか。。。吾朗太の問題で。。ございましたのでしょうか。。」
電話の向こうは、先日プルメリア警察署に、海で発見された白骨死体のTV公開のかなり特徴的なモンタージュを見て、これはウチの弟かもしれないとわざわざ東京からやってきた三太夫さんです。
「あの。。。ご多忙のおり、つかぬ事をお伺い致します。。三太夫さんと五郎太さんのご実家、三太夫さんが伊集院家様に里親に出るまでの剣崎家様は、男系なのでしょうか。。」三太夫さんは驚いて「えっ。。。」「女の子は産まれにくいとか、そういうのありますか」
「な、なんで、それを。ベルモさん。。私は中学校に上がる前に剣崎から伊集院家に養子に来ましたが。。。実家の剣崎家は代々、女の子ができても流産するか、産まれたと喜んでも幼くして亡くなるか。。。
婿養子で剣崎から外れた男性の子どもの女の子ですら、
成長したと喜んでもハタチ前後で若くして亡くなり女の子がうまく育たず夭折すると言われております。私本人そのものが、剣崎から外れて伊集院になりましたので、おかげさまで私は幸い娘が無事に成長しております。剣崎家は。。。代々ヤクザですからね、女性を騙したり売ったり愛人を作ったり、暴力を振るったりと女性から相当怨まれていると思いますよ。まぁ、剣崎の実のオヤジ、蓮気と本妻要も何回か女の子を流産していたらしく私たちは、本妻と私の母親で愛人の子ども5人全員男ですね。蓮気は、そんなの迷信だの、男さえいれば良いみたいに言ってたけど。本心では、やっぱり女の子も欲しかったと思うし。私を伊集院家に養子に出したのも、自分の血が繋がった女の子が欲しかったんじゃないでしょうか。男系の中に、なかなか産まれなかった女の子が産まれたって、あまり跡取り跡取りと言わない親子別々の今の時代に女系の中になかなか産まれなかった男の子が産まれたより、そりゃあ花が咲いたようなもんでしょう。」
三太夫さんの言葉に、思わずベルモは、木蓮幼稚園の副担任受け持ちクラス、ひよこ組の生徒のぴいなを思い出しました。
ひよこ組のボスのぴいなは、マルチーズの父親とブルドックの母親のハーフで、一番上の兄さんと20歳近く歳が離れていますが、ぴいな以外は全員兄で、両親がなかなか女の子が産まれなく諦めていた頃にやっとできた女の子で、
ブルドックの母親のマゼンダさんが、特に女の子を産む事に執着してぴいちゃんが、ぴいちゃんが、と些細な事で幼稚園に相談に来ますかと言って、モンスターペアレントではなくいい人なんだけど。。。
ぴいなの兄達四人は、三男、四男の妊娠時には、さすがに上ふたりが男の子だし、早く女の子が欲しい、どうしても欲しいと
マゼンダさんは妊娠すると、まだまだ女の子か男の子か性別がわからないうちから、ピンクの洋服や女の子用の赤ちゃんの用具やオモチャを買いはじめ、女の子に決まってると言い始めたのでした。
旦那さんが、「まだ、性別がわからないし健康なで元気なら男の子でもいいじゃないか、ピンクじゃなくて、どっちの性別でもいいようにせめて白とか、黄色い服にしよう。」というと、マゼンダさんは、「ほらほら、女の子は男の子みたいな服や青や黒を着せても可愛いけど、男の子はスカートもはけないし、ピンクも変よ。。最初から男の子なんて言うのはやめて。もう男の子はいい。。」と周りが止めようとピンクや赤の女の子ようの服を買ってきます。
しかしながら、旦那さんの弁護士のメルセデスさんは、自分も男ばかりの兄弟で男系なので、最初マゼンダさんに、男系を理由に結婚を断られて
やっとのことマゼンダさんに結婚して貰った立場であまり強い事を言えません。マゼンダさんもマゼンダさんで。。。上2人兄と下に弟で、両親がやっと授かった待望の女の子として産まれて、末っ子の弟が産まれる時は両親とも張り切ってピンクの服を買いまくって、また男の子が産まれてガッカリ。。。妹が欲しい妹が欲しいお兄ちゃんばっかりでヤダと親にねだって、親もマゼンダが産まれたからまた女の子が産まれるのではないかと期待しましたが、やっぱり男の子で。
女の子が産まれにくい家系のマゼンダさんは、明らかに男系の男兄弟ばかりのメルセデスさんをフりましたが諦めきれないメルセデスさんは、マゼンダさんは専業主婦でいいし、
女の子が産まれるまで何人でも子供はきちんと席に持って養うからという約束でやっと結婚してもらえたらしいし。。。贅沢を言ってはバチが当たるけれど非難集中かもしれないけど。。。やっぱり女の子が欲しい。。
ベルモも、
まぁ。。。木蓮寺の和尚夫人の紫子夫人も、女の子を産んどいて良かったわー末っ子の紅子が女の子で良かった。とよく言っている。紅子さんは嫁いで近所に住んで木蓮幼稚園も手伝ってるし、上2人の息子たちより頼りになる。ベルモも、性別不明で木蓮寺に拾われてきたけど、一方的に女の子として育てられてきた。それに文句はないし。チワワのミーナやココナは女の子だけど、あの子達が来る前に里子を迎えようかみんなで相談しあった時も、濃紫婆さんも紫子夫人も、里親なら女の子がいいって言うし。。。木蓮和尚からは、幼稚園見学に親と一緒に
性別の判らない赤ちゃんが来たら、女の子ですかと言いなさい、と言われていました。男の子ももちろん可愛いけれど、女の子に対して男の子ですかと言うと親は気を悪くするが、男の子に対して女の子ですかと言って間違えても、あんまり可愛いので女の子かと思いましたよーとごまかせるからです。
ベルモは。。。女の子がいいって。。なかなか
思うところあるなぁと思いながら、「代々男性が早死にするとか、男性が育たない呪われた家系って聞いた事がありますが。。。女の子が呪われた家系ってあるんですね。。。」「まぁ、昔は、一般家庭でも跡取りにこだわる家があったでしょうから。。。男の子が育たない呪いや恨み、ってあるのかもしれませんね。私はそういうのは、呪いや霊だの。。ちょっとわかりませんが。。。ただ、あのタクシーの運転手さんが、うちの弟の霊を見たとか、ベルモさんが吾朗太の霊を見たとかは、信じたいと思ってます。
でも、いまは、親と子どもとは別々の生活が当たり前だし、うちは女も男も両方ともいてバチが当たるけど、世の中、女の子が欲しい人の方が多いんじゃないですかねー。結婚ともなると、息子はお嫁さんとの関係がめんどくさいし。和久さん。。あ、ダイヤさんちもあれでしょ、女の子だからって甘やかされたみたいな事をこないだプルメリア署で言ってましたもんね。。。しかし、ベルモさん、あの、なんかうちの家系の事がなにか。。問題でも。。。」「問題。。。というか、あの、吾朗太さんに、、、ただ、子どもはいなかったのかなと。。。考えたり。。。」「どうなんでしょうね。吾朗太は、昔から女性関係が派手でしたからね。。私も伊集院家に養子に出てから心配でしばらくは。。家庭教師のアルバイト代で弟の素行調査を依頼したりしてましたが。、、弟は弟の人生だと割り切りました。あ、すみません、仕事に戻らなきゃ、ベルモさん、またなにか有ればお電話か、メールでも入れてくださいね、」
「ありがとうございました、お手間取らせてすみませんでした。。。」ベルモが電話を切ると。。。
窓の外をふと、見ると今度はチワワではなく、
吾朗太さんが戻ってきて吾朗太さんと目が合ってしまいました。
「ふわっ。。。」窓が開いていましたし、さっきまで電話で話題になっていた人が急に目の前に現れたのでベルモは思わず変な声を出してしまいました。
「キモ変な声出して。。。お前誰に電話してたんだ」と、吾朗太さんが睨んでくるので、なんとなく吾朗太さんのお兄さんの三太夫さんだと言うのがきまずく。。。「ほ、保護者相談よ。幼稚園の生徒さんの。。プライバシーよ。。」
「ガキなんかどうでもいいだろ。お前のクラスはどうせ甘やかされてる毛玉みたいな奴ばっかりだし。」「な、なによ。そんな悪口ウチの生徒はみんなお利口さんよ」ベルモがカチンときて言い返すと、「それでさ、お前のクラスにはいないかもしれないけど、耳の垂れたマシな犬がいるだろ、茶色と白や黒の、毛玉達みたいにアホみたいな感じじゃなくってよぉ」「毛玉、毛玉ってなによ。ましな犬。。って、耳が垂れてって。。。あっ、ベーグルかしら、三色ぐらいで。。ウチのクラスにもベーグルはいるわよ。ピスタチオ君。。。」「食いもんの話をしてるんじゃねーぞ、腹減らんからなんも買わんけど、暇潰しにフラフラコンビニや、店に行く事があるけど、ベーグルもピスタチオも食いもんだろうに。食いもんの話ばっかりで、だからお前はデブなんだ」
吾朗太さんの言葉にベルモは、はっとして。。。
「あ、あっ、ベーグルじゃない、ビール、ビーグルだった。。。。ピスタチオは、ピスタチオって名前だから仕方がないわよ。」「その、ビーグルの飲み屋のにいちゃんと、連れのコギツネの飲み屋のにいちゃんが、マヒルだとかなんとか言ってて。。。プルメリア港の近くの。。。お前、マヒルって名前になんか、心あたりねーか多分、男だと思う。。」
「吾朗太さん、なんか、思い出したの。。。」「思い出してないけど。。。マヒルって名前に、なんかよくわからないけど。。モヤモヤモヤモヤして。。。ビーグルのにいちゃんは、熱帯魚かなんかって、名前の女を相手にする飲み屋で、あー、イケメンのにいちゃん達が、金になるタイプの、女が金を払ってもいいというか、払う価値がある男が働いてる様な店。。俺も生きてりゃ働いてやるけどよ。で、そのビーグルのにいちゃん、
そういう店の割には、、、あれはどう見ても賢いな。なんでそんな事やってんだろう普通はあの人の年齢なら、大学行ってるだろうどう考えてもあのにいちゃんは、いい大学行ってもおかしくないって感じな。。。って思ったら、ビーグルのにいちゃんは、どうも家がやばいらしい。親がおかしいってやつ。。。
そのにいちゃんは、賢そうだけど、連れはそうでもない。コギツネはいい男だけどチャラいな。けど。。奴らは仲はいい。。ハタチ前後ぐらいで。。都会のカッコいいモテそうなにいちゃん。。。そいつらが、マヒルって言ってて。。。」
「ね、熱帯魚飲み屋のあっ、それって、ホストクラブ熱帯夜じゃない」ベルモが言うと、「あ、そうそう、そんな感じ、熱帯魚じゃなくて熱帯夜。。。なんだ、お前ガキのくせに詳しいな。所詮はお前も女、イケメンのにいちゃんには弱いのかま、俺にもよく話しかけてくるしなぁ。」吾朗太さんがベルモをからかうと。。
「馬鹿ねーあたしがホストクラブに興味あるわけないでしょう。イケメンでも金持ちでも、彼氏なんかウザイし結婚なんかしないわよ。
ホストに入れ上げてお寺の人生相談に来る人がいるし、プルメリア島にあるホストクラブなら熱帯夜って名前ぐらい知ってるわよ。あっ、もしかしてベーグルって駿栄さんじゃない、メガネで、品のいいイケメンでしょ。家がやばいって、駿栄さん東京の親がやばくて逃げてきたみたいだし。コギツネさんの方は知らないけど。。。」
「だから、さっきから、ベーグルってなんだよービーグルだろ、そ、メガネの、確か駿栄って言ってた、駿栄とか流星とか、って。。。お前、知り合いなのか。。。」
吾朗太さんに
知り合いなのかと聞かれたベルモ。。。
毒親のもと
東京から逃げて行方不明になりプルメリア島でホストになった駿栄、東京からプルメリア島の近くの神楽町市に進学してきた駿栄の幼なじみの純ちゃんに見つかり、木蓮寺で駿栄と純ちゃんは話し合いをしました。
そう。。。純ちゃん。。
もしかしたら、この吾朗太さんの娘さんである可能性がある。。。
はっ
だけど、そのことは、さすがに吾朗太さんには言えません。だって、吾朗太さんは生前逮捕され札幌で服役していた時に純ちゃんが産まれて、吾朗太さん服役中に奥さんの緋夏さんは逃げました。
吾朗太さんは、緋夏さんが妊娠していた事を知らないでしょう。
確かにもう、吾朗太さんは幽霊で亡くなっていて、生前の記憶もありませんが。。
いま。。。ここで
純ちゃんが。。純ちゃんが吾朗太さんか、緋夏さんの新しい旦那さんの俊さんかどちらの子どもかわからない
なんて事は、本人を目の前にして言えない
純ちゃんの話しは伏せて
「駿栄さんは、東京から家出してきたみたいで、ウチのお寺に相談しに来たから、ホストクラブの名刺を置いていったと思うわ。私も貰ったと思うから。。。名刺ホルダーから探して、、、ちょっと聞いてみるわ。。。私も協力するんだからあんまりギャアギャア言わない事ね。駿栄さんから相談を受けた時に、駿栄さんの守護霊の話をしたら、まじめに駿栄さんは聞いてとから。。。幽霊のあなたの話をしても、幽霊の話をするなんて頭がおかしいとか思わないはずだわ。幽霊なんて言って、頭のおかしい人みたいに偏見を持たず幽霊の話を話せる人は、いいわよ。幽霊を信じない人に幽霊の話を真剣にすれば、
幽霊うんぬんやどころか、私がバケモノみたいに思われるし。
でも、案外、若い人って怪談が好きな人多いのよ。。。」
「そりゃまぁ。太ったおデブなインベーダーなんかバケモノみたいなもんじゃねーかよ。」吾朗太さんがベルモをからかうのでベルモはむっ。。。としましたが。。。
でも。。。もしかしたら、吾朗太さんには、協力してもらわねばいけなくなる可能性もあるわ。。。でも。。。そんな。。。
純ちゃんの父親である可能性。。。純ちゃんの本物の父親が、純ちゃんに嫌がらせをすれば
純ちゃんの生命は助かるんだって。。。
俊さんか。。。吾朗太さんか。。。純ちゃんの性格からしたら確実に俊さんが実の父親なんじゃないかとは思ってたけど。。
でも。。。
悩ましいベルモ。憎まれ口を叩いたのにベルモが無反応で、吾朗太さんは拍子抜けします。「調子狂うわ。」吾朗太さんはちぇっと言ってどこかへ行ってしまいました。
ちょうど、その時に、ベルモのスマホが鳴り
あっベルモの三つ子のきょうだいの美術家の先生ヴィーナスです。三つ子のうちヴィーナスだけは、プルメリア島ではなく、島から北側の陸地神楽町市の港町に住んでいます。
ベルモがスマホに出ると、「お久しぶりってわけじゃないけど、月一回の次はいつ。。。」と突然ヴィーナスが言い出すので、
ベルモが
「月、月一回って。。あ、あのねー、幾ら私がおデブだからってまだ4歳よそんなものあるわけないじゃないの。幾ら耳年増って言われても。。」
「は何言ってんだ、。。アタシは。。耳掃除の次回の予定を聞いてるのに。。いったいアンタは何をどう勘違い。。」
「えー。。。あ、あそう、月に一回ってあのアレ。。女の人の生理の話かと思ったわそれにしても、耳掃除って最近耳掃除に来たばっかりでしょうに。まだまだ先のことなのに。。。あんたも好きねぇ。」
ヴィーナスは、月に一度木蓮寺の人々の耳掃除にやってきます。ヴィーナスは、とにかく耳掃除マニアで、ベルモやチワワのミーナやココナが、耳掃除のしがいがある耳垢で終わってもまたすぐに次の予約日はいつなのか、一か月ぐらいは期間を空けないといけないのですが、その先の予約をいつなのか、としつこく聞いてきます。「いいじゃないの、先のことでも立て続けに予定を入れられるとのびのびになるし。それより、今日は木蓮寺のお守りの真珠の話で福ちゃんが木蓮寺に行ったみたいね。」ヴィーナスが言うと、
ベルモが、
「ちょうど、ウチの取材の新聞記者さんが東京からみえて、貸切のタクシードライバーさんも一緒だったし、福ちゃんも一緒にウチでランチしてたわよ。今度耳掃除にヴィーナスが来るって言ったら、また和尚が夜に腕を振るうんじゃない。料理狂いのオモテナシマニアだし。また、その時は時間が合えば福ちゃんやシュナ坊やグリちゃんも連れてきたらいいじゃん。ね、そうそう。。。話しは変わるんだけど。。ちょっと。。。相談があってさ。。」
「相談珍しいわね。ベルモ、あんたっていつも相談される側で相談するって事があるんだ。。。」ヴィーナスが意外にもなように驚くと
「純ちゃんの事でね。。。」「純ちゃんまぁ、いろいろ南風のマスターともお母さんともあったけど立ち直ったんじゃないの。。。スッキリふっきれたみたいに元気そうだったけど、最近会ってないわ。。。学校でも忙しいのかしら、」ヴィーナスが言うと。。
「いまは、純ちゃんは、東京の渋谷に帰省してるわよ。ほら、純ちゃん、もしかしたら南風のマスターのお父さんの俊さんの娘の可能性もあるし。。。。って事で純ちゃんマスターと別れたんだけど。。。純ちゃんの実の母親緋夏さんの元旦那さんの吾朗太さんの娘さんでもあるかもしれないって。。。ヴィーナス、あんたがプルメリア港で見つけた白骨死体の男性ね。。。」
「あー。。。あのチンピラ、って言ったら悪いけどナイナイ、あの人が純ちゃんのパパってそりゃないでしょうモンタージュで確かに顔は可愛いけどさだけど、緋夏さんの裁判とかで元旦那さんの吾朗太さんは行方不明だが、暴力や浮気、ヒモ、とんでもないチンピラだったみたいじゃない。そんなのあんなおっとりしたいい子の純ちゃんのパパのわけないでしょうに。。」
「そう。。。やっぱりヴィーナスも。。。そうやって思うのね。。。」
「えっ。。。ベルモ。。。ベルモは、、どう思ってるの。。。まさか、あんないい子、純ちゃんのパパが、刑務所に入ったりチンピラしたり、
女を泣かせたりって。。そっちの方の男だって言うの」ヴィーナスが問い詰める。。。
ベルモは。。。「あたしは。。。。。。」
2021年06月23日
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