「もうね、私がよく観ていたお昼のメロドラマがありまして。。。ベルモはそれに出てきたチンピラ息子の真似して僧侶になれないなら、パチンコと競馬で生計を立てると脅してきたんですよ。主人の説法の親と子は別々の人生みたいな話しの切り取りCDをわざわざ作って街宣車みたいに流したり。。。」渋い顔をして奥座敷の紫子夫人が言いました。「は。。。アハハ」インタビューをしているリリコとアシスタントのオーガストさんはもう笑うしかありませんでしたが。
濃紫婆様が、「ベルはギャンブルなんぞ、所詮は宝くじを買うぐらいしか度胸はないわな。ワシはのう、息子夫婦に別にベルモが坊さんになろうが、ヤクザになるって言ってるんじゃあるまいし。どうして子どもの夢を反対するんじゃとど叱ったのよう。ダメじゃのう。息子夫婦は。。。」
「だって。。。お義母さん、今どきの若い娘がですよ。結婚はしないってごねるし。。。幼稚園のお手伝いが好きでしてくれてるなら、なにもわざわざお坊さんじゃなくても幼稚園の先生で働けばいいじゃないですか。みんなピンクに可愛い服を着てこれからの成長が楽しみな時にそりゃショックで変なドラマに出てくるいかにも馬鹿息子のモノマネして脅すし。。。」「じゃから。。。紫子はいつも子どもがマネするから奥さん向けのミーハードラマやワイドショーは控えよと万に注意されとるがのう。子どもに悪影響な番組は観るでないというとるのに。」万というのは、木蓮和尚の本名が万緑なので、濃紫婆様は昔っから息子を万や、バンスケと呼びました。
「それをいうなら。。ベルモに絵本を読んでもかぐや姫は嫌な男の断り方を女の子に教えている最初っから結婚するつもりがないからめちゃくちゃな事をふっかけてそれは遠回しに断ってるのに馬鹿男は美貌に目がくらみまに受けてそれをアレコレごまかして余計なもんをさも本物と騙して持ってくるからますます女性に嫌われるんだわ。手に入れられない物を要求する女も女だけど、男も男でヤバいしこれって本当に純粋な子ども向けの話しなのって言うから主人と一緒にぽかーんとしちゃって童話や子ども向け話にはつっこむし。幼稚園にある子どもがにんじんが嫌いピーマンが嫌いって絵本にも、最初から子どもがピーマン嫌いだのにんじんが嫌いだの絵本って反対だわ。そんなの刷り込みで子どもはピーマンが嫌いなものって認定してるし、わざわざ言わなきゃそうでもない子どももいるし。子どもはピーマンが嫌いなもんなんだと先入観を与えて洗脳されるじゃないとか、アレコレぶつぶつ言って、それならお経の方がありがたいわ。って怒るしこの子はどうしたものかなぜこんな考えなのかと悩みましたよ。」紫子さんは深いため息をつきました。
「まぁ、でも人生なんてギャンブルかもしれませんね。思えば。あらゆる選択の毎日と日々だし。何を食べるかとかから行く、行かないプライベートから仕事まで。小さな事や重大な選択の連続で。本当にギャンブルみたいなものだわ。私も新聞記者関係の仕事は親から強制的にさせられているわけじゃないし、うちの親は子どもの人生設計は全く口出ししないんですが。。。それでも自分で選んで学校や新聞記者のアルバイトをやってるわけですからね、学生でもなく新聞記者でもない人生を選んでもいいわけなんですが。。。どうもそれは私らしくないし、私が選んだからそれでいいと思ってるんです。。。」リリコが言いました。
「人生。。。選べたらやり直せたら。。。か。。ねぇ。。。」オーガストさんは遠い目をしました。
心なしか、オーガストさんが先程ミーシャの写メを見てリリコがミーシャと同級生と知ってソワソワしている感じもする。。。
いっぽうで。
ご本尊様と自室で対話し向き合うベルモ。
゛時間まで。。。じっくりお考えなさい。。。答えはみえてくるはずよ。。。なにもしないならそれで終わり。でも、なにかしたら。。。怖いし勇気がいるけど。。。もしかしたらいい方向へ。。。なんてことは人生にたくさんあるわ。やるのが怖いから最初からなにもしないでそのまま沈む運命を静かに受け入れるだけの儚く散る人もね。。。ベルモ。。。ひとかわもふたかわも剥けないと。。。貴方は決して個人だけのために生まれてきたわけじゃないのよ。あなたは仏門の人です。自由主義気取りで個人だけ、という生き方は良くも悪くも貴方に組み込まれていないわ。。。あなたは答えを知ってます。。。前進あるのみ。。”
はっ。。。スーッと蓮の強い香りがしたかと思えば。。。だんだんと薄らいでやがて消えていきました。。。
夢を見ていたように。。。静寂がまた戻り。目の前の机には小さなご本尊様がいつものように佇んでいました。魂が抜けてまた本堂のご本尊様に還っていったようです。純ちゃんが。。。
どちらの娘さんか。。。それは。。。あの優しくて穏やかな。。純ちゃん。。ヤンチャで荒れ狂い反社会で。。。って吾朗太さんとは似ても似つかない。。。
だけど。。。頭ではそう思ってはいるものの。。。
いっぽう俊さんに頼み事をした場合、レンタルユーフォーでスペースシールドを借りれば一瞬で東京の純ちゃんの元へ連れて行けるけど。
ベルモも俊さんも瞬間移動のユーフォーのスペースシールドを借りる審査に受かる自信はあるけれど。。。
純ちゃんに嫌がらせをする。。果たしてあの俊さんに純ちゃんの嫌がらせをする事ができるんだろうか。
それにしても。。。ご本尊様に。。。ベルモは。。。
純ちゃんの運命を変えるのはいいのか。そりゃ、私は純ちゃんに生きて元気でいて欲しい。大事な友達の一人だし。だけど。。。友達だからと言って。。私が純ちゃんだけを助けるのは良いのでしょうか
という疑問をぶつけてみたところ。。。
゛誰かと知り合いだと特別な事や奇跡やチャンスが起きるというのもそれまた運だから。。。。友人知人が有名無名を別として。。
縁やコネが大事な分岐点、人生を変えるという場合もあるの。。人が幸せも不幸も運んでくるという。
純さんがベルモの友達であった事で、純さんには特別なチャンスが与えられたのです。でもね、それはたまたまこの人と知り合い友達だったからと運命が開けたり不幸になったりは誰でもあるのですよ。。。”とシレッと言われた。それも運とご縁。誰しも多かれ少なかれご縁の力をうまく借りる時もある。。。そんなもんなんだって。
とりあえず、今日、明日1日明後日正午まで。。限られた時間の中でじっくりと。そう、今はお客様を待たせているんだった誠実に対応しないと。戻ろう。。。早く戻ろう。。で、純ちゃんの事を聞かれても大丈夫だからと言い通すしかない。普通にしてなきゃ。。。
奥座敷に戻るといい香りがしてきました。どうやら。。。お昼ごはんの準備ができたようです。お昼ごはんを食べながら取材の続き。。。と思えば、あれっ
紫子夫人や濃紫婆様も起きてきたかと思えば
「こんにちはー。お久しぶりです。ベルちゃん」あっ、
それは、アザラシの福ちゃんでした。小学校中学年にして神楽町市の福の神笑〜のお店の一つであるマーメードティアーズという真珠屋の雇われ社長です。ベルモのみつごのきょうだいの美術家ヴィーナスと、海辺の白い家に暮らしています。
「あらあら、お久しぶりです。福ちゃん。今日は。。あっ、そうか、お守りの真珠のお話しを榊さん達とお話しあいしにきたんだわね。」
福ちゃんは、木蓮寺の新しいアコヤ真珠付きのお守りの事で小坊主のリーダーの榊中心に商談をしにきたところ、雲の子タクシーなのでたくさん手土産に牡蠣を差し入れたら
木蓮和尚が、ちょうどお昼ごはんがお好み焼きなので食材として使わせて欲しいし一緒にランチして行きな。小学校はお仕事で今日お休みされたんじゃろいと誘われたみたいで。木蓮和尚にランチ食べてけと足止めをくらったみたい。木蓮和尚はちゃっかりカキフライまで作り、お好み焼きの食材としても牡蠣を準備していました。
奥座敷のテーブルには
春サラダも綺麗に並べられて。
「ところで、福さんと私は遠い親戚みたいなのよ。と、言っても、福さんの北海道に嫁いだお姉さんの婚家だけどね。」リリコが言いました。福ちゃんが、「叶リリコさんってご挨拶されたんで。。。あれ〜、毎年繁忙期に手伝いに行く北海道の姉さんの旦那さんもヨークシャテリアで叶って名字なんですよって話したら、いろいろ話していくと。それ、石狩市の叶さんでしょ、遠いけどウチの親戚になるわよ、って言われて。」
「ランチしながら取材だけど、いろいろな話が聞けるなと思って。でも、木蓮寺様、和尚様もベルモさんもお忙しいでしょうに。。。私の方は、今日はこちらと青の洞窟とお時間のある時にオーガストさんのインタビューなんだけど。お時間押しちゃいそうで。」とリリコが言いました。
木蓮和尚は、
「別にワシもベルモも本日のメインはお仕事でなんとかなるしの。さ、焼きましょ。今の食べたい気分はご本人次第だから、セルフで失礼。。お好きなものを。そこのトッピングからご自由にお使いください。母さんのはワシが焼きましょう。」ホットプレートを何個か用意して、各自道具を配り、ランチのお好み焼きを作りながら取材をする事になりました。
「オーガストさんは、延長でお仕事頼めるかしら。ご予定がありますでしょう。」リリコが言いました。「会社に連絡すれば大丈夫ですよ。私は今はもう独り身生活ですし。今日は特にやる事ないしね。昼間もいいけど。夜のライトアップされた青の洞窟も人気スポットなんですよ。」「あら、じゃあランチじゃなくて、オーガストさんさえ良ければ青の洞窟ディナーをごちそうしようかしら。オーガストさんの取材もしたいし。」リリコはそう言いながら、業務のフリをしつつミーシャに
現在では、オーガストさんは独り身生活。とLINEしました。
山芋たっぷりの生地に、
フワフワの春キャベツをベースに、アレコレと、好きなものを各自焼いていきます。ベルモは純ちゃんの事を考えると気が逸れそうになりながらも。。。お餅やチーズをドバドバ入れていきます。
「ピザんなるぞ、餅やチーズやソーセージばっかり入れて」木蓮和尚がベルモに言いました。あっ。。。
「あ。。。ピザみたいな。。感じも良いなー。。って。」珍しく大好きないつものシンプルな豚玉じゃないベルモに、なんかあったんだろうかと、木蓮和尚はいぶかしく思いつつもこれも成長だと黙っておきました。
「和尚様がお料理はよくするんですか。」リリコは、トマトや新鮮な牡蠣やチーズの他はオーソドックスな具材を広島風に焼きながら言いました。別に決まりではないものの、その場は全員示し合わせたように広島風に順序よく具材を重ねています。
「これは、これは。具材を切っただけで。カキフライ以外は今回はお客様にお恥ずかしい。料理とは言えませんがませんが、急遽でしたのでね。私は趣味が料理で時間がありますと厨房に立ちますね。お裾分けや寄付も結構ございますので、小坊主どもと料理修行する場合もございますし。幼稚園の保護者さんの料理教室や、ホームレスの炊き出しボランティアなどをする事がございます。ウチは、肉魚も食べて良い宗派ですし。植物だけ生命ではないから食べるのが正しいという考えはおかしいし、お互い様に貴重な生命をちょうだいしているのですから。食には深い感謝を捧げないと。」
紫子夫人がビールと冷酒を運んできて、
「あら、リリコさんは可愛らしいカクテルの方が良かったかしら。でも、カクテルって言うとまた和尚が凝りだすととまらないし。」「あら、私はビールも日本酒も大好きです。なんでも飲めるんで。あまりお気を遣わないてください。ただでさえこんなごちそうされてますのに。」
それじゃあ、と。紫子夫人はビール瓶の栓を抜き木蓮和尚とリリコに注ぎました。「オーガストさんは、ドライバーのお仕事ですからね。お茶で失礼します。私もいただきますわ。」と紫子夫人がいうとリリコは、紫子夫人のコップにビールを注いで、「濃紫の大奥様は飲まれないのですか」
濃紫婆様は、「あたしゃ下戸だよ。90迄は車に乗ってたから。飲酒運転しようがないからそれでいいんじゃけど。そんな苦いものどこがいいのかねー。ふわふわ頭痛くなるし。」乾杯ジュウジュウお好み焼きをしながら談笑する。プルメリア島に住んでいないけど、近くの神楽町市の福ちゃんは、就労児童という事でリリコは、インタビューしました。プルメリア島にも福の神のお弟子という事で、自ら志願して試験を受けて
小さな頃から仕事をしながら学校に通う子がいます。
アザラシの
福ちゃんは、神楽町市で産まれたのですが、きょうだいがたくさんいすぎて。上の方の兄や姉でほとんど会った事がない人やよく知らない人すらいるらしく。駆け落ちして南極から来た両親が実家と和解して南極に戻り、きょうだいが多いので、福ちゃんはこちらに残り仕事をして将来的に進学もしたいしと神楽町市の港に残り、美の福の神の笑〜の真珠会社の社長になり
海辺の白い家をお祝いに笑〜から貰いました。普通にしていたら、平凡なんで子沢山家族のひとりでとても進学が難しいし就労児童になれば、10歳で車の運転免許を取得できるし。今9歳なので、早く車も免許も欲しいのもあるし。それも今から楽しみで。
親が
お金持ちの子どもが羨ましいと思った事はあるけれどそういう子どもはそういう子どもなんだし自分はもうこういう環境に産まれてきたのもご縁や運命だし、それなら前向かなきゃと。真珠専門店の社長なので、ある程度の収入は、実家の仕送りと兄や姉の学費などに使っています。
たくさんきょうだいがいるので、弟が兄や姉の学費を支払うなど情けなくてけしからんと口出しをして文句を言う奴もいますが、両親が、福が納得してやってる事に口を出すなとそういう姉や兄とはいつも喧嘩してますね。もうきょうだい大人数いるとロクデモナイというか、横着なのもいますよ。でもね、父親は、蟻が10匹ぐらいいたら2匹ぐらいはサボる奴がいて当たり前。そいつらを全部排除してもまた二割はグウタラな奴がいる。世の中は、だいたいなんでも二割八割で持っているし。そんなもんじゃねえか。。。ウチは全員揃えの強制軍隊じゃないんだから。犯罪者で人を傷つけたりするなら大問題だけどそうじゃなきゃほっとけ。犯罪者とか金融屋じゃない癖に金の貸し借りしたり
そういうとんでもない事したり
保証人だけにはなるな、後はもう
そいつの個性だし。大人数いたら色んな奴がいる横着い奴は横着者なんだ
って能天気に構えてて。自分や福はきちんと働く仕事好きサイドなら、自分は自分だし。サボる奴はサボる奴。横着い奴は横着者。それでいいんじゃないかって。
きょうだいには
結婚してない人も結婚離婚を繰り返す人も、異性関係が派手な人もいてますし、中には夜の仕事や、身体にタトゥーを入れてるのもいて、両親に言うなよって言われるんですが。両親も知っても別に何にも言わないと思うし。薄々は知ってるかもしれませんね。
成人した子どもに細かく
わざわざそんな事どうこう言うならたくさん子どもを産むなって事になるし。きょうだいの
横着い奴らをアリンコに例えた事は脱落したサボりアリンコなんて本人達には父親は絶対言うなよって言ってるんですが。まぁ、でも横着めの兄さん達は僕を可愛がってくれるし車に詳しいし。僕は嫌いじゃありません。そういうヤンチャなのに限って実家の面倒みてくれて悪いなって僕にわざわざお小遣いも送ってくれたりお年玉送ってくれたりするし。会うと車に乗せてくれたり。
福ちゃんの母親は63歳で、福ちゃんは下から6番目。さすがにもう母親のアヤコは還暦で出産を辞めましたが、安産多産で表彰されて、縁起がよいという事で安産の女神として助産師をしています。子ども何人も妊娠している事を気付かず産んだパターンも何度かあり。福ちゃんも、それこそ北海道のヨークシャテリアの農家に嫁いだ愛姉さんの出産と農家の手伝いを兼ねてアヤコが愛の婚家に出向いていたところ、朝起きたらなんか這いずってるモゴモゴしてる。。。と寝ぼけながら思えば
寝ている間に夜中か明け方ぐらいに福ちゃんを出産していたらしい。
最初
隣に寝ている妊婦の娘が出産したのかと思ってたらそうじゃなかった、自分がまた子どもを出産していたらしい。またか。。。と言う事でアヤコさんにとっては何度かあった事なんだけど。
「なんて感じなんです。僕は家族の仕送りの事もあるけど神楽町市産まれで、親の都合で南極に帰るのも嫌だったし。こっちには家も友達も仕事もあるし。僕より下の親と一緒に南極に戻ったチビ達が将来の為に神楽町市に来て就労児童になる可能性も出てきました。兄や姉はだいたいは東京北海道中心ですが、海外や全国に散らばっています。」福ちゃんは、器用にオーソドックスなお好み焼きを作りながら言いました。
ベルもは、「アタシも働いていい許可があるなら、子どものうちから才能を見極めて修行しつつも社会貢献した方がいいと思います。押さえつけられるままに僧侶大福ではなく、森沢ベルモのみでぬくぬく幼稚園児をやっていたら、今の私はないでしょうし、おのおの生まれながらにして持っている才能はばらばら。それは社会を良くする為に、みんなで共栄共存すべきものでしょう。私が足りない事苦手な事は、得意な人がやれば良い。私は僧侶でいいのです。その為にこのお寺に導かれたのです。それは仏様と私の魂が決めた事です。」
ベルモは、そう言いながらも、福ちゃんも来たし濃紫婆さんも起きてきた。福ちゃんも人懐っこいし、お客さん商売で愛嬌があって弁が立つ。
今日も
天ぷらを食べたようにペラペラよく喋るタイプの人が集まってるし
木蓮和尚も今日のお仕事はメインはこの取材だと張り切っている。
リリコさんは、今日のスケジュールは、後は青の洞窟だけで、それは遅い時間にでも良し。。。
取材。。。絶対長くなるわ。大事な大事な、考え事をしなければならないけど。どうしたらいいの。。。時間がない。明後日なんて。。。すぐに来るでも、私もわざわざ東京からはるばるプルメリア島に取材に来ていただいたリリコさんに真摯にしっかり取材にお応えしたいし。
でも。。。
それに。。。それに。。。ワタシは。。さっきから。。
さっき。。。から。。。
東京渋谷。。。
「良かったーベルちゃんが大丈夫って言うなら大丈夫だわ。私。。びっくりした。死ぬのかと思った」純ちゃんが言いました。
「まさか。だって、ピンピンして。健康そのものでしょうそんなわけないし、お友達のお坊さんのベルモちゃんが大丈夫って言うなら大丈夫でしょう。
そうそう、リリコからLINEが来てるけど、どうもオーガストさんというお爺ちゃんかもしれない男性は、今は一人暮らしらしい。タクシーのお仕事柄かもしれないけど、かなり親切で人当たりがいいって。いちおうパパにも報告したけどね。。。
さっき、それこそ純が写メを送ったらリリコと一緒に見ていて、どうも私を見て驚いていたっぽいのよね。ほら、私は青山奏の子どもとしてマスコミに出た事あるでしょう。本当の祖父なら、青山奏の情報をチェックしていて私の顔も知っててもおかしくはないしね。。。やっぱり。。。この人お爺ちゃんかなぁ。。。パパはどうも会う気まんまんみたいなんだけど。。。」
プルメリア島から遥か
遠く離れた東京渋谷の純ちゃんの自宅で、純ちゃんと親友ミーシャがそんなお喋りをしているなどいざ知らずに。。。
プルメリア島の木蓮寺の森沢ベルモは、止まらない取材の傍で。。。
どうして。。。
どうして私はそうやって。。そんな気持ちが湧いてくるんだろう。
とめどなくあふれる怒涛のように。。
打ち消しても、打ち消しても。。寄せては返す波のように。。止めることも、打ち消す事もできない。
純ちゃん。。。ワタシは。。。
2021年03月27日
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