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2021年03月05日

マリッジcelebration262計り知れない。一人ひとりのその事情に。。。

は。。。はぁ。。。ペラペラベルモは自分の事を語ると熱くなるようで、再びベルモのインタビューをはじめたリリコとオーガストさんは圧倒して顔を見合わせました。「私はね、ICレコーダーで木蓮和尚の御説法を録音して言質を取りワザと流しました。親は親、子どもは子ども。。。子どもは親の便利な道具ではないし、素質も性質も全く別のもの。。。子どもも自我や意思がある生き方や将来設計思考はねじ曲げず、その子らしくある才能を伸ばしてやり輝かしい幸せな人生を歩むように成長を見守って祝福しましょうだの、親が自分の希望や期待を子どもに押し付けるのは虐待です、毒親ですなどそれらしき内容のご説法をそういう言質な美味しい部分を楽しく喜んで繋ぎあわせました。まるで離婚したいご夫婦が相手のアラや暴言をコレぞと楽しく録音したり集めるように。。。0D5E0855-9874-472D-B03D-965F4E8E814D.png



「あら、嫌がらせみたいに。。。和尚様に聞かせたのね。」リリコが言いますと
「嫌がらせじゃありませんよ。和尚も目を覚させないと他人様にご説法する癖に自分はそれを棚に上げて子どもにあれこれ指図するのは人として許せないでしょう私たちは詐欺師じゃないんですから。私はお食事の時など、和尚様の後説法は為になるので録音して聴いているから、聞けば聞くほど身に染みて五臓六腑に染みてありがたくて涙が出ますのであまりに感激しまして日頃聴くようにしております、とワザと家族に聴かせるように流していたのです。繰り返し繰り返し、重要視しなければいけないサビの部分だけ集めて。。。そう、サビの部分。親子と言えどお互いに別の人格だのその人らしいと私としての使命を果たす為に産まれてきたと言う事、そういう話しです。木蓮和尚夫妻はアワアワしていました。」「ウーン。。。私は和尚夫妻様とだいたい同じぐらいの年齢ですから、家庭を作る子どもをつくる、違う世代なのに子どもに結婚してくれって言うのはわかります。それが幸せ。。。というかあたりまえというか。。。自分は失敗したのにね。」と、オーガストさんが言うので、リリコはハッとしましたが、突然オーガストさんのプライバシーに突っ込むのもと思い直して、「私たちと親世代は違いますもんね。和尚様夫婦と私の親世代も全然違う感覚でしょうね。

うちは姉や兄も含めて私もですが自分ちの新聞社に携わっていますが、誰一人として親からは強制的に進路を決められたわけじゃないですし、兄は男だからつげって言われた事もないし。私は人と話して取材したり文章を書くのが昔っから好きで時効ですが、よく兄や姉の夏休みの読書感想文を書いてお小遣いを貰いましたからね。別に無料でも書いてあげても良かったんですが。。でも、そういう人っているでしょ。人の読書感想文まで喜んで書いてあげるって主張好きというのかな。。ベルモさんも、ホームページでエッセイを書かれていらっしゃるからわかるでしょう。お坊さんにどうしてもなりたかったんですね。。。」リリコが言うとベルモは、「はい。私はホームページにも生い立ちや経緯を掲載していますが、はっきり言って私は死人で葬式を出す為に木蓮寺に連れてこられたんです。今は笑い話ですが、仮死状態で可哀想だからお経をあげてくれって。釣り人のお客さんがミリオンと私を拾って海の家クワタの桑田の大将さんが、元気になったミリオンと暮らす事にして私は死体だと思われて木蓮寺にお弔いに連れてこられたんですから。

今じゃ嘘だろと言われますが、私は小さな粒で色も真っ青でした。しかし、木蓮寺の和尚様がお経を詠むとどんどん私は元気になって目を覚ましたんです。死者を弔う為のお経で、、。私はお経があまりに心地よいのでお経が大好きになりました。今時の女の子に育てようと思われ、小さかったですから両親はまるでペットのつもりで何にもしなくていい、ただいてくれるだけでありがとうって目線で育てようとしていたらしいのです。俗に言う、小型犬でしょうか。あっ、リリコさん気を悪くしないでくださいね、才能うんぬんの前に本当にまずいるだけで喜ばれる可愛さとか、良い意味で言ったのですから。美しいとか、可愛いは、もうそれだけでも誇らしげな大きな長所や優れた才能の一つですし。
私も女の子として育てるからには、
今時の女の子らしくしてくれればそれでいいようだったんです。しかし、私はそんな両親の夢も希望も木っ端微塵に打ち砕きました。もう、みごとに。。。私は和尚夫人の買ってくるフリフリやピンクの服を全面拒否断固拒否したのです。思いっきり嫌だ嫌だと心を鬼にして595F9716-3792-49A3-A9D4-81379E02DCAC.png


「なぜ。。。ですか。。。あの。。失礼ですが、その。。ベルモさんは。。小さかったのでしょう。、あの、本当に失礼言うとデブがピンクを着れば漫才師ってわけじゃない、小さな粒だった。。んでしょう、、。」リリコが言いますと「それは、私がそういう、ピンクだのフリフリだの。。愛だの恋だの恋愛だの。。。女子力だのとそういうものを私の魂が持っていないからです。なんだかそういうものって。。。

生理的に無理なんです。。。他の女の子が着たり身につけるのは一向にかまいません。かと言っても、私は男性になりたいというわけでは一切ありませんし。ボーイッシュでもありません。女性に産まれて男性になりたいと言った女性でもありません。ただのベルモです。自分が気持ち悪いと思ったものはテコでも着ません。」「しかし、木蓮寺は婚活寺でもあるし、なにもそんなお若いうちから結婚を否定しなくてもですねぇ。将来はコロッと気が変わるかもしれませんよ。。。」オーガストさんが言うと、「結婚は否定してませんよ。私がしないだけです。」「まぁ、しないにしろ親にはするって言っておけば良いのでは。将来の話しですから。」

「オーガストさん、あなたはやはり和尚夫妻世代の人ですね。世間様にはハイハイって上手いこと言っておけって。わからなくもありませんが、変な期待を親にさせておいて。。。で、いざ最終的にそこんところどうなってるかと問い詰めたら最初からそんな気ありませんでした。と、昔の日本人によくあるその気はないけど場の空気でお上手に世間様を喜ばせろ、親を喜ばせろ、でもその実はそんなサラサラありませんで揉めに揉めたり信用を無くしたりもうそんな社交辞令か嘘つきかで人間関係をこじらせたり、他人軸で生きる必要がないのです。自分がどうありたいかと自分軸を持たないと他人様と。。。親ですらうまくやっていけません。。そこまで親に媚びて嘘をついて良い子になって偽りの自分でいるのは親孝行ではありません。私らしく今を幸せにいるのが親孝行でございます。」「まぁ。。。私は結婚に失敗した身です。やっと家庭がと。。。再婚した妻も病気で亡くしまして。。。なにが子どもに結婚しろって偉そうに言えませんが。。。でもやっぱり。。。正直なところそんな自分ですら子どもには幸せな家庭をとか、孫をとか。。。」あっ。。。

オーガストさんがチラッと現状らしき話を漏らしたのでリリコは、「すみません、お話しをお続けください、お話し中失礼ですが、一報会社に重要事項をLINEしますので。。」と会社に連絡事項する顔をしてミーシャに、LINEで、

いま、木蓮寺でオーガストさんといます。アシスタントを引き受けてくださいました。木蓮寺のベルモさんと話していますが、どうも
オーガストさんは、結婚に失敗して再婚した奥様を亡くされたようです。子どもは。。。再婚した奥様との子どもがいるかどうかは不明ですが。。。おそらくはいてもお爺さんは、多分一人暮らしでしょうね。だから、この人がミーシャのお爺さんだとして会っても今の幸せや家庭が壊れるという事もまずはよっぽどないと思うんだけど、また何かわかったら会社報告のフリして知らせます。


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東京都渋谷区神野家。

「あ。。。あらまぁ。。。そうだったの。。。」午後から出勤で午前中はテレワークの環と、午後から授業のミーシャ、帰省で里帰りしている純は、喜美が早めにランチを作って神野家でランチをしています。喜美はランチを作ると旦那のジローの入院している病院に行きました。純もランチをしたら、会社や学校へ行く環やミーシャと一緒に家を出てジローのお見舞いに行きます。ジローが入院したことから、環が生き別れになった妹の舞を興信所で探してからいろいろ右往左往と展開しましたが。。。

舞は、2歳で別れた父親ジローの事は全く覚えてないしそれに。。。母親の峰がごまかしてるけど、どうも自分は義理の父親の焔の子どもであるような気がする。。。DNA検査だけど、なかなか義父には言い出せなくて母親の峰がまたうるさいし。東京のジローのお父さんの方は気持ちが落ち着いたら。。。お見舞いにお伺いしますという事でした。舞は、ジローに対してどう接していいのかわからないというのが本当のところなんだろう。DNA鑑定と言えば。。。純は。。父親が吾朗太なのか、俊さんなのか。。。

そんな事を本人から一切言わなくてそのままそっとしてあるけれど。。。と考えていると、なんだかお隣の家、ミーシャの青山家も大変なようでした。ミーシャやミーシャの弟のベビーシッターやハウスキーパーを継母の喜美もやっていたし。純が産まれる少し前の頃にお隣のうちの土地を買い家を建てた成功した若夫婦でしたが、駆け落ち結婚で、旦那さんの奏の方は両親に捨てられたというエピソードです。その奏の絶縁した母親が亡くなっていて絶縁したし手切金を支払っているので連絡してこなくても遺産があったとて遺産も借金も放棄すると公正証書を出しているのでと大阪の母親の瞳の再婚相手から奏の兄の禅に送り付けられたのは瞳の日記帳でした。「さすがに。。。黙っていられないので。」と。筆跡からして亡くなった瞳の書いたものは間違いなく瞳は口が軽くペラペラいろいろ喋る性格だけど、今まで子どもや元旦那にしてきた事をペラペラ喋ると自分に不利になる事はわかってはいるんだけど。。。

それでも黙っているのはツラいと王様の耳はロバの耳みたいに秘密の日記をつけていて。。。大事に隠していたようで。悪いですが目を通しましたら。。元の旦那さんやお子さんが可哀想で。それに、酔っ払って前の結婚で酷い事をしただの騙しただの。。。子どもの時はさすがに録音しませんでしたが。。。ある程度の年齢になって。。あまりにも。。。瞳の元旦那さんが可哀想になり録音もしています。私は貴方達を尊敬してますから。と、大阪の異父弟から連絡がありました。

子どもがいると再婚できないの。かと言って、養育費はいただかなきゃ。はぁ。。。


大阪の異父弟は、さすがに有名人の奏の方は遠慮して兄の禅に連絡を取ってきました。

という、青山家。お隣さんの事情をこれからランチがてらにミーシャが頼りになる環に相談しています。
スペアリブのいい香りがします。喜美が、朝からスペアリブとサラダとサンドイッチを作ってミーシャの高校生の双子の弟にお弁当を持たせて、後は環や純やミーシャのランチにしました。朝から「駿ちゃんもいると、もっと張り合いがあるんだけどねぇ。」と喜美はそう言いながらスペアリブを作ります。駿ちゃんというのは駿栄で、プルメリア島で元気にしていると聞いて喜美も泣いて喜んだものの。。。駿栄は、小さい頃から喜美のスペアリブや豚の角煮が大好きで。32D77E1C-51D0-44AE-8E0C-8EA8180D3D1C.jpeg

夏目さん。。。お隣の駿栄の家庭は一癖も二癖もあるし。家出して正解で、遠くから駿ちゃんの成長を見守るしかないけど。もう。。東京には帰って来ないのかなと。そんな喜美の朝からの手作りランチを食べながら、ミーシャが、

「多分。。。オーガストさんというタクシードライバーさんが。。。私のお爺さんだと思う。再婚したけど、再婚した奥さんはお亡くなりになったみたいで、再婚した後の子どもまではわからないけど、今はプルメリア島のプルメリア港の極楽鳥花の古民家で一人暮らしみたいだわ。リリコが木蓮寺に取材でオーガストさんにタクシーを依頼して、オーガストさんに取材やアシスタントも頼んだみたいだし。頃合いを見計らって聞いてみるって。。。」

純ちゃんが思い出したように
「あっ、極楽鳥花の古民家は見たことあるわよ。プルメリア港の近くでしょ。そうなんだ。。。そこに住んでるんだ。。。」「私からしたら。。。二度と会う事は無いと思ってたお爺さんだったんだけど。亡くなったお婆さんに騙されてたみたいなんだよね。なんか。。。ちょっと可哀想な気がして、あちらが私達に会いたいかどうかはわかんないけど。。。」

環が、「悪い人ってわけじゃないと思うわ。だって。。ミーちゃんのお父さんが有名人って知っていてあちらからは何もせず何も言ってこないんでしょ?酷い人なら親だから。。。って。。有名人の子どもと疎遠でもすり寄ってくると思うし。」ミーシャは、「私も。。。それは、そう思うんです。」ミーシャは、いまどきの子らしく、スペアリブやサラダをスマホに撮っていました。純ちゃんが、ピッチャーからグラスにレモン水を入れると。。。

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「あ。。。あらっ」さりげなく。。昨日の同窓会写メを見ていたミーシャがギョッとします。


再び木蓮寺。。。E1C97E7A-246F-4924-A393-234365F139CC.jpeg

あらっベルモが、オーガストさんにお説教中に、なぜか長いことスマホのマナーモードがboob〜ブーいい初めています。ずーっと
F4513169-428C-4752-87F8-8BE7B8C2C64D.pngベルモに子どもと上手くいかない旧社会的な考え方の小言を言われたオーガストさんは、「お大福様。。。それほど呼び出し音が長いとは。。。緊急事態ではリリコさんさえ大丈夫ならお電話に出られては。。、」とスマホに話をそらすとリリコも、「私は大丈夫よ。それにしても、出たほうがいいんじゃないのあまらに呼び出し音が。。。誰から」リリコが言うと。。。「えっ。。。純ちゃんからだわ。。どうしたのかしら。純ちゃんならLINEを知ってるはずだし。わざわざ掛けてくるって。。。」「純なら出て。。。話しづらい事ならすぐお部屋から出られたら大丈夫だし。」リリコが言います。

いったい。。。何があったの。。。

「はい。もしもしベルモです。」ベルモが電話に出ると「ごめんなさい、ベルちゃん、いま確か、もしかしてリリコと打ち合わせだっけ」「ええ。。。そうなんだけど。。。」
「あの。。。お仕事中ごめんなさい。ちょっと。。。いいですかあの。。。邪魔かなぁ。。。」

純ちゃんには珍しく沈んだ声で。。。「大丈夫よ。。リリコさん達には許可を得てるわ。。何か。。あったの。

えっ。

純ちゃんの話だと昨日同窓会があり、写メを何枚か撮ったのだけど。。。その写メの純ちゃんが半透明に透けているらしく。。。怖くなって霊感があるベルモにどういう事か、どうしたらいいの、怖いとの事で、ベルモはとにかく写メをLINEに送ってちょっと見てみてすぐ折り返すからと。

「どうしたの。。なんか、大変そうだけど、」とリリコが言うとベルモが簡単に状況を説明しました。


すると、純ちゃんからの写メが送られてきて。。。

「オーガストさんも。。。霊感はあるわよね。」ベルモが言うと。。。オーガストさんは、「お大福様ほどじゃないですし。。私はそれらしきものを見るという事があるというだけで。。。リリコさんの同級生の方なんですか。。。」

ベルモが、LINEで純ちゃんから送られてきた写メを見ると確かに。。。どこか雰囲気がいい居酒屋でガヤガヤ若い子達が飲んでいる様子で。。。確かに。。。純ちゃんが。。半透明に、。。「これは。。。。」と
ベルモが全く不釣り合いな渋い気難しい顔で
かなり深刻な様子で
写メを穴が開くように見つめると。。。

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オーガストさんが目を見開き。。。

リリコははっとしました。半透明な純ちゃんの事もびっくりして気になったものの。。。それより。。

オーガストさんは。。。純ちゃんの不思議な写メではなくて

あれは。。。

間違いなく
オーガストさんは。。。一緒に写ってるミーシャに。。。写メに写ってるミーシャに気づいて驚いてるわ。。。そうよ。。。あの子青山奏の娘でチラッとマスコミで紹介された事あるし。オーガストさんがお爺さんなら内緒でチェックぐらいしてるわよね。。。アタシが。。。ミーシャと同級生って驚いてるのかしら。。。




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