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2020年12月29日

マリッジcelebration251幾たびか夜は廻りて。。。

あのさ。。


吾朗太は、雲の子タクシーに乗ってきたベルモを捕まえると

「なによ。あ、そうそう、後で話があるからね、貴方の事ね、」ベルモはちょうどよかったと思いました。話しても本人が思い出さないかもしれないけど、

パッキンきんさんは吾朗太、東京出身、生きていたら42歳の厄年男。話すだけ話して本人に情報提供して見ようしかしながら、吾朗太は、「おい、コップかなんかあるか、水刺しっていうのか、とにかくそんなやつ。。。」とよくわからない事を言う

コップも水挿しも。。幽霊は飲食しなくてもいいのにさ。「なんに使うの。」「これ、見ろよ。

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えっ。。。

プルメリアと極楽鳥花の花が一つずつ。「寝てたら、頭に当たったんだ。俺が幽霊で体感なんかするはずないのに。お前んどこのアホ生徒の誰かが投げたんだろう。もうほんとになんてガキどもだよ。朝からキャッキャッお前の担当クラスはひときわ頭悪そーなフワフワの菓子みたいな甘ったるいチンチクリンの変な奴ばっかりだし。」「だからヒヨコ組はpuppyクラスだって言ってるじゃない。」ベルモは可愛い生徒達の悪口を言われムキになります。「そんなキチの集団な話しは頭痛くなるからドーでもいい。お前んちんのチワ公は寺に住んでるからギリギリ我慢して。。」吾朗太は、お寺のチワワのミーナとココナが木蓮寺に捨てられていたのでそれがご縁で木蓮寺の三女と四女になったと聞いていたので、婆さん達にかなり甘やかされてはいるものの。。。じゃあまぁ。。許してやるかと思っていました。木蓮寺に通ってくるヌクヌクホヤホヤ親に愛されて温室育ちというか、無菌室育ちみたいな頭カラッポなガキに敵愾心を持っていました。吾朗太本人は自分自身の記憶がないのですが、どうもあまり良い家庭環境になかったというのが魂に刻まれているような。

「とにかく、コップでもなんでも水を入れるものを寄越せって花が枯れるだろうが、」

「は」ベルモは吾朗太さんが突然何を言うのかビックリしました。は。。。花が、花が、花が。。。花が枯れるで、ですって唖然とするベルモに、「あ。。悪りぃ、持ってきて下さい、お坊さま。。。」


デブ、じゃなくって、お、お坊さまーっ。ください、くださいって。。。
ひっくり返るのを必死で抑えながら

「あ。。。あの、あ、わかりました。。ハイ、持っていきますから。すぐに。



あんな人。。だったっけ。小さな花の命をいたわる。。花の命は短いし、2、3日で枯れていく。。そんなもん知るか、って蹴っ飛ばすか無視するか。。。足で踏みつけるような人じゃないの。
ベルモは、ただいまと家族に挨拶をしに行くのすら忘れて、お尻を警策で叩かれたのは自分達が悪いくせに反省するどころか警察署に電話してベルモをさも暴力を振るった傷害罪の様にわめき立てるチワワ達に怒鳴り込みをしようと思っていたのもすっかり忘れて
蔵にガラスの瓶か花瓶を探しにすっ飛んでいきました。こういう時は、素直に話を認めて。あんたそーゆーキャラだったとかからかって突っ込むのは良くないそう、吾朗太さんが繊細な優しさを表している。小さな事でも肯定して尊重しなければ、

あっ。。。プルメリアは、プルメリア島と言われるぐらいそこらにプルメリアが咲き誇っているから。。うちのかどこからか飛んできたのかもしれないけど、でも、三太夫さんがアポロンさんからいただいたプルメリアの献花を海に捧げた。。。わざわざ。。吾朗太さんに降ってきたのは。。兄の三太夫さんのお弔いが天に通じたって事かしら。でも。。。極楽鳥花は関係ないしね。たまたま偶然どこからか飛んできたのかもしれないんだけど。
ともかく、吾朗太さんの微笑ましい優しさを尊重しなきゃ。いったいどういう風の吹き回し。。いい事なんだけどーなんだか怖いな。。。

吾朗太は、不思議とその花達、プルメリアと極楽鳥花を拾い直感的にこれは大切にしないと。自分を精一杯応援してくれているようなものに感じました。なぜか、懐かしい気持ちになり。。

木蓮寺に住み着く金龍の蓮池の主が境内の蓮池に顔を出していたので、「オッさん、これ投げたの誰か。。。見てなかった」と聞いて、蓮池の主は。。。ギョッとしたものの。。お、オッさん。。ま。。まてよ、オッさんて事は爺さんより若いか。。さすがに。。お兄さんとは幾らなんでもムリがあるしのー、まぁ。。いいかこいつ。。生意気だけど幽霊だしなぁ。。若いのにちょと気の毒。。だけども。ま、ワシの姿が見える奴だし。あの花は。。。それにしてもかなり温かい善意に溢れてるな。

「いや。。誰もそんな事するの特に見んかった。観光客も特にお前に花を投げたりしんかった。。。だが、それは、お前への弔いと冥福を込められて、ってもんだろう。

弔いと冥福を。。。そこには愛がこもっている。「そ。。。そうな。。のか。。」なんだか変な感じだけど。。でも。。温かい。。「じきに、ベルもが帰ってくる、花の水差しか花瓶か、コップでもいい頼めばベルもは素直に持ってくる。。。」「あ。。。ありがとよー

「花の命は短くて。。。かと言って、どうせ枯れるんだから、ほっておけ、なにもしないという事ではない。枯れるのはわかっているけど、それならそれで精一杯花を咲かせろそれが後悔しないという生き方。。。。日々瞬間瞬間の積み重ねは自分だけのもの、お前はもう死んでいるが、だからもう終わりだとどうでもいい、ってわけじゃない、今度生まれ変わった時のために、生きとし生けるもの、死ぬまでの瞬間瞬間の貴重な積み重ねを覚えておけ。」

蓮池の主がそう言うと。。。あ。。そうか、そうなんだよくわかるような、わからないような。。ただ。。。最終的に花なんか枯れるに決まってる。。人だって最終的に死ぬに決まってる。。だから生きとし生けるものはめんどくさいから生まれてくるなと言うものでもなく。。

かと言って、どうせ死ぬんだからとなんにもしない事ほど愚かな事はないって言うのか。俺は。。。

蓮池の主は、
「やりすぎてもダメなんだよ。お前さんは、生前に、自分のやりたい事をやり過ぎたのだろう。やりたい事をやる人生は良いと思う、ただ、周りを犠牲にして誰かを傷つけ過ぎてやりたい事をそこまでやる奴は命を詰まれるのさ。人から運を盗んで。やりたい事をやるには、自分が幸せで自分が笑顔なだけでなく、人を幸せに人を笑顔にしないとな。自分の事だけしか考えてないと。。。運も人生もゴッソリ持ってかれるぞ。

蓮池の主の言葉は厳しくも、荒治療して吾朗太の記憶を呼び起こすまでだ。蓮池の主が吾朗太の生前の経緯を知っているわけではないけど、蓮池の主はだいたいこんな性格で、悪さをしてきた、こんな傾向の人間性なんだろうな、というのはなんとなく大雑把でボヤッとだけど直感できる。モヤっとしたオーラを読み取るというか。。。さすが凄腕龍神

ただ、そう言われても本人がそうだと自覚して確信しない事にはだけど。。

「多分そうだろうよ。俺は街中でスマホって言うのか、アレに向かって死にたい、死にたいって書いたり言ってる奴がムカつくんだもん。だったらお前の命は俺に寄越せっていつも思うもん。だから、多分やりたい放題やってきたんじゃないかな。で、それでもまだ足りないし。足りないままで死んだんだろう。。奴らみたいにもう人生終えたいなんて。。もしも生きていても早く死にたいなんて絶対思わないだろうな。俺は多分、極端に言って思い詰められて自殺するぐらいなら人殺しするタイプだと思うし。あくまで極端な、ってもしもの話しだけど。だから。俺は生きてる時記憶なんてないけど。死んだのは自殺じゃないって言い切れる」

「自分に素直で正直で行動する奴はワシは好きだが。。お前さんは周りを振り回して傷つけてきたから。。。天に早々召されたんじゃよ。アクセルを踏みっぱなしで。

神々は、自分に素直で行動的な人々が大好きな反面周りのことを考えすぎない自分さえ良ければいい奴らは生かしてはおけぬと排除するのだろう。

あー。。。夢の中のあいつ。。四十代ぐらいになった俺。ビジネスマンスーツというか、いかにも真面目な暮らし向のいい、育ちのいいエリートビジネスマン。。。

アイツは。。あれは、俺がもしも真っ当な人生を生きていたら。。ああなっていたのか。夢の中でプルメリアの花を差し出してきた真面目そうな俺と。。。隣にいた年配の猫の、あーあのタクシーの爺さんが。。俺の成仏を願ってくれたって事なんかなぁ。親切そーな実際申請なそのドライバーに思わず、ありがとよーなんて言ってしまった。誰かに幸せを心から願われる気持ち。。。

あの俺の姿が生きてるように見えるタクシー爺さんが祈ってくれたんだろうか。。。

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木蓮寺にて。。。
「ね。。。ね、ネーたんベルモが蔵の中でガサゴソやってると、チラッと光が差し込み。。戸口でチワワのミーナとココナが覗いていました。変だなぁ。。アイツら蔵はお化けが住んでるからヤダって言って近づかないのに。。。貴重品があったり割れ物があり危ないので、和尚がチワワ達には蔵の中にお化けがいて悪い子をさらう相談をしている。と教え込みヒンヤリ薄暗いのもあり、あまりチワワ達は木蓮寺の蔵には寄り付きません。木蓮和尚もチワワにイタズラすると蔵に連れて行くめっという割に口頭注意でベルモの妹分のチワワ達には甘いしイタズラに警策でお尻を叩くベルモだけが悪物です。250C5BD6-D7D3-41BC-86BD-E938C8E834CD.png

ベルモは、適当に余ってる誰も使わなくなった古い100均のコップでは、なんだか吾朗太さんに申し訳ないので、ちゃんとした花を生ける器を蔵探ししました。ベルモは物音に振り返り蔵の戸口隙間から覗くミーナとココナとチラッと目が合うと、2人は一目散に逃げていきました。アイツら。。チワワ達がベルモの顔を見て逃げていくのは、ベルモに対してかなりやましい事があった時で、だいたい紫子夫人の後ろに隠れたり寝ている濃紫婆さんの布団の中に潜ったりします。おばあちゃん達はめっぽうチワワに甘いし
しかしながら。。今はコバエの様なザコを相手にしている場合じゃないわと、
ベルモが必死で蔵探しをすると、

ああ。。。これならね。品の良いいい感じの小さな花瓶を見つけました。シルバー製なので花が引き立つでしょう。これで良し。あとは、ピカピカに磨いて水をいれて。。。

と、ベルモが蔵から出ようとすると

「これこれ、挨拶もせんと。帰ったらただいま帰りました、じゃろうが。 」木蓮和尚はおおらかで自由にさせてくれるけど、躾には厳しい。挨拶はお約束。多分、チワワのミーナとココナが帰ったのにただいまの挨拶もしないベルモを見つけて帰ったと和尚にチクッたんでしょう。ここぞとばかりにいつもチワワ叱り役のベルモを和尚にキッチリシメてもらおうとたくらんだんでしょう。。。「あー、あっ、ご、ごめんなさいた、ただいま戻りました。」和尚は蔵探しをしているらしいベルモを見て、「なんかあったん。。礼儀正しいベルモにしては珍しい。。。挨拶もせんと。」木蓮和尚は怒っているというよりむしろ、ベルモになにかあったと心配のようでした。

実は。。。ベルモは、警察署でパッキンキンさんの正体がわかったんだけど。。。それ以前にさっきパッキンキンさんが意外な事を言い出してついつい。。。と、さっきのパッキンキンさんの様子にあまりに驚いたというのを報告しました。

その夜に。。。


うわぁ。「なんか綺麗ねー。女心よくわかるじゃない。」「これ、縁起がいいお花でしょ。」プルメリア島の中央都心部プルメリアリゾートのホストクラブ熱帯夜入り口にお迎えするように、たくさんの極楽鳥花が生けてあります。お店の入り口は、だいたいお客様からのプレゼントの生花が飾られていますが、今日も誰かからのプレゼントでしょうか。
「饗と流星が、朝帰りタクシーの運ちゃんからもらったらしい。プルメリア港の、極楽鳥花畑の古民家の人みたいで話してて近くに住んでるって話になってああ、あのオレンジの花の古民家って事で、花を褒めたらメーターを切って、自分ちに寄って花をわけてくれたみたいで。」お客様から聞かれたマネージャーが言いました。

タクシーで泣き出した流星。。。流星は昼間の出来事が頭をよぎりました。乗客として
一緒に乗っていた饗と、流星の話しを聞いていたタクシードライバーは、「それって、申し訳ないけど。。。親御さん、虐待では。。家を出て自分の人生を掴む流星さんは間違いなく自分で自分を愛して前向きな幸せにって行動だよ。」饗が、「それにしても。。あまり他人の親の悪口は言っていけないってわかってるけど、お前の親は。。。子どもに殺されてもおかしくないぜ。。お前もようグレなかったな。」「グレな。。。グレるってどうやるか。、
よく意味がわからないし。。近所の人達が僕を育ててくれたみたいなもんだから。。。それに、暴走族だのチーマーだの。。僕はそういうのはちょっと」饗は呆れて「ホ。。。ホストはできるのかよ。」ドライバーも饗も最初流星が冗談で日本一の帝王大学しか認めない家庭に育ったと言っていてKOや葉瀬田しか受からなかったので親に散々罵倒され。。と話し始め。。どうやら本気で流星が言っているようで。。固まってしまいました。ホストクラブも超非日常環境だけど。。。流星の家も帝王大学教というか、狂というか、凶というか。。。めったにない変人家系だなぁ

東京からプルメリア島に逃げて正解だな。。。
当の本人。。
流星は、ホストなら事情を抱えた人も結構いそうだし、身元保証人なく寮があり住まいが与えられるだろうし交流する仕事なので家より学校にいた方が幸せな自分ならなんとかなるかもしれない、とりあえずやりながら生活を整えようと考えたと。。。そう言いました。福の神の遊び場で自由の楽園、天国に1番近い島のプルメリア島で人生を仕切り直そうとしたのです。正直言って。。。死に場所を探して死出の旅路として。。最後に、死ぬ前から天国へとプルメリア島でと赴いた気持ちもありましたが、プルメリア島へついて、生き生きした南国の自由なエネルギーと美しさに圧倒されきらめき死ぬのがバカバカしくなりました。ここにはうるさい親もいません。パソコンで仕事もしていて収入もあり、あとは住まいですが、住み込みか手っ取り早く夜の仕事を落ち着くまでとひらめき全然違う自分に生まれ変わる為にホストクラブで働く事にしました。旅の恥はかき捨てというか、もう過去の自分ではないのだから、ホストでもなんでも死ぬよりマシだ。だいたい自分が悪くないのに死ぬなんておかしい。。。都会のコンクリートジャングルから抜け出して見知らぬ解放的な南国の異国情緒ムードに押されて、死ぬ前から天国を見てみたいと旅人は天国に一番近い島を訪れてあまりの美しいにはっと息を呑みますが、流星も感激し

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みるみるやる気に満ちて今にいたります。やり直せるのが人生であり、生まれ変われるのが人生。タクシードライバーさんは、今日さっき会った若いホストかもしれないにいちゃんみたいに。。まだまだこれからって時に突然命を失ってしまう事だってないとも限らないよ。いつ何があっても後悔しないような生き方しなきゃね。いつ何があっても自分は自分だし。。。

昼間タクシーの中で、二人のホストはドライバーといろんなことを短い時間話して

饗は、わざわざ流星の身の上話しをプライバシーだからお店では話すまいと気を遣いましたが、最終的にタクシードライバーもプルメリア港に古民家を買って老後生活を送っているという話で、あの極楽鳥花の古民家という話しをしていてご縁と励ましに極楽鳥花の花束をいただきました。饗と流星は、自分のお客にタクシー会社プルメリアプレゼンスのオーガストさんというロシアンブルーの運転手さんの名刺を渡しました。二人はお礼に、自分達もタクシーを利用する時はオーガストさんを呼ぶからこの名刺もお客に配るから何枚かくださいね。と運転席の後ろの名刺を何枚か頂戴しました。

「あれ、縁起のいいお花よねー」東京からたまに仕事ついでにくる美容界のライオンの女社長白鳥玲緒奈が今夜はふらっとホストクラブ熱帯夜に立ち寄りました。プルメリア島の近くの神楽町の美の福の神笑〜の熱心な信奉者で、2、3カ月に一度は笑〜に美と魅力の祈願を受けにきています。羽を伸ばしてプルメリア島で宿泊したまたま気晴らしに入ったホストクラブ熱帯夜で
TOKIOを気に入りこちらに来るたびに熱帯夜に飲みにきます。TOKIOの母親のガーベラさんがアマゾネスサンクチュアリィで清掃員をしているのでその紹介で今回はアマゾネスサンクチュアリィに宿泊しています。新人の饗と流星は、TOKIOのグループなので流星がTOKIOの席のヘルプにつきました。「今日、僕と饗が朝店の帰りにタクシードライバーさんからいただきました。プルメリア港の僕らの寮の近くに住んでる人で、極楽鳥花畑の古民家の人って話しで。

ホストクラブで働いているって言ったら、じゃあ、極楽鳥花は恋の伊達者、気取った恋って花言葉があるみたいで洒落た花言葉持ちだしホストに似合うんじゃないか、ウチの持ってけって。わざわざメーター切って、くれたんですよね。」「あー、そうそう。。私の若い頃だけど、歌舞伎町にストレチリア。。。というか当て字なんだけど極楽鳥夜って書いてストレチリヤって名前のホストクラブがあったわよ。極楽鳥花ってストレチリアって言うでしょ。」と白鳥玲緒奈が言うとTOKIOが、「へー、昔っからホスト行ってたの、玲緒奈さん」「あら、私もともとクラブホステスやってたからね。クラブのママも考えてたんだけど。将来を思ってエステの学校へ行って仕事して。。。美容界で独立したのよね。で、たまーに、ストレス解消で飲みに行ったりして。。確かに楽しかったわ。極楽鳥夜ってお気に入りのお店だったんだけど。。。社長が極楽鳥花大好きで、玄関入ると極楽鳥花が飾ってあるのを思い出したのよ。輝かしい未来とか縁起がいい花言葉もあるんですって。」と楽しそうにいうとTOKIOが嫉妬するように、「えーお気に入りの男の子いたんだ。」「いたけど。。ウーン。。。あの時はお水のクラブで稼いでても学費や将来の企業資金を貯めなきゃいけないし。今みたいにお金を使えなかったし。ホストのお客様の女性も。。。子娘だった私にはとてもじゃなく太刀打ちできない。上には遥か上って感じだったわ。それに。。。今だから言うけど。。指名してたこが可愛い子だと思ったら。。未成年で。相当なヤンチャでついていけなくてやめちゃったわ。このままズルズル関わると私は破滅するからって。。私には将来の夢があるんだって心を鬼にしたのよ。。で、トラウマになって。。。もうずーっとホストなんか行くもんかって思ってたんだけどねーま、たまたまお付き合いで来たここで、高くついちゃったわ」と嬉しそうにレッドアイを飲みました。

飲みながら。。口には出さないものの玲緒奈は昔の余韻がふとよぎりました。

そうそう。。。あのハリネズミの男の子。とんでもない歳下の俺俺系だったけど。女はいっぱいいたし。。。ホストクラブは二度と行かないってほどトラウマになったけど。今はもう。。私も五十代で、曲がりなりにも成功して余裕ができたし。まさかハタチのTOKIOと本気で恋愛するわけじゃないし、可愛い癒しなお気に入りで遊びにきている余裕ができたけど。。。なんて物思いにふけていると。。。

TOKIOが横から「どーしたの玲緒奈さん。まさか、その昔のホストの指名してた人のこと考えてんの」すねた様にTOKIOがいう「あらまぁ。トキ、ヤキモチなんだから。もー、どれだけ前の話よ。私が二十代の時の話よ。それに。。。そのハリネズミの男の子に懲りて嫌な思い出ずーっとホストなんか行くもんかって思ってたぐらいなんだから。」というと、ヘルプの流星が、「へー、ハリネズミかぁ。タクシーのお花くれたオーガストさん、今日朝僕と饗がタクシーに乗る前にこの近くでハリネズミの。。。ホストの幽霊見たってーなんか、派手な感じであれホストだろなって。。。」「あらまぁ。ハリネズミねー、偶然。。。でも、私の指名してた子は、歌舞伎町の東京だしね。派手なってより未成年で顔は可愛いから。いろんな女がその甘さに騙されるのよね。。まぁ。。誰か、過去の熱帯夜のホストが亡くなったのかしら。」玲緒奈が言うとTOKIOが、「まぁ、ホストは、在籍だけして来なくなるとか3日でいなくなるとか、急に飛んじゃうって人もいるし入れ替わり激しいからね。ワケアリとか。昔々にいた人とか、若いうちに亡くなったって人。。破天荒者ぞろいだし。。。そりゃ、少しはいるかもね。


そうそう。。。終夜。あいつはなにをやってるんだろう。いま。。。40歳ちょっとか。あれはもう。あちらの筋か。。半グレの東京邪神軍にも関わってたみたいだから。相当な悪よね
あー。。。やっぱりジゴロとか。。
女で食ってるのかしらねー玲緒奈は過去の痛みに切なくなりました。氷室終夜。。。あのハリネズミホスト。。。



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