海外は急にバタバタするしおーげさだけど、どうせ行くなら沖縄や北海道でも良かったのに。意外だった。と、ダイヤさんのスマホに恋人アポロンからのメッセージが来ました。
北海道や沖縄は、旅行で行くならいいけどほんの少しだけの時間に行ったら逆にお名残惜しいでしょう。それはまた、とっておきましてちゃんと旅行にしましょ。ダイヤさんが返信しました。
1日レンタルUFOは、どちらかと言えば全員お酒を飲む人で運転ができないグループやカップルの為のお酒を飲む機会や日帰り旅行向けでもあります。レンタルUFOチケットは、お客様からアポロンがいただいたようです。
「あらまぁ、小樽とかでお寿司でも良かったんじゃない。」清掃員のガーベラさんが言うと、「お二人は飲みメインですよ。車運転しなくていいからね。ガーベラさんは日本酒党で北国好みでしょうけど、」執事の椎名が言います。ガーベラさんは月の外星人で、もともと葉月の経営する月のサナトリウムの清掃員だったのですが
社用車のUFO
スペースシールドで月から送迎でプルメリア島のアマゾネスサンクチュアリィ勤務になりました。
末っ子の息子のケンが
プルメリア島の都心のプルメリアリゾートのホストクラブ熱帯夜で、ホストをしています。ケンはホストの源氏名TOKIOで、母親が世話になってるし、葉月がホストに反対する親を説得してくれたので時々アマゾネスサンクチュアリィにお酒の差し入れを贈ってきます。
「焼酎が飲めたら暖かい地域もいいけど飲めないからね、やっぱり日本酒は北国よ。」ガーベラさんが言います。
ダイヤさんは、
「暖かい寒い。。は、旅行でゆっくり行けばいいかな。。。今日は落ち着きたいし。大人の隠れ家風の都会のバーで
落ち着いてそんな気分なのよ。
故郷やこきょうを偲ぶって言ってもわたしには雑踏や喧騒がある中で、夜景や異空間のお店に行くのって落ち着いた故郷の癒しになるのよね。。長い間なんとなくだけど東京を避けてたから。別に身内と仲違いしたわけじゃないんだけど。」故郷というとのんびりと自然に囲まれたゆったり時間が流れるナチュラルに温かい片田舎を思い出す人がたくさんいるかもしれないけど
世の中には大都会が故郷で、喧騒や雑踏がかえって懐かしく落ち着くところって人々もいるのだ。
それに食べ物と一緒でシチュエーション、場は今は賑やかな所へ行きたいとか歴史を感じるところがいいだとか、洗練されたゴージャスな所へいきたいとか、その時の気分もあります。自分で行く場所を決めたい時もあれば、友人や恋人の提案に沿って流れに身を任せるのを楽しみたい時もあります。
懐かしい
東京の夜に喧騒の中にありながらも屋内はしっかり喧騒から離れた大人の隠れ家のムードに浸りたいという今夜はそんなダイヤさんのワガママを恋人のアポロンが叶えてくれました。
ダイヤさんは、
それにしても、びっくりしたやっぱりそうよね。まさかの伊集院君が反社会人になって海に鎮められたわけないけど
でも、組長の子どもで弟が反社会人で事件に巻き込まれてたなんて影のある感じもなくはないけど、伊集院君は育ちがいいおぼっちゃまの様な感じだったし。ヤクザや反社会なんて。。全然無縁な感じだけどだから親御さんが養子に出したんだ。まぁ。。。誰しもわざわざ言いたくない過去はあるわよね。私も今はもうお陰様で幸せなんだけど。
一方で、プルメリア署で懐かしい同級生だったダイヤさんと電話をし終えました三太夫さんは。。。
「和久さんが幸せそうで何よりでした。しかし、私は和久さんに失礼な事を言ってしまって」王来家から出前が届いたので、三太夫さんは八宝菜セットを食べながら言いました。「あまり気にしてない様子だったけどなぁ、あ、本当にご馳走様です三太夫さん、声の様子からして、ダイヤさんほとんど気にしてないみたいだけどね。今幸せだしね。」葉月が麻婆豆腐を食べながら言います。笑〜がホイコーローセットをオーダーしましたが、ベルモも同じものと言いそうになり、はっとしてチンヂャオロースセットにしました。王来家は、ホイコーローが豚、チンジャオロースが牛です。ホイコーローにすると共食いなどイジりがあるので、気づかれないうちにチンヂャオロースにしました。ふーアブナイアブナイ
ベルモとて、豚肉は好きだし幸いアレルギーも特に今のところは見当たらないし。だいたいはなんでも食べるように躾けられてるけどさ。
豚料理が出るとギャアギャアベルモを見て共食いとイジり倒すししかしながら、それは無駄なはからいで。そんなベルモを見ながら酢豚定食の冷泉氏は、「ごめん、俺、酢豚好きなんだいま、最高にマックスどうしても酢豚の気分なんだ。」と言ってきました。ムッかとベルモは思いましたが、「イーエ三太夫さん、どうもごちそうさまです。」
済ました顔でチンジャオロースを食べていました。
エビチリとチャーハンセットをオーダーした本陣氏が、「そうそう、こないだおチビから泣いて警察署に電話が来たよ?ネーたんが、ネーたんが、アーン、棒で叩いたってさ。」と、木蓮寺に住む2歳のチワワ二人の物真似をしました。」「うわーアイツら本当に警察に電話したのバッカじゃないの棒でって警策でお仕置きでお尻を叩いたまででしょうに。当たり前じゃん。和尚にチェキを買って貰って私が寝てる間に押し入れの荷物ネットをかぶせて写真撮ってボンレスハムみたいに言ってくるのよ。アイツら冷蔵庫に贈答のボンレスハムを見たらしくて。
半日ぐらい身体に網模様がつくし。怒るに決まってるじゃない」アハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハ
満座はゲラゲラと笑いに包まれました。
ベルモの妹分の木蓮寺のチワワ二人は木蓮和尚も基本的な躾はキチンとしてるし、食べ物を粗末にした時ぐらいしか叱らないし和尚夫人も濃紫婆さんもチワワには甘いのでベルモが叱るしかありませんでした。「わかった、悪い奴だねー、今度逮捕しとくから。って言っといたけどさ。大変だよね長女役はさ。長女の紅子のお嬢さんとはだいぶ歳が離れてるし嫁いでるから実質的にベルモが木蓮寺の長女だろ、俺も先輩も、この部下達も、葉月さんも笑〜さんも。。。みんな上がいるからね。」末っ子産まれの本陣氏が言いました。「まぁ、三つ子のきょうだいにしろ、アタシが長子だからいいのよ。逮捕ならあのチワワ達だわよ。モラハラのセクハラでしょ。このまま叱らないと単にぶつかったりちょっとだけ
手が当たっただけでも暴力を振るったってわめくアホ女になるわよ」とベルモがわけのわからない事混じりなお姉さんぶると産みの母親の葉月は、「嘘つけアンタら3人同時に産んだし、助産師をしてくれたダイヤさんもそう言ってるし。」しかしながらベルモはかまわず、「あら、ミリオンは中間子って性格だし、ヴィーナスは落ち着きがないし言ったらきかないわがままな末っ子って感じだからいいのよ。私は長子の運命なのよ。」
ワイワイやっていると、三太夫さんが、「いいですね。。私は結局は。。。弟になんにもしてやれなかった。。それどころか弟を見捨てたようなもので。。。中学校一年生の時に世田谷の養父母の元へ行きました。弟は、父親にある日突然三太夫はよその子になったと、5歳ぐらいの小さな子にはっきりそう言うんです。父親は家でも根っからの絶対政権のヤクザでしたからね。普通の父親なら、子どもにはにいちゃんは外国の学校へ行くだの、サンタクロースがいるだの夢がある嘘をロマンチックに演出しますよね。優しい嘘って言うのかな。そうやって人が成長するに糧にする必要な嘘ってあるじゃないですか、物事を優しくまろやかにする。。ソースみたいな。でも、うちの実家はそういうのがなくってね、養子に行くのも絶対命令でしたしね。いいも悪いもなかったし、多分今じゃ一般家庭なら間違いなく虐待でしょうね。私たちには虐待ではって認識はないし。。。まぁ、私はヤクザは無理ですから親父も私を思いやって養子に出してくれたんだし、
それは、父親の思いやりに
実の父親には感謝してるけど。。ただただそれも逆らえない別次元の人で怖かったし。養父母は良い人だからありがたいんだけど、やっぱり遠慮はあるしで。弟には後ろめたくて。」三太夫さんは食べるのを一旦止めてハンカチで目を拭きました。どうやら泣いているようでした。
いろいろな思いが怒涛のように溢れてきたのでしょうか。。。
私がもっとしっかりしていて、弟を支えて立ち直らせていれば弟は死ななくて良かったかもしれないし。。ヤクザの道に進まなくても良かったかもしれないのになどと言い始め。。。
弟の吾朗太さんを偲んで泣いているのでしょう。しかしながら、ベルモは。。だけどそういう問題じゃなくって吾朗太さんの問題だからね。。誰かに死なれた人って自分がさも悪い人とか自分のせいであの人が死んじゃったとか、自分が何にもしなかったから悪いんだってとにかく自分を責めなければどうにも気が済まない
って木蓮寺にも亡くなられた方の遺族の方々がたまにいらっしゃるんだけど亡くなられたご本人様の寿命は魂が自分で決めているのでありまして。遺族のせいで亡くなられたわけじゃないし。遺族の方々だって亡くなられた方に旅立たれ傷心しているわけだしね。
日ごろ優しく接している罪がない
遺族が罪悪感を持てば持つほど亡くなった方は浮かばれないのであります。
何をどうやっても人は魂が自分で決めてきた寿命で死ぬんだからね。吾朗太さんだって好きでヤクザの道に入ったんだし。あの人どストレートの反社会人じゃないのだいたい吾朗太さんがお世辞にも
カタギで生きていけるわけないじゃないもう生まれてヤクザと決めて産まれてきた人だし、お兄さんの三太夫さんが更生だとかあの時ああしておけばだの。。。
生まれながらにして親や環境は良くてもサイコパスとか犯罪者とか、ジゴロとか素晴らしい外の影響が全く効かない人だって稀にいるんだしね。
生まれながらにして家庭に向かない企業人とか、家族がないと生きていけない家族人とか。。人はいろいろいるわけさ。違う種類の人に嘆いても仕方ないって言うの。神仏の授けた領域だしね。
種がヤクザで産まれてヤクザで生きて死ぬ人に
カタギになれとか
そう言ってどうのこーのと立ち直るとか、そういう次元じゃないのよ。という空気でもないしそんな事を言い出したら胡散臭い宗教屋かと思われるから言わないけどね。ま、うちはお寺だし、れっきとした宗教だけどさ。
ベルモは、パッキンキンさんのことを思い出しました。散々女性を食い物にして反社会で生きてきたパッキンキン。。。吾朗太さん。彼は若く亡くなるべくして亡くなったのかもしれない。彼らのようなタイプの男性は需要があるから供給があり、金で自分にその気のない色男に手を出したいというふざけた女がいるから悪いのであって、それもビジネスだ、ボランティアじゃねえぞ
女だって自分の好みや好きな男性と時間を共有できるんだからななにがわるいんだ、えという感覚なんでしょう。
まぁ。世の中そういう自分好みのイケメンなら金で買いたいって女性がいるのでしょうし。結構今時の女性はお金持ってたりする。欲しいものを買ってなにが悪いんだってなるし。お金を自分で持ってりゃ、旦那に養って貰ってるからと遠慮したり
男性の顔色伺ってって事もないし。自分の力でバカスカ稼げりゃ気持ちいいし。
女の人が稼いだりお金持ちになるのって私はいいと思うんだけどさ。自分の資質を発揮して稼ぐカッコいい女性っていまどき多いじゃない。そりゃ、自分が好きなことやってお金がジャンジャン入ってくるなんてクセになるわよ。
ベルモは、あたしみたいに独身主義で結婚もしたくないそれよりも好きな仕事して幸せって女性もいるだろうし。。
だけど、吾朗太さんの闇仕事のひとつジゴロ。。。
その
女絡みで殺されたのかしらね。
まさか、元奥さんの緋夏さんが、俊さんとくっついてで、吾朗太さんが札幌刑務所から出所してきて三角関係のもつれで。。。
と、考えたものの、二十代半ばぐらいの出所した反社会の女たらしがわざわざそこまで緋夏さんに執着するだろうか。緋夏さんはキャバ嬢で、吾朗太が金蔓の一人兼借金の揉み消しや踏み倒しや再度借りる為にジンゴロ、神野吾朗太と婿養子として籍を入れただけであり
いちおう吾朗太の女ではあるけれど、他にも稼ぎのいい収入の良い女はいたはずだし、女性を食い物にして生きてきて女性の扱いに慣れているなら
ホストでお客には他のお水や女社長もいたでしょうし。
失礼ながらもっと綺麗な女性もいたはず。二十代半ばならまだまだ現役で男盛りの騙し盛りだし、女性に惚れさせて貢がせて吾朗太は結婚詐欺では逮捕された事は無かったはずだし。
女もチヤホヤ寄ってきたみたいだし、
わざわざそこまで緋夏さんに執着する理由もないと思うなんせ、緋夏さんは吾朗太にDVを受けていて
大事な女性なら殴るだろうか。まぁ、自分の女だから嫉妬で殴るってクズ男はいるみたいだけど。俊さん贔屓だからってわけじゃないけど
緋夏さんや俊さんが吾朗太さんを殺害って。。。
なんか違うし
それはないとは思うのよね。
まぁ。。。プルメリア港に沈んだって、危ない薬の取引で揉めたり、クスリをやってラリって海で溺れたのかもしれないけど。自殺は吾朗太さんのあの性格じゃあ。。。ないでしょうからね。
帰ったら、パッキンキンさんにアンタは吾朗太という名前でヤクザの子どもで、三太夫という養子に行ったお兄さんがいて、と言ってやろうか、
でも、天使のコウちゃんが言うには。。ただ名前を言っても本人が誰だそれとか、そうなる可能性も高く。。
兄がいるって言ってもそんな事覚えてないってなる可能性もあり
どうして亡くなったのか、も思い出せないかも
本当に本人が魂の底からなにか衝撃的に自分を思い出さないと天に召されないらしい。なにかこう、魂から揺さぶりをかけるような。。。
時は少しだけさかのぼりまして。。。
ベルモ達がプルメリア署に到着したころ
「げっ、デブのやつ、なんだここは。」
パッキンキンさんは、昼間の木蓮寺、平日に木蓮寺幼稚園がやっている時にぬくぬくした愛されてきたチビガキどもを見たくないので
ふらっと外に出かけようとすると、朝から福の神が迎えに来て、雲の子タクシーの窓から乗り出し手を振るのは、確かあれは美の福の神らしい?赤いワンピースに、赤いフワフワの帽子が燃えるようなトウガラシみたいだけど
フワフワした
雲の子タクシーに乗ってきて
で、めんどくさいんでついて行ってやろうと霊感の強いベルモにも気づかれないように気を張りまくり屋根にこっそりと乗っかったら、
しかし。。。目の前にでっかい。。。超高級ホテル。。。お城のような門構えが見えて来ると、急に吾朗太さんはバリアに弾かれるように、雲の子タクシーから振り落とされてしまいました。
うげっあー、そうか、ここが例の、女しかダメって言うアレか。アマゾネスサンクチュアリィの男人禁制の境界線で、幽霊とは言え男性の吾朗太さんは、振り落とされます、
馬鹿野郎め女のくせに贅沢シャガってよーチキショウチエッ
吾朗太は派手好きだから、ネオンやギラギラした繁華街は好きだけど
アマゾネスサンクチュアリィのように
エレガンスとか品格とか、美術館のようとか、
そっちの方の華やぎはなんかムカつくし。木蓮寺も品格ある閑静な佇まいだけど、あっちはまだ歴史あるしっとりな落ち着きに古くさいから我慢できるが。。。
趣味悪サイアク
今朝は木蓮寺の境内でグッスリ気分よく寝ていたら登園してきやがった木蓮寺の幼稚園のガキンチョが、黄色いヒヨコにするか猫にするか、どっちが可愛いかだの、木蓮寺指定のレインコートの話しでピーチクパーチクどうでもいい事でうるせえしよ。無性に腹が立ってくる。
お前らなんか全員新聞紙かぶってるのがお似合いだぜあームカつくと、思ったら雲の子タクシーがフワフワ来てベルモを乗せたので、ちょこまかちょこまか幼稚園児が気持ち悪いし外へ出たいから慌てて精神統一気配を消してベルモに気づかれないように雲の子タクシーの屋根に乗っかってしまったのです。
それで、さらにまたアマゾネスサンクチュアリィで雲の子タクシーに誰か乗せたようでアマゾネスサンクチュアリィからタクシーが出てくるとまた吾朗太さんは、フワッと屋根に乗りました。
しめしめデブは気づいてないぞデブに気づかれたら降りろだのついてくるなだのきゃんきゃんやかましいだろうし、
細心の注意を払い精神統一してベルモの霊感に引っかからないようにします。
なにやってんだな、俺は。別に外へ出ればどこでも良かったんだけど。。風に乗るようにして流れのまま雲の子タクシーに乗る。。
俺も暇だ情けねーと吾朗太は思っていると、スイスイと雲の子タクシーは街中、中央都心部のプルメリアリゾートの方へ進んでいる。。
どこへ行くんだこいつらついつい雲の子タクシーの屋根に気まぐれに乗っかってしまった吾朗太。。
げ。。こ、ここは。。
プルメリア署。。。だと
ベルモと福の神と、見知らぬ若い綺麗な金持ちそうな女がタクシーから降りた
け。。警察署
ブルッ吾朗太さんは身震いをしました。ブルッ
俺の忘れ去った記憶が。。。だけどー、警察に拒否反応が出てる
俺は記憶を思い出したらもうこんな生活からオサラバできるけど。。
このまま。。。覗いてやろうか。。
警察署。。なにか警察署に入れば失われた記憶を思い出すかもしれない。。。
なにかを。。?
この。。。警察署に鍵が。。
ああ。。。
2020年12月12日
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