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2020年04月17日

マリッジcelebration178心の準備もないままに。。。

南風。。。

神楽町小学校近所のハリネズミのマスターグーの喫茶店。

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ハリー君が
以前来た時より広くなったというか、噂に聞く買い物スペースができてる。暖かみと懐かしい感じなのにお洒落な風合いのプロヴァンス風。。。

小洒落た
テラス席もあって、ガヤガヤ、奥様やショップの買い物ついでにお茶をしている学生さんらしき人達で賑わっていました。

テラス席は、イートインスペースでもあり、買い物したスイーツを食べてる人がいます。

「あっ、」お店に入ろうとした福ちゃんとハリー君は、ちょうどお店から出てきた三人組。

南風の常連さんのヴィーナスとシュナ坊とグリちゃんにばったり会いました。「あれっ。。。どっかで、あ、もしかして。。。」ハリー君は、ヴィーナスを見ると嬉しそうに。

うわあっホンモノだーサインください。大ファンです。

これからどうしよう、いざ、緊張感、と言う時だと言うにも構わずうっレシピヴィーナスは、
人形アーティスト、美術家として
今や飛ぶ鳥を落とす時代の寵児ではありましたがマスコミに出てるし、マスターのグー兄ちゃんからも、

ヴィーナスが神楽町小学校に通い、すぐに南風を気に入って友達とよく来てくれるって喜んできかされているし。しかしながら、お客様や街の人は、ヴィーナスが超有名人だろうが、いつもいて当たり前なので。。。

特に何事もなく空気のように過ごしています。ハリー君と、ヴィーナスが握手すると、

「福ちゃんの、トモダチ」最近片言からだんだんと慣れ親しむ日本語が柔らかくなったヴィーナスが言います。奥にマスターがいて。。。家出してきたハリー君。
緊張感たっぷりの対面かと思ったのですが、

あえて、福ちゃんが場をやわらげるように、「名古屋から来たハリー君だよ。じゃーん。マスターの弟さん。プルメリア島で道を聞かれて話していたら、仲良くなったんだよ。一緒にお茶してたら。。。実は、マスターの弟さんなんだって。。。」

「えー」シュナ坊とグリが驚きました。

今日は、日曜日なので、福ちゃんが、プルメリア島に旅行に来ている北海道にいる双子のお姉さんたちに会いに朝から出かけて、午前中は、ヴィーナスとシュナ坊とグリちゃんは、地域南新町の公民館のお掃除に出かけました。

公民館は、地域のお年寄りのたまり場ですが、神楽町の南の地域、南新町のお年寄り達朱雀藩は他の地域より交流が深く、公民館にはだいたい誰かがいてお喋りをしています。

ヴィーナスは、ファンやお仕事の関係からの贈答品の寄付もしています。


「ハリーです。名古屋から来ました。。。マスターの弟って言っても、僕はお母さんが再婚してできた子だから、お父さんは違うけどね。
福ちゃんは、
ヴィーナスとさっきの南新町の海辺の白い家に暮らし、ヴィーナスのクラスメイトのシュナ坊も、もともと福の神の家暮らしでしたが、最近では

ほとんど海辺の白い家に入り浸り、シュナ坊の部屋までできました。

グリちゃんはヴィーナスの故郷金星の幼なじみ隣の家のミルキーピンクの金星人の子どもで、ヴィーナスよりひとつ年上の、5歳。

グリエンタティーメントサプライズ、の祝福グッズの社長です。時々神楽町小学校に通う臨時生徒です。

さきほどまで、福ちゃんと緊迫した男と男の話し合いというか、これからのハリー君の将来的な方向性、一世一代の勝負に出ること、

腹を括る、まずは外堀から崩せ、と。話しがしやすい視野が広くて柔軟な、ハリー君の兄マスターと。。

マスターは、料理人だけど経営者でもあり、ヤンチャもやってきたり学級委員もしたりの職人気質な頑固なだけの気難しいタイプではないし。

さっきまで、雲の子タクシーの中で、
本当に命がけでぶつかれ、と福ちゃんと話していたのがまるで嘘のように。。ハリー君の目が輝く

そうだ。。キラキラした宝石のようなスイーツあふれている笑顔。美味しいものが人を幸せにする。。。

お客様が、笑顔で。。甘い美味しそうな香りが芳しい珈琲にまじる。。。

これだ、毎日毎日。。誰かが喜んで。。古き良きものも、新しき移り変わる季節に乗った旬も。。。来る人々の五感をくすぐる。。。

ハリー君は、吸い込まれるように、キョロキョロと。。。楽園の様な南風をみわたす。

そうだ。。。グー兄ちゃんは、自分でこういう世界に生きていて。。で、お母さんも、女将さんで調理するわけじゃないけど、

「なにやってんの。」玄関近くにいた、アルバイトの京極君が、じゃあねと出て行ったヴィーナス達の声がまだするので、なにやってるんだろうと、覗きにきました。

すると、京極君は、まっさか、ハリー君が家出してきたなんて想像だにしていない、遊びがてらに、マスターを訪ねてきたんだと勘違いしました。。。なので、

「マスター、弟さん来たよー」と、お店に入って。。。マスターを呼びに行ってしまいます。

え、え、ええ

勢い。。。勢いよく。というか、心の準備なしって。というか、というより、ここまできて。

南風の玄関にきて。。今更ながらなにを。。

心の準備もなにも。。だけどー。


わかっていても、バンジージャンプをして跳ぼうと思ってる時に、急に後ろから不意打ちに背中を押されたようだっ。。。


「えっ、えー、は、は、ハリー、ハリーだって」真っ青な顔をしたマスターが入り口にすっ飛んできました。。。






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