雲の子タクシーアプリ。。。で、
福ちゃんが雲の子タクシーを呼ぼうとすると。。
ハリー君は、震えるように。。
「どうしよう。。僕。。名古屋から、塾をサボって黙ってここまできちゃって。グーにいちゃんに。。。なんて。。言おう。きっと。。今はもう、お母さん達からグーにいちゃんに連絡が行ってるだろうし。家出。。。しちゃって。。」「だけどさ、このままにしとくわけには行かないし、時間が経ってしまうと、そのうちTVやネットで公開捜査になっちゃうよ。そうしたら、いろいろとメディアが入るとまためんどくさい事になっちゃうよ、。素直に謝ったら無事で元気なんだしさ、ね、僕も南風のマスターのところにつきそうから。。マスターもじっくり話せばわかってくれる。。だって、マスターは、自分の好きな仕事を自分でやって生きているんだから。」
福ちゃんは、南風のマスターグーをとうてい枠にはめられたり、レールを敷かれて生きていくことができるわけじゃないし。。そういう気持ちはわかると思うから、大ごとにならないうちに。。。と、ハリー君を説得しました。
小学生がいなくなれば、そのうちメディア問題になって、普通の暮らしができなくなるし。。
それに、ハリー君がこんな遠くまで、勝手に家を出て来たことで親が真剣にハリー君の気持ちを考え改めるようになる大きなきっかけにもなるかも。。。
こういう場合は、最大限にいいきっかけをつくるチャンスでもあるんだから、今後のため。前向きに生かさなきゃね。
「羨ましいな。。、福ちゃんが。グーにいちゃんも。。。親と離れて生き生き自立してるって。なんて、キラキラ輝いているんだろうな。」
でも、アザラシの福ちゃんは、
「僕の場合は。。。兄弟姉妹がいっぱいだし。。。働かざるを得ないというか。。僕も、自然に働かなきゃみたいに。。なんだろうね。レールを敷かれたわけじゃないけど。まぁ、働くのはいい事だし、ちょうど神楽町の福の神の丁稚奉公の試験に受かったし。。幸いながら、同級生の笑〜の会社に採用されたからね。。。南極に親と一緒に戻っても良かったけど。。。どうしても生まれたこの神楽町が好きで離れたくなかったし。。。」
親が保護してくれたり世話したりしてくれるこはそういう家の子だし。。。それをどうのこうの言ってもしょうがないもんだと思ってたし。。
お金持ちの家のこは、
羨ましいとも思ったけど、僕は僕でしかないし。
この家に生まれたから僕なんだって思うし。
それでグレたら人生無駄にするのは自分でしかないし。
「そうなんだ、どうして。世の中遠い外国へ飛んだり自分で住む場所も仕事も決めれる人がたくさんいるのに。。地元にいなきゃいけないとか、決まった仕事しかやれない人がいるんだろう。。。」「ウーン。。。住む場所や仕事は自分で決めるのが普通だと思った。うちは、本当に兄弟姉妹がいっぱいだし、わざわざ親があれこれ一人一人に気を配れないから、自分の事は自分で決めないと生きていけないように育てられたし。。。」
福ちゃんは、まぁ、とにかく早く身内の方に連絡しないとマスメディア報道されてしまうし、とにかく、身内の話しやすいマスターに連絡した方がいい。。行く前に電話する
と聞いたのですが、「ううん。。直接。。行く。、よ。」「僕も。。。一緒に行ってあげる。。でも。。。マスターって。。。俊さんの。。。子ども。。な。なの?」
「あれだけ。。。似てれば。。そう。。でしょ。。記憶喪失みたいだし。。」「マスターは。。。ちいさい頃にお父さんが出て行ってなんにも覚えてない、顔も知らないって言ってたけど、あのさっきの俊さんが。。。そんなことするように。。。見えないんだけど。。な。。」
「確かに。。。良くしてくれたし。。でも。。記憶喪失。。の前は。。。どうだったんだろう。。とにかく。。。グーにいちゃんには、言わないで。。。」
と、言っていると、
「あら、福ちゃんじゃん。」あちらからメンフクロウのピアとピピコがやって来た。ピアは福ちゃんのクラスメイト、
ピピコはその低学年児童で妹。。姉妹は神楽町西にある福の森のチョコレート工場の社宅住まい。。
神楽町の西や南西部は、森もあるけど工場や農場があったり。。。
「えー、何やってるの、友達??」とピアが言うので、「たまたま、南風のマスターの弟さんがプルメリア島に来ていたから、これから一緒に雲の子タクシーで南風に行こうと思って雲の子タクシー呼んだんだけど。。。何やってんの???」
「私たちは昨日この近くのプルメリア島の親戚んちに泊まって今から帰るところよ。。マスター、弟さんがいたのね。。」ピピコが言うと
ハリーが、「こんにちは。僕はハリー。お兄ちゃんって言っても、ピース兄ちゃんもグーにいちゃんも、お母さんの前の旦那さんとの子どもだからね。。。」
「あら、私はピア。福ちゃんのクラスメイトで、妹はピピコよ。」「ね、じゃあプルメリア港へ行くのもバス待たないとだし、連絡船もめんどくさいじゃん、タクシー乗ってく???」福ちゃんが言いました。
「雲の子タクシー、業者さん向けで高いでしょ。」ピアが言うので、「大丈夫、接待のチケットだから。福の森経由で南風行けばいいし。」福ちゃんは、アプリで、福の森経由、南風、と経路をインプットしました。
パステルカラーの雲ですが、プルメリア島内はピンク。それ以外はレモンイエロー、遠距離は水色です。しばらくしてレモンイエローの雲がスーッとやってきたので、四人は雲に乗り込みました。
「乗れると思わなかったわ。乗り心地フワッフワ。」ピアが喜んでいます。雲の子タクシーは。。。だいたいは業者用ですし。。なかなか一般的には乗れません。そのうち一般的にもなるかもしれませんが。
空を飛んで
ぶつかっても柔らかくて、跳ね返るだけだし、乗ってる人は柔らかいクッションがあるし。
これでも福ちゃんは雇われ社長だし。フワッと浮き上がり、プルメリア島から、神楽町まで海を渡ると。。。
神楽町の南新町の麗しが浜港に差し掛かりました。「あれが、ぼくの家だよ。白いの。少しガラスの部屋があるでしょ。あそこに、友達と住んでるんだ。」福ちゃんは、海辺に見える綺麗な白い家を指差して言います。「わー、綺麗」ハリーが興奮すると。。。「いま、ヴィーナスだけじゃなくってさ。シュナ坊も住んでるんでしょ。グリちゃんも。」ピピコが言いました。
ピピコは、低学年クラスで、クラスメイトに福ちゃんの同居人のヴィーナスがいて、ヴィーナスは、クラスメイトのシュナ坊を福の神の家から連れ去りました。ヴィーナスの金星の幼なじみのグリもいま、地球に滞在中です。
海辺を抜けると農場やら森が見えて、工場が見えてくると、大きな団地が見えて来て、雲の子タクシーが、いったんその近くに降りました。
ピピコとピアがありがとうバイバイと、降りていき。。。さて。。
ハリー君が震えています。大丈夫かな。。怒られるかな。
しかし、福ちゃんは、大丈夫だよ、なにも殺されに行くわけじゃないんだから。
死ぬことを思えば後は大した事ないし、一世一代の賭けで、家出したんだろう
命がけで家出したんだから、熱意的に訴えるんだ。。。家出したことは素直に謝り、でも、僕の人生がこれでいいのか、と、死ぬ気で家出した、みたいに、どうしても囚われたような生活が納得できないから強硬に出たって勝負に出るんだ
それに、南風には一緒についていくし、俊さんのことは喋らないから。青の洞窟でハリー君に道を聞かれて仲良くなったら、マスターの弟だったんだーって話しにしとくから。。。
福ちゃんは励まし。。。背中を押します。。
福の神楽園の都心部
キラキラした洗練された雰囲気の近代的な高層ビル群を過ぎて、
ほど近く。。南仏風の建物。。南風が見えてきました。。
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2020年04月15日
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