今すぐ、俊さんの事を警察に通報するのは得策じゃないわ。。。
だって、警察に通報したら、俊さんが疑われるし。。それに舞さんと自動的に顔を合わす事になるのよ。。葉月が言いました。本来なら、通報の義務があるに決まってます、あたりまです、なんだけど、スマホの向こうでベルモも。。。
「わたしも、俊さんを通報したら、俊さんが舞さんと会う事になると思うし。俊さんは、なにも誘拐するためにハリー君を連れ出したんじゃないと思う。。俊さんは、過去を思い出したくないみたいだし、記憶喪失で舞さんの事は覚えてないのよね。。。でも、潜在的に。。。舞さんと一緒にいた事やその頃は思い出したくないようだし。
舞さんはもちろん俊さんに未練がある。。舞さんと俊さんを会わせたら。。。舞さんの家庭はぐちゃぐちゃになる可能性がある。。。」部外者が気を回すところじゃないかもしれないけど。
ウゥッ。。。
「ちょっと、どうしたのベルモ、まさか。。。まさか、また、なんか、のりうつったんじゃないでしょうね、悪霊が。。とか。。」スマホで葉月がベルモに呼びかけました。
青の洞窟で、やはりそれがハリー君だと確信している駿栄。。警察の言う通り、すぐに通報しないと、その前に舞さんに。。と、
考えたものの。。。あっ。。。そう言えば、あの男性が舞さんの元旦那さんならば、舞さんから出て行ったんだっけ。。。しかし、グー兄ちゃんだと思った、とハリー君が言っても、
グー兄ちゃんというのは、舞さんと前の旦那さんの子どもだよな。。それを反応しないんだ、
だいたいなら、グー兄ちゃんとか聞いたら、あっ、あれ、昔自分が置いてきた男の子の名前もグーだとか。。なんらか反応しないのかな
しかも、名古屋から来て、グー兄ちゃんが23歳で、おじさんそっくり、までハリー君が言っているんだから。。。
聞き耳を立てると、アザラシの男の子が、マスターは、23歳だよ。そっか、年齢的に違うねとか言っていて、ハリー君の方も名古屋から来て。。とはっきりと言っているのに俊さんはそれに関して特に反応がなく。。。
どういう事?あの人、舞さんの元旦那さんじゃないのか。。。それに誘拐犯なら、アザラシの男の子達とも和気藹々に談笑するのはおかしい。。。出来るだけ人目を避けるはずだし。。。駿栄は、スマホで電話するふりをし、様子を伺いました。
アザラシの男の子は、どうもグー兄ちゃん南風の喫茶店の常連らしい。。
「そこまでそっくりなら、珈琲は大好きだし。。。喫茶店は苦手なんで行かなかったんだけど、ハリー君を連れて行くのもあるし、おじさんも喫茶店に行こうかなぁ」
えっ。。。
駿栄は。。
なんだ。。やっぱり舞さんの元旦那さんの俊さんとは別人か。。。グー兄ちゃんという人が息子なら、そこまで似てるなら、とか他人行儀な話しはしないよね。。。全然他人行儀な話ぶり。。。
「おすすめですよ。座れるかどうかはわからないけどね。。。混んでるからね、だいたい。予約できないし。。マスターの彼女の純ちゃんが、リニューアルに貢献して、さらに忙しくなったんだ。。前も前で。。。」
あっ、純の話だと駿栄は純ちゃんの幼なじみ、南風のマスターの彼女の純ちゃん。。あの純だ、なんて思っていると。。。
サッ
あ。。。あれ。。えなんと。。。純ちゃんという名前を聞いた途端に。。サッとあの男性、そう俊さんの顔色が変わった。。。
「あ。。。あ。、純ちゃん。。って。。もしかして、ハリネズミ」俊さんがアザラシ君に聞く。アザラシ君は、「そうだよ。おっとりして優しいけど、なかなか見かけによらず敏腕。。学生さんでアルバイトなのに。。もしかして、って、あ、おじさん、ハリネズミだし、純ちゃん知ってるの」と、言うので、俊は、「あ。。。いや。。純ちゃんって、昔近所にそんなハリネズミの子がいたからね。。。その子も純ちゃんって言うんだね。。。学生さんなら、若いねー。じゃあ、違う純ちゃんなんだろうな。」「そうなんだね。純ちゃんは、ハタチぐらいか、まだハタチになってないかなぁ。。。もともとは東京から来たみたい。。昔近所に純ちゃんがいた、っておじさん東京の人東京ならその純ちゃんかも。。。」
「東京。。。純ちゃん。。」
あっ、駿栄は、俊さんが、純ちゃんを知ってるぞ、知っていてアザラシ君には、適当に知らないみたいにごまかしてるぞ、純ちゃんの名前が出たら、なんか。。。あの男性の、様子がおかしいって。
駿栄は、俊さんが純を知ってる。。
まてよ、ちょっと混乱してきた。この俊さんがどうして息子さんであるハズのマスターのグーさんには無反応で。。。
純には反応するんだどういうこと
なんで。。なんで。駿栄は混乱します。。。
そして。。。俊は。。。純。。純って、あの時、緋夏と東京から逃げて、その時に東京の緋夏の実家に置いてきたあの子の名前も純。
そう、だって、名付けたのはわたしだ。俊に近い名前。。緋夏の前の旦那の吾朗太との子どもかもしれないけど。。。わたしの子どもかもしれない。。。
東京出身、ハタチぐらい。。純。。。やっぱり、あの純なのか。。緋夏は実家とずーっと全く連絡を取ってはいない。あれから預けた純が、はっきりと、いまどうしているかわからない。東京を離れて遠方へ進学した、とは。。。環さんが無言の電話の緋夏に、緋夏でしょ、と。話しかけていた、と聞いた事がある。
緋夏は黙って電話を切る。
純。
学生さんって事は、こっちの学校へ来たってじゅうぶんありえる。。。
じゃあ。。。
南風に行けば純に会えるのか純。。。急に会ったら戸惑ってしまうだろうし。、その前に、緋夏の異母姉さんの環さんは、
純に、産みの母親は緋夏である事は。。。言っていないと以前は、
緋夏が、異母姉の環さんに時々無言電話をかけて。。。
環さんからの問いかけには、緋夏は結局
なにも答えないのだけれど、環さんは、純は元気だの、産みの母親は別だという事は言っていない、だの、
緋夏さんというおばさんがいるのは純は知ってるだの問いかけている。。。と聞いたけど、
環さんは、あのまま純に、実は緋夏は純の母親だ、と真実を打ち明けているだろうか。純は、わたしの娘なのか、そうじゃないかわからないけど。。。
こっそり。。。南風に行けば、純に会えるかもしれない。純が、その南風のマスターのグー兄ちゃんという人と付き合ってるって。。。
親じゃないかもしれないが。。。親としては、娘の彼氏は気になるし、でも、娘は父親に似る人を好きになるらしいから。。。
やっぱり、純はわたしの娘かもしれないか。そう。。。かも。。しれない。。
もしも、吾朗太の子どもでもいいから育てようと緋夏に言ったけど、緋夏は、わたしと出会い、自分を取り戻して、だんだんと暴力を振るわれる事がおかしいという吾朗太の洗脳が解けて。。。
もう、吾朗太が恐ろしい。。働いてと頼んだら闇金の集金人をやるし。。
最初は優しくて。。。でも、だんだんとヤクザみたいな格好をしたり、ヤクザと付き合ったり、吾朗太が、薬物の売人みたいな事をしていた時期もあり、だんだんと怖くなって。
あんな男の子どもなら、純を殺してしまう。姉さんに預けよう。姉さんは女の子を昔から欲しがっていたし。。。実家にはわたしの母親がいるから。志乃の
BBAはキツいけど、さすがに赤ちゃんには手を出さないでしょうし。BBAは時間の問題、いつかは弱るわ。
環さんとお母さん、信頼できる純を預けるしかない。実家には資産もあるし。。東京の街中。
環姉さんも旦那さんも一流企業だし。、。
純が、殺されるかもわからないスレスレの不安定で育てたくないし。。
それに、吾朗太の子どもだったら、あたしは純を殺すかもしれない、と置いてきた純。
俊は、純が自分の娘であって欲しい。残念ながら、コウは亡くなった。だからと言って代わりというわけじゃないけど。。
いまさら捨てた娘、純に、DNA鑑定をするようにお願いするなんて。。。
やっぱりできないだろうか。。。俊が考えると、
「ねー、ハリー君って、マスターの弟さんなんだね。おじさんも南風に行きたいみたいだし、みんなで行かない夕方ぐらいまでやってるよ。」アザラシの福ちゃんが俊とハリーを誘います。。。
「あ。。。でも。。」
俊は、もしかして、純に会えるかもしれない、が。実際純にばったり会ったらどうしようか。。とも思います。。。
会いたいけど、会いたくない。。。
なんなんだろう。あの、俊さんって男性。。。
絶対、純を知ってるふうだ。そばにいた駿栄も聞き耳をますますたてました。。。
https://blog.with2.net/link/?2019256
全般ランキング
2020年03月28日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9736112
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック