「わたしは。。。無事で、環も無事だった事ですから。。」峰は、峰には珍しく
狙ってきた緋夏さんを、そうですか、そう言う事情ならば、と環の無事を喜び、緋夏さんに情状酌量を申し立てました。
福の神、刑法の福の神花蓮は、「わかりました。申したて致します、舞さんは。。。」峰の娘でもあり、環の妹でもある舞も緋夏さんについて問われました。
「そうですね。わたしも娘がいますが。。。もしも、3歳でその子が轢き逃げされたかと思うと殺してやりたいと思います。許しません。犯人を殺して私も死にますわ。お気持ちは、わかります。」
舞も緋夏とは表面的には異母姉妹。。ほんとうは峰の不貞の子で、舞と緋夏には血の繋がりはないけれど。
舞も峰と同じく、緋夏に情状酌量を訴えて。緋夏と俊の事はまさか、舞も知らないのもありましたし。
峰と環と舞は、今日のチェックアウトまでの滞在予定でした。環は事情聴取がまだあるため、月のサナトリウムウォーターサプライにいます。
峰と舞は、捜査協力にランチを出されると、明日の生活もあるので、ダイヤさんが、UFOスプラッシュシールドで、名古屋まで先に送る事にしました。残念ながら、環はまだ時間がかかりますが、元気になったので、と、環も峰と舞に電話しました。また、会いましょう。お母さんも舞さんもありがとう。
東京にも来てね。名古屋にも遊びに行くわ。環はいま、月のサナトリウム。最後サヨナラをじかに会って言えなかったけど、
だけど、元気になったから、またね。それから、緋夏さんのことを二人とも情状酌量の口添えをくださいましてありがとうございます。
舞は、明日からまた小料理屋蝶々の女将に復帰する。留守の間もなんら変わりなく女将不在で経営を。。。明日からの予定だけど、今夜というか、帰ってからお店に顔を出そうかなぁ。
UFOは、瞬間移動だし。。。
早いもので、もう午後5時になっていた。
思わぬハプニングで。。。
しかしながら。。。近い距離。実家の義理父焔は、母親峰がボカシだけれど、実の父親なんだ。今更問い詰めず知らんぷりしておこうか、実家とは完全なる独立。嫁いで全く別生活だし。。。然し。
あたしはいらない遠慮を結局は強いられてきたのか。峰が子どもを騙すことぐらい。。は、割り切っているけど、あの物静かで誠実な義理父。。。焔。実の父親だけど、に騙されてきたのはショックだったかなぁ。。。
と、さ、帰りましょう、ありがとうございました。環と顔を合わせられないのは非常に残念ですが、でも、環さんが生きていてくれただけでも、ありがたいと思う事にしました。
連絡は、いつでも出来るし、
また、いつか会えるのだから。。。
と、舞のスマホが鳴りました。あれっ気づくと旦那さん、未森からです。
「あっ、舞、舞。。。」「どうしたの、あなた?あっ、ちょっとね。。。せっかくこちらに来たんだから、って観光をしがてらいまから、すぐにそっちに。。」
チェックアウトが十一時だから、やけに遅いなぁとも思われたのかなあなんらか、事故でもあったのかと心配されてるのかしら。
舞は、もちろん、姉の環の異変をわざわざ旦那に言わなかったが、オーゲさなんだから。仕事あるのにいちいち電話してきて。だいたい今日はわたしは休んで仕事は、明日から、ってはっきりと言ったわよね。
少し呆れる。。でも、どうやらそう言う問題でもないようだ。。。
「いま、電話があって。。。ハリーが、ハリーが塾に行ってないようなんだ。。」
「えっ」今日は土曜日。15時から塾の予定。お受験のため。。。塾から家に連絡があったようだ。。。舞は、仕事もあるし、お受験だの跡取りだの、旦那の実家が息子のハリーにご熱心で、塾の代金は旦那の実家が全て負担しているし、舞は旦那の実家は大嫌いだし、姑の天音や出戻りの義理姉飛鳥も合わないのですが、
もともと再婚は女の子が欲しかったので、ハリーの進路に旦那の実家が口を出そうがどうしようが。。。お好きにしたら、みたいなフシがありました。
そんな、旦那の実家と険悪の癖にハリーの教育についてだけは、よきにはからえ状態の舞はノンキに、「ホラホラ。。。やっぱりハリーは、普通の中学に行けばいいんじゃないの、というか、たまにはサボって、映画見たり友達と息抜きしてるんじゃない。じき、帰ってくるわ、まだ、夕方よ。」舞は学歴も高くないですし。。。自分の若い頃、親に内緒で学校をサボるなんて時として当たり前だ
という感覚でしたので。。。何言ってるのかしら。と思いました。
ただ、舞としては、時に親に内緒でエスケープはあるにせよ、ハリーには、今現在現代事件として、スマホ、パソコンで友達を作らない。
パソコン、ネットで知り合った人とは会わない。ゲームは一時間以内。課金禁止、など、
そう言った約束はしていたのです。学習に関しては、舞は勉強ができるわけじゃないですから、舞は、「男の子、思春期ですからね。。あなたのご実家にはまだ耳に入れないでちょうだい。追い詰められて、ちょっとだけ息抜きをしたかったかもしれないでしょう。大騒ぎになったら、ハリーが可哀想だわ。」
「まぁ、まだ母さん達には言ってないんだ。。。真っ先にハリーの事は、母親に知らせるのが筋だし。」「ええ、すぐ帰るから」
と、舞が電話を切ると、峰が、「なんなんだい、」と聞いてくるので、舞はその旨を峰に言いました。
「おやまぁ。あんたは、学校嫌いだから、オサボリ感覚だけど、ハリーは大丈夫なのかい。」「いつも、キチンと行ってるから、時にぷつんと糸の切れたタコみたいな状態なんじゃないの。土曜日って行ったらクラスメイトと遊びどき、だし。たまにはハメを外したんじゃないかしら。」「まぁ、ハリーは、あんたに似なくて賢いからね。」「あ、あらっ、旦那の家系に似たんでしょうよ、ココアが気が強いのは母さんの家系だし。」
「それは。。。としても、あんたココアばっかり可愛がって。。。ちゃんとハリーにも目をかけないと、」峰が珍しく、躾に口を出したので。
どの口が言うか母さんは、弟の剛、剛、ばっかりじゃないの
舞はそう思ったが、ダイヤさんの前だし、一件落着した、楽しい旅行の立つ鳥跡を濁さず、環姉さんも無事だし、言い争いは醜いと黙って我慢しました。
峰は、帰ったら、同級生の虎の麗に連絡すると言っています。。。鷹さんというはじめて知った双子の姉の存在。。
山形のさくらんぼ農家。。。豪農。。
もしかして、さくらんぼは、双子みたいにくっついている実がだいたい象徴されてますが、それも、言いたかったのかしら。
そして。。。
「やっぱり。。。俊さん、舞さんの居なくなった旦那さんだわ。わたしが生きてるって言ってて、やっぱり。。。そう。近くに生きてる、って予想してた。。。」ベルモは言いました。
そして、ベルモが突然、あっ、
参拝客からお昼間にいただいて、和尚夫人が生けた梅の
切り花が、ハラハラ落ちていくのを見て
行方不明になった、小梅さん。ベルモに懺悔をしにきた魂の女性は。。どうも。。
鷹さんにあの世に連れていかれたようです。しかし、幸いにも、恨み辛みの苦しんで、ではなく。。。罪の意識に苛まれる魂の。。表面は認知症。。
小梅さんに騙されて盗まれて山形の豪農のお嬢様の家に売られて、転落破産、ヤクザの情婦、ひき逃げ犯と実に波乱万丈な生き方をしてきた鷹さんは。。。小梅さんを怨みながらも
しかしながら、自分も罪からひき逃げから逃げた犯罪者です。小梅さんを許せないが、しかし、自分も、少しは徳を積みたい
と、じゅうぶん後悔して。。。老衰の形を取り、魂をあの世に連れて行く事にしたようです。許せないが、許せない相手も赦すこと。。。
いきているうちに。。。そうでありたかった、と言う鷹さんですが、それでも鷹さんは、思えば、盗んだ育ての父親母親、冷たく突き放した産みの母親富士も赦してきました。
「お亡くなりになりましたわね、小梅さん。大丈夫。予定よりお早目でしたが、老衰で。大丈夫。。」と、ベルモが木蓮和尚に言うと
木蓮和尚が、プルメリア警察署に電話しました、あいにく冷泉氏署長は不在なんで、と顔見知りの本陣警部が電話に出ました。この本陣警部も、木蓮寺の檀家です。
ベルモが、冷泉氏が言っていた行方不明の御婦人が、お亡くなりになった、みたいな事を言っているがじきに無事解決すると言っている、みたいに話していました。
まだ、本陣警部は、代々木蓮寺の檀家で、冷泉氏が、ベルモが木蓮寺にやってきたホヤホヤ赤ちゃんの頃に、木蓮寺をのっとる為に宇宙人が宇宙人の赤ちゃんに化けて木蓮和尚夫妻をたらしこんでるかもしれない、
と、地上げ屋ベルモ説を同じ木蓮寺の代々菩提寺の本陣警部に真っ青になって相談した事もあり。。。
冷泉巽も、本陣祝詞もプルメリア島生まれの先輩後輩で家も近く、お互いに代々木蓮寺菩提寺の名前も木蓮寺の先代和尚の翡翠仁から名付けられ、
しかし、冷泉巽のたつみは、兄がやはり先代和尚から、真北。高尚で最高峰、地図でも常に上位中心的な意味がある
マキタ、なので、弟は、
愛敬や、明るく社交性や発展性、好かれやすい方角の東南の意味からたつみだけれど。
本陣の方は、祝詞を、しゅくしなのに戸籍係が間違えて名前がのりとになってしまいました。祝辞の意味のつもりが。。
住職から貰った名前なのに。。神主があげる祝詞。。ま、おめでたいから、いっかー。
重要文化財、ご先祖様代々の我らが菩提寺の木蓮寺の危機
脅迫や脅しより
老人をたらしこむには、孫やペットの愛くるしさが一番だし。。。と。散々相談していて。。
われわれの木蓮寺を狙うとは。。と、誤解していた言い出したらきかない冷泉氏に引きずられ。。。
アホらし。と、思いながら、たまに冷泉氏に檀家のよしみ木蓮寺で、ベルモのマークに付き合い、
ベルモの驚異的な才能をまのあたりにしました。。
多少、冷媒体質ではあるので本陣氏は、ベルモの言うことも信じてきたし、本陣警部はベルモを最初っから化け物が木蓮寺を狙っているとは考えていませんでした。。。
なんだって。。。そう。しばらくすると、狐につままれたように、小梅さんの娘さんの五十鈴さんからプルメリア警察署に、
母親の小梅がいつのまにか、眠るように亡くなっていた、小梅さんの部屋に入ったら、ベットで。。なんと。。。
鷹さんは、小梅さんへの怨みながらも身内に死に目に合わせないという意地悪は、したものの
あの世に苦しませずに、老衰でお迎えにきたのです。
と、プルメリア警察署から木蓮寺に連絡がほどなく入り。。
ベルモは、本堂で、小梅さんと、鷹さんの為にお経を唱えました。
それから。。。
おかしいわね。。?
名古屋。。。
自宅に帰った舞と峰でしたが。。。
夜になっても、ハリーが帰ってくる事はありませんでした。
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2020年03月10日
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