「目を覚まされましたね。。。緋夏さん。。。」
「わ。。。わたし。。。」ガクガクガクガク。。。ブルブル。。。
「ね。。。姉さんは。。。環姉さんは。。」
「手術中です。。」
司法の福の神の歩水が言います。お部屋には歩水と緋夏さんだけ、です。歩水は続けざまに
「あなたは、峰さんを環さんのお母さんとご存知でしたか?」
「いいえ。。とんでもない。わたしは。。。わたしは、てっきり。。てっきり。。峰さんを。。。犯人だと。。」
「犯人?だと?」
「ええ。。。わたしの。。。」
「緋夏さん、緋夏さんは、錦組の姉さんの鷹さんを。。。峰さんと間違えたのですね。」
「ええ。。あまりに。。そっくりで。。なにがなんだか。。あの。。」
「それも、そうですね、だって峰さんは、錦組の姐御さん、鷹さんの双子の妹で、おそらくは、一卵性双生児かと思われます。。」
「え、ええっ」あ。。。あの人が、環姉さんのお母さんの双子の姉。。ですって。。
「そう。そうよ。。。それに、その緋夏さんはおなくなりになられてるわよ。」
ええっ。
歩水は。。。「一年前ぐらいに、自殺してしまわれたのよ。。。」「じ、自殺う。。。う、ええっ。。嘘だ。。なんでっ、なんで。。なんで?。。自主してくれなかったのー、」
緋夏さんは、その場に崩れ落ちました。
そんな事知っていたら。。当たり前だけど、間違って峰さんを狙わないし、環姉さんだって。。。
しばらくして。。。緋夏さんが落ち着いたのをみると、歩水は、「自首?自首ですか。。。あなたは、いったい。。鷹さんとの関係性は??。」
緋夏さんは言いました。
「最愛の息子を亡くしました。。。轢き逃げです。。。星降り町で8年前に。。。
外車。。。わたしは車に詳しくないのですが、息子が轢き逃げされ。。。わたしが、わたしが殺したようなものです。目を離したすきに、
玄関の鍵をかけ忘れて、友達と電話している時に。。。表で息子の悲鳴と。。。駆けつけて。。走り去る。。。黒い。。あれは、多分外車でしょう。。しかもかなりの高級車。。。息も絶え絶えの息子は。。。」
しっかりして、しっかりして。。コウちゃん、コウちゃん。。。息子のコウは、その時3歳。。可愛い盛りでした、
わたしは、虫の息の息子に、誰が、誰が、誰がコウちゃんを痛い痛いしたのと聞きました。。。」
オトコの人しかし、息子のコウは、反応しない、救急車がやってきて、急いでコウは、運ばれて、
母親の緋夏も乗り込む。。女の人なのねそれに、コウは、うん、とうなずきました。。。女の人。。
すると、コウが、「おばあちゃん。。。」とだけ言って。。その、おばあちゃん、というのが最後のコウの言葉になりました。
お。。。おばあちゃん、おばあちゃんですって
高齢者の運転。。。緋夏さんに怒りが湧いてきました。高級車を所持しているという事は、金銭的に余裕がある。。どうせ、アクセルとブレーキを間違ってとか、ろくろく自分のこともままならない癖に、
金銭的に余裕があるのだろうに、タクシーを使えば良いか、若いものに運転を頼めばよかろうに。。。許せない
なんで、なんで、老い先短い老人の勝手でこれから先の長い人生と幸せを奪われなければならないのそんな運転しかできないくせに、なんでいつまでもダラダラ運転するの
田舎の集落や山の中じゃあるまいし、昼間電車やバスやタクシー交通網も進行形の時間帯で。。。
残念ながら、お昼過ぎ、人々はひと段落つき落ち着いた時間たいで、事故の目撃者がいなかった。。。手術のかいなく。。。コウちゃんは亡くなった、享年3歳。なんのためにあの子は生まれてきたのだろう。
親を悲しませる為に生まれてきたわけじゃない、これから先の幸せや未来を。。。
警察によりますと、証拠品が見つからず。。多分車に細工でもしているかもしれない。事故った時に。。。証拠を残さないようにしている可能性がある。。。
黒の外車、高級車、車種は詳しく無いけれど。。そんな感じだった。。。
警察も、コウが最後におばあちゃん、と言った、という事で高級車持ちの富裕層を当たる事にしたそうだが、緋夏さんは嫌な予感がしました、
富裕層。。。もしかして、上級国民かも、上級国民なら、関係者が事件を握りつぶしてお咎めなしの可能性が出てくる
あたしの可愛いコウちゃんは死んでしまったと言うのに、棺桶に片足を突っ込んだような老人が。。。許せない、なんで長生きするのよ、そんな奴は長生きせずに、サッサと早く死ねば良かったのよ。。。
死ねば本人だって有終の美で、いい人は早く死ぬでたつ鳥跡を濁さなかったでしょうに。
何人か、星降り町の近辺にて、高級車持ちの富裕層の高齢者女性があがったのだけれど、念のために、海を渡るけど、近くのプルメリア島も調査されましたが、木蓮寺の濃紫さんは、マイバッハを既に2年ぐらい前に売却しているし、
息子夫婦に90歳の時に免許を取り上げられたそうだ。運転免許なんて年齢制限なんかないから、自称自信があり、自称ボケてないなんて言ってもわかったもんじゃない。自損で自分だけ、なら自業自得で家族が悲しむだけだけれど、傲りで他人様の人生や幸せや未来を奪う可能性がある。
それもそうだと思い、老いてはそこは息子夫婦に従ったそうだ。。。交通の便が悪い山の中とか、僻地ならともかくとして、高齢者は責任を持って免許証を返却せよ、と、緋夏さんは車を運転しないけどそう思う。。。社会で生活を送るがゆえに、自分は大事なのは当たり前と同時にも、他人様への配慮を忘れてはならないのだ。
緋夏さんは、自分で犯人を見つけることにしました。
すると。。。事故から数年が経った頃に。。
自分が所持しているわけではないものの。。とあるハリネズミの女性が、星降り町の隣の月待市。。。錦組の先代組長の愛人のハリネズミが、時々、先代の本妻の息子さんで現在では組長の車をたまに借りて乗っているのを見たことがある。。。と言う証言がありました。
どうもその愛人のハリネズミは、六十代で、十数年前に旦那の組長が亡くなり、後を継いだ組長息子とも付き合っていたツワモノらしく。
親子は女性の好みが似通うというか。。なんというか。。しかし。。。コウが亡くなった後に、その現在の組長が車をすぐに手放したらしい。。。
コウが亡くなった時に、女、おばあちゃんまでは証言の確認ができましたが、種族までは。。
意識が混濁して応えられる状況ではありませんでした。
鷹という女性は、先代組長が亡くなった後も、現在の組長が面倒をみていたらしい。。
現在の組長とは、おそらくは相思相愛。。だけど、亡くなった父親の愛人の鷹を愛人にする事はいくらなんでもできない。
内緒で鷹と現在の組長は付き合っていたらしい。。。
許せない。。。
しかし、その鷹さんは、現在の組長が癌でなくなり。。昨年自殺していたのです。轢き逃げ事件の自責の念からの自殺か、それとも。。。愛する人を失ったからか。。。
遺書もなく、それは本人の胸の中に抱えたまま。。。
そして。。。月のサナトリウムウォーターサプライの葉月さんから連絡が入る。。。
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2020年03月01日
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