ウゲっ。ウゲー
鷹さんがのりうつって、鷹さんに乗っ取られた水色になったベルモは、パタンと倒れて、
しばらくするとエヅキはじめた。思い出したくない過去を思い出したのでしょう。
しばらくすると、また、気を失いパタンと倒れました。
双子で生まれて。自分の方が健康だったために未熟児スレスレの妹の峰より、
姉さんの方を、産みの母親の富士が催眠術にかかり、眠っている間に出産。昔なので、エコーもなく、双子だった事は母親の富士は知りません。
「大丈夫かな、ベルちゃん、」話しを聞いていた冷泉氏がベルモを起こそうとします。
「ちょっとしばらくそっとしといた方がいいのう。」木蓮和尚が冷泉氏を止めました。
鷹さんは、実家に泣きつきましたが、実家の母親の富士は、突然あなたの娘は双子だったと言われても。で、もともと富士の静岡の実家の宗教は、双子を忌み嫌っておりましたので、
富士は嫁いで実家の宗教に特別に信仰はありませんが、集会に付き合いで親に連れていかれたり入るほどは熱心じゃなかったのだけれど
現実、富士の周りの双子はどちらかがどちらかの厄災を背負っているみたいな人生でしたので、この鷹さんという娘が、本当に峰と双子で生まれたとしても、
人の子どもを盗むような親に育てられたんだし。鷹さんの元お金持ちの育ての親は金持ちの時は子どもを盗むし、貧乏になって困ったら産みの親に助けろと。。。誰がそんなめちゃくちゃな親に育てられたしかも、双子の厄災をしょったようなものを
虫のいいことを言うなと富士は信じられないのですが、この被害者の娘を厄介払いしたのです。
富士は、旦那さんの慶には、実家のヤクザとの付き合いや親の宗教は、そこまでは、慶は次男ですし、富士の家は名のある地方の名士の家でしたので、そこまでは調べませんでした。
が、富士は、慶に内緒で、実家のコネクションに頼り、わずらわしい鷹を片付けます。
旦那さんの慶に言えば冷静な話し合いをしましょうとなる。峰が小学生の時に峰が怒ってクラスメイトを殴り、泣いて帰ってきて、富士が学校に乗り込みましたが、たまたま、家に用事で戻った慶が騒ぎを知り、
冷静に話しを聞いて、峰も今までわがままを言って周りを振り回してきたことがわかり、殴った子どもの家に謝罪をしないと、と、
街にいられなくしてやると怒る富士をなだめました。
慶に知られて鷹が双子の峰の姉ならば、家に迎えるとかいまさらとんでもないわ、いらない。旦那の慶が札幌に出張で幸いとばかりに、
富士は、実家の知人のヤクザに電話しました。もしも、そちらで金銭的目当てでイタズラする奴がでてきたら、うちに言ってください、こちらは資金源にしますから。あなた方は害虫駆除で、こちらは資金源に、で持ちつ持たれつ、ですからね、と。
それで、富士が電話をすると、うちの名古屋の組関係のやつに迎えにいかせますわ、遠く離れてますが、月待の錦組の親分が、愛人を欲しがってるんでね。ハリネズミとか、ネズミ系が好みだし。
錦組の親分は虎だがね。この小説上、違う種族めも結婚できる。
娘には金持ちのメイドの仕事があるとでも、言っておいてください。と、話し合いがつきました。
急に娘と言われても、でしょうし。。困っているから、仕事を世話してくれるんだ、と。お嬢様育ちで、人を疑うことを知らず正善説思考の鷹。。双子はよく正反対の性格をしていると言う場合がありますが、鷹さんは、
派手でわがままで勝気で気性の激しい妹の峰とは正反対でした。鷹にあやしまれないように、できるだけ、穏やかそうで優しそうな若いしゅうを迎えに来させるようにして欲しいと富士はヤクザに頼みました。
富士は、鷹に、「あなたは鷹さんと名付けていただきましたのね、私が富士で娘が峰。。まぁ、鷹で。。。縁起がよろしいこと。」と、言いつつも、富士は、内心。鷹なんて言っても、富士や峰の下だわよ。。。
次元が違うわ。。。
その通り。紳士的なリスやウサギの若い衆が迎えに来たので、鷹さんは安心してついていきました。まさか、遠く離れた錦組の親分の妾にされるとは知らずに。。。
確かに何も不自由しなくて、30歳ぐらい歳上の錦組の親分は、鷹さんを大事にしてくれましたが。。。
愛人という事で、結婚も恋も諦めて。。。遺産相続の関係で、本妻さんに遠慮して子どもも諦めて。。。鷹さんは、双子の妹の峰とは全く正反対の生活を送ります。鷹さんは、錦組の親分の寵愛を受けたために育ての親に仕送りをしました。
あんな親でも、破産する前までは、大切にしてくれましたし。もう同居しない、お金だけなら安いものですから。
産みの親に騙されてヤクザの情婦になり、育ての親に利用されて。。だけど。。錦組の親分は、歳が離れて愛人とは言え大事にしてくれたので、
だんだんとヤクザの姉さんの生活にも慣れてきました。もともとの豪農の豊かな生活に戻り。やはり富士や峰と同じ血筋ですから、贅沢好きな性質は否めません。
どうして。。。私が盗まれたのだろう。私が健康だったから。。。妹には罪はないけれど妹が妬ましいわ。
だって。。。妹がわたしのかわりに盗まれたかもしれないのに。お金は十分にあった錦組の親分の情婦の鷹さんは、なにもしませんが、
探偵に峰の事を調査依頼しました。調べてどうなることでもないけれど。お金はあるし、なんだか悔しくて。
もちろん、たまたま頼りなく小さく生まれた方の峰には非はないし、むしろ生まれた時未熟児スレスレでかわいそうだったのは峰だった。
ベル。。。ベルモ。。。
ベルモがだんだんとレモンイエローの元に戻り目を覚ましました。
起き上がり
ベルモは、キョロキョロ見回しますと、座敷に木蓮和尚と冷泉巽、プルメリア警察長がいました。。。
あー、そっか。確かに。。。行方不明の認知症の女性の魂の懺悔を聞いた。。と言ったら、
それについて知った事を答えていたまでは記憶にあるんだけど。。。
「あ、あれっ、なにしてたのかな。。なんか、急に気持ち悪くなって。。。意識が飛んじゃって。。それから。。どうしたのか。。」ベルモが言います。
ベルモは、確かに霊にのりうつられますと、自分でのりうつられたとわかりながら身体を乗っ取られる場合と
今回みたいに、のりうつられた時は意識が飛ぶ場合もあります。
「鷹さんという霊が来てのりうつってたんじゃけどな、お前さんに懺悔しにきた小梅さんの魂の。。。小梅さんが盗んだ赤ちゃん。。鷹さんという人は、お亡くなりになっている見たいじゃの」木蓮和尚が言います。。
「あっ、も、もしかして。。小梅さんは、その鷹さんを。。。既にあちらへ道連れにお迎えに来てしまったのかもしれないわ。畳で死なせない、娘さんと死に目に合わせない。。。というか」
行方不明になった
小梅さんは。。。おそらくは。。。
先日、アマゾネスサンクチュアリへ小梅さんは、娘さんの五十鈴さんが車椅子を押して散策にやってきて。。。その時峰を見てパニックになったのです。。。
しかし、峰は母親の富士が、峰と父親の慶に知られないように、鷹の存在をもみ消したので、いったいなんのことやら。。。
「だけど。。。なんでその鷹さんは、、。自殺したとか。。。ヤクザに売られたにしろ、嫌ならとっくに自殺しているだろう。それが、自殺したのは昨年って。。加害者になったから自殺。。。。だって。鷹さんは、自殺に追い詰められるほどの犯罪を。。。それほどのことをし。。あっ、」
冷泉巽氏のスマホが鳴りました。ちょっとお電話失礼します、と冷泉氏はその場で電話に出ました。
司法の福の神の歩水からで、もうひとつの明朝のプルメリア島で起きた殺人未遂事件について。。。で、スマホにデータを送ります。
被害者が助かれば事情聴取をいたします。今は緊急手術中です。。。
冷泉氏が電話を切りました。「今朝。。アマゾネスサンクチュアリで、殺人未遂事件があったようです。。。」冷泉氏が言うと
「えー」木蓮和尚とベルモが叫ぶ
「えー。。。み。。。未遂って、亡くなってはないけど。。。どんな、誰がっ、」ベルモは、母親葉月のラグジュアリー施設アマゾネスサンクチュアリで殺人未遂事件が、。。。なんて。。いったい。。
まさか。。。葉月が
「お客様のようですよ、お客様が、トラブルを。。もちろん、女性同士。。。ですがね、えーっと。。。治外法権がかかりまして。。って事は、刺された方がかなり刺した方をかばっていますな。。。で、福の神の、多少のご縁があったり、知人かも。。えーっと。。」
冷泉氏はスマホに四苦八苦している。オッさんがとベルモはイライラしてしまいました。どうせ電話をかけたり受けたりしかほとんどしないのでしょうし、人道指揮ばっかりの。。署にいたら、パソコンデータ処理は部下にやらせるでしょうね。
冷泉氏。。。
五十代でしょー。まだまだ若いのに。。スマホやパソコンに慣れなきゃ。。たまには頭脳戦も必要よ。ミリオンにでもご指導願おうかしら。
「それにしてもさ、な、ベルモ、鷹さんってさっきの自殺した女性がのりうっつた記憶は」木蓮和尚が言います。「えー、鷹さん小梅さんの魂がのりうつったのはわかるけど、その人は知らない。。どんな事言ったの、私の口からその人、」
木蓮和尚が、さきほどの鷹さんの話をかいつまんでベルモに伝える。ベルモは、
「あっハリネズミ、70過ぎて。。双子、峰って。。。峰は、ほら、あの人、あの人よ、舞さんの。。。お寺に相談に来たでしょ。名古屋のその人のお母さんじゃない。。。峰さん。。って」
ベルモが叫びます。
冷泉さんは、「なんだ。。って。。峰さんだって。。ちょっと、えー、ハリネズミ峰さんを狙って、アマゾネスサンクチュアリで、緋夏さんという女性が、母親の峰さんをかばった義母姉の環さんを刺す。。。だって。。」興奮して冷泉氏が叫ぶ。。。
「えっあの、あのウチに来た環さんが。。行方不明になっている緋夏さんが見つかったの。。」ベルモが言います。
「どうも。。。緋夏さんが人違いで峰さんを狙い、その峰さんをかばった環さんが刺された、ってところ。。。」冷泉氏は言います。
「ま、まさか。。。まさか。。。緋夏さんが、峰さんを双子の姉さんの鷹さんだと思いこんで狙ったのかも、」
ベルモが叫びました。
そうだわ。。。なんかあったのよ。だから、鷹さんが、加害者って。。。
ベルモは、葉月とアマゾネスサンクチュアリに連絡してみる。。、立て込んでるでしょうけど。。。
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2020年02月27日
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