大変です
和尚、和尚。。。
朝早くから、木蓮和尚と、若弟子が読経を本堂でしていると、
プルメリア警察長が慌ててやってきました。プルメリア警察長は、冷泉巽。。
れいぜいたつみ。
木蓮和尚の同級生の子ども。。。小さな頃から木蓮和尚を知っていて、
父親亡き後も、父親の幼馴染みの
地域の篤志家の木蓮寺和尚をなにかと頼りに相談するのです。。。
「お。。。あー、巽君。。。」
「和尚。。。和尚、今朝は早朝から。。治外法権の事件と。。。いきなり。。神隠しみたいな不可解な事件が同時に飛び込んできまして。。。」
治外法権。。。の事件は内密事ですが、木蓮和尚には、特別信頼しているので、冷泉氏は秘密事項も全て話すのでした。でも、
クールで現実的な冷泉氏が、神隠しなんぞ。。。何事。。。
治外法権の方は、司法と刑法の福の神からの連絡待ちだと、神隠しの方は
認知症の患者が施設から消えた。。そうで。
「徘徊じゃないのかな。。?うちの婆さんは、まだありがたい事に頭もはっきりしているけど。。。」
「いいえ。。。それが、おかしな事に、忽然と消えてしまったみたいで。。。部屋に鍵をかけていたし。。。そのお婆さんは、外出は車椅子を使って、足が悪いので、、ろくに歩けないから一人でどこかへ行くなんて、まずはできないはず。。。木蓮寺の濃紫さん、100歳ですか、そのお婆さんも100歳以上のお婆さんです、」
えっ。。。
その場で朝の読経にいた
ベルモは思わず、
「連れ去られたんだわ」と、言ってはっ、しまった口をふさぎました。。。
あれは。。。あのベルモのもとにやってきたさまよえる魂の人だ、女性、100歳超えて
認知症。。車椅子を使っている。。プルメリア島すみ。。。と聞いた瞬間あっ。。。
そして。。。不可解な事件に。。となればまず間違いなく。。。あの魂の人が被害者である霊魂に連れ去られたのでしょう。。。
「ベルモ。。。ベルモお前なんか知っているのか、」木蓮和尚が言葉を飲み込むベルモを問い詰めます。
「ううっ。。。し、守秘義務が。。。」ベルモは、私はおそらくその人の魂というものが懺悔しに来て。。。死んでも死に切れない罪を抱えていると。。。
その行方不明のお婆さんは。。。過去に罪を犯した人でしょう。。。それで。。
その被害者に。。冥界に連れて行くなり連れ出されたのかもしれません。
アマゾネスサンクチュアリィ。。。
「あっ、目を覚まされましたね。。。」
歩水が言います。。。「あっ。。。」
部屋には加害者のハリネズミ、アマゾネスサンクチュアリィの支配人のダイヤさんと、
取り調べの司法の福の神の歩水がいます。
加害者が気を失ってる間に
歩水はプルメリア警察署にパソコンから簡単に調書のデータを報告しました。
目を覚ましたハリネズミの女性はガクガクブルブル震えています。。。
「いったい。。。あなたは。。どうして。。。どうしてハリネズミのご婦人を狙って刺そうとしたのですか、かばって刺された方の知り合いなのですか、あなたは、姉さん、姉さんと言って。。。」
「あっ、、、た、、た、た、環、環姉さんは、環姉さんは。。。環姉さんは、どこ。。」その女性は興奮しておりました。
「刺された女性は、ここのオーナーの葉月さんが、すぐに月のサナトリウムに緊急に救急搬送されました。。あなたは、あなたは、どなたなのですか?」
「わ。。。わたしは。。わたしは、緋夏と申します。なんで。。なんで、なんであの人が、なんであの人を。。。なんであの人を環姉さんがかばうの。。。」「刺された環さんのお母さんです。あなたが狙ったのは。。。環さんの産みのお母さんですよ。。。」
「えー、ええっ、な、な、なんですってた、環姉さんの、環姉さんのお母さんですって」
緋夏はまた気を失いそうになり。。でも、
「そ。。。そんなまさか?。。あの人が。。。あの人が。。。環姉さんの。。。嘘だ。。。」
「あの人。。。って。。あの人ってなんなんですか、いったいあのご婦人に。。。」
「あの人は、あの人は、わたしのわたしの息子を。。。」「峰さんが。。、あなたの息子さんを。。」
「えっ。。。え、あ、、あの。。あのみ、峰さん峰さんとは。、。」峰さんという名前を聞いた途端に。。。緋夏さんは真っ青になりました。。
黙って座っていたダイヤさんがようやく口を開きました。。
「あのご婦人は、峰さんと言って環さんの実のお母さんですよ。峰さんは、東京から、離婚後名古屋にお住まいです。娘さんの舞さんも。。。あなたは、もしかしたら環さんの東京の異母妹さんとお聞きしましたが、峰さん、環さんの産みのお母さんをご存知ないのでしたか。。。」
「えっ。。。あ、あ、あの人。。。な、名古屋。。名古屋の、峰さん」サーッ血の気のない緋夏の顔からさらに血の気が引く。。。
「あっ。。。あの人。。あの人は、鷹さんという女性じゃ。。。ち。。。ち、違うんですかっ。。あ、あたしあたし。。あたしはな、な、なんて事をっ」
「まさか、。。人違いで。。人違いで峰さんを狙ってしまったの確かに峰さんは、名古屋から来たお客様ですよ。」ダイヤさんも言います。
「な。。、なんて事をっ、た、環姉さんのお母様にっっっ」
緋夏は狂ったように泣き叫びましたなんという事。。。
緋夏はまた、パタンと倒れてしまいます。。。。。
少し時間はさかのぼり。。明朝。。夜明け前に。。。
さ。。。グーは、南風から徒歩圏内のマンションに暮らしています。明朝、仕込みの準備をして、
朝の6時から喫茶店南風をオープンします。今晩は、純と話し合い。。。
マスターグーは、白好きの綺麗好き
インテリア、ファブリックは、白だとテンションがあがります。喫茶店南風は、落ち着いた南仏風の雰囲気でしたが、自分の部屋は機能的にさっぱりしています。。。
今晩は
純から何をどう言われるかはだいたい予想通りだろうな。純にはかわいそうな事を。。。
うるさくて仕事の邪魔ばっかりするタイプより、信頼のおけるビジネスパートナーを兼ねるタイプの女性を選んだら。。。と、思っていたんだけど。
おふくろは、純を気に入ったようなんだけど。、、昨日帰りしなに感じいい子だわね、素直そうで。。って。
だけど。。なんか。。純のおふくろさんの方がぎこちない感じだったかな。。。
歯を磨いて顔を洗って。。。時間がある時は寝る前に湯船に入るけど、再度また朝起きたらシャワーを浴びて。。。
で、南風には徒歩で。。。すぐ。。。モーニングは混雑するので、先にスタッフが来て準備している場合もある。見習いをしたいスタッフが何人か南風で働いています。もともとお客様でマスターのファンです。
南風に出向き。。。
「マスター、おはようございます。」スタッフさんが先に来ていました。
「早いねー。京極君はいつも。」「そうですかー、まぁ、家も近いし。。。そうそう、最近、彼女さんとどうなんですか。」
「あ。。。。ああ、そのことなんだけどなぁ。ウーン。。。」「す。。。すみません。プライベートでしたね。。。」
純ちゃんは、喫茶店南風をリニューアルさせた功労者で、スタッフたちもお気に入りなのです。京極君はしまったと、思いました。てっきり仲良いから
順調だと。。。
まさか。。。マスター。。。。彼女と終わりに。。。だとしたら。?
純さん、もうこのお店は手伝わないのかなぁ。
いいマスターの右腕だったんだけど。。マスター、いい人だけど。。。女関係がねぇ。
まぁ。純さんは、いい子だけど。。ちょっとマスターの彼女には地味かなぁ。
あまり、お似合いとは、言えないか、でも、結婚なんて、そんなものだ、ぞ。。。
仕込みや準備が終わり、ほかのアルバイトも来て。。。
純は。。。別れる、ってなったら。。もう、このお店の手伝わない、って事になるのかなぁ。
別れても仕事は手伝ってくれ、って虫がいいだろうか。。。
まてまて。。。
別れても、って。振られた側だから、手伝ってくれ、って言えるか。振った側なら言えないけど。。。
別れ話をされるかもしれないのに。。
変な話、ビジネス面では大丈夫だろうかという心配しかせず。。。
純ちゃんを女性としては惜しまない気持ちにマスターは気づいてしまいます。
そして。。。
月のサナトリウム、ウォーターサプライでは。。
母親峰をかばって
緋夏さんに刺された
環さんは、どうなったのでしょうか。。。
https://blog.with2.net/link/?2019256
全般ランキング
2020年02月19日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9645304
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック