キャー。。。。
何事。。。当直のダイヤさんのもとに、お客様のご婦人が駆けつけて。。
フロントの奥の当直室では、その日ダイヤさんが防犯カメラのモニターをチェックして、
えっ。。、。お庭が、お庭が騒がしいと、思った時、ペルシャ猫のご婦人が、「た。。、大変、大変ですわ、は、は、ハリネズミの女性が。。。さ。。刺されて。。あ、、あの、あの、お客様か、外来者かわかり。。ま。」ガタガタ。。。
ペルシャ猫のご婦人は、ガタガタ恐怖に震えています。「えっ。。。さ、刺された」ダイヤさんは、至急葉月さんのオーナー室に通じる緊急ブザーを鳴らして、
すぐにお庭に駆けつけました。。。
葉月は、
ダイヤさんからのブザーと、
こんな早朝にも関わらず。。
なにやら。。庭が騒がしいので、スタッフ達も何人か起きて。。庭でなんかあったみたい
昨日は、結局は、ラブも笑〜も純ちゃんも宿泊しました。スタッフルームの一つで三人は寝泊まりしましたが、純ちゃんは、眠れない夜を過ごし。
いろいろ考え事をしていたのです。
走馬灯と言うのはおかしな話。。。でも。
環さんの事。。。
赤ちゃんの頃からあたりまえのように、環さんの元で育って。。確かにわたしだけ似ていない。お父さんにもお母さんにも。。
喜美さんにはなんとなく似てるかなぁ。
喜美さんは、お母さんの新しいお母さんで血の繋がりないおばあちゃんだけどと思っていて。
でも。。隔世遺伝とかザラにあるし、環お母さんの離れ離れになった名古屋のお母さんは、
わたしに似た感じなのかもしれないし。なんてあまり深く考えていなかったわ。だって。
環お母さんや邦彦お父さんを両親で当たり前だと思っていたし。
物心つく頃から。。いろいろな思い出が、海外出張によく行くお母さん。行っちゃ嫌だと泣いた
でも、家には優しい喜美おばあちゃんがいたし。兄や弟もいて。。。
環お母さんも。
純ちゃん、純ちゃん、とおやすみの日に一緒にお買い物したり。喜美おばあちゃんとも。
喜美おばあちゃんはおっとり控えめな人だし。今も、静かで優しいタイプだし。。。
志乃大おばあちゃんがいた頃は。。。わたしも介護を出来るだけ手伝った。。。
子どもだったから、うちの大人の事情など。。あまり詳しくは教えてもらえなかったけど。
まさか、あの喜美おばあちゃん。。。が、緋夏さんと言う女の子ができて。ジローおじいちゃんが。。。
元の奥さんと緋夏さんと同い年の女の子を追い出して名古屋に追い返したなんて。喜美さんが。。喜美おばあちゃんがまさか不倫を。。。そんな。。そんなふうに見えない。
環お母さんと仲が良いし。緋夏さんという喜美おばあちゃんの娘ができて、前の奥さんと環お母さんの妹が追い出されてしまったらしい。。。
確かに志乃の大おばあちゃんは、喜美おばあちゃんには冷たい。それに、緋夏さんという喜美おばあちゃんの娘さんは、家出してしまったようだ。。。
志乃大おばあちゃんは、純ちゃんには優しいけど。。喜美おばあちゃんにはきついので、純ちゃんは、喜美おばあちゃんが可哀想になり、環お母さんとともに喜美おばあちゃんを助けて来ました。。。
とりとめなく。、環さんとの思い出に感謝している純ちゃん。。
本当は、昨夜一緒に夜ご飯まで食べようと思ったが。。突然大きな隠し事をされていたと。
お母さんごめんなさい。。。両親には感謝しているけど、あまりに突然な事で。。、、気持ちの整理が。。
環お母さんは、純ちゃんがアマゾネスサンクチュアリィに宿泊しているのを知りません。
ただ。。。葉月さんに相談したいとは告げたけど。今日環お母さんはまた東京に帰ってしまう。。。
純ちゃんは、まんじりともせず、ですが。
お部屋では、ラブも笑〜もまだ寝ています。
あれっ。。。なにやら。。表が騒がしい様子です。表が、と言っても、大きな庭園の方ですが、キャー、キャー悲鳴が。。。
純ちゃんは、カーテンを開けて目を凝らしました。
あー
純ちゃんは目がかなり良いので。。あれは、
早朝から散策や参拝に集まってくる女性、女神の泉、ミネラルウォーターを組みにくる女性もいるのでしょう。。
うずくまる人。。集まってくる人。。
ナイフを持ってボー然とする人。。
あっ、
うずくまるのは、環お母さん。。。抱き抱えているのは。。、
峰おばあちゃん。。。
ちょっと、ちょっと、な。。。なんなのっ、
キャー。。。思わず悲鳴をあげ、
純ちゃんは、我を忘れ、そのまま外へ飛び出していきます。ラブも笑〜も純ちゃんの尋常ではない様子と、庭園からの悲鳴を聞き。。。
な。。なにが起こったの
外に飛び出した純ちゃん、大丈夫ですか、救急車を呼びますから、大丈夫ですか。。と、声が聞こえる。。
そう。このアマゾネスサンクチュアリィは、男性が勝手に侵入したら、自動的に警報システムで、強い電流が流れて警察へ通報が行きますが
女性は。。。
特になんの問題もありません。お食事やエステのお客様もいらっしゃるし。外来の参拝者、散策やたくさんの女性に癒しと安らぎをとオープンにしています。。。
「おっ、、、お、お母さん」純ちゃんは、悲鳴をあげて、倒れこんでいる環、支えている峰のもとに駆けつけて。。
何人かの女性が、、刃物を持ってボー然としている。。小柄なハリネズミの女性を取り押さえています。。
環は。。。意識が薄れていくなかで。。
「ひ。。。緋夏さん。。緋夏さん、大きく。。な、なったでしょう。。む。。。娘が、娘が。娘の、純。。」
「お、お母さんしっかりしてな。。。なんで、なんですって、」純ちゃんは、なにが起こったのか。。。把握もできず。。
「な。。。なんで。。環さん。環姉さんが。。。そ、そんな。。。」取り押さえられている女性すら。。。いまなにが起きてどうなってるかすら現実が把握できないようです。
お母さん、お母さん。。。純ちゃんが呼びかけ、、環さんが、
「お。。。。お願い。、お願い事件にしないで、警察に言わないで。。、そ。。その人は、。緋夏。。ひなさ。。」
ガクッ。。。「お、お母さんっ、」純ちゃんはなきわめき。。緋夏さん。。。緋夏さんで。。。緋夏さんですって
大人しくおっとりした純ちゃんが。。。
数人に取り押さえられながらも
ナイフを手にした女性につかみかかる。。
「純。。。あなたが。。。純。。」その女性は、つぶやきましたが、
「お母さんを返せお母さんを返せあんたなんか許さないお母さんを返しなさい」その女性から無理やりナイフを力ずくで取り上げ。。。
お母さんになんかあったらどうしてくれるんだ
、お母さんを返せっ。
お母さんを返せー
殺してやる、お母さんになんかあったら
殺してやる。。。
それはもう。。。いつもの純ちゃんでは
ありませんでした。。。
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2020年02月16日
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