どーぞ。。。
2人の魂よ。。。願わくば。。あなた達を求める人々の前に姿を表なさい。。。ベルモは、生きているでありましょう2人の魂に向かって
俊と緋夏。。。呼びかけました。
あなた達を愛してくれた人々に決着をつけなさい。逃げてばかりいないで。。。
ケジメをつけなさい。。。
あなた達は、大人でしょうに。。。
「ベルモ。。。なにやってんのー、早く食べなさい。。。」耳掃除が終わったのに座敷にこもって出てこないベルモ。。。
ヴィーナスは、綺麗になったベルモの耳には興味がなくサッサと引き揚げ、また宴会に参加しています。
酔っ払ってベリーがフスマを開けると。。。
ベルモがなにやらぶつぶつブツブツ。。。
ボーっとしたものに向かって。。。
やばい。。ピシャ。。ベリーは怖くなってフスマを閉めて。。
「ベルモは。。。ああなのですか?なにやら、ぶつぶつと。。ボーっとした。。わけのわからないものに。。お経でしょうか。。」ベリーが、グイッとワインを飲む。
「ワインはもっと香りを愉しみながらたしなまないとー」旦那さんのルッコラが言うのですが、
「あー。。。ベルモは霊感が強いらしくてのう。。。」木蓮和尚が言います。「ホッとけばそのうち来ますよ。」紫子さんが言います。
ベルモは、生きているであろう、緋夏さん俊さんの魂に、関係者ときちんと話し合いをしなさい、逃げていないで。。決着をつけなさいよ、と説得します。。。しかし。。
のちのち。。それが、大変なトラブルになるとは梅雨知らずに。。。
まだまだまだまだまだまだ。。修行が足りないベルモ。。
顔を出して話し合いすれば良いってもんじゃない。。。
さて。神楽町福の神楽園の超高級すし店福の蔵
お手洗いに行ったきり。。。の環さん。あれは。。どうも、緋夏さんからっぽい。舞は心配しました。
しばらくしてお手洗い。。。電話に出た環さんが戻ってきました。
フゥ。ため息をつくと。。。「電話切れちゃって。。。」
「緋夏さんからなの。。。」舞が聞きます。
環は。。。まさか、緋夏さんと行方不明の舞の元旦那さんが関係者というのを伏せておきたいので、
「らしいわ。。。きっとそうだけど。でも。。電話切れちゃって。」
本当は、環はあなたは、俊さんと一緒にいるのあの人は、四十三歳の俊さんなら、
あの人は、私の生き別れた名古屋の舞さんという妹の旦那さんだった人なのよ。、
黙っていてもいいから。。聞くだけでいいから
聞いてちょうだい、緋夏さん。
あなたの娘の純ちゃんは、舞さんと俊さんの息子さんとお付き合いしているのよ。まだ、男女関係はないみたいだけれど。
緋夏は、えっ。。。
電話の向こうで絶句しています。。。
どうなの。。緋夏さん、ねぇ。純ちゃんは、俊さんとの子どもなの。。
すると。。緋夏は、「わからない。。。わからないのよ、わからないわ。。姉さん、ごめんなさい。」とだけ言って電話は切れてしまいました。
わからないわからない。。。ですって。。
純ちゃんは、俊さんとの子どもじゃないかもしれないから。。。私に預けたのかしら。
それとも。。。純ちゃんは。。。まさか。。。危ない男性の子どもでその男性から緋夏さんは逃げたのかしら。
環も、もしかして純ちゃんは、緋夏さんの前の旦那か彼氏の子どもで、その男性の子どもだから、俊さんと暮らせない。。というのかしら。
環は仕事中心で子育ては、亡くなった祖母の志乃か、義理母の喜美さんに頼り切りでしたが。。。緋夏さんは、家出して子育てを頼る場がないし、俊さんも駆け落ちならば、
2人に余裕はないし。。
だから。。。純ちゃんをうちに預けたのかしら。。。
いまの世の中。。。男性から逃げている女性も多分結構いるのかもしれない。。
だけど、子どもに罪はない。。だから。。
産んだものの。。あの男の子どもは育てられない、と。。私に純ちゃんを預けたのかしら。
でも。。。とにかく。。緋夏さんはどうするのか。。。出方を見るしか。。。
ともかくも、本日は、プルメリア島最後の夜。。。まさかこんな展開になってしまうなんて想定外だけど、
ここは、舞さんの前で、顔に出してはいけない。。。
「環さん。。。でも、電話をかけてくるなら、ご無事で元気なのね。。。緋夏さんは。グーと純ちゃんもお付き合いしてるし、純ちゃんも健やかに成長したし。。。一目でも会えたらいいと思うけど。。でも、純ちゃんは、緋夏さんが本当のお母さんって知らないか。。。」緋夏に同情的に舞は言いましたが、
環は。。。舞に緋夏との会話などは言えないので、「ええ。。。」
としか言いようがありませんでした。
翌朝。。。
早く目が覚めた峰は、昨日慣れない日本酒を飲んでしまったためにそのまま寝てしまい
仕方ないので、朝風呂に。。。極楽浄土。。。フワッとさくらんぼの香りに誘われて。。
今日。。。名古屋に帰る。。。か。それにしても、環が良い女性に育ったもんだわ。なんか、手放したのは惜しいけれど。
たまには会いましょう、とだし。
峰は。。。まぁ、私も喜美さんから最初ジローを奪ってしまったけれどね。環もそばにいたし。。。東京のジローとの結婚は若気の至りで失敗だったけど。環を産んだのは成功。。。
舞はいまの旦那、焔の子だし。やばいわ、舞のやつはなんとなく嗅ぎつけたみたいだけど、
いまさらどうしようもないじゃない。責められようが、じゃあ、焔がいなきゃあんたは産まれないわよ。と言うしかない。
父親の鑑定でもしろ、と舞は行ってくるかしらね。
やっぱり男女なんて、まずは先にお互いにこの人と結婚したいかどうか、だしね。
舞は。。。愛のある夫婦から産まれたんだから。それだけでも感謝しなと思うけど。
それにしても。奇妙な事もあったものだわね。
昨日は。。。
蓮水乃なんて駅に急に行ってみたくなって。
呼ばれたように電車に乗って。。。で、アメージングロータス。。。で。知らない人から蓮の花の中で夢を見る権利を譲られた。
なんだか。。変わったお土産。。で、帰ったら、同級生の麗ちゃんに。。。
連絡してみるか。。。虎、さくらんぼ。。
なんだろうねぇ。追い求めたらいいことでもあるのかいねー。。
峰がシャワーを終えて出ると、環が起きていました。「まぁ、起きたのかい。環、招待をありがとう嬉しかったわ。。。」
峰に珍しく、環に素直にお礼を言って。環は胸が熱くなります。
「お母さん。。。これからも、時々は会いましょう。名古屋にも行きますわ。」
ありがとうのひとことで。。。峰とのわだかまりがジュワッと溶けていく。。単純かもしれないけど。。。ね。
「おや。。。あれは芍薬だね。。あちらの薔薇も見事な咲ようだけど、」照れ隠しにか、峰は庭を見つめている。。。また来たいけど、今度はいつこられるかねぇ。。。
至上の楽園。。。
アマゾネスサンクチュアリィ。。
早朝から。福の女神神社に参拝している人がいる。。。女性ならば、だれでも入れるようにお庭は開放しています。
「最後だし。。。見納め。。ちょっとだけ散歩してくるわ。。。」峰は照れ隠しに。。散歩に出て行きました。
親子関係。。。純ちゃんの方は。。。傷つけてしまったかもしれない。
本当は。。昨晩も、純ちゃんの大好きなお寿司を共にするはずだった。。。
だけど、気持ちの整理が必要だから。。って。
環夫婦には感謝してる事には変わらないからとそれは救いだけれど。。
ただ。。実の母親の緋夏さんの事はショックだったらしい。
庭には。。。何人かの女性が早朝というのに。。そうか、早朝は、ウォーキングや参拝にもいいんだわ。。。
あっ。。。
あー。。。あれっ。。
窓の外。。。お庭を眺めると。、、あ。。
違う。。。舞さんは。。ベッドよ。
確かにルーム内の隣のベッド。
チラッと見ると舞はまだスースー気持ち良さそうに寝息を立ててベッドの上。。。
それじゃ、あ、あれは。。。あの人は。。。
あれは。。。あっ
もしかして。。。もしか。。。環の胸はドキドキしました。。環は眼鏡をかけると。。遠目ですが。。。あれは。。。
もしかして、もしかする。、、。もしかすると
あれから年月は20年近くたっている。。でも。。。でもっ。。。あれは、、まさか、
環はさっ、と。アマゾネスサンクチュアリィのルームウェアーのまま。。。エレベーターに急ぎで。。庭へ。。もしかするわ
環に珍しく。。待ちきれないように。。あわて駆け足で。。。
そして。。。庭へ。。。。
庭の隅に。、。もしかして。。という人物を見て。。駆け出し。。
あっ。。。危ないっ
なんと。。。なんと、その人物は。。。
福の神神社近辺の美しいバラ園の影から
近くにいた峰に。。。
あっ、危ないっ
グサッ。。。うっ。。う。。
環はとっさに峰の盾になり、峰をかばいました。。。
キャー
悲鳴があがります。。。「た。。たっ、環っ、たまき、たまきっ、」かばわれた峰が叫び。。。
ナイフで。。峰を刺そうとして環を刺してしまった暴漢は。。。ボー然とし。。
自分のやった事が全く信じられないのでしょう
救急車救急車
まわりの女性の悲鳴があがります。
「ね。。。姉さん。姉さん、どうして」
それは。。。緋夏さんでした、緋夏さんが峰さんをかばった
環さんを。。。
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2020年02月15日
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