環は。。。
環は。。。
父親のジローと母親の峰の突然の離婚と、喜美と突然、舞がいなくなり、まさかの異母妹の緋夏が家に入り。。。と。いきなりのトレード劇。。。
なにがなんだかわからないまま。。。
名古屋の祖母富士の殴り込み。、、でも。母親の峰も舞も環にひとこともなく出て行ったきり。。。
そんな
9歳の頃から修羅場に置かれていたがために。。。トラブルに動じない肝と精神力が身につき。。。決して。。嬉しくない事だけれど、皮肉にも、修羅場くぐりは社会に出て大いに役立つ。。
もともとの冷静で聡明で、寛大な性質もあったため。。。成長すれば、
機転がきき、頭の回転も早くて優秀有能なキャリアウーマン、
会社でも、難しい交渉や、非常事態やトラブルを収めるのに長年頼られてきて。、
。あらゆるゴタゴタ。。揉め事にも慣れてきて。。。のはず。。適切な判断能力や処理能力が嫌でも身について板についてきてしまい。
世の中は、トラブル滑った転んだ当たり前で、そっからどう処理するかが課題だと。。
ある程度は、割り切りや諦めも踏まえて前に進む。。。大人の処世術。。。
たいていの事は、乗り越えられるから。。なんて教訓身にしみたのですが。。
ですが。。。さすがに今回はこたえた。。。娘に真実を言わなければ。。。それは。
自分が傷つく事じゃない。。自分を信じていてくれた最愛の娘を傷つけてしまうから。娘に嘘をついていた。。。
それがこたえられなくて。
それだけではなく。。。純ちゃんがさらに傷口に塩を塗るように。。。
もしかして、娘が血の繋がりのある男性とお付き合いしているかもしれないから。。どんな男性でも、娘が選んだ男性なら、手放しで祝福を。。。と思っておりましたが、それが、まさかまさかの血縁者なら話は別です。どんな良い男性でも、絶対に、反対せねばなりません。
ましてや、深い男女関係ではないうちに、早急に手を打たねば。。。
早急に。。。今まで黙っていた真実を告げなければならない状況に。。。
本当は、今ごろ、あなたたちは結婚するのかしら、と。。団欒に純ちゃんの彼氏も誘って。。。なごやかに。。と言ったところでしたが。。。相手が相手だったとは。。。
世にも想定外の展開が。。
それは。。。急激に突然やってきました。環は。。。このまま緋夏が現れて娘を。。。と言う状況にでもならない限りは、純ちゃんに養女というのは、
黙っているつもりだったのです。
環も旦那さんの邦彦も、それはそれは。。、大事な娘として、
純ちゃんを育ててきたのです。環夫婦の実子の兄弟のうち、養女の純ちゃんだけ女の子で、渡海とケイト以上に、純ちゃんを可愛がりました。。。赤ちゃんの頃からですから、本当の娘だと環夫婦は思っていましたし。その覚悟に戸籍も自分の娘としてきて。。。
女の子はいいなぁ。と、夫婦でデレデレしていたのです。自分達の実子ではないとは言え、やっぱり女の子は場が明るくなる。
そして。。。純ちゃんは、環と邦彦夫婦にとっても感謝しているけど。。。わたしは。。。緋夏さん。。緋夏さんのお母さんに捨てられてしまったのかしら。。
どうして。。。わたしは捨てられたの。。と。。。
奇妙で不可解な事に。。
たまに。。もう何年も
無言電話が実家にかかってきたりします。
あれは。。。まさか。。。緋夏さんなのかしら。。。緋夏が家出した頃に、環が教えた会社の携帯番号も、一つは全然変えてはいないし、環の携帯電話も緋夏さんの事があり、全然変えてはいません。。。
その携帯電話にも時々として、非通知の無言電話があるので。。。これは。。。きっと。。
緋夏さんでは。。。と。でも、緋夏さんが電話しているならば、緋夏さんは元気でいるって事よね。。。今度。。。無言電話に呼びかけてみようかしら。。
だけど。。。
呼びかけようとすれば、いつも切られる。。
純ちゃんは、なんとか、環夫婦が大事にしてくれた事と、本当のお母さんお父さんだと思っている、とそれは納得と感謝してくれました。。
だけど。。。実の母親
家出したおばさんかと思っていた緋夏さん
というのは、純ちゃんを捨て。、。マスターのお母さん舞さんから旦那さんを奪い。。。
尊敬できる環や邦彦夫婦ではなく、不倫や子どもを捨てるとんでもない女。。。人様の家庭を壊して子どもを捨てる女。。。
許せない女だわ温厚な純ちゃんが珍しく怒り
そんな人の子どもだなんて。マスターになんと言えばいいの。。だけど、もしかしたら。。。
マスターとは、異母兄妹かもしれないので、これからの事を含めて言わざるを得ないでしょう。。別れるにしろ、その理由は、黙っていていい事ではありません。
そう、環は、修羅場に慣れて動じない。。だから、今日も、黙って舞にいろいろばれないように、と心しました。
わたしにとっては、舞さんも緋夏さんもどちらも大事な妹。。。そう、どちらも。
神楽町福の神楽園超高級寿司店
福ノ蔵。。。
極楽浄土。。。フルーティな香りと淡麗な喉越しの新種、淡麗冷酒の誘惑に駆られて、日本酒を飲まない峰まで。。。ついつい。。
極楽浄土。。。お店のスタッフが言うには、、。最初、極楽浄土なんて。。なんか、縁起でもないネーミングセンスというか、、ネーミングにひともんちゃくあったみたいではあるものの。。。カクテルでも、パラダイスというネーミングがあるし。。。かまわないじゃないか。。
酔えば天国みたいなもんだしね。。。
生きていて、極楽浄土を見てみたいというイタズラ心は誰にでもあるさ、で。香りまで甘酸っぱくて極楽浄土にいざなわれるようで。。。極楽浄土という新しいお酒が誕生しました。。
天国はパラダイス。。良いところ一度はおいで、みたいに。、
ほんのり誘惑的なさくらんぼの香り。、、「さくらんぼとは。。。これだったのかいね。?」ふんわり刺す。。。というか、ふんわりながらもキュッとした酸味が。。。ただの甘いだけ、ジャナインダヨ。
峰が、夢の中でさくらんぼが強烈に印象的だった。。。と。
「さくらんぼ。。。」環も舞も姉妹顔を見あわせました。。
峰が言うには。。。アメージングロータスという。。。アミューズメントアトラクションか、スパか。。。癒しの場へ。。。
どうしても
蓮水乃という場に惹かれて。。ふらっと立ち寄れば。。。駅で遭遇した見知らぬ女医さんから、いきなり、アメージングロータスを予約済みなんですが、緊急呼び出しをされて今から病院に戻らなければならないので、お時間がありましたら、良ければ奥様、こちらへ。。。と。
アメージングロータスという眠りや夢を買うアミューズメントの権利を譲られて。
面白いんじゃないかと。。。立ち寄れば、さくらんぼの夢を見たらしく。。。さくらんぼが印象的だった。。。
アメージングロータスのお店のスタッフによれば。。。ここで見た夢はあなたの人生のキーポイントになります。と。ピンクの蓮の中で眠り。。。ピンクの蓮の花は、覚醒と呼ばれて。。
本当は、熟睡の白い蓮が良かったんだけど。。。でも。。。白い蓮は、キャンセルもなかなか出ない。それだけの眠れない人、不眠症はたくさんいるのです。。。
また、人生の分岐点、ターニングポイントを迎えた人が、自然の流れに乗って、滅多に予約できないこの施設にも偶然に導かれる。。。
その人が、アメージングロータスを必要としたので、その人と結びついたのだそうで。。。
ピンクの蓮の花、覚醒は、楽しい夢、快適な夢で、その人にとって重要だと思われるヒントがたくさん隠されていると言われます。
別に見たい夢を見られるわけじゃないけど。。。それよりもっと重要だと。。
幸せになるために、幸せな人は、より幸せになるために。。。
その人が夢を見るために。。。夢を見て、人生を変えるきっかけに。。。
だから、峰は、わたしは、、、このさくらんぼ。。。というのがなんかのキーポイントでは。。と。
あとは、虎だよ。虎。。。タイガーね。。さくらんぼと、虎。。。と、峰にしては珍しく深刻な様子でいう。。。
峰は不思議な話は嫌いと言うか、夢だの霊だの。。あってないようなものは、全く信じないし、どうとでもごまかせるしどうとでも言えますもん。。。お金儲けのための適当に作り話のファンタジーのジャンルだと。。。
ですが、その峰が真剣な顔で。。。
虎は、同級生の麗さんという農家の女性が出てきたんだよ。。。と。
「あら。。。仲の良い幼なじみとか、お友達なんですか、その麗さんは。。。」環が聞きます。「いや。。。小学校地元が一緒だったから。。。それに麗ちゃんは。。みんなと仲良くしていたからねぇ。。。一人娘だから、、多分実家の農家を継いでいるとは思うんだけど。。。」
口当たりよく、スイスイ飲める。。まさに誘惑的な極楽浄土。。。
峰は日本酒にすっかり真っ赤になってしまいました。
「じゃ、家に帰ったら連絡してみれば。同窓会でもやりましょうか、って確か麗さん、地元ですよね。。。って。」地元に住んでいるなら、それを口実に。。。男性の家より、女性の家の方が電話しやすいし。。。と、環が言う。。
「まさか。。。夢で見ました、なんて言えないしね。。」舞も、お昼まから飲んでいるので、ほんのり赤くなっています。「あら、でも、夢で見て懐かしくなったんだけど。。。って電話したらロマンチックじゃないかしら。。。」環が言います。
元気ないなー、なんて思ってたけど、あっ、気のせいかなぁ。舞は環が笑顔になったのにホッとしました。
生魚は苦手なんだけどー。。。なんて言ってる峰ですが、結局は、アワビや中トロの霜降り。。金目鯛や。。。ボタン海老など、なかなかお高い物を。。次から次へ。。。
そうそう。。確か、母さんは、生魚は苦手なんて言いながらも、白身魚や海老はまだ、好きな方だったかしら。。変わってないわ。。。小学校の頃環は峰と一緒にいたわずかな時間を思い出して。
銀座のお寿司屋さんにも家族で行ったわね。。。峰は、子どもの頃から名古屋のお母さんの富士が、フランス料理教室通いとかで、お肉やチーズで育ったみたいで。。。資産家令嬢だから、
お寿司屋にも行っていたのだけれど。。
どちらかといえば、魚よりお肉だったわね。。。
舞と環のお酒のサカナに、お寿司の箸休めのあん肝がやってきました。
今夜。。。これでこの旅行も最後。。、。フワッと極楽浄土に酔いしれた環。。。しかし。。。
環のスマホが鳴り出しました。。。純かしら。。。
あっ。。。それは。。。非通知で。。。
あー。。。切れてしまう。。。環に似合わず席を外してマナー良くいつもは対応しますものの。。
電話が切れてしまうのではないか。。。と。
思わず、失礼いたします、立ち上がり、瞬間、環は電話に出てしまいます。。。
「ひ。。。緋夏さん。。。あなた。。緋夏さん。。緋夏さんなんでしょ、」
そして。。。場は変わりまして、アマゾネスサンクチュアリでも。。。
純ちゃんの悩みを聞いていた。。。ガーベラさんが言います。。。
「あの。。。こんな事言っていいのか、どうかなんだけど、憶測で。。。わたしの憶測で、なんで、気にしないでちょうだい。。。」「は。。はい。。」
「お母さん、純ちゃんのお母さんは、誰か別の男性との子どもを妊娠していて。。。その俊さんと知り合ったとして。、。それで、俊さんと生活するとして、、俊さんとの子どもではない純ちゃんを育てられないから、今のお母さんに純ちゃんを預けた。。。って場合もなくはないんじゃない。」
ガーベラさんが推測します。
ガーベラさんは。。。メロドラマ派で、一時期メロドラマの見過ぎだった事があり。。、
そう考えました。。。
笑〜も、「そうよ。、、そうかもしれないわ。。。純ちゃんの父親が、俊さんじゃなく前にお付き合いしている男性などで。。。その男性との子どもで。。。って事もあるでしょう。そうしたら、マスターのグーさんとは、血の繋がりも薄く。。。お付き合いも結婚もできるし。。。俊さんがお父さんと、決まったわけじゃないわ。。。DNA鑑定をすれば良いのよ。。。マスターのグーさんと。。。」
まずは、そこだわ。。。若い2人が、育てる余裕がなく、自分達でいっぱいいっぱいだったから。。。
緋夏さんは家出、俊さんも舞さんのところから出奔。。。
余裕が無くって、
純ちゃんを預けたのかもしれないでしょ。と。。。協力者がいないから余裕がなくて仕方なく純ちゃんを信頼できる環さんに預けた、その方が純ちゃんも安定した生活ができると考えて。。。なのでは。、、という笑〜。。。
でも、幾らなんでもそれなら。。。きちんと話し合いぐらいするべきなんじゃない。
「お話しを聞いていたけれど。。。緋夏さんが昔から時々家出を繰り返していた。。。と環さんが言われてるなら、、、とてもじゃないけど、子育てができる精神状態じゃなかったのかも。。。」ダイヤさんが言います。。。
ダイヤさんは、純ちゃんが環さんから家出を繰り返し精神的に不安定だった。。と聞いたから。。。すると、サラさんが
「あの。。。あの、推測の仮説だから。。その、純ちゃんの事じゃなくて、私がもしも、とか、女性がもしも、って嫌な気持ちにならずに聞いてくださいね。。。わたしのある予想なんで。。。」
慎重に慎重に。。。そんな事ないとは思いますが、、と、サラさんが予想します。。。
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2020年02月10日
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