えー。。。
里芋堀を虎と一緒にはじめた峰は。。。里芋をひっこぬくと。。。なんと。。金銀財宝が。。。
「えー。。。早く言ってよ。早く言ってくれるなら。。すぐ掘ったのにさ。。」峰は泥泥になるもかまわず里芋を掘る。。里芋を掘る。。というか、金銀財宝、
宝石まで。。。キャ
「ほらほら、峰ちゃん。たまには峰ちゃんがやらない事もいい事あるだろ。」虎が言うと、峰は、「それにしても。。。あんた、どっかで会った事があるような。。。」
周りはすっかり。。。里芋畑どころか。。。金銀財宝の山に。。だけど、それより峰は、その虎に懐かしい感情を抱くのでした。どこの誰だろう。。
あっ。。。子どもの頃の、、、あー、
「ほらほら。ほら。農家の子どもで、で。あの子よ、れ、麗ちゃん、麗ちゃんでしょう」
それは。。。農家の娘だった麗。思い出した。。あの子だけは、虎のせいか、派閥に入らず。。あたしの取り巻きにもならず。。。淡々と。。。麗は、友達がいないわけじゃなかったんだけど、
羨ましいぐらいさっぱりしていて。。先生からは、グループ付き合いが出来ないの、と言われたら、あたしは虎だから無理です。先生はライオンでしょう。ライオンは集団生活、虎は単独生活です。それが性分に合わないだけです。。無茶な要求しないでください。」って食ってかかった子だ。。。
性分は性分なりの生き方がある。。、ですって。。
お取り巻きを抱えていた峰姫にも、だからどうなのとも言わず、淡々として。。。資産家生まれの峰は女王様みたいにクラスで君臨していたけど。。。なんだろう。。なんだか、麗が威厳あるというか。。。威風堂々。。。彼女の方が、どこか勇者というか。。。
「まぁ、綺麗になっちゃって。」夢の中の麗は、若い虎でした。オッカナイ獅子の先生に立ち向かい、有無を言わせぬ圧倒的な空気を持ち。。。
「学校は、勉強だけでなくお友達を作り、集団生活も学ぶことができる場ですよ。。麗さんっ、あなた、もうちょっと集団生活に沿わないと。。。」ライオンの先生が言う。。キィキィうるさい先生だった。。。
だけど、あの先生に、麗は、「先生、私のうちは農家です。普段から、他の業者様とずっと一緒にいるわけではありませんから。必要に応じてコミニュケーションを取るのですからね。あまりうるさいと、学校に行きませんからね。」と、言い出したのだ。
OLになるわけじゃありませんからね。OLなら、ヨイショのひとつや二つ、顔色お伺いも仕事のうちですが。。。
いつも無理矢理一緒にいなければならない。。。ってストレスですわ。。。お互いの自由を尊重した個人と個人のお付き合いをするべき。。。
峰はびっくりしてだいたい一人でいる麗に聞いた事があったのだ。。。麗だけは、特にお嬢様、お嬢様と峰に媚びていない。。。
麗は、峰に、「ちょっと、麗ちゃん、どっかグループに入らないの。。寂しいんじゃないの。。」って活発だし。行動的だし、友達できそうなのに。。。
「あら、峰ちゃんは、いったい。。。一緒に行動するグループの子と、一緒にいてどれだけ楽しいの苦痛じゃないの。。。めんどくさいじゃない。いつも一緒にいなきゃいけないのよ。。嫌な時もね。で、誰かと誰かが仲良くしたら、むかつくだなんだ、と。」
小さくまとまる方々達。。。が、なんとなく合わないの。。。と。ハァ。。。なんだかため息が出た。。
そうだ。。。あれから、クラスメイトのひとりに、峰ちゃんは本当の友達がいないんだ、みんな峰ちゃんが怖いから峰ちゃんと一緒にいるだけなんだ。。。可哀想な峰ちゃん、と言われ。
その子をぶん殴って泣いて家に帰って
ズキン峰のハートが痛みました。痛いところをつかれて。薄々子どもながらに、これでいいのかと思ったけど。
そうそう簡単に自分は、変われない。親の七光り。、わかってるお嬢様、お嬢様って。うちが地主の分家筋だから。。。峰は、私が人気で人がたくさん寄ってくるわけじゃない事ぐらい。。。わかってる。
そう。。。私には本当の友達なんかいなかった。。
「虎は死して皮を残す。。。」麗が言うので、峰は、ギョッとして、「えっ、、。れ、麗ちゃん、あんたもう死んだのかい。。。私らまだ死ぬような年齢じゃないよ。。。。」
同窓生には、
確かに亡くなった人もいるでしょうけどさ。あのバイタリティーまんまんの潔い麗はまだ健在であって欲しい。。。
「やだー、峰ちゃん、違う、違う。私はまだ農家のおばあちゃんやって元気だわよ。。。今度良かったら、遊びに来て。違う、違う。。あたしは、ほらあなたみたいに。。。ちゃんと家族も子どもも持つことができたし。。今も元気よ。残念ながら。」
麗は、実家の農業を継いだらしい、聴けば、峰と一緒で、女の子二人、男の子一人を生んだようで。。
いま、身内で農業を続けている。。。と。
だけど、メインは子ども達に譲ったから、遊んでるとか、趣味で、って言ったまでよ。健在の健在。、、旦那まで生きてるし。
それは、よかった地元に住んでいる峰だけど、わざわざ同級生とは連絡を取らないし、周りも新しく越してきた人ばかりの住宅地になり。。。
それに、峰は雛壇にいた立場であり。。
クラスメイトにチヤホヤされても、どこか絡みにくいし。。。東京に嫁いで出戻って、だし。
麗は、「虎は死して皮を残すってね。。。
ほら、あんたが姑さんを。。。」麗が言うには、虎は死んで皮を残す。。
峰が、東京の姑を高額の生命保険に入れて離婚した。。。それも。。。後妻のために。。。
嫌な婆さん。。。死んで金を多額に残す猫死にを、虎死に。。。金に替える。。
やはり、志乃は自宅介護を強制的にさせたようだ。。。環まで巻き込んで。。。
ばっかじゃないの。。。
私なら強制的に施設に放り込むか、やらなくてほおっておくのに。。。だって、志乃は金を持っているんだから。。。家族の貴重な労力や時間まで手に掛けたり、盗む事ないだろうに。
まぁ、馬鹿ジローは、母さんがかわいそうとか言うだけだろうけど。。。で、何にもしないのよねー。。。
あれを麗が褒めたたえ。。。麗は、祝福の紙吹雪のように。。
峰に、金銀財宝を浴びせる。。それが。。全然痛くない。。。
峰は宝箱があったので、その中に金銀財宝を仕舞おうと考えたのだけれど。。。
「峰ちゃん。。。そんな箱必要ないわよ。宝物なんて、望めばいくらでもあるし。独り占めできるものなんかに宝物はないわよ。そんな枠の中に入るものなど。。。宝物じゃないわ。。。」
高額の生命保険に入れる、なんてひと聞が悪いかもしれないが、東京の家を去る峰は、
ジローを婚約者から奪った。。その罪滅ぼしに、おそらく体裁を気にして施設に入るのを拒否するであろう姑の志乃を高額の生命保険に入れる。。。もちろん、ジロー支払い。
ジローのたわけは、母親が嫌なら仕方ない、で母親の言いなりだろうさ。。
なんかのお詫びだとか、金で済む話じゃないかもしれないけど、やっぱり金が役に立つ。
「愛人の喜美さんと言う人は、みんな峰さんの思いやりをちゃんと、感じとっていて、感謝してるみたいだよ。。。賢い女性だわ。。。」麗が言う。、「馬鹿じゃないか、私はジローをぶんどったんだよ。」峰は呆れましたが、麗は、
「結婚にしても、喜美さんは、もともとジローさんとは結婚できないと諦めていたみたいだよ。。。家柄が全然違うし、片親だし。東京のお姑が、まず許すわけないだろう。。。
でも、峰さんが離婚して。。。再婚なら親が緩くなるだろ。」
「お嬢様は気が利かないってね、多分志乃の奴は。。。だけどあんな馬鹿女が何をどう言おうと知ったこっちゃないわ。死んだする人を美化するのがおかしいのよ。早く死んだ方がいいやつは。。。」
愛人の喜美は、環にも助けられて、環という素晴らしい娘を東京に残した事も感謝しているようだと。。。そんな事が。。。
だって、環は、志乃が取り上げて。。名前すら勝手にあのBBAが付けた。顔も容姿もスッとして、東京だし。。。
だから東京に置いてきたし。引き取る選択肢なんかなかったわよ。はっきり言ってさ。舞は。。。血液型がO型と知って。。これはヤバい。。と。
それで、愛人がいる、とジローの愛人問題をダシにしたわよ。なんとなく。。。子どももいるんじゃないか、ってね。
まぁ。それは好都合だわ。峰は、私は被害者であるって浮き彫りだもん。
だから。。。せめてもの償いにさ、志乃を高額の保険金に入れて、家族受け取りにしてやったわ。自腹で慰謝料を支払うのはシャクだから、
志乃の身体、命で払っていただきましたわ。。。と、言っても。。まぁ。慰謝料って私がいただく立場かもしれないけどさ。
東京の家や、ジローからはたっぷりいただいたし。。
でも。好きなもん同士が一緒にいたいのは、女。女だからわかるしね。
喜美さんという女性は、
志乃に立ち向かう事ができないでしょうし。だって、私がジローと結婚しても、なんの攻撃も批判もないし。ジローは、わたしみたいなきつい性格の女は好みじゃないでしょうからね。
ツンデレなのよ、峰ちゃんはさ。じゅうぶん、喜美さんって女性はあなたに足を向けられなく感謝してるわよ。
昔は、ほら、家柄がどう、って特に峰さんや、ジローさんみたいにセレブの人は違うのよ。。あなたの旦那様の焔さん、わたしらのの昔からのクラスメイトだけど。。。
あの子も、まさか、峰ちゃんと結婚できるなんて恐れ多いって感じだったでしょ。でも、結婚したし。再婚で。。。再婚だと、お金持ちの家でも、最初よりは、うるさくないじゃない。
まーね、焔は、峰が嫁に出ても、文句を言わずにうちの実家に同居してくれたし。それに、仕事でさ、メキメキ頭角をあらわして。。
「あなた、あげマンじゃない。東京のジローさんにしろ、最終的に好きな女性と結婚できるように、基礎を築いて後に渡した、というか。」麗は笑う
ほら、もー、金銀財宝はやめて、ちょっとだけ、麗は、峰の手を握り連れ出します。。。
どこへ、行くの。。。ここでいいじゃない。こんなに宝物に溢れてるんだからさ。。
なんて。。。言うと。。。峰と麗は。。。綿毛になってしまって。。
わ。。。綿毛。。えー。。フワフワ。。っと飛び立つ。。あー。。。あの。。宝物の山が。。。
果てしなく空に舞い上がれば。。いつのまにか
みるみるうちに。。宝物はどんどん小さくなっていく。。
焦る峰に、もっとナチュラルに、風に乗って、自然に流れるままに。。。
言われて見ればそうかもしれない。。。峰はそう思ってそよ風に流れるままに。。。
福の神楽園、大人の居酒屋。。。
ルグゼス。。。舞は連れが来ます、というと、並んでいて、やっと席に案内されました。
日本酒ベースの白雪姫。。。のカクテルを先にオーダーして。。。
LINEで、先に入ってる、席のナンバーは24
と送って10分もしないうちに。。。駿栄がやってきました。ダテ眼鏡をかけています、こないだより知性的な雰囲気が漂います。昨日会ったばかりなんだけど、昨日は、環もいて立ち話。。。だしね。
駿栄は、公休日だから、と、ビールを頼む。。舞さんも、瓶ビールだから、グラス2つね。
元気そうで。。
嬉しそうだ。。
「尊敬する環さんの妹さんだったとは。。。びっくりしたよ。。舞さん。。。」「私もびっくりしたわ。。まさか。。木蓮寺にあなたが。。。」
「あそこは。。。純とバッタリ会ったんだ、それで。。。今の生活の事を打ち明けたさ。もちろん。。。純は、親から逃げろ、って言ってくれていて。純や、環さんがいなければ。。どうなっていたか。。環さんには。。世話になったよ。喜美さんという環さんのお義母さんは、環さんの本当のお母さんじゃないらしいけど、その喜美さんにも助けられて。。環さんが海外出張の時に。。。」「そうね。。優しい人みたいね。私の母親が、環さんと私を産んだのだけど。。。」
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2020年02月03日
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